ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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あやかし荘 完結しました
日時: 2010/11/14 12:00
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=0V8-_hj3bcc

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眠たがりですが、お付き合いくださいませ。

イメソン 紅一葉
urlにて。


用語説明>>103

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Re: あやかし荘 ( No.16 )
日時: 2010/10/10 07:18
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

ありがとうございます(*^^)v
頑張りますっ
>時雨さん


頑張りますよ〜
>マカさん

Re: あやかし荘 ( No.17 )
日時: 2010/10/10 08:29
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

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いきなり親しげに好青年に話しかけられて、姫斗はしばらくフリーズしている。
脳内で、知り合いの人の顔を並べてみたけど、全然当てはまる人がいない。 初対面のはずだけど。

「なんで私の名前知ってんですか?」
「うーわー、少女マンガによくあるネタだ」
「うっさい、林太郎さんは黙ってて」
「敬語使え、小娘」

林太郎の反論を無視して、姫斗はじっと優しい顔立ちの彼を見る。 

「今朝、林太郎が言ってたから。 新しいコが入ってくるって。 名前は聞いていたから、まさか女の子とは思わなかった」
「ああ、よく言われます」

姫斗、という名前から、男かなと連想されることも多々ある。 今ではもう慣れっこになってしまった。

「オレは高野明弥。 高校同じだよね、姫斗」
「うんっ。 同じクラスだといいね」

名前を呼ばれたことに若干の感動を抱きつつ、林太郎とは全然違う雰囲気の明弥を珍しいとさえ思ってしまう。

「あ、そういえば林太郎さん。 さっき足怪我してましたよね。 消毒とかしましょうか」
「いいよ。 あんなん大した事じゃねぇし」

そう言って、フイッと林太郎が部屋から出て行く。

「林太郎さんて、髪白いよね」
「だねー」
「染めてんのかな? にしては全体的に真っ白だね」
「だねー」
「狐……なのかな」

姫斗の呟きに、明弥の表情が一瞬変わる。 しかしすぐに元通りになり、爽やかな笑顔を浮かべて。

「狐? 林太郎が? それはそれで、可愛いかもね」

──あの人……見られたな。

ひくつかないように顔を整えて、「じゃあ、オレ着替えてくる。 後でさ、伊月も誘ってご飯食べようか」 そう言って、部屋から出ていった。

──伊月? 他の同居人かな。

Re: あやかし荘 ( No.18 )
日時: 2010/10/10 08:33
名前: スサノオ (ID: 4yRqeNGS)


こんにちわっ!!

ハジメマシテ^^

スサノオと申します(*^_^*)

Re: あやかし荘 ( No.19 )
日時: 2010/10/10 08:36
名前: スサノオ (ID: 4yRqeNGS)


あ、すいません^^;間違っちゃいました^^;

連続投稿すいません^^;

今しがた心壊アラカルトを一気読みさせて頂きました^^

すごく……いい!!(蹴

いや本当に良かったです!!

新作応援してます!

頑張ってください^^

Re: あやかし荘 ( No.20 )
日時: 2010/10/10 11:07
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

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三船伊月の第一印象は、小動物みたい、だ。
腰まで伸びた髪に、前髪で目が隠れて顔が分からない。 

「お、起きてきたか。 お前も食うか? 明弥が作ってくれたオムライス、上手いぞ」

林太郎が話しかけると、伊月がこくりと頷く。
明弥が伊月の分のオムライスをよそって、彼に手渡した。

「……あれ」

そこで初めて姫斗に気づいたのか、動きを止める。

「ああ、朝言ってたろ。 里深姫斗。 今日から糸目荘に住む事になるって」
「………男かと思ってたんすよ」

明弥と同じことを言いながら、伊月が姫斗の隣に座る。 オムライスを一口食べて、自分を見ている姫斗に気づく。

「なに」 「ねえ、顔見せて」 「………」

突然の言葉に、伊月の口元が固く結ばれる。
露骨に嫌そうな伊月に、姫斗はもう一度頼んだ。

「顔、見せて。 なんか、見間違いかもしれないけどさ、すごく光ったんだよ」
「……いいけど」

言って、伊月がゆっくりと前髪をあげた。
その瞳を見て、姫斗は息を飲む。

「きれい」

髪の毛の黒さと違い、伊月の目は蒼色だった。 素直に感想を言うと、どこか困ったように、

「ねえ、林太郎。 こいつなに? 扱い方わからん」
「オレにふるな、オレに」
「女の扱いとか、初めてだし」
「えろい。 言い方えろいぞ、伊月」

オムライスのおかわりをもらって、姫斗はモグモグ租借しながら、

──……あれれ。

──なに、あの模様。 シール?

三人の首筋に、痣のようなキレイな模様があるのに気づいた。 くっきりと、不思議な模様。 どこかで見たような気がする。

「どうしたの、姫斗」 

じっと見ていたからか、明弥の顔が目の前に迫っていた事に気づかなかった。

「あ、いえ。 なんでもないです」
「? そう?」



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