社会問題小説・評論板
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- 花言葉の約束 完結しました、有難うございました。
- 日時: 2010/12/04 14:07
- 名前: 空花 (ID: 44GDRR0m)
sorakaに名前変更しました。大して変わっていません。
小説の実力はあまりないですが、宜しくお願い致します。
以前この話は「キャスフィ」というサイトでも書いていました。
文章とか題名とか違いますが、でももうそっちの方は挫折してしまったのでこちらのサイトでは完結させます。
前、ここでも同じような内容(っていうか同じですが)の小説を書いていました。それはその修正版です。
前は「心に刻まれたこの傷を —虐待—」っていうタイトルでした。
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2010年 夏の小説大会大賞、有難うございます!
※この小説は完結しました。今まで応援してくれた方々、本当に有難うございました。
次回作でまたお会いしましょう。
- Re: 花言葉の約束 ( No.181 )
- 日時: 2010/09/20 19:32
- 名前: 空花 (ID: xAlcgrT7)
七海目線
幸せな過去の夢は、だんだん"現在"に近くなって、まるで全部が嘘だったみたいに、幸せは消えていった。
「何で七海はこんなことも分からないの!?」
「ごめんなさい……お母さん」
「ごめんなさいで何でも済むと思ってるの、七海!!」
「お母さ……」
——バシッ
「いい? もう二度とこんな点数取らないで!」
お母さんの一言一言が胸に突き刺さる。
時が経つごとに増えていく心の傷。
何で……こんな風になっちゃったんだろう。
- Re: 花言葉の約束 ( No.182 )
- 日時: 2010/09/20 20:52
- 名前: 空花 (ID: xAlcgrT7)
七海目線
夢はそこで終わった。
長かったのか短かったのか、私には分からない。
だけど、こんな夢見なきゃ良かったって思った。
もう思い出したくないことばっかり夢に出てきて。
夢の中でも、早く朝になれって思った。
でも——また、殴られるかもしれない。
朝になったって、結局同じなんだ。
毎日同じように時が過ぎて、また殴られたりして。
他の普通の家庭は、きっと楽しいんだろうな。
私は楽しくなんかない。
逆に辛いよ……。
- Re: 花言葉の約束 ( No.183 )
- 日時: 2010/09/24 21:29
- 名前: 空花 (ID: fkYkDyTP)
優奈目線
午前7時にセットした目覚まし時計が鳴り、私は目を覚ました。
とりあえず、少しは寝れたみたいだ。
今日も仕事、か。
相変わらずな私の朝。
急いで支度をして、ご飯の作り置きをして、家を出る。
いつもと変わらない朝の風景。
そして、空っぽのテーブル。
三脚のイス。
昔は——家族3人でご飯を食べて、テレビを見たりして。
それが私達の"普通"だったけれど、今はもう違う。
"普通"になんて、もう戻れないのかもしれない。
- Re: 花言葉の約束 ( No.184 )
- 日時: 2010/09/25 14:08
- 名前: 空花 (ID: XrwZbEH8)
優奈目線
——もう、家族のことすら考える時間もない。
家族を養うために、働かなくてはいけないから。
私は急いで支度をし、二人分のご飯を作り、1つは自分で食べた。
そして、もう1つのご飯をテーブルに置いて、私は家を出た。
とにかく、急がなくては。
仕事に遅れたら、また岡田さんに色々と言われるかもしれないから。
遅れたとしても、私が悪いのだけれど。
- Re: 花言葉の約束 ( No.185 )
- 日時: 2010/09/25 21:03
- 名前: 空花 (ID: XrwZbEH8)
七海目線
私は布団を頭からかぶった。
もう、何もしたくない。このまま寝ていたい。
今日は土曜日だから、休みだし。
そう、私が考えていた時、ガタッと音がした。
私の部屋じゃない。お母さんの部屋からだ。
お母さん……起きたんだ。
また、仕事かな……。
しばらくバタバタと走り回る音が聞こえた。
布団から頭を出し、時計を見てみるとお母さんが仕事に行く時間帯だった。
お母さん、最近忙しいみたいだな。
私のこともあまり気にかけてはくれない。
虐待も減ったけど、家族はバラバラ。
前からバラバラだったけれど、更にバラバラになったような気がするのだ。
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