ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

神的少女は殺戮がお好き【優美の記憶が……】
日時: 2012/03/23 11:29
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: 4pBYKdI8)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=17021

こんにちは! 奈美です。
これは……三作目ですね、二作目は途中で挫折しましたけど、これは絶対に完結させます!
今から読み始める人は、あらすじ(>>173)を読んでみてください。
前作(完結)を読みたい方は参照へどうぞ♪
脱字・誤字・アドバイス・感想等あれば、どんどんコメントしてください!

〜あらすじ
 >>173へどうぞ。第一、第二部がざっと分かります(多分……

〜用語解説 >>111

〜登場人物リスト >>135

〜目次 >>178

‐神殺通信‐
 ver1 >>149
 ver2 >>153
 ver3 >>161
 ver4 >>172

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37



Re: 神的少女は殺戮がお好き【主人公死す!?】 ( No.39 )
日時: 2011/09/23 17:20
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

番外編2-1 神的少女の記憶

「流星、あれが…死神少女?」
「そうみたいですねぇ〜。樹奈さん、早速記憶を読んでみてくださいぃ〜。」

二人の少女は、朱里を見つめながら言う。一人の少女は、どうやら記憶少女らしい。記憶少女は、神的少女の責務の記憶なら、なんでも読める。この場合は、優美を殺したときだろう。白いワンピースを着た記憶少女と一緒にいる、流星と呼ばれた少女は、黒の半そでシャツで、ショートパンツをはいていて、まだ残暑の残る今には熱い感じの、黒いオーバーニーを伸ばせるだけ伸ばしてはいていた。

「親友を殺したのね、責務として。可哀想だわ、死神少女って。人を殺すのを、罪だと思っていないのよ。」
「はいはい、書きましたぁ〜。次は……監視役の罪木獄君のところへ行きましょうかぁ〜。鬼少年のぉ〜。あっ、丁度少年がいますよぉ〜!」

指差した方を見ると、金髪に似た茶髪の髪、赤色の瞳の少年がいた。記憶少女は、その少年に意識を集中する。

Re: 神的少女は殺戮がお好き【主人公変わります】 ( No.40 )
日時: 2011/09/23 17:19
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

「うわぉ、朱里って、クラスメートの前で言っちゃってたんだ。それを知ってるのは、高橋優奈っていう女子。で、あ、責務のことも話したみたいよ。あの子、消した方がいいんじゃない?」
「ダメですよぉ〜あの子も一応、神的少女なんですぅ〜。自覚してませんけど、親切少女なんですよぉ〜」
「じゃ、記憶が読めるってワケね。」
「そういうことですぅ〜。」

流星は、顔を真っ青にして空を見上げた。顔を真っ青にした意味を、樹奈は分からなかった。だが記憶を読んで、その意味がわかった。
それは、親切少女は、優しい性格とは裏腹、残忍な性格の持ち主である。親切少女が、死神少女になったという例も決して少なくはない。もしくは、第二の死神少女になることだってあり得る。ということなのだった。
きっと流星は、とても恐ろしいものだから言いたくなくて、記憶を読ませたのだろう。でもそこで、矛盾点が生まれた。

(あれ? なんで流星の記憶を読めたんだろう。神的少年少女たちの記憶しか読めないのに。もしかして……)
「流星。流星って神……」
「まだきませんねぇ〜!待ちましょうかぁ〜」
「……そうね。」

わざとらしく樹奈が言おうとしたことを遮り、わざとらしく大きな声を出した。樹奈は本能的に、何かを隠していることを悟った。

Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.41 )
日時: 2011/09/23 17:26
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

番外編2-1に出てくる流星は、ルセイと読みます。
樹奈は、キナです。

Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.42 )
日時: 2011/09/24 13:57
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

一時間後———

「なんでこんなに時間がかかるわけ!? 信じらんない! 親切にもほどがありすぎるわ!」
「樹奈さん落ち着いてぇ〜親切少女ですからぁ〜」
「ふんっ、まあいいわよ! どこまで親切すぎるんだか……でも、あんましいい情報はなかったわね。」

記憶少女———樹奈は、怒りの表情を引っ込められずにいた。それを流星は、顔を引きつり、苦笑いしながら見ていた。

「一時間で済んでよかったと思うべきですぅ〜三時間とかだったらぁ〜確実に樹奈さん壊れてましたぁ〜」
「私は壊れないわよ!」
「ひゃぁ〜怖いですぅ〜」

流星は、意外に怖がりらしい。だったらここに来ない方が良かっただろうに。樹奈はそう思いながらも、目の前にある任務を見つめていた。

「私には、無理だったんですかねぇ〜」
「何が?」
「神的少女ですぅ〜私は怖がりで、引っ込み思案で、内気だったのにぃ〜———」

樹奈は、頭の中に流れてくる記憶を読み取った。流星は死神少女で、元は犯罪、その前は親切少女だったこと。そして、たくさんの人を殺して、たくさんの人を助けて、善か悪かわからない人物なのだということを。

Re: 神的少女は殺戮がお好き ( No.43 )
日時: 2011/09/25 17:08
名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)

「『相部優美の死の真相、現死神少女花園朱里を探れ』か……」

そうつぶやいてみた。つぶやいてみると、文字を見ただけでは湧かなかった疑問が、次々に湧いてくるようになった。

(死の真相なんて、分かり切ったことなのに。何故調べ直す必要があるの? 時間の無駄じゃない。上は何も話してくれないし…私がなんでここに来たのか、分からなくなる。)

樹奈は空を見上げた。空は青く、雲一筋も見つからない。そんな晴天の中、暗闇をさまよう謎があった。

番外編 2-1 結


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37



この掲示板は過去ログ化されています。