社会問題小説・評論板

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花言葉の約束 完結しました、有難うございました。
日時: 2010/12/04 14:07
名前: 空花 (ID: 44GDRR0m)

sorakaに名前変更しました。大して変わっていません。

小説の実力はあまりないですが、宜しくお願い致します。

以前この話は「キャスフィ」というサイトでも書いていました。
文章とか題名とか違いますが、でももうそっちの方は挫折してしまったのでこちらのサイトでは完結させます。

前、ここでも同じような内容(っていうか同じですが)の小説を書いていました。それはその修正版です。
前は「心に刻まれたこの傷を  —虐待—」っていうタイトルでした。

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2010年 夏の小説大会大賞、有難うございます!

※この小説は完結しました。今まで応援してくれた方々、本当に有難うございました。

次回作でまたお会いしましょう。

Re: 花言葉の約束 ( No.201 )
日時: 2010/10/03 21:44
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: .zYCudUc)

>>バードさん

しないですよ何言われようがw
でも……実は昔の友達に「これ万引きしたんだ。内緒だよ」って言われたことが…。今もまだ引きずってます…その子転校したんですよね〜。

Re: 花言葉の約束 ( No.202 )
日時: 2010/10/04 15:14
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: .zYCudUc)

      優奈目線

「でもまだそれだけじゃ足りなくて……部下には、あんな風に接しました」

「私達がずっとされてきたように?」

「……そうです」

岡田さんは俯き、10秒程経った後に顔をあげてまた喋り始めた。

「……もう、私は……っ」

その後にも言葉は続きそうだったけれど岡田さんは言葉を止めた。

そして、私の顔をじっと見つめた。

まるで助けを求めているかのような目で。

でも——私は——。

——バシッ

助けない。

許さない。

「……三浦、さん……!?」

Re: 花言葉の約束 ( No.203 )
日時: 2010/10/07 21:06
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: jUXSyEEQ)

優奈目線

岡田さんはかなり驚いたようだ。

それもそうだ、私は岡田さんの頬を平手打ちしたから。

「……あなたがやった事は犯罪ですよ?」

「分かって、ます……でも……やめられないんです」

「やめられないって言う前にやめる努力はしたんですか? しちゃいけないってことくらい分からないんですか? 今まで部下に対して非常に冷たい態度をとっていたのもそうです」

私は問い詰め続ける。

どんなに『助けて』と言われても、助けたくない。

今まで散々人を傷つけてきたくせに、今更言われたって迷惑なだけなのだ。

「……それは、謝ります!!」

必死に助けてもらおうとする岡田さん。

私が手を差し伸べてくれるとでも思っているのだろうか。

「そうですか」

私は岡田さんに言い放つと、その場を立ち去った。

後ろを振り返らずに、家へ向かった。

Re: 花言葉の約束 ( No.204 )
日時: 2010/10/07 21:54
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: jUXSyEEQ)

      七海目線

私は、部屋の片隅で時計を眺めていた、

時計の針が少しずつ動いていくたびに、時間は進んでいく。

ただそれを眺めているだけ。

何の意味もない、ただの暇つぶしのようなもの。

だけど他にやることもない。

——受験勉強。

その時、頭の中をその言葉が駆け巡った。

勉強、しよう。

私はそう決め、机に向かった。

Re: 花言葉の約束 ( No.205 )
日時: 2010/10/09 10:16
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: jUXSyEEQ)

       優奈目線

家の中は静まり返っていた。

物音すらしない。

私はイスに座り、テレビのスイッチを押した。

ちょうどチャンネルはクイズ番組で、にぎやかな司会者の声が流れていた。

その画面を見つめていると、ふいに岡田さんを思い出した。

岡田さんはもう帰っただろうか。

姑とか離婚したいとか言ってたけど、岡田さんが私達を傷つけたのに。

岡田さんのせい。

仕事に行きたくないのも、岡田さんのせい。

ストレスが溜まるのも、岡田さんのせい。

笑えなくなったのも、岡田さんのせい。

私を変えたのは、岡田さん。

岡田さんが居なければきっと私達は今でも幸せだった。



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