ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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あやかし荘 完結しました
日時: 2010/11/14 12:00
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=0V8-_hj3bcc

.



眠たがりですが、お付き合いくださいませ。

イメソン 紅一葉
urlにて。


用語説明>>103

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Re: あやかし荘 ( No.101 )
日時: 2010/10/31 17:42
名前: 杵島 茄武 ◆wWr1IKfGtA (ID: EUGuRcEV)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

あれ、キリバンて……

古いですかね?^^;

Re: あやかし荘 ( No.102 )
日時: 2010/11/01 16:19
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

姫斗に応援とエールを!!
>御伽噺さん


あげ、ありがとうございます☆
>スペシャルさん


いえ! 自分が知らないだけだと思われます!
>杵島茄武さん

Re: あやかし荘 ( No.103 )
日時: 2010/11/01 16:29
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

用語説明


・里深神社

   田舎町にある神社。 古くから妖怪との関わりを持つ人間の一族。
   

・半妖

    妖怪と人間の血が混じり合い出来た種族。
    覚醒すると、妖怪としての能力が使えるようになる。


・影妖
 
    黒い影を纏った妖怪。 人間を無意味に襲う。 妖怪としての知性もなく、理性だけが残った。


・鬼

    妖怪をまとめる、人間に近い存在。
    第10期当主・鬼倫によって滅ぼされる。


・妖怪

    山の中に住む。 里深家の人間とは親しいものが多い。
    

Re: あやかし荘 ( No.104 )
日時: 2010/11/01 17:04
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

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暗闇が、全てを覆い尽くすころ。
この世界に音がないと思えるほど、そこは静かだった。
全て割れた窓ガラスから音もなく風が入り、座りこんでいる姫斗の髪を揺らす。

血だらけだった。

傍に日本刀を置き、姫斗は茫然と優香の死体を見ていた。
影妖の姿はなかった。

「……け、さつ」

姫斗が言葉を発したのは、しばらく後だった。
顔を上げ、視界に林太郎の姿が移る。 とても悲しそうな表情をしていた。

「警察……、救急車呼ばないと……っ」

明弥と伊月が、苦しそうに姫斗を見る。

「救急車呼ばないとっ!」
「姫斗。 分かってるだろ」

その後に続く言葉は、とても残酷すぎるものだった。
姫斗が林太郎に何かを訴えようとして口を開くが、声は出なかった。
震え過ぎて、歯と歯がぶつかり、カチカチと音をたてている。

「………もういいだろ」

伊月がいたたまれなくなったのか、後ろから姫斗の体を抱きしめる。

「おかあさん……っ、やだ、離してっ」
「もういいだろ!」
「なんで? 救急車呼んでよっ、警察呼んでよっ! 人が……お母さんが怪我してるのにっ」
「死んでんだよっ」

伊月の言葉に、姫斗の表情が強張る。
抵抗を止め、そのまま動かない。

「………明弥」
「なに」
「牛丸と……カゲロウを呼べ。 妖怪たちを集めろ。 影妖が里深の人間を襲ったと伝えろ」
「わかった」

林太郎に言われ、明弥が妖怪化し、鴉となった。
割れた窓ガラスからその翼を広げ、飛び去った。

「伊月、姫斗を部屋に連れて行け」
「わかった」

そっと細い腕を掴み、泣いてる姫斗を部屋に連れて行く間、伊月は何も言わなかった。



          ♪



「派手にしおってから」

里深神社の隣にある、壊れたほこらを見て、里見神社の神主である、与一が言葉を発した。

その周りには、襲ってきた影妖の死骸が多数。

「すまんの、烏天狗」
「なんてことないぜ、旦那」

そして、無数の烏天狗の群れだった。
そのうちの一人のリーダー各の烏天狗が、親しげに口を開く。

「里深の人間にゃ、長生きしてもらわんとな」
「ありがたいな。 ……しかし、優香と姫斗は無事じゃろうな」
「狐小僧ん所いるんだろ? 半妖の坊主の」
「ああ。 ……じゃがなあ」

優香は助からなかった事を知らない与一は、無事である事を祈りながら暗い空を見上げる。

「アンタの娘だって、パワフルじゃん。 大丈夫だって」
「優香じゃけん、心配なんだけどの」

そしてその心配が的中している事を知ったのは、
その翌日だった。

Re: あやかし荘 ( No.105 )
日時: 2010/11/01 18:33
名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)

…姫斗……。

伊月の一言が身に染みますっ!


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