BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

沖土I 始まり
日時: 2013/09/07 06:14
名前: 羅紗 (ID: SfeMjSqR)

5月4日 午前6時
沖田はいつものように土方の部屋を目指していた
「今日はどんな事をしてやりましょうかねぇ・・・」
隊士達は黒い笑みを浮かべている沖田におびえながら、横を通り過ぎていく
土方の部屋まで来ると中で近藤と土方が話といるのに気づき
沖田は耳をすまして壁にもたれて話を聞く事にした
「トシ、少し休んだらどうだ?最近働きすぎた。」
近藤は土方の体を心配して部屋まで来ていた
「大丈夫だ、働いていた方が落ち着くー・・・ゴホッ!」
土方は口に手を当て苦しそうに咳をしすぐにその手を後ろに隠した
「大丈夫じゃないだろ!トシ!」
「近藤さん・・・」
「何だ?!」
苦しそうな顔をしている土方に近藤は歩みよる
「・・・いや・・・何か体に良さそうな物食いてぇと・・・」 
「分かった!栄養たっぷりの飯を持ってきてやるからそこで寝てろよ!」
近藤は急いで土方の部屋から出ていく
沖田には気づかず走って行く近藤を見て沖田は少し笑った。

Re: 過去編 ( No.146 )
日時: 2013/11/29 17:00
名前: 羅紗 (ID: GNo3f39m)

土方は溢れでる涙を止めることが出来なかった
銀時も声を出しながら泣いた
もう涙が枯れたのではないかというぐらい泣いた


「なぁ・・・銀時・・・」
「なんだよ・・・」
二人は夜がくるのを空を見上げながら手を繋いでいた
「あのっ・・さ・・・俺達・・離れていても・・・友達・・・だよな?!」
「あぁ・・・」
「あの・・さぁ・・・」
「今度は何だ?」
土方はくぐもった声で何かを言ったが、銀時には何も聞こえなかった
「もうそろそろだな・・・」
銀時は土方の手を離すと、床に置いていた刀を腰に指し、赤いマフラーを首に巻いた
ドクンッ・・・
その様子を土方は眺めることしかできなかった
「んじゃ・・・今まで、本当にありがとな!両親にも言っといてくれ!」
ドクンッ・・・
銀時が家を出るときには雪がチラホラと舞っていた
手を振りながら、家を出る銀時に土方は無意識のうちに抱きついていた
ドクンッ!ドクンッ!
自分の鼓動がうるさく相手に聞こえるんじゃないかというほど鼓動が早かった
「なぁ・・・また・・・会えるなら・・・いつか、いつか必ず・・・俺と一緒にいてくれ!」
そう約束した土方の口に銀時は優しくキスをした
  

Re: 約束 ( No.147 )
日時: 2013/11/29 18:18
名前: 羅紗 (ID: GNo3f39m)

それが銀時と俺が交わした約束だった

俺と一緒にいてくれ・・・

俺はどうして忘れていたんだろう・・・
あれから、みつばや総悟、近藤さんと出会い新しい人生を歩んでいくうちに、いつしか坂田銀時 という人物を俺は忘れていってしまった

初めてかぶき町に来たとき、俺は白髪の天パとすれ違った。俺はその時気づくべきだった・・・思い出すべきだった
大人になってから、初めて会って話した時も、アイツは何か、思い出すヒントをくれていたのかもしれない・・・
でも、俺は思い出さないまま、恋を知り 恋人をつくり
アイツとしたことと同じように体を重ねあった・・・




俺はなんて奴なんだー・・・




すべてを思い出した土方は目の前にいる坂田を見た
その坂田の顔はうっすら笑っていたように感じた





もう・・・離しはしないから・・・


そう坂田は言った     

Re: 手がかり ( No.148 )
日時: 2013/12/01 20:38
名前: 羅紗 (ID: eH196KQL)

その頃病院では山崎が目を覚ましたと、屯所内は慌ただしく、沖田や近藤は姿を消した土方の行方を探すのを、ほかの隊士に任せ、病院へと向かっていた


「山崎!!」
「ザキ!!」
二人は病室へ入るやいなや、大きな声で叫んだ
病室には看護士と白衣を着た医者がいた
「あっ!沖田隊長に、局長!」

二人は不思議だった
何故、そんなにも平然としていられるのか・・・

その答えはすぐに分かった
「何で俺、病院にいるんでしたっけ?」
その言葉に沖田と近藤は言葉を失った

「山崎さんは、ここ数日の記憶がスッポリと、抜け落ちてしまってるんです・・・」
医者はそう言った
そして、その記憶が蘇ることは不可能に近いと言った・・・    

ソワソワしている山崎と、言葉を失っている近藤をおいて、沖田は病室を駆け出していた



これで、完全に土方さんを探す手がかりが無くなった!





「くっそおおおおぉぉぉぉ!!」
沖田は病院を出ると、周りなど気にせず倒れ込み、叫んだ



そんな様子を心の中で、ゲラゲラ笑いながら坂田は病院をあとにした

これで、邪魔物はいなくなったぁ!


突然の雨など気にせず、坂田は傘もささずに帰って行った

Re: 銀土 ( No.149 )
日時: 2013/12/01 21:02
名前: 羅紗 (ID: eH196KQL)

(ハァッハァッ・・・クソッ!この鎖さえ何とかなれば!)
土方は薄暗い部屋で必死に鎖を外そうともがいていた
「ただいま・・・十四郎」
坂田は何やらスーパーの袋を持って、帰ってきた。帰ってくるなり、もがいている土方を見て、少し笑った
それに対して土方は坂田を睨む
「クソッ!!離せよ!」
「ダメだよ・・・ちゃんと約束は守るから」
坂田は土方の前に座ると、優しく優しく土方の体を包み込む
「やめろっ!!もう遙か昔のことじゃねぇか!!今は俺には総悟がいるんだよ!」
そう言い終わったとき、坂田から、異様なオーラが流れ出していた
土方はその感じに鳥肌がたった
それは、怒りや悲しみ憎しみが入り交じって強く深く真っ黒な色をしていた


そして、坂田が顔を上げると、目はいつも以上に色は無く、肌は冷たく、口はつり上がっていた

「おい・・・」
土方はその無言の威圧間に耐えられず、声をかけた
「なに・・・?」
少し間があいたが答えが帰ってきた
「その袋は何なんだ?」
このへやに入ってきたとき、一番に目についた物だった
坂田は袋の中身を土方に見せる
大量のマヨネーズだった

土方は坂田をこんな風にしてしまった自分を恨み憎みそして嘆いた

Re: 銀土 ( No.150 )
日時: 2013/12/01 22:17
名前: 羅紗 (ID: eH196KQL)

「もう止めろよ!万事屋!!」
「何で?これからじゃん・・・」
坂田は落ちるところまで落ちてしまった・・・そこから這い上がる事もなければ、足掻こうともせず、その環境に慣れてしまっている。そんな人間に何を言おうと無駄だった

坂田は土方の胸の周りを指でなぞる
「んっ!・・やめろよっ!」
そんな言葉など無視して、尖りを爪で押す
「んぁっ!!」
土方は震えながら、体が熱くなっていくのを感じた
「ねぇ・・・十四郎・・・やめろって言ってるけど、本当は心の何処かでヤッてほしいって思ってるんだろ?」
「なっ?!思ってる分けないだろ?!!」
「あっそ、じゃぁ、これ何?」
坂田は土方の足を持つと、勢いよく開ける
「なっ?!!」
土方の中心はもう我慢汁が流れ出していた
「幾らなんでも、期待しすぎでしょ?いくら気持ち良かったからって・・・」
図星だった。期待していた・・・最近では総悟とも寝ていなければ、一人で抜く日も無かったから
「まぁー・・・俺だけを見て、俺だけを感じてろよ?十四郎・・・」
耳元で囁かれた声に、下半身が疼いた
そして、長い長い二人の時間が始まった 


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。