社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

花言葉の約束 完結しました、有難うございました。
日時: 2010/12/04 14:07
名前: 空花 (ID: 44GDRR0m)

sorakaに名前変更しました。大して変わっていません。

小説の実力はあまりないですが、宜しくお願い致します。

以前この話は「キャスフィ」というサイトでも書いていました。
文章とか題名とか違いますが、でももうそっちの方は挫折してしまったのでこちらのサイトでは完結させます。

前、ここでも同じような内容(っていうか同じですが)の小説を書いていました。それはその修正版です。
前は「心に刻まれたこの傷を  —虐待—」っていうタイトルでした。

——————————————————————————————————————————

2010年 夏の小説大会大賞、有難うございます!

※この小説は完結しました。今まで応援してくれた方々、本当に有難うございました。

次回作でまたお会いしましょう。

Re: 花言葉の約束 ( No.206 )
日時: 2010/10/09 11:07
名前: 恋華 (ID: pkkudMAq)

空花さん面白いですねぇ〜
頑張ってください!!

Re: 花言葉の約束 ( No.207 )
日時: 2010/10/09 11:35
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: jUXSyEEQ)

    優奈目線

「岡田さんは許さない!!」

そう叫んで私はテーブルを思いっきり叩いた。

手が少しヒリヒリと痛む。

「絶対に……絶対……」

気付けば私の目からは涙が零れ落ちていた。

苦しい。

今だって、昔だって、変わらず幸せで居れたはずなのに。

例え大切な人が事故死したって、七海が、大切な娘は今も生きている。

虐待したのは私のせい。

それは決して岡田さんのせいじゃないって、分かっているのに。

私がもっと早く自分自身と向き合えばよかったんだ。

Re: 花言葉の約束 ( No.208 )
日時: 2010/10/09 11:26
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: jUXSyEEQ)

>>恋華さん

初めまして〜。
面白くなんて無いですw
頑張ります!

Re: 花言葉の約束 ( No.209 )
日時: 2012/01/12 09:58
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: 7ufWM2y7)

    優奈目線

何でもっと早くに気付けなかった?

虐待した理由を他人のせいにして、そのせいで虐待してしまうって決め付けて。

私は涙を拭いた。

泣きたいのは岡田さんや七海なのに、私が泣くなんて最低だ。

今更後悔しても、もう、戻れない。

だったら自分の手で変えていけばいいって分かっている。

勇気がないだけで、本当はいくらだってできたはず。

岡田さんを私だけで助けることはできなくても、相談に乗ることくらいはできるのに、『何もかも岡田さんのせい。だから、助けない。許さない』そんなことを思った私がバカだった。

七海に許してもらえなくたって、謝ることはできるなのに。

——許してもらえない。

それを、心のどこかで怖がっている自分が居る。

私には、七海に謝ってもう二度とあんな過ちを犯さないようにすることしかできない。

たとえ、許してもらえなくても。

それくらいは出来るのに、どうして私はいつもそうなのだ……。

いつもいつも、あと一歩のところで間違ったり躊躇う。

そんな性格を変えるのは私しか居ない。

Re: 花言葉の約束 ( No.210 )
日時: 2010/10/10 20:31
名前: 空花 ◆h/HZltt1j. (ID: 44GDRR0m)

   七海目線

私がドアの方に視線を向けたとき、玄関のドアが開く音がした。

お母さんだ……。

お母さんが歩き回る音は少ししか聞こえなかった。

いつもなら結構聞こえてくるのに。

再び時計に目を向けたその時——。

「……さんは許さ……い!!」

お母さんの叫び声が聞こえ、同時にテーブルを叩く音が響く。

何て言っているのかははっきりと聞こえなかったが、お母さんが怒っているのはよく分かる。

何があったのかな……。

そう思うと、どうしても今日はいつもより酷く虐待されるような気がしてきた。

……怖い。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53