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- 沖土I 始まり
- 日時: 2013/09/07 06:14
- 名前: 羅紗 (ID: SfeMjSqR)
5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。
- Re: 銀土 ( No.151 )
- 日時: 2013/12/02 21:45
- 名前: 羅紗 (ID: rRbNISg3)
「あっ!いやっ!・・・ぁん!」
ピチャピチャと坂田は音を出しながら、土方の中心を加え込み、そしてなめる
「はぁっ!!・・・あぁ・・・だっ・!めぇ・・・」
「一回イッとこっか・・・」
坂田はそう言うと、指で胸の尖りをいじりながら、土方の中心をすすり上げる
「んああぁぁ!!!・・ハァッハァッ・・・」
痙攣しながら達した土方は虚ろな目で坂田を見ていた
「あぁ、それでいいんだよ・・・十四郎」
土方を包み込む坂田は深い深いキスをした
土方はそれに答えるように舌をだし、唾液が流れるのを無視し、その行為に夢中になっていた
そんな土方の様子がたまらなく坂田を興奮させた
「もう何処にもいくな!十四郎!!」
心の底から溢れてきた本音が土方の耳に木霊する
「・・そ・・ご・・・」
一瞬その場が凍り付いた気がした
土方は思わず、愛する人の名を呼んでしまった。それは今目の前にいる人ではなかった
坂田は行為を止めた
「えっ・・・」
坂田の目からは大量の涙が溢れだしていた。自分でも驚いたのか、少し慌ててその場から立ち去ってしまった
ー・・・・総悟・・・
土方は自分の愛する人の名を呼び、もう会えないかもしれない現実に、少し涙を流した
- Re: ( No.152 )
- 日時: 2013/12/02 22:20
- 名前: 羅紗 (ID: rRbNISg3)
あれから数日後
「土方さんー・・・」
沖田もまた、愛する人を呼んでいた
「何処に行っちまったんですかぃ・・・アンタは・・・」
土方が居なくなって、もう一ヶ月近くになっていた。山崎はあれから、記憶を取り戻すことなく、平然と屯所に帰ってきた
「あれっ・・・副長は?」
なんて言った山崎に本気の殺意を覚えたことなど本人は知らないだろう
今日は月の綺麗な夜だった
沖田は一人で夜道を歩いていた
「はっ・・・こんな日には、土方さんと一発ヤルんですけどねぃ・・・」
少し目の前が滲む沖田は必死に自分に言い聞かせるように、呟いていた
「沖田さん!」
突然名前を呼ばれ、少し驚いた沖田は後ろを振り返った
「おまえらは、メガネとチャイナ!」
突然の登場に沖田は何事かと思った
「どうしたんでぃ・・・子供が夜中に散歩とは、なかなかいい趣味じゃねぇかぃ・・・」
「そんなことはどうでもいいアル!」
いつもと雰囲気が違う二人に沖田はふざけるのを止めた
「どうしたんでぃ・・・」
場所を変え、肉まんを志村と神楽に買ってあげた沖田は、路上に座り込む
「最近・・銀ちゃんがおかしいアル・・・」
神楽はその肉まんを頬張りながら、涙を流していた
- Re: 沖土銀 ( No.153 )
- 日時: 2013/12/04 17:26
- 名前: 羅紗 (ID: SU4m4287)
「おかしい?」
神楽の説明だけでは意味が全く分からない沖田が、首を傾げる
「僕から話します、実は数日前、銀さんが、いきなり万事屋を解散するって言い出して、最初僕たち、冗談かなって思ってたんですけど、どうやら本気みたいで・・・最近様子もおかしかったんです・・・家に入れてくれなかったり・・・」
志村の説明である程度内容を理解した沖田は、なぜ自分にこの事を話したのかを聞いた
「最初は土方さんに話そうとしたんですが、近藤さんが、土方さんは今忙しいって、会わせてくれなくて・・・で僕たち沖田さんにこの事を話したんです」
「私は反対したアル!」
沖田は神楽を一発殴った
「で?俺に何してほしいんでさぁ」
めんどくさそうに頭をかく沖田に、志村は真剣に話す
「理由を聞いてください!お願いします!理由も分からず解散は、納得いかないんです・・・」
泣きそうな志村と神楽を見て、沖田は手を貸すことを決めた
今は土方を探すのが優先だが、手がかりがない以上何もできることがなかった
「で、旦那がおかしくなったのはいつぐらいからでぃ?」
すると神楽は首を傾げ
「一ヶ月近くになるアルよ・・・」
そう言った
- Re: 沖土銀 ( No.154 )
- 日時: 2013/12/04 23:24
- 名前: 羅紗 (ID: 7pjyJRwL)
神楽の言葉に沖田は何か引っかかった
一ヶ月近くー・・・土方さんが消えたのも、一ヶ月近く前・・・・さすがに考え過ぎですかねぃ・・・
沖田はその依頼を引き受けると、一度屯所へ帰ることにした。
沖田は元々勘は鋭かった。それは自分でも自覚していた
だから、嫌な汗が流れ落ちた
だから、今坂田の家に行くのは危ないと思った
生半可な気持ちで、この事件に首を突っ込むのは危険だと分かった
もし自分の考えが当たっていたなら、その時は確実に今のままでは殺される
沖田はそう考え走りながら、少しばかり笑っていた
と同時に、溢れるばかりの 怒りや 憎しみ 怨み の感情が、溢れでてくる
沖田はその感情が抑えきれず、ぶつかってきた酔っぱらいのオッサンを、一瞬で斬り裂いた
その感覚に体が震え、沖田は狂うように笑った
もうこの沖田を止めることは出来ない
月夜に一匹の獣が目覚めた瞬間だった
- Re: 一匹の獣 ( No.155 )
- 日時: 2013/12/05 17:18
- 名前: 羅紗 (ID: hap96gvm)
屯所に着く頃には、沖田の服や刀は血だらけで、生臭い臭いが辺りに漂う
そんな沖田を隊士達は驚きながら見ていた
「総悟!!」
沖田が振り返るとそこには近藤が立っていた
「・・やっと土方さんが・・俺の土方さんが、帰ってくるんでさぁ・・・」
沖田の目にはもう近藤など映ってはいなかった。ただ一つの目的のために動く操り人形のように・・・不気味に笑った
そんな沖田を近藤はどうすることもできなかった
沖田はうすら笑いをしながら自室へ入っていった
「さぁ・・・行きますかねぃ・・・」
沖田はそう言って深夜、屯所をあとにした
その頃、坂田は土方に暴力を振るいながら、体を重ねていた。
痛みに歪む土方の顔を見て、坂田は今までにないほどの快感を得ていた
涙を流す土方を見れば、それだけで坂田の体は熱くなった
毎晩のように暴力を受け、喘がされる土方は精神崩壊寸前だった
総悟・・・総悟!!・・・
その時、この家のチャイムが鳴ったような気がした
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