二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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黒子のバスケ ー白銀の女神ー
日時: 2013/01/11 18:38
名前: 黎 (ID: N7iL3p2q)

 これで私は2度目の小説となります!
 読んでくれると幸いです!
 荒らしはやめてください!
 コメント待ってます!



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Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.259 )
日時: 2012/09/18 00:12
名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)

 何かが頭の中をかき乱す。
 忽然と萌香はそう思っていた。
 けど、萌香にとって苦しみより、悲しみのほうが深かった。
 1つ目は、自分が娘としてではなく、白銀琉香のクローンとして扱われてきたこと。
 2つ目は、自分の幼馴染赤司征十郎。
 彼は今まで自分をどんな目で見てきたのか。今まで言った言葉も全部萌香ではなく琉香に言った言葉だったら。
 その恐怖が萌香を苦しませる。
(…私は生まれてよかったのか?)
 その思いだけが萌香の心を満たしていた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ピーッ!第一段階始動。16分後に第二段階を開始します。』
 無機質なアナウンスの声が廊下内に響き渡る。
 その頃、赤司達一行は、5階の階段を走っていた。
「…始まったか・・・ッ!」
 水晶は唇が裂けるばかりの勢いでつぶやく。
「えっ!?萌香、どうなっちゃうんですか!?・・・死んだりしませんよね!!?」
 桃井は泣きだしそうに叫ぶ。
「…黙っとれッ!まだ第一段階だ!…けど、どっちにしろ急がなければならないことには変わりはない!」
「何かあるんですか?」
「たぶんな。あのくその書物をこっそり読み荒らしたことがあってな。その時の第一段階は記憶を除去される。」
 水晶はギリリと歯ぎしりをする。
「なんで記憶消さなきゃならねーんだよ!?」
「完璧なる白銀琉香になるためには、今までの白銀萌香の記憶が邪魔だからだ。たとえるならゲームをセーブしたいのにセーブできなくてわめく子供と一緒って話だ。」
 青峰の怒号に赤司は冷静に答える。
「だからあのくそは嫌いなんだ…。わがままな子供みたいでッ!」
 水晶は語尾を強くした。
「水晶さん。萌香さんがどこにいるかわかりますか?」
「ああ。大規模な実験ができるとしたら、この5階の中央フロアだけだ。」
「…着くぞ!」
 赤司の声の方向にみんなは視線を向ける。
 確かに、いやな空気が漂っていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「う・・・。ああ・・・。」
「あと…。もう少し。もう少しだからな・・・。琉香・・・。」
 海東はパソコンを操る。
—父さん!—
 
 その時、ガタンッ!と海東はパソコンに座っていた椅子から滑り落ちた。
「く・・・ッ!わずらわしい・・・・・・ッ!」
 海東は懐から銃を取り出した。
 今の声は海東の記憶の中の萌香の声であって、いまの萌香の声ではない。
 だが、夢と現実の差がつけられないほど海東は追い詰められていた。
「…半分死んでもらう…!失敗作ゥゥゥゥゥゥゥゥううううっ!!」
 海東は引き金を引こうとした。
 だが。
「…・・・・・・・・・ッ!」
 わずか0,5秒海東はひるんでしまった。が、また引き直す。
「もうお前は必要ないッ!!!」
「「「「「それはテメエだああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!」」」」」
 海東が言い終わった瞬間、水晶、青峰、黒子、赤司、桃井は怒号を上げながら、中央フロアの窓ガラスを割って入ってきた。
「・・・来たか。」
「早く愚妹から離れるといい!!親ばかッ!!」
 プルリ、と萌香の瞼が動いた。




 運命はどちらに傾くのか。

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.260 )
日時: 2012/09/18 06:56
名前: 茅 (ID: uLZUHjzo)  


萌香が目を醒ます!
一体どうなる!?

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.261 )
日時: 2012/09/18 09:48
名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)

今どうしようか悩んでる←オイwww

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.262 )
日時: 2012/09/18 15:36
名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)

 カタン。
 小さな物音が経った。
 それは萌香が揺らり、と気味悪くたった音だった。
「萌・・・香…?」
 桃井は萌香に近づこうとした。
 しかし。
 パアンッ!という音があ桃井の手の甲に響いた。
「痛ッ!」
「おい萌香何してんだよ!」
 手の甲を押さえた桃井に青峰が近寄る。
「何かおかしい気がします・・・。」
「黒子。俺も同感だ。」
 赤司と黒子は萌香を警戒した。
 萌香はゆっくりと目を見開いた。
「「「「「!?」」」」」
 みんなは驚いた。
 なぜなら、目を見開いた萌香は人間の顔つきをしていなかった。
 顔色は青ざめ、目の色は眼球の奥まで見えそうな透明な水色。
 それはもはや、ロボットのようなありさまだった。
 そんな萌香が口を開いた。
『…警告。実験責任者以外の人間を発見。排除の要求を申し出ます。』
 機械のアナウンスのような声。
 もう、優しい萌香の声はどこにもなかった。
「しっかりしろ!萌香!」
 水晶は萌香に駆け寄ろうとした。
 すると。
 バキュンッ!
 海東の銃から発砲する音が水晶の横を通り過ぎる。
「俺の邪魔はさせない…!」
「ふざけんな!琉香はもういないんだよ!」
「だから俺はもう1度あの子を生き帰させる!」
 ギッと海東と水晶は睨みつけた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「萌香!帰ろう!私も、青峰君もテツ君もムッ君も、緑んもきーちゃんもあかりさんも、・・・・赤司君だって待ってる!だから一緒に帰ろう!」
 桃井はまた萌香に手を伸ばす。
「萌香さん。またバスケやろうって言ったじゃないですか。」
 黒子も笑顔で微笑む。
「萌香。俺は・・・」
 赤司が何か言いかけた時だった。
『こ・・「来ないで。もう・・かえって。」
 機械音のような声が消え、萌香の声に戻る。
「萌香さん・・・。」
「私…もう帰れないんだ…!」
 ポロリ、と萌香は静かに1筋の涙をこぼす。
「もう…分かったんだ。私はしょせん作り物。父さんや母さんは私ではなく琉香を望んでるって…。それに征十郎だって・・。」
「違う!」
「違わないさ!」
 赤司の言葉をかき消すように萌香は叫んだ。
「…だからもう私は琉香になる。いままでテツヤやさつきや真太郎や敦や涼太が見てたものは全部ニセモノ・・・。」
「萌香・・・。」
 桃井は口を手で押さえる。
「こんなに悲しいのも、つらいのも、全部作られた偽造品・・。」
 ポロポロと萌香は涙を流す。
「もう、いやなんだ。…だからもう帰ってくれ…!」
 赤司はじっと萌香を見据えていた。




—琉・・・香…?—
—…?違うぞ。萌香だよ。—
—…そうか。初めまして萌香。よろしくな。—
—…ねえ。—
—なんだ?—
—父さんと母さん仕事であまりいないんだ。・・だからずっと一緒にいてくれる?—
—・・・ああ、いいさ。ずっといてやるよ。




これからもずっとな…。—

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.263 )
日時: 2012/09/18 16:56
名前: 茅 (ID: nq7vYh80)


萌香・・・

みんなは萌香の事を作りものだって思ってないよ!!


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