社会問題小説・評論板
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- 花言葉の約束 完結しました、有難うございました。
- 日時: 2010/12/04 14:07
- 名前: 空花 (ID: 44GDRR0m)
sorakaに名前変更しました。大して変わっていません。
小説の実力はあまりないですが、宜しくお願い致します。
以前この話は「キャスフィ」というサイトでも書いていました。
文章とか題名とか違いますが、でももうそっちの方は挫折してしまったのでこちらのサイトでは完結させます。
前、ここでも同じような内容(っていうか同じですが)の小説を書いていました。それはその修正版です。
前は「心に刻まれたこの傷を —虐待—」っていうタイトルでした。
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2010年 夏の小説大会大賞、有難うございます!
※この小説は完結しました。今まで応援してくれた方々、本当に有難うございました。
次回作でまたお会いしましょう。
- Re: 花言葉の約束 ( No.211 )
- 日時: 2010/10/11 11:37
- 名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: 44GDRR0m)
優奈目線
私はテレビのスイッチを切り、テーブルに顔を伏せた。
どうすればいいのだろう。
さっきまであれほど解決策を考えていたはずなのに、その考えが頭の中から消えていくような気がする。
私は——私は——。
このまま生きていても、幸せになんかなれない。
いつも考えるばかりで、少しも行動に出さない。
意図的に、しないのだ。
このままの方がずっと楽なよう気がしてくるけれど、それは間違い。
七海は今、どんな気持ちでいるだろう?
嬉しい? 悲しい? 怒っている? 苦しい? 辛い? 楽しい?
嬉しい、楽しい。
そんな答えがあるわけなかった。
——あの事故で、私だけが死ねば良かったのに。
- Re: 花言葉の約束 ( No.212 )
- 日時: 2010/10/11 11:46
- 名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: 44GDRR0m)
優奈目線
何で私が死ななかった?
どうして? どうして?
一気に心に詰まっていた感情が溢れ出す。
私が生きている意味は何?
私が死ねば全てが終わるのに。
七海だって幸せになれるはず。
なのに——。
気付けばまた、私は泣いていた。
七海の方が心が壊れそうな程辛いのに。
悔しい。
誰か、教えてよ!
私が、生きている意味を。
- Re: 花言葉の約束 ( No.213 )
- 日時: 2010/10/11 14:02
- 名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: 44GDRR0m)
優奈目線
……孤独の世界。
本心を言い合える人が居ない。
虐待しているだなんて、誰にも言えない。
ここから逃げ出したい。
解放されたい。
楽になりたい。
自由な世界に生きたい。
私は玄関へと向かい、玄関のドアを開けて走り出した。
もう、止めるほどの意思は薄れていた。
- Re: 花言葉の約束 ( No.214 )
- 日時: 2010/10/11 14:15
- 名前: 修也@ ◆ohF1HVPuR. (ID: BsB4CdF8)
>>空花
久しぶり!!
岡田さん・・・。やっぱ、万引きしてたんだ・・・
理由もあるし、反省もしてるけど・・・やっぱ、犯罪だし、許せないよね・・・
なんだか、この小説、見て、「やっぱ、この世に悩みを抱えてない人なんて、いないんだ」
って思えたよ!!
がんばってね^^d
- Re: 花言葉の約束 ( No.215 )
- 日時: 2010/10/11 20:11
- 名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: 44GDRR0m)
七海目線
私は気を取り直し床のじゅうたんを眺めて、思い出したくない記憶を思い出してしまった。
じゅうたんに残された茶色いシミ。
血。
そう、ガラスが刺さった時の血だ。
私はそのシミから目を逸らし、再びドアの方へと目を向けた。
——ガチャッ
走り回る音と共に、ドアを閉める音が聞こえた。
何が起こったのか分からなかった私が部屋のドアを開けると、リビングにお母さんの姿はなかった。
まあ、ドアを開ける音がしたから居ないに決まっているだろうと思い、私は怒られるだろうかと躊躇いながらもお母さんの部屋のドアを開けた。
そして、気付いた。
お母さんの姿がない。
リビングのイスに座って5分程待ってみたがお母さんは戻ってこなかった。
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