社会問題小説・評論板
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- 花言葉の約束 完結しました、有難うございました。
- 日時: 2010/12/04 14:07
- 名前: 空花 (ID: 44GDRR0m)
sorakaに名前変更しました。大して変わっていません。
小説の実力はあまりないですが、宜しくお願い致します。
以前この話は「キャスフィ」というサイトでも書いていました。
文章とか題名とか違いますが、でももうそっちの方は挫折してしまったのでこちらのサイトでは完結させます。
前、ここでも同じような内容(っていうか同じですが)の小説を書いていました。それはその修正版です。
前は「心に刻まれたこの傷を —虐待—」っていうタイトルでした。
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2010年 夏の小説大会大賞、有難うございます!
※この小説は完結しました。今まで応援してくれた方々、本当に有難うございました。
次回作でまたお会いしましょう。
- Re: 花言葉の約束 ( No.10 )
- 日時: 2011/06/11 13:19
- 名前: 空花 (ID: oxfV1uL3)
>>緒瑚羅さん
おお!!あなたが一番最初のお客様です!
楽しみにしてるなんて嬉しすぎます(泣)頑張ります!!
緒瑚羅さんもキャス行ってたんですか〜私は今も行ってますよ〜。
はい! 緒瑚羅さんの小説読みます!
え、タメでいいの?私もいいよ〜。
じゃあ、よろしくね〜。
- Re: 花言葉の約束 ( No.11 )
- 日時: 2010/10/24 14:06
- 名前: 空花 (ID: UDFSasR1)
私は少しエレベーターの壁にもたれかかった。
何だかとても疲れたような気がした。
と、その時、エレベーターの扉が開いた。7階に着いてしまった……。
私は自分の家へと振り向きもせずに向かった。
……しばらく、俯いていた。
それでも、足は止めなかった。
私の家の番号の部屋に着くと、私はカバンから家のカギを取り出して、家のカギを開けた。
——ガチャ
「ただいま……」
ただいまなんて言っても、笑顔で『おかえり』なんて言ってくれないことは分かっている。
「あー? 帰ってたの?」
だるそうなお母さんの声。
いつもと、変わらないや……。
お母さんはリビングでイスにもたれかかって、スナック菓子を食べていた。
リビングには、お母さんがスナック菓子を食べている、パリパリという音しか聞こえない。
私はこの空気が嫌で、思わず部屋に逃げた。
「はあ……」
ベットに大の字でゴロ寝をしながら、私は思わずため息をついた。
私は棚のアルバムに手を伸ばした。
何となく見たかったからだ。
理由はただ、それだけ。
- Re: 花言葉の約束 ( No.12 )
- 日時: 2010/07/27 13:25
- 名前: 空花 (ID: zhnbqHwV)
- プロフ:
私は手に取ったアルバムのページを夢中でめくっていった。
と、その時、一枚の写真がはらっと床に落ちた。
私はそれを慌てて拾って、その写真を見て、気付いた。
——これは。
お父さんが亡くなる前の、家族3人で最後に取った写真だった。
写真の中のお父さんとお母さんは、満面の笑みで、私は幸せな、いや無邪気な笑顔で写真に写っていた。
懐かしい……ホントに、懐かしいよ。
お母さんも……お父さんも……私も……幸せだった頃の写真。
その写真は、一見幸せな家族写真。
でも、今の私には、ただの過去の写真にしか見えなかった。
家族写真って……幸せな過去を写すモノ、としか、私は思えなくて。
今は幸せじゃないから。
余計辛くなるんだ。
幸せはもう、そこにはないから。
- Re: 花言葉の約束 ( No.13 )
- 日時: 2010/10/24 14:43
- 名前: 空花 (ID: UDFSasR1)
- プロフ:
私の目からは、一粒の雫が落ちてきた。
そして、雫は写真に落ちた。
涙——。
その時私は、どこか狂っていたのかもしれない。
私は、机の上に置いてあった写真立てを手に取った。
その写真は、家族3人の写真だった。
——ガシャーン!!
その時ガラスが割れる音がして、写真立ては割れた。
そう、私が写真立てを床に叩き付けたから。
この写真を見るたび、余計辛くなるなら、壊してしまえと。
そう、思った。
——ドサッ
ベットの上に置いたアルバムが落ちた。
私はすぐにそれを拾うと、棚の奥の元の場所に戻した。
しばらく、壊れた写真立てを見ていた。
- Re: 花言葉の約束 ( No.14 )
- 日時: 2010/10/24 14:49
- 名前: 空花 (ID: UDFSasR1)
何だか、心にぽっかり穴があいたみたいだった。
でもそれでいいと思った。
——ガチャッ
その時私の部屋のドアを開ける音が聞こえ、ドアが開いた。
「え……」
「七海、何よさっきの音は!? 五月蝿いわよ!! 静かにしてなさい!」
お母さん……!
ドクンドクンと、心臓が早く動くのが自分でも分かった。
お母さんの視線が壊れた写真立てに向けられた。
「何よ……これは……!!」
どうしよう。怖い。言い訳も出来ない……!
——グイッ
胸倉を掴まれ、お母さんは鬼のような形相で私を睨みつけた。
心臓がもっと早く動くのが分かった。
「どういう事!? 説明しなさい!!」
「それ……は……机から落ちちゃって……」
私はとっさに思いついた言い訳を言った。
でも大人にそんな言い訳は通じなかった。
「そんな言い訳聞きたくなんかないわよ! ちゃんと言いなさい!!」
私が黙っていると、お母さんはまた怒鳴る。
「何黙ってるの!? ちゃんと言いなさい!」
「だから……落としちゃったんです……。」
声がだんだん小さくなっていく。
怖……い。
——バシッ
平手打ち……か。
私、お母さんに嫌われてるから。
だから。
こんな事されるんだよね——。
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