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沖土I 始まり
日時: 2013/09/07 06:14
名前: 羅紗 (ID: SfeMjSqR)

5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」 
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。

Re: 沖土I 始まり ( No.76 )
日時: 2013/10/15 16:46
名前: 羅紗 (ID: 27fKn1TU)

奈夜さんありがとうございます!今テストや何やかんやで忙しく、全く更新できていませんでした!すいません
これから、更新していきます
よろしければ、おつき合いください!

Re: 威土 ( No.77 )
日時: 2013/10/15 17:22
名前: 羅紗 (ID: zKniY0ST)

「チッ、タバコがきれやがった」
明日までに、と思っていた書類を書きながら、土方は自分のタバコが無くなっていたことに気づいた
「はぁー まぁ、たまには自分で買いに行くか・・・」
土方はそう言うと、屯所を出て、暗い夜道へと歩いていった

いつもの販売機でタバコを買うと、思っていたよりも外が寒く、くしゃみをする土方
「あぁー、寒い・・・マヨ風呂にでも浸かりたい気分だ」
などと、一人でブツブツ言っていた土方が来た道を帰ろうとした時だった
「なんだ?この臭い・・・」
明らかに来るときは臭わなかった生臭い臭いが漂ってくる
「彼処からだな・・・」
土方は臭いのする路地裏へと駆けだした
 
土方が路地裏に入ると、臭いはいちだんと増した
(うっ、これは血の臭いか?)
いやな予感がするが、警察である以上こんなことは見逃せない土方は音をたてずに走った


「何だよコレ?!」
臭いの原因である場所にたどり着いた土方は思わず声を出してしまった
    つづく

Re: 威土 ( No.78 )
日時: 2013/10/15 17:55
名前: 羅紗 (ID: MrY5jOgD)

土方の目の前には、原型をとどめていない、人らしき物体が無数に転がっていた
「これは・・・」
言葉を失う土方の後ろから、幼い子供のような笑い声が聞こえた
「誰だ?!!」
誰もいないと思っていた後ろからの突然の声に驚いた土方は、持っていた刀を抜いた
「おっと!いきなり刀を向けるなんて危ないよ?」
土方が振り向くと、暗くてよく見えなかったが、自分より幼い少年、ということは分かった
(何でこんなところにガキがいるんだ?)
土方は刀を向けたまま、その少年に近づいた
「お前、ここで何をしていた?」
「お前って言い方は、余り俺は好きじゃないな」
少年はクスッと笑うと、土方に近づいてきた
「俺は神威、ここで、人を殺してたんだよ」
少年はニコニコしながら土方に喋りかけた
(こいつはヤバいな・・・)
少年が一瞬放った殺気のすさまじさに土方は数歩後ろへ下がった
「ところで、お兄さんは何ていうの?」
「あぁ?!何で教えなきゃならねーんだ?」

(?!!)
気づくと、土方は地面に倒され、少年が馬乗りになっていた
(こいつ!今何しやがった?!)
「お兄さん、二度目はないよ?名前・・・なんていうんだい?」
 つづく     

Re: 威土 ( No.79 )
日時: 2013/10/15 18:12
名前: 羅紗 (ID: ltRlmf2I)

「土方・・十四郎だ・・・」
「土方・・・」
少年は少しニヤリッとすると、土方の頬に手を置いてくる。
「何しやがる!!」
その余りの冷たさに寒気がした
「お兄さんは、温かいんだね?」
少年は土方から降りようとはしない
「おい、そろそろ退けよ」
頬に置かれた手を払いのけ、土方は少年を睨みながら言った
「お兄さんは寒くないの?」
「寒いに決まってんだろ?」
土方がそう言うと少年は少し笑い 俺も・・・ と一言いうと土方の口を自分の口で塞いだ
つづく 

Re:威土 ( No.80 )
日時: 2013/10/16 23:34
名前: 羅紗 (ID: VB7Q11rn)

「ぁ・・・ん・・・」
子供とは思えないほどのテクニックに土方は流されかけていた
「お兄さんは随分感じやすいんだね?」
口を離した少年は少し笑いながら土方の髪を撫でる
「?!やめろ!!」
土方は少年の口づけで感じてしまった自分を悔やみながら、馬乗りしている少年に怒鳴る
「わぁ、怖いねっ、でも俺、アンタが気に入ったんだよ、だから俺のもんになりなよ?」
まさか、人殺しにこんな事言われるなど、考えてもいなかった土方は、焦っていた。そんな様子を神威が見逃すはずもなく、土方に今度はより濃厚なキスをする
脳が痺れるような感覚に襲われる土方は快感を覚えた
「ん・・・ふぁ・・ぁ・」
土方は整理的な涙を流しながらも少年に舌を差し出した
「フッ、本当に淫乱だなぁ、お兄さんは・・・」
深いキスを終えると、少年は立ち上がり土方の耳元に口を寄せる
「俺は明日もここに来るけど、お兄さんはどうだい?今度は今より気持ちの良いことをしてあげるよ?」
そう言った少年は突然姿を消した
月明かりが狭い路地裏を映し出す。土方の顔は少年に触られ血塗れだった



生臭い臭いが染み着いた服で今日も土方はあの場所へ向かった                 


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