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- 神的少女は殺戮がお好き【優美の記憶が……】
- 日時: 2012/03/23 11:29
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: 4pBYKdI8)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=17021
こんにちは! 奈美です。
これは……三作目ですね、二作目は途中で挫折しましたけど、これは絶対に完結させます!
今から読み始める人は、あらすじ(>>173)を読んでみてください。
前作(完結)を読みたい方は参照へどうぞ♪
脱字・誤字・アドバイス・感想等あれば、どんどんコメントしてください!
〜あらすじ
>>173へどうぞ。第一、第二部がざっと分かります(多分……
〜用語解説 >>111
〜登場人物リスト >>135
〜目次 >>178
‐神殺通信‐
ver1 >>149
ver2 >>153
ver3 >>161
ver4 >>172
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- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.104 )
- 日時: 2011/10/29 16:55
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
『あれは何?』
(なんだろうね。奏〜?)
(何ぃ〜? てか俺の席どこだよ。のび太俺の席教えろよ〜)
(あっそうか、一度いなくなったから席ないんだっけ。)
『あなたの席は窓際の高橋さんのお隣よ。』
(のび太の心読んだ?)
『読んじゃっただけよ。』
(のび太ってどんなこと考えてるの?)
『どうしよう、どうしよう、どうやって静めよう。って考えてる。』
(あはははっ、のび太らしいね。)
(このままほっとくの? そしたら俺どうなんの?)
『確実にみんなにいじられるわね。』
(同感。)
(どうなるんだぁぁぁぁぁぁぁ! 俺ぇぇぇぇぇぇぇぇ!)
「野原先生、ちょっと……」
「あっはい。それじゃあみんな、静かにしているように! あ……田中君はあの窓際の席に。高橋さん、教えてあげて。」
こくん、と優奈はうなずいた。通称のび太は呼ばれて教室から出て行き、間もなく階段を降りるような音が聞こえた。教室はざわめきでいっぱいになり、優奈はそのざわめきから逃れて奏に席を教えなくてはならなくなった。優奈は少し黒ずみのある机を指差し、あわてて傍を離れて行った。優奈が傍を離れたかと思うと、今度はクラスメート達が奏に押し掛けてきた。予想通り、散々いじられた。
奏は気付かなかったのだが、優奈が離れて奏を見つめていた。引っ込み思案で虐められている子をつい庇ってしまう性格のためか、周りにあまり友達がいなかった。いたとしても、今は最も中のいいグループへ行っているに違いない。優奈はさびしそうな目を奏に向けていた。
第八章 結
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.105 )
- 日時: 2011/11/03 13:21
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
第九章 爆発の原因
「いったぁ〜。また失敗しちゃったかな〜? あたしってドジばっか踏むんだよな〜」
古風なマントを羽織った少女が、頭をさすってあたりを見回している。どうやらここは校庭らしい。地面が乾いた土で出来ていて、石や白い粉が混ざり、ざらざらしていた。煙が少女のいるあたりからひいてきて、隣にもう一人少女がいることが分かった。
「あれぇ〜ここはどこなんでしょう〜。さっきまで教室にいたはずなのにぃ〜……千秋さん〜!?」
「ありゃま、流星を道連れにしちゃったか……」
「確かぁ〜爆発を見てぇ〜……ここはもしや校庭ぃ〜! それなら早く隠れなきゃぁ〜」
流星は千秋と呼ばれた少女の手を引いて、煙の中を進んだ。千秋のすぐ後ろはもう煙が消え、ギリギリ姿が見えないくらいだ。進んだ先には体育館があり中には人がいたが、煙に隠れて裏にいくことが出来た。
「今度はどこに行って来たんですかぁ〜」
「えっとね、過去。神殺伝説の時だよ。いやぁ〜殺されなくてよかった」
神殺伝説とは、神的少年・少女殺戮伝説のことだ。長いので、大体の神的能力者はそう呼んでいる。
「神殺伝説の時ですかぁ〜過去飛来能力があるといいですねぇ〜」
「いいってものじゃないよ。そういえば、別の過去飛来能力者もいたよ。その人の所いこうとしたら、ここに来ちゃったの。」
「もしかしてぇ〜御園渚さんかもしれません〜。あの子は御園梓さんの双子の妹でしてぇ〜梓さんは未来予知能力を持ってるんですぅ〜。千秋さんはぁ〜一人で過去飛来と未来予知を持つぅ〜時間少女でしたねぇ〜」
「うん、そうよ。そのおかげでここまで来れたけど……あたしってドジっ子だから、もう上はいけないかもな。あっ! 神殺っていうとさ、神を殺しちゃったみたいな感じにならない? そうだよ神を…ぎゃうッ」
「だめですよぉ〜それ以上言っちゃぁ〜」
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.106 )
- 日時: 2011/11/05 13:05
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
千秋は口をふさがれて、子供のようにじたばたした。流星はそれを必死に抑える。千秋のさらさらとした髪は風に吹かれるように宙に舞った。
「ああそういえばぁ〜樹奈さんが私を探しに来るかもしれないのでぇ〜ここらへんでお別れですぅ〜」
千秋の口を押さえながら言った。そしてパッと手を放し、立ち上がった。千秋は呆然と流星が言ったことを繰り返した。
「“樹奈さんが私を探しに来るかもしれない”……? 樹奈って、奥山樹奈?」
「そうですけどぉ〜?」
「そいつは闇の秘密結社——“dark company”(ダークカンパニー)に育てられた、闇の手先。あなたはいいように使われているだけよ。」
信じられないというような素振りを見せ、手を広げた。流星も信じられないというような顔をする。
「そんなことないですぅ〜協力的でしたしぃ〜優しいですしぃ〜ああ見えて結構いい子なんですよぉ〜闇の手先だとしても、決して私たちは裏切らないですぅ〜」
「ねえ、分かっているの? かつて私たちの一族を滅ぼした“dark company”よ。裏切らないはずないわ。またきっと、私たちを滅ぼしに来たのよ。確かに優しくて協力的かもしれない。でもね、裏があるはずよ。私たちは神から、もう一度使命をもらった、命をもらった。私はあなたのために言ってるの。また命をもらうことなんかできないのよ——。でも、もし流星がその闇の手先を信じるというのなら、私は止めない——」
そこまで言い終えると、千秋は嗚咽を漏らし始めた。流星は困惑して、あたりをおろおろと動きまわった。
「はい、しっかり納めさせていただきましたよ。」
どこからか、声が響いてきた。その声の正体を知ろうと、二人はあたりを見回した。と、小学校と中学校をへだてるフェンスから闇が降りてきた。レコーダーを振りかざし、二人に近づいた。
「これ、あなたたちが話してたことが録音してあるの。これを奥山さんに渡したらどうなると思う? “dark company”にすぐ報告しにいくでしょうね。それは防ぎたいでしょう、また滅ぼされるなんてゴメンよね。」
「ゴメンよ。……それで?」
「なら、私たちに協力出来る——よね?」
「もちろんですぅ〜! 協力する代わりにぃ〜それを今すぐ破棄してください〜」
「駄目よ。弱みを握っていなければ、あなたたちは協力してくれないかも知れないじゃない。」
「じゃあ……仕方ないね。」
とレコーダーを見やり、闇は首をかしげ、何か変なものでもついているのかとレコーダーをチラリと見た。千秋が何かを呟くと、また爆音が響いた。それとほぼ同時に、呪文のようなものを叫んだ。
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.107 )
- 日時: 2011/11/05 17:39
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
「汝、我の言葉を聞き入れよ! 我、神から預かりし命を持つもの! 汝、そこに跪け!」
すると闇の瞳が生をなくしたように虚ろになり、地面に跪いた。千秋は次の言葉を口にする。淡々としたその口調は、どこか優しく感じられた。
「汝、我を汚す者か?」
「汚すつもりはない。」
「汝、神なる能力を持つ者か?」
「神なる能力を持つ者なり。」
「汝、我を裏切らぬか。」
「裏切らぬ。」
「汝、神に誓い、ここにその意思を表せ。」
闇は手に持っていたレコーダーを踏みつぶした。流星はそれを呆気にとられて見ていたが、耐えられなくなってきたよ
うだ。走ってその場を逃げ出してしまった。だが、誰もそれを止めようとはしなかった。
「よかろう。我、汝を許そう。」
その言葉が解除キーだったのか、闇はハッと我に返った。
「私は何を……? キャァァァァァァ!!」
そう叫んだのとほぼ同時に、また校庭で爆発が起きた。闇の悲鳴は、爆音に消された。
「……コホン、レコーダーが壊れちゃったなら仕方ないわ。協力はしてくれるわよね、録音した内容は消えたわ。」
「もちろん。喜んで協力させてもらう。」
千秋がニッコリと笑うと、闇はフェンスを易々と乗り越え、小学校へ消えて行った。レコーダーはちゃんと持っていいたらしい。残された千秋は、煙の中へ消えて行った——
第九章 結
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.108 )
- 日時: 2011/11/05 17:42
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
第九章は長くなりました。疲れた……
まだまだ完結への道のりは遠いです! あれ、これいつ終わるんだろう……
これからも頑張って行きますので、よろしくお願いします!
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