ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 神的少女は殺戮がお好き【優美の記憶が……】
- 日時: 2012/03/23 11:29
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: 4pBYKdI8)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=17021
こんにちは! 奈美です。
これは……三作目ですね、二作目は途中で挫折しましたけど、これは絶対に完結させます!
今から読み始める人は、あらすじ(>>173)を読んでみてください。
前作(完結)を読みたい方は参照へどうぞ♪
脱字・誤字・アドバイス・感想等あれば、どんどんコメントしてください!
〜あらすじ
>>173へどうぞ。第一、第二部がざっと分かります(多分……
〜用語解説 >>111
〜登場人物リスト >>135
〜目次 >>178
‐神殺通信‐
ver1 >>149
ver2 >>153
ver3 >>161
ver4 >>172
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- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.99 )
- 日時: 2011/10/26 20:54
- 名前: Reochu ◆HlEik5JFKo (ID: sb4c5jj4)
駄作ではないけど
ストーリーさえ濃くすれば吉
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.100 )
- 日時: 2011/10/27 16:36
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
キリ番取ったり〜!
誰が取るのかなと思ったら、自分が取ってた^^
>>97変じゃなかったか……よかった^^
>>98がんばりまーす!
>>99え、駄作じゃないの?聞き間違いかな? 濃いかぁ、出来るかどうか……
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.101 )
- 日時: 2011/10/27 16:38
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
二階の自室で、話をしていた。
「お姉さま。何故過去から連れてくる必要があったの?」
渚は不思議そうに尋ねた。見分けのつかないほどそっくりな双子の姉、梓は淡々と答えた。
「あの子のためになるからよ。連れてきた田中君は、死神少年だったの。私の望む——違うわね、平和な未来にするには、連れてくる他なかったのよ。」
「田中君はその平和な未来にするための“鍵”ってこと?」
「そういうこと。私は未来を平和にしなければいけないの。そのためにも、田中君は必要な人材だったのよ。私は殺戮を阻止しなければならない。」
「殺戮……っ。ということは、朱里ちゃんはその危険があるということなのね?」
「そういうことなの。その気を調べるには記憶少女の力を借りるほかないのだけれど、でも奥山さんはやめた方がいいわ。」
「どうして?」
「あの子は闇の秘密結社に育てられた子よ? 頼んだところで、いつ裏切られるか分かったものじゃない。それに、先輩だし。」
「でも私たちには、過去と未来があるわ。」
「それだけが武器ね。」
梓は微笑んだ。その微笑みに隠された言葉を、微かに感じ取った。渚はヴィクトリアを抱きあげ、目を閉じた。望みの過去はすぐそこに——
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.102 )
- 日時: 2011/10/27 17:34
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
「こんな馬鹿な人間は殺してしまえっ! この世界に神として君臨するのは僕らだ! 誰も僕らには逆らえないんだ!」
僕ら——神的少年たちは、世界の破滅の一歩を踏み出していた。それぞれ凶器を持った彼らは、人間を殺しつくしていた。その瞳の色は、まるであやつられているかのように生気を失っている。
「人間を殺しつくせ! 新しい世界を我が元に! こんな人間たちは僕らに殺されるべきだ!」
ある少女たちは身を寄せ合って目を閉じ、ある少年は銃を乱射していた。死骸は徐々に増えて行き、行き場をなくしていった。
だいたい殺しつくし、伝説通りに彼らは死骸で島をつくった。誰にも見つからない、動く島。そのとき、たくさんの人間たちと何の取り柄もなさそうな弱々しい少年たちが現れた。彼らは島から飛び降り、少年たちを殺そうと襲いかかってきた。その前に襲いかかってきた彼らを弱々しい少年たちは瞬く間に殺しつくした。
(二つの伝説がつながってる! 伝説は別々の話だったはずなのに……いつどこで二つに割れたのかしら。)
一人の老人が、殺戮をしていた少年らを殺してくれた弱々しい少年たちの前に進み出た。
「ああ神よ、我らを救ってくださった聖なる神よ。我々人間は恩に尽くす限りにございます。どうかこの世に身をおとどめくださりませ。」
「我らはいかなくてはならない。恩など必要ない。我らはこの世に身をとどめることなど出来ぬ。」
生き残った人間たちの間で、ざわめきが起こった。きっと彼らはこの世に身をとどめていてくれる、そう思っていたからだろう。
「どうしてもいってしまわれるのですか? またこのようなことがあったら、あなた方は助けてくださいますか?」
「我らの使命は人類を見守ること。殺戮を阻止することではない。またこのようなことを起こしたくなくば、死神を集めない事だ。死神を集めれば、やがて殺戮の力を持つこととなろう。その殺戮の力を持たせたくなくば、死神の殺戮の気を収める死神をそばにいさせる事だ。それでこの世界の平安は続くだろう。我らの使命は人類を見守ること。殺戮を阻止することではない。これだけは覚えている事だ。」
少年たちの話は終わり、瞬間移動でもしたように消えた。生き残った人間たちのざわめきは、もっと激しくなった。少年たちの話を聞いていて、渚は何かに気づいたようだ。
(お姉さまが田中君を過去から連れ出してきたのは、こういうことだったのね。死神が死神少年または死神少女だとすれば、死神の気を収める死神=田中君。じゃあ朱里ちゃんは? 死んでしまった優美ちゃんは?)
謎が解けるとともに、また謎が増える。一向に消える気配のない謎は、いつ解けるのだろうか。渚は過去から目覚めた。
第七章 結
- Re: 神的少女は殺戮がお好き【オリキャラ募集中!】 ( No.103 )
- 日時: 2011/10/28 20:01
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
第八章 心読み少女と謎の爆発
「隣の市から引っ越してきました、田中奏です。前の学校ではバスケ部でした。よろしくおねがいします。」
別に転校してきたわけでもないのに自己紹介をするなんて変だ。でも、みんな忘れているのだからしょうがない。
(みんな忘れてるんだ、しょうがないよな……? 俺は殺されたわけじゃないのに、なんでみんな俺のこと忘れてるんだ?)
『それはあなたが過去から連れ出されたからよ。一時的にあなたは世界からいなくなった。』
(は? 誰だよ。誰もしゃべってる感じしないぞ?)
『あなたって馬鹿? 私は神的能力を使ってあなたにしゃべりかけてるの。もちろん、花園さんにもね。』
(……山本さん?)
『分かる? 花園さん。』
(まあ一応。奏は知らないよね、今年の夏に転校してきた、山本絵里佳さん。山本さんも神的少女なのね?)
『そうよ。心読み能力とテレパシー能力。』
(二つも持ってんのかよ。すげぇな。)
(じゃあ、心を読んでテレパシーをおくっているの?)
『そういうことかしら。お互い相性が合えば心を読まなくてもテレパシーで話せるわ。あと、テレパシー能力を持った人ともね。』
(すごい! 山本さんって見かけによらないね!)
『あなただって見かけによらないわ。あの残酷な死——』
(うぎゃぎゃぎゃぎゃ〜! 駄目! それ以上言ったら駄目!)
朱里は心の中で叫んだ——はずだった。自分が注目されているのに気づいて、苦笑した。それにまぎれて、奏は朱里に笑顔を向けた。
『またあとで話しましょう。』
(テストの時とかカンニング出来るな!)
(何考えてるのっ! 不正行為はいけません。)
(ちぇっ、いい案だと思ったによ……)
ドッカーン!
とても大きな音が轟いた。それは鼓膜を破るような大きさで、教室の窓ガラスを割るような爆風を出した。どうやら校庭で何かが爆発したらしい。みんな窓に寄り、外を見ようとしている。上履きをはいているので、破片は足にはささらなかった。朱里は皆の視線から解放されて一息ついた後、窓へ駆け寄った。校庭には運よく誰もいなかったようだ。煙が徐々に勢いを弱めていき、校庭の真ん中には黒く焦げた跡があった。
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