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神的少女は殺戮がお好き【優美の記憶が……】
日時: 2012/03/23 11:29
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: 4pBYKdI8)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=17021

こんにちは! 奈美です。
これは……三作目ですね、二作目は途中で挫折しましたけど、これは絶対に完結させます!
今から読み始める人は、あらすじ(>>173)を読んでみてください。
前作(完結)を読みたい方は参照へどうぞ♪
脱字・誤字・アドバイス・感想等あれば、どんどんコメントしてください!

〜あらすじ
 >>173へどうぞ。第一、第二部がざっと分かります(多分……

〜用語解説 >>111

〜登場人物リスト >>135

〜目次 >>178

‐神殺通信‐
 ver1 >>149
 ver2 >>153
 ver3 >>161
 ver4 >>172

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Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.69 )
日時: 2011/10/08 17:30
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

渚は微笑み、窓から空を見上げた。ところどころ白い雲が見える空は、夕焼け色になりかけていた。ふと油断したすきに、また渚は夢へと旅立った。遠い遠い、忘れ去られた過去へと。


かの有名な御園財閥令嬢の、梓と渚。面積13平方キロメートルの、東京ドームとほぼ同じくらいの敷地だ。その双子は、薔薇園のど真ん中にある、オトメチックな離れに住んでいた。それは、その財閥が最盛期だったころの話。今は、その敷地は別の財閥へと渡り、かつて双子が住んでいた離れは取り壊され、跡形もなくなり、薔薇が代わりに植えられている。幼い少女が、重そうなドアを開け、書斎へと入って行くのが見えた。

Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.70 )
日時: 2011/10/09 17:49
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

「お父様、見て見て。綺麗な薔薇でしょう?」
「ああ、話しかけるんじゃない! 私は忙しいんだ! 出ていけ!」
「……うえぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

幼い少女は泣いて部屋を飛び出し、長い長い廊下に消えて行った。怒鳴りつけた父親は、コーヒーの入っているカップを閉じられたドアに思いっきりぶつけた。
渚は、一筋の涙を流した。そう、あの幼い少女は渚だったのだ。無意識のうちに時間を飛ばし、また幼い少女の渚が書斎に入ってきた。今度は、金属バットを持って。父親は、仕事が忙しく、机の上にある書類に釘付けになっている。渚は静かに父親に近づき、金属バットを振り上げた。鈍い音とともに、父親が机の上の書類に倒れこみ、血が飛び散った。金属バットには生々しい色の血が付き、幼い少女の渚が書斎を出て行くときに、服に血がついた。
そこで過去に飛んでいた渚が気を失い、それとともに現在へと戻ってきた。

Re: 神的少女は殺戮がお好き【なんか色々変わってます^^】 ( No.71 )
日時: 2011/10/12 16:23
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

第三章 第二の死神少女

「あ……算数忘れてきちゃった。」

朱里がつぶやいた。右隣の席の美百合が、ポニーテールを揺らして話しかけてきた。

「忘れちゃったの? じゃあ見せてあげる。朱里って、算数嫌い?」
「うん、特に文章題。あんな長ったらしい文章から、必要な所だけ抜き出して、計算しなきゃいけないでしょ。」
「いやだよね。優美なら難なくこなせただろうけど。」

美百合が、頬杖をついて予想外なことを言った。それは、まるで朱里をあざ笑うかのような表情だ。朱里は驚きながらも、冷静な冷たい声で聞いた。

「なんで優美のこと、知ってるの? この世界から抹消されたんじゃなかったの。」
「……私も死神少女なのよ。ああ、半死神少女って言った方が正確かな。まだ正式な死神少女じゃないから。」

自分の机を朱里の方に寄せて、教科書を間に置きながら言った。不思議なことに、この学校には神的少女たちが多くいる。きっと、少年たちもいるのだろう、それぞれの謎を抱えて。美百合の話は続いた。

Re: 神的少女は殺戮がお好き【第四章更新!】 ( No.72 )
日時: 2011/10/12 19:40
名前: 紗代 (ID: f0LIvz7Q)

私も、算数大嫌い〜!!
特に、文章問題!
朱里さんと気が合うかも?

Re: 神的少女は殺戮がお好き【第四章更新!】 ( No.73 )
日時: 2011/10/13 17:11
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

合うんじゃない?
私も算数嫌いだし、文章題が一番やだ!


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