二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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黒子のバスケ ー白銀の女神ー
日時: 2013/01/11 18:38
名前: 黎 (ID: N7iL3p2q)

 これで私は2度目の小説となります!
 読んでくれると幸いです!
 荒らしはやめてください!
 コメント待ってます!



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Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.34 )
日時: 2012/07/31 15:55
名前: 黎 (ID: lBubOowT)

菜々の応援ありがとう!(笑)

これから彼女たちもがんばります!
でも、キセキたちが最近出せなくてごめんね!

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.35 )
日時: 2012/08/01 14:30
名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)

「菜々ァ!しっかりして!」
「いやぁああああ!菜々ちゃん!!」
 吉美や他のメンバーが集中治療室で管だらけになっている菜々に悲鳴を上げる。
 最後にやってきた萌香は、
「菜々…!!」
 と、茫然とするしかなかった。
—私のせいだー
 萌香はギュウっと自分の拳を握りしめた。
「萌香ッ!」
 吉美は萌香に気付き、近寄った。
「菜々の脳内に予想以上のダメージが残ってるって…!」
 いつもは気丈な吉美も今回は泣きそうだった。
「吉美…。私は・・・。」
 顔面蒼白になっている萌香に追い打ちをかけるように、ほかのメンバーが萌香にむかって、
「アンタのせいよッ!!」
 と、目に涙を浮かべて叫んだ。
「やめなッ!誰のせいでもないッ!」
 吉美は悲しみをこらえるように叫ぶ。
ーアンタにせいよ!ー
 その言葉は萌香にとって大ダメージだった。
「…吉美。もういいんだ。菜々がこうなったのは全部私のせいだ・・・。」
「違うッ!」
 吉美はぽろっと泣き出した。
「みんなが言ってることと思ってることは事実だからさ・・・。」
 萌香は自嘲気味に笑った。
「本当は気づいているんだろう?吉美・・・。」
「ちがっ…。萌香…。違うの…!」
 私は最低だ。
 私をかばってくれる友達に対してこんなことを言うだなんて。
 最低で最悪だ。
「菜々を傷つけたのは中村美羽でも奈波小の人達でもない。この私だ・・・。」
 萌香はギュッと自分の肩を抱きしめた。
「萌香!?今アンタおかしいよ!?ねえ、どうしたの!?」
 吉美は萌香の肩を揺さぶる。
「ごめん…。ごめんなさい…!みんな…!」
 萌香は全力で走って行った。
「萌香あああああああああああああ!!」
 吉美の悲痛の叫びが病院内をこだまする。










「はあ…!はあ…!」
 萌香は病院の入り口に立ち止っていた。
 がしっと萌香の腕が掴まれた。
「萌香。お前なにしてる。」
「征ちゃん…!?」
 振り向くと赤司が起こったような顔で萌香を見据えていた。
「関係ない。」
 萌香はそっぽを向くと、グインと赤司に体の位置を戻された。
「関係ある、…お前、逃げる気か?」
「逃げてないッ!」
 萌香はバッと赤司の手を振り払う。
「じゃあなんでこんなところにいる?」
「それは…!」
 言葉が出なかった。
「さしずめ、死にそうな佐々木を見るに堪えなかったんだろ?」
 赤司がドラマでも見ているような口調で話す。
「違うッ!」
「ちがわないな。」
 間髪入れずに赤司は反論した。
「じゃなかったらこんなところにはいない。」
 冷たい赤司の口調に萌香は、
「…征ちゃんにはわかるはずないッ!私のせいでみんな苦しんでるのにッ・・・!」
「『私のせい』?誰がそんなこと言った。勘違いも甚だしいな。」
 赤司の心無い言葉に萌香の何かがきれていた。
「・・・らい・・。」
「なんだ。」
「征ちゃんなんて大っ嫌い!!」
 ドン!と赤司を押しのけ、萌香はもっと早く走っていく。
「・・・・・・・・。」
 赤司は何か言いたげな顔で小さくなる萌香の背中を見つめていた。




「もう…いやだ…!」
 萌香はボロボロは涙を流しながら走る。
「死んでしまいたい…!」



頼れるものは、いなくなった。

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.36 )
日時: 2012/08/03 14:37
名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)

 そして、菜々が重体になってから4日後。
 萌香は、あの日以来部活には行けていなかった。
 菜々も何とか意識を取り戻したが、萌香は病院には行かなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そう・・なんだ…。そんなことがあったんだね…。」
「うん・・・。」
 しゅんと下を向いて話す吉美に菜々はそっと吉美の手を握った。
「吉美ちゃん。お願いがあるの。」
「?なあに?」

 
「どんな手を使っても萌香をここに連れてきてほしいの。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「・・・・・・・・。」
 その頃萌香は部屋のベットに力なく座っていた。
 ピンポーンとインターホンの音がする。
 だが、今の萌香にとってはどうでもいいことだった。
 しかし、タンタンと力強い足音が萌香の部屋に向かってくる。
 この足音は、母のものではない。
「まさか…!」
 と、悪い予感を察知し、部屋に鍵をかけようとした瞬間、思い切り、ドアが開かれた。
「吉美…!?」
 遅かった。そんな萌香を吉美は構わず、萌香の手を引っ張った。
「萌香。ちょっと来て。」
「ちょ…!吉美!?」
 ぐんぐんと手を引っ張られていく。
 ついた先は病院だった。
「!…吉美、私帰る。」
「ダメよ。菜々に頼まれたんだから。」
「菜々が…!?」
 驚きに顔を吉美に向ける。
 しばらく萌香は病院をにらむように眺めていたが、
「…分かった。行くよ。」
 と、菜々の病室に歩き出した。






「菜々。連れてきたよ。」
「うん。ありがとう。」
 吉美の声に菜々はいつもの穏やかな声で反応する。
 ガラガラと、病室のドアを開けると菜々は微笑みながら2人を待っていた。
「…じゃあ、あと2人さん。よろしくね。」
「うん。」
「えっ!ちょっと!?」
 萌香の反応に構わず吉美は手を振って帰って行ってしまった。
「…ごめんね。萌香ちゃん。迷惑かけて。」
「迷惑かけたのは私だ。菜々・・・。」
 前にも言ったでしょ、と苦笑する。
「こうなったのは私の独断なんだから。・・・でもね・・・。」
 菜々は目をつむる。
「…私、もうバスケできないみたいなの。」
「え!?」
 がたっと萌香は立ち上がった。
「今の私の脳じゃ、バスケみたいな激しいスポーツの衝動には耐えられないんだって。それに、足もけがしてるみたい。」
 微笑ましい子供でも見ているように菜々は笑った。
「なんで・・・わらってられるんだ…!?」
「どうして?」
「私が!…私が菜々のバスケを奪ったのに!?なんでわらってられるんだ!?」
 萌香は菜々にどなるように叫んだ。
 そんな萌香に菜々は、
「…気易くそんなこと言わないで。前みたいに謝れても困るの。…謝れたら、なんのために私はこんな目にあったの!?」
 いつもは声を荒げたりしない菜々に萌香は驚いた。
「…だから私はもうバスケができなくなっても大切な仲間の萌香を助けられたの。くいはないと言ったらウソになるけど、後悔するよりマシなの…。これが笑ってられる理由。」
 さっきまでの菜々とは一変して、穏やかな口調に戻っていた。
「やっぱり・・・わかんないや・・・。」
 萌香は苦笑しながらドアを開けた。
「…また来てね。」
 菜々は笑って萌香に手を振った。
「・・・・・。」
 萌香はそれには答えなかった。




現在、午後4時26分。




Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.37 )
日時: 2012/08/03 15:22
名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)

「え?いない?」
 現在午後6時。部活から帰って、萌香の家に寄ってみた誰様俺様赤司様は唐突の声をあげた。
「そうなのよ〜。まったくあのこったら、こんな時間までどこほっつき歩いてんだか・・・。」
 萌香の母はハア・・。とため息をつく。
「…俺探してみます。どこに行ったか見当は付きますか?」
 赤司はじっと萌香母を見据える。
「うーん。吉美ちゃんがサッサと萌香を連れてってしまったから…。あ。そうだ。征十郎君。」
「なんですか?」
「…最近萌香、部活にいってないみたいなのよ。それに元気もないし。何かあったか知らない?」
「・・・いえ。わかりません。」
 本当は知っていたが、そのことを話すと萌香母は何をしでかすかわからないので一応伏せておくことにした。
「…それでは。失礼しました。」
 赤司は薄暗い夕暮れの中、走って行った。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 その頃萌香は、病院の中庭の3段しかない階段に膝を抱えてうずくまっていた。
「ッ……!!」
 ひざを抱えながら萌香はこれまでの悪夢を思い出していた。
——いやぁああああ!菜々ちゃん!——
—ーアンタのせいよ!ーー
—ー今アンタおかしいよ!?ーー
 次第に頭が痛くなり、頭を抑え込んだ。
「ごめんなさい…!ごめんなさい…!!」
 私がすべて壊してしまったんだ。
 ギュッと目をつぶった瞬間。


「萌香。」



 優しい声で抱きしめられた。
「だ…れ…?」
 萌香はそっと振り向いた。
「おばさん、心配してたぞ。」
「征・・・ちゃん・・・。」
 抱きしめたのは赤司だった。しかし、萌香は4日前、赤司に「大嫌い」と言ってしまったことを思うと抱きしめている手を振りほどくことしかできなかった。
 再び、ひざを抱え込んで涙をみせぬよう頭を伏せた。
「…1人にして。」
「断る。」
「あっちにいってくれ・・・。」
「いやだ。」
「あんなひどいこといったのにか…?」
「なんのことだかさっぱりだな。」
 動く気まったく0の赤司に萌香はますます目に涙を浮かべていく。
「お願いだから・・・。」
 キュッと涙に耐えるように自分の服を握りしめた。
「もういいから。」
 赤司はそっとまた、萌香を抱きしめる。
 少しずつ、萌香の体が震えていった。
「いいから。」
 萌香に言い聞かせるように赤司はもう一回言った。
「…私、バスケ怖くなっちゃった。バスケットボールに触るたび、菜々のバスケ人生を奪ったことや、チームメイトにボールを当ててしまったことを思い出してしまって…怖いんだ。もう…。ボールを見たくなくなるぐらいに・・・。」
 最後は涙声になってしまい、それからあとの言葉が出なかった。
 萌香は泣きながらバッと赤司のほうを向いた。
「どうしよう…!征ちゃん…!私、もうバスケもうできないよ…!」
 赤司はガッと萌香の肩をつかんだ。
「じゃあ。俺が。俺が萌香がちゃんとバスケできるようになるまで代わりにバスケでいっぱい勝ってやるから…!だから…もうできないだなんて言わないでくれ…!」
 いつもは余裕さえ感じられる赤司がこんな風に必死になるのを見たのは、萌香にとって初めてだった。
「征・・・ちゃん・・。」
 萌香は何も言えなかった。

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.38 )
日時: 2012/08/03 15:24
名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)

後、もう少しで過去編終わるので、もう少しのご辛抱を…!


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