二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 黒子のバスケ ー白銀の女神ー
- 日時: 2013/01/11 18:38
- 名前: 黎 (ID: N7iL3p2q)
これで私は2度目の小説となります!
読んでくれると幸いです!
荒らしはやめてください!
コメント待ってます!
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- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.281 )
- 日時: 2012/09/23 13:42
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
「俺は・・・お前にあんなことを言ったんだぞ・・・。」
「それでも…。父さんだから。」
ゴオオと、煙の臭いと火の音が大きくなっていく。
「俺はお前という人格を消そうとしたんだぞ…?」
「知ってるよ。」
萌香は再度手を海東に差しのべた。
「こんな最悪な親がいてたまるか・・・。」
「けれど、琉香の前では立派な父親だったじゃないか。」
萌香は座り込んでいる海東と視線を合わせてこういった。
「帰ろう。」
「・・・・・・・・。」
海東が萌香の手を握ろうとした瞬間。
バゴオオッ!
火事によって焼けた木柱が萌香に向かって倒れこもうとしていた。
「萌香ッ!」
がばっと海東は萌香を押しのけた。
「・・・父さんッ!」
しかし萌香が海東に視線を集中した時には木柱によって海東への道が封鎖されていた。
「しっかりして父さんッ!今助けるから!」
「…もう、いいんだ萌香・・・。」
「よくないッ!」
「わかってたんだ。もう、こんな実験無駄だってこと。けど、おれはあきらめきれなかった。もう1度太陽のような琉香の笑った顔が見たかった。」
語尾が涙声になっていた。
「けど、一回目の実験でお前が生まれて、どうしても俺はお前を娘と認めたくなかった・・・ッ!」
「とう・・さ・・。」
「でも、お前は俺に冷たくされても、おれにずっと笑ってくれてたんだ。そして、おれの覚悟が揺らぎ始めた・・・。」
「…私、あの時何も知らなくて・・・。」
「…結局ガラクタだったのは俺だったんだ。絶対に琉香はよみがえらないことも知ってたくせに誰かにこんな俺を止めてほしいだなんて・・・。」
それ以上、海東は言葉を発しなかった。
「父さん!?大丈夫!?うわッ!」
萌香が木柱に駆け寄ると、火事の炎はもっと炎上した。
「…もういけ萌香!これが俺の運命だ!」
「いやだ!父さんを置いていけるか!」
「一度もお前のことを顧みなかった俺を父親だなんて言うなッ!!」
「!?」
「…こんな俺を父親だって言ってくれて、それだけでもう俺は満足だ・・・。」
海東は残り少ない力でポケットからリモコンを取り出し、ボタンを押した。
ガコン。
「!?」
窓があき、滑り台のような体系になると萌香はそこに吸い込まれるように落ちて行った。
「…これが最初で最後の父親らしいことか…。萌香。落ちる場所は廃工場の裏口だ。そこには炎はない。征十郎君たちになんとかしてもらうんだ。」
「父さんッ!父さん!!」
萌香は悲鳴を上げるように海東を呼んだ。
「琉香…。俺はいつも気づくのが遅いな・・・。」
——あたし、妹がほしい!そうしたら、パパとママが仕事に行ってもさみしくないもん!——
「…パパももうすぐそっちへ行くからね・・・。」
海東は微笑むと、意識を失った。
そして、響いたのは、炎の音だけになった。
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.282 )
- 日時: 2012/09/23 15:33
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
「…か。萌香…!」
「ん・・・・・・。」
パチリ・・・。と萌香が目を開けるとそこは真っ白な空間、病室だった。
「よかった…!」
桃井とあかりが萌香の顔を覗き込む。
「萌香ああああああああああああッ!死んじゃったかと思ったよおッ!!」
桃井が泣きながら抱き着く。
「ほんとにもう・・・。」
あかりも安心したように溜息をつく。
「!…母さん、さつき。私、あの後どうなったんだ?それに、父さんも…!」
萌香のその言葉を聞いた2人は悲しそうに顔を見合わせた。
「海東は死体が見つからなかったけど…。あんなひどい火事じゃもう生きてはいないって・・・」
「それに、萌香、廃工場の裏口で倒れてたの。多分強く頭を打ち付けちゃったのよ。」
あかりと桃井が口ぐちに言う。
「そ・・・っか。」
「萌香—ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっちッ!!」
バタン!と、勢いよく黄瀬によって病室の扉が開かれた。
「病院では静かにしてください黄瀬君。」
「黄瀬ちんうるさすぎ〜。」
「まったくうるさい犬なのだよ。」
「うっせ!黄瀬!」
黄瀬に続き、黒子、紫原、緑間、青峰が次々に入ってきた。
「ちょッ!少しぐらいいいじゃないッスかッ!萌香っちも無事だったんだし!」
そう言って黄瀬はかごに入ったたくさんのフルーツセットを差し出した。
「おッ!黄瀬にしてはやるじゃねえか!さっそくいただき—。」
「俺も食べる〜。」
「青峰っちと紫っち!それは萌香っちのッス!」
「別に私は気にしてないぞ。みんなで食べようか。」
「うう…。萌香っちがそういうなら・・・。」
「ありがとうございます。」
「フン。食べてやらんこともないのだよ。」
あはは…。と食べるみんなに萌香は微笑んだ。
「そういえば…征十郎は?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「みんな事情徴収はおわったみたいだな。」
水晶はそういって、自動販売機の隣の椅子に座る赤司の隣に座った。
「・・・そうだな。」
「敬語を使え。阿呆。」
そう言って水晶は買ったコーヒーを赤司の頬に押し付ける。
「せいじも事情徴収終わったのだろう?愛しの愚妹のところに行かんのか?」
ズズ…。ともう一本のコーヒーを飲みながら水晶は言った。
「水晶こそ。行かなくていいのか?」
「愚妹が目を覚ます前にいったわ。」
「なんか…今まで隠してたからかどうやって萌香の病室はいればいいかわからないんだ。」
「貴様は萌香がクローンというところも含めてわが愚妹を好いたのではないのか?だったら悩む必要はない。とっととこの場から消え、病室にむかえ。」
最初に俺が座ってたんだけどな…。という言葉を呑み込んで赤司は、
「…ありがとう水晶。いってくる。」
「フン。」
赤司は走り去って行った。
「さて…。我も暇じゃないんでな。」
そう言って水晶は飲み終えたコーヒー缶をゴミ箱に投げ捨てた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガラガラ・・・。
「おっ。来たぜ。萌香の王子様。」
「ヒューヒュー。」
「やめろよ!大輝。敦。」
「いいじゃない今日ぐらいッ!」
「ええ。たのしそうですよ。」
「フン。俺の知ったことではない。」
「もうさつき、テツヤ、真太郎まで・・・。」
「人気者ね。萌香。」
「うう・・。はずか死ぬ・・・。」
そんな萌香にかまわず、キセキ達は騒ぎ立てている。
そして、赤司はベッドにいる萌香に近寄り、手を取った。
「とりあえず…お帰り。萌香。」
赤司はそういって優しく微笑んだ。
「・・・ただいま。」
萌香も満面の笑みで笑う。
「「「「「「「ヒューヒュー!!」」」」」」」
そんないいムードの2人にみんなはもっと騒ぎ立てた。
そしていつも通り、萌香は赤面した。
そんな萌香に赤司は萌香の頬にキスをしたため、萌香はもっと赤面したのであった。
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.283 )
- 日時: 2012/09/23 15:48
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
———エピローグ————
「・・・兄さんあれだけ僕のことバカって言っといて兄さんも馬鹿だったじゃないか。」
そう言って海馬薄く笑い、どこかにある「白銀海道」と書かれた墓をそっと触る。
「…これからお前はどうするんだ?」
「水晶ちゃん。」
近寄ってくる水晶に海馬は驚きを隠せなかった。
「…良くここがわかったね。」
「…ここはバカ親父の一番のお気に入りの場所だったからな。…でお前はどうする?」
フッと海馬は鼻で笑うと、
「これから僕はいろんな国を回るよ。今度はちゃんとした科学者としてね。今日の午後8時にはニューヨークに向かうつもりだよ。…もう君たちに一生会うことはないと思うから安心しなよ。」
「・・・そうか。」
そう言って水晶は墓石に触れる。
「・・・死体はないと聞いてたが、まさかお前が引きずってこの墓に入れたとはな。てっきり貴様も死んでたかと思ってたぞ。」
「…まあ、君たちを解放してからすぐに外に出たからね。ついでに兄さんの死体を丁寧に墓に入れてあげたってわけ。」
「…私はお前のことは冷酷な男と思ってたが。」
「…僕もそのつもりだったんだけどなあ。萌香ちゃんに感化されちゃったのかな。」
海馬は皮肉交じりにいった。
クルリ、と水晶を改めてみると、
「…萌香ちゃんのこと、頼んだよ。」
「…分かってる。」
そう言って海馬は水晶の横を通り過ぎた。
2人が振り返ることはもうなかった。
「…これで、白銀家の悪夢は終わったんだ。」
やっと、萌香は普通の女の子になれたんだ。
———消えたパンドラの箱 終————
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.284 )
- 日時: 2012/09/23 15:51
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
やっと終わった萌香出生の謎、消えたパンドラの箱!
次からは明るい話になって行くと思うから、応援してくれたらうれしいです!
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.285 )
- 日時: 2012/09/23 19:48
- 名前: 茅 (ID: nq7vYh80)
海東おおおおお!
海馬あああああ!
大好きだあああああ!
萌香!おかえりー!!
黎!
絵、見たよ!!めっちゃキュート!!
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