複雑・ファジー小説

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超能力者と絶対に殴り合う能力
日時: 2018/03/26 17:23
名前: 波坂 (ID: KLUYA2TQ)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=359

初めましての方は初めまして。それ以外の方はこんにちは。
波坂なみさかと言う者です。
意見や感想、アドバイスなどは大変嬉しいのですが、それが的確なものであるかどうかを一度確認してから投稿して下されば幸いです。
宣伝などはできる限り控えて下さい。

※リンクは能力の募集に繋がっています。よろしければどうぞ

2015/10/17 スレッド設立
2017/01/18 受験の為、更新停止
2017/03/07 受験終了。更新再開
2017/03/28 参照回数8000突破
2017/05/14 参照回数9000突破
2017/9/01 参照回数10000突破
2017/12/15 参照回数11000突破
2018/2//13 参照回数12000突破

Twitter創作アカウント→@namisaka_sousak

【目次】
第一章>>1-21 第二章>>23-31

第三章>>32-46 第四章>>47-67

第五章>>68-77 第六章>>78-104

第七章>>105-202 番外編>>203-215

第八章>>219-236 第九章>>237-269

第十章>>270-現在更新停止

Re: 超能力者と絶対に殴り合う能力 ( No.198 )
日時: 2016/10/05 13:58
名前: 波坂 (ID: aU3st90g)

エピローグ2.白はかけがえのない友人の為に


平野平子が目を覚ましたのは、事件から二日後の朝だった。
一応、平子の傷はそこまで深くはないらしい。ただかなりギリギリの出血量だったらしく、後三日は大人しくしているようにと扇堂医師から告げられていた。
病室のベッドで上半身を起こして横になっている平子。
そして、それの傍にいるのは紡美だ。 らしくない暗くどんよりとした雰囲気を漂わせている。
なにを喋ろうにも今この場で適する話題を考えつかない平子。
その二人の間にシンとした空間が生まれる。ただただなるのは心音を計測する機器の小さな音ばかり。

「えっと……」

「あのね……」

お互いがようやく決心して喋ろうとするが、タイミングがピッタリと被ってしまい空振りに終わる。再び気まずい空間。
平子が逃避気味に窓を見る。空には鳥が飛んでいた。ああ、私も空が飛べたらなぁと関係の無いことを考えた瞬間、謎の不可視の攻撃(念動砲弾)によって鳥が撃ち落とされた。
夢を返せと心の中で呟く平子。
羽根を散らして落ちていく鳥は恐らくカラスだろうか。ゴミを漁るカラスは未だに人々の敵だったりする。

「……平ちゃん」

と、平子が無意味な現実逃避を繰り返している間にも紡美は決心を固めていたらしい。小さな声で平子を呼ぶ。

「ん?どうしたの?」

紡美の顔が俯き、声が暗い口調となる。

「……私、人を殺したんだよ……怖いんだよ……私は……私が……」

紡美が吐いたのは、自分と殺人への恐怖を表す言葉だった。
平子としては、

「え?なんで怖がってるの?」

そう返した。
何の迷いもなく。
まるで当たり前のことを疑ってきた人に返す返事のように。
日常生活の会話の一部であるかのように。
平然と、その言葉を発したのだ。

「ーーーーは?」

思わず、一文字の聞き返すニュアンスの言葉を出してしまった紡美。だが、紡美はそんなことがどうでもよくなるほどに驚いていた。
あの、正義感の強かった平子が。
あの、人の死体を見て吐きそうになり頭が混乱していた平子が。

ーーーー当たり前程度にしか、殺人に対しての感情が無くなっている。

「だって紡美ちゃん、アレは正当防衛って訳だよ?」

一瞬、平子が本当に理由もなく殺人を肯定てしいるのかと疑っていた紡美は、少しばかりの安堵のため息をついた。
しかし、理由があれば殺人を肯定しているのだ。それだけでも平子は変わったと言えるだろう。
紡美は驚きはしたが、まあこの程度なら自然と治るのではないかと希望的な観測を打ち立てた。

ーーーー次の瞬間、その期待がぶち壊されることも知らずに。

「だって私も人を殺したよ?」

恐怖。
それが、形も無く紡美に襲い掛かる。
平子は、たった今、何事もなかったかのように殺人を自白した。
何事もなかったようにだ。
そして、紡美にはわかってしまった。
平子は、壊れてしまったのだと。
例え表面上は治っていてもーーーー平子の心は壊れたままだ。
正義感はあるが、殺人に対しての感情は薄い。
恐怖はあるが、殺人に対しての恐怖は薄い。
そんな風に、都合よく殺人にのみ正義感や恐怖などの感情が働かなくなってしまったのだ。
心を壊さなければ、乗り越えられないほどの逆境だったのだ。
思わず、紡美は平子の手を握った。
怖かったのだ。紡美は、平子に対してではなく、怖くなったのだ。

ーーーーいつか、平子が自分の知らない平子になってしまうのではないかと。

だから、せめて繋ぎ止めようと、紡美は平子の手を握ったのだった。

Re: 超能力者と絶対に殴り合う能力 ( No.199 )
日時: 2016/10/07 07:15
名前: 波坂 (ID: aU3st90g)

「……終わったのかな」

平子は一人で屋上の鉄格子に肘を乗せて空を見ていた。頭には包帯が巻かれ、傍らには一応渡された松葉杖が立て掛けられている。
思い返せば、今回の事件は幾重にも奇跡と偶然が積み重なっていた。平子は今更そんな事を思い浮かべる。
平子一人では、確実に辿り着けなかった。
結構ギリギリだったって訳だよねぇ。そう一人で呟く。
当然、返す者はいないーーーーハズだった。

「ええ、その通りよ」

だが平子の背後から声が返された。予想外の出来事だが、平子は落ち着いていてゆっくりと後ろに首を回す。
紫色の長髪、紫色の髪。ゆったりとした紫色の柄の服を着ていて、身長は平子よりも10cmほどは高いだろう。紫色のハイヒールはそこまで高く作られておらず、履きやすさを重視したデザイン。細身と言うよりは太過ぎず細すぎずという体。

「……一応聞いときます。貴女は誰って訳ですか?」

女性は微笑みを浮かべてその口紅の塗られた綺麗な唇を動かした。

「私は中央エリア元首、織宮織香よ」

「……元首さんが一人の女子高生になんの用って訳ですよ」

平子は余り驚いていない。というよりは疲れていて反応するのが面倒といった印象を抱かせる。
対して織香は「もう少し驚いてくれてもいいのに……」と一人で少し残念気味に呟いている。

「まあいいわ。それより貴女。気にならないかしら?」

言葉足らずもいいところの台詞。だが平子は何を読み取ったか問い返す。

「……事件の全貌……ですか?それなら気になりますよ」

再び微笑む織香。否、先程より怪しげな雰囲気を放出している。

「じゃあ教えてあげる。貴女には知る権利があるものね」








「まず今回の事件について軽く流して説明するわよ。
今回の事件。それはDHAが三人の能力者を狙って起こした事件よ。
三人……は説明しなくていいかしら?」

「……そういえば、あの青髪の人は……」

「天澤秋樹ちゃんね。彼女は世界でたった一人の[未来を予知する能力]を持った女の子よ。勿論、デメリットだらけだし、かなり先の未来は見えない。第一彼女自身の戦闘能力はほぼゼロだもの」

「……え?じゃあなんでDHAは?」

「過去、秋樹ちゃんは一度だけDHAに誘拐されたの。風間くんが救助したらしいけど……。その時はマインドコントロールで強制的に操っていたのよ。
秋樹ちゃんの欠点。それは15秒以上先の未来を見ようとすると強烈な頭痛が襲い掛かること。
でも……マインドコントロールで頭痛を無視させれば何時間先だって読めるわ。……そんなことを長く続けていたら脳が崩壊を起こすけど、ね」

「…………」

「さて、ここで問題よ。
何故DHAは三人を狙ったのかしら?」

「特異な能力者を確保する為……ですか?」

「惜しいわね。答えは『三人の能力が必要だったから』よ。
ここで第二問。三人の能力は何?」

「……紡美ちゃんの[結果と選択を司る能力]。碧子ちゃんの[能力を発展させる能力]。そして天澤さんの[未来を予知する能力]」

「正解よ。じゃあ第三問」





「三人の能力を組み合わせたらどうなるのかしら?」

「能力を……組み合わせ?
……紡美ちゃんの能力は把握している現象・物事がどういう方向に転がるか、またその物事の結果を操れるって言ってたし……。
碧子ちゃんは他の能力者の能力そのものを引き上げる能力……。
さっきの天澤さんの能力を組み合わせたら……」



「……まさか、未来を操れる……って訳ですか?」

「そうよ。秋樹ちゃんの能力で未来を知覚。紡美ちゃんの能力でその把握した未来を捩曲げる。
でも二人の力……特に秋樹ちゃんの能力はまだ制限が激しい。だから碧子ちゃんの能力で力を引き上げる。そしたら……完全に。とは言わないけど、[未来を操る能力]が生じると言っても過言では無いわ。
そして……DHAの長だった場舞明示、彼の能力は[協力を操る能力]。合意を得た相手の体の支配権、そして能力そのものを使役できるようになる能力よ。
……じゃあ貴女達は何故勝てたかわかるかしら?」

「……未来を操れなかった理由……。
そもそもあの人は誰に倒されたんだっけ……あ」

「気づいたようね」

「……時雨さんはいくら攻撃をしても全て効かなかった。あの運動能力を有する時雨さんが……。でも……風間さんは攻撃を当てていた……」

「そう、風間くんの能力。[能力を無効化する能力]があったからこそ、貴女達はここにいるのよ」

「……なるほど」

「大体は理解できたようね。じゃあ私はこれで失礼させて貰うわ。
……そうそう、私の娘をよろしくね」

「え?何か言いました?」

「何でもないわ。じゃあね」

Re: 超能力者と絶対に殴り合う能力 ( No.200 )
日時: 2016/10/10 09:58
名前: 波坂 (ID: aU3st90g)

3.灰は愛する想い人の為に


風間司は、ただ手を握っていた。
事件から五日後。風間が目を覚ましたのはその頃だ。
体中の筋肉が劣化している。症状が回復するのは一週間後。そう早夜から伝えられた風間。今も一人で支え無しに歩行するのは厳しく、松葉杖が必需品となっている。
風間の手に絡んでいるのは、風間の手よりも少し小さめの手だった。その手の出元を追っていくと一人の人物の顔がある。
そう、天澤秋樹だ。
秋樹は未だに目を覚ましていない。その目は伏せられたまま開きはせず、口元は動かない。両頬には湿布が張られている。

『秋樹ちゃん後輩ちゃんはね〜、多分だけど疲労が溜まってるんだと思うよ〜。足に弾痕があったけど致命傷じゃないし〜、適切な処理がされてるからね〜。
まあ〜風間っちくん後輩くんにできることは〜、無事を祈ることくらいだよ〜』

早夜が言っていたことが、風間の頭の中で反響する。
どちらにしろ、風間にできることなどない。できるのは、こうして精々手を握り、いつもアテにすらしない神に頼む位だ。
そうすることしかできない、無力な自分に嫌気が差した風間は秋樹の手をそっと離し、松葉杖を付きその場を後にした。









「……人がゴミのようだ」

特殊警察中央エリア本部の屋上から眺める町並みは非常に小さく見てた。歩く人だかりはもう色の違う点にしか見えない。
そんなミニチュアの景色を見下ろしながら風間はポツリと呟いた。
鉄格子は老朽化していて、錆び付きが酷い。風間が体重をかけているのは比較的錆び付きが薄い場所だが、仮にここで体重をかける場所を間違えれば、即紐無しバンジージャンプを体験することになるだろう。

「……思い出せないな……」

今回、風間の記憶はかなり曖昧なところで終わっているのだ。風間の頭には、気絶させられた後の記憶など殆ど残っていない。ただ覚えているのはーー何か思考回路が真っ赤に染まったということだけ。
ここにいても、何も変わりはしないな。そう考えた風間が屋上を後にしようと松葉杖を左手に持った時だった。
屋上のエレベーターの扉が開いたのは。

「お久しぶり……と、言うべきでしょうか。風間くん」

天澤春樹だ。水色よりの青い髪はストレートに伸ばされていて、前髪だけは目にかかる程度まで切られている。
相変わらずのスーツ姿。その顔にはデフォルト設定の笑顔が貼付けられている。

特殊警察ではない人間が何故ここに?と一瞬疑問を抱いた風間だが、天澤の見舞いか。とすぐに結論に至ったので余計な質問はしない。

「……どうして……ですか」

「はい?何がですか?」

風間の圧倒的に言葉が少ない質問に春樹が問い返す。
風間は声を絞り出して言った。

「どうして……俺を憎まないんですか……」

きっと、風間が春樹の立場だったら許せなかったはずだ。
ーーーー大切なものを守れなかった人間が。
だから、風間は不思議で仕方がなかった。
ーーーー何故春樹は自分を憎まないのかーーーーと。

「……一つ、教えましょう」

人差し指を立て、春樹ははっきりと言った。

「私は、秋樹を愛しています。これは兄妹の間の愛情を超えていると言っても過言ではありません。
そして、私は秋樹の愛するものを傷付けることはありません。何故なら秋樹が悲しむからです。私は秋樹の悲しむ顔だけは見たくないのです。例えそれが必要な事であろうとも、秋樹にその表情をさせることだけは認めません。
……ここから先は一人で考えた方がよろしい。
……私の用事は済みましたのでこれで」

Re: 超能力者と絶対に殴り合う能力 ( No.201 )
日時: 2016/10/11 19:30
名前: 波坂 (ID: aU3st90g)

鬱陶しい程の機械的な音がポケットから流れた。突如鳴り出した着信音に風間が耳を塞ぎたくなるような気になりつつもスマートフォンを取り出す。
送信者は桟橋火麗。流石に隊長の連絡を無視する訳にはいかないので仕方なく応答する風間。
耳に押し当て、もしもしの一言を喋った瞬間、火麗の声がスマートフォンのスピーカーから流れはじめた。

『……今回、会議で特殊警察00部の本格的な位置付けがされた』

「隊長、00部の位置付けは『管理の面倒な人材の流れつく場所』と『使い勝手のいい支援部隊』だった筈だ」

そもそもの話、特殊警察00部。通称【問題児部】は特殊警察の設立当初から存在していたものではない。ノウハウも何も無い、たかだか十数年程度の歴史しかない小さな部だ。そのため上層部は風間の言った二通りの見方しかしていなかった。
だがーーーーそれを揺るがしたのは、ある人物の一言。

『……立待月早夜。この名に聞き覚えがあるか?』

「……早夜先輩が?」

唐突にその名を出された事に虚を突かれた風間。なぜそこで早夜の名が出てくるのか、風間には到底理解できなかった。
火麗の声も少し堅苦しい。思えば火麗は上層部会議に唯一出席の義務のある00部の隊長だ。先程まで会議を行っていたとするなら、先程の緊張が残っているのかも知れない。

『さっきの会議でな、医務部総長である立待月早夜はこう言ったんだ。『特殊警察00部……彼等の行動は規律を既に超えている。しかしその功績は認めざるを得ない。だから私は00部を特殊部隊に加える事を推奨する』ってな。
……お陰で私達の出番の仲間は増えそうだ。00部の戦力も強化しないといけないらしい』

その火麗なりの解釈を纏めた早夜の言葉に、更に風間の頭は掻き乱される。
何故?
予想外過ぎた。その予想外過ぎる事実に風間はハンマーで頭を撲られたどころか時雨に本気で殴られたかのような衝撃を受けた。
何故、早夜がそんなことをしたのか。
風間には、やはり理解することはできなかった。

『だがその分自由に動けなくなる。基本的に規則重視の方針にするつもりは無いが、これから何が起こるのか私でも予想がつかない。慎重な行動を心掛けろよ……』

その火麗の言葉すら、右耳から左耳へとすり抜けていた。
間抜けに開いた口を、手で抑えて閉じながら、風間は屋上を後にした。
ーーーー多少の汗を拭きながら。







天澤秋樹は、目を覚ましていた。
白い天井が真っ先に視界に映り込む。そういえば前は風間さんがいたなぁと考え、その後の自分の行動を思い出して顔を真っ赤に染める秋樹。
ゆっくりと体を起こす。見舞いの品だろうかフルーツの盛られたカゴが近くに置いてある。
それを視界の隅に秋樹は日めくりカレンダーをぼんやりと見た。そしてーーーー自分が五日もの間眠っていた事実に驚愕する。
自分以外誰もいない病室は、ただ心音を計測する機械音が寂しく響くだけでとても孤独を感じた。
病室に降り注ぐ日光は少し朱が入り、今を夕方だと示す。時計を見れば短針は既に6を指していた。夏はこの時間帯でも未だに太陽がしぶとく光を放っている。

「……はぁ」

どれくらいそうしていただろうか。病室のドアが開く音がした。
一人の、人物が立っていた。
灰色の髪は、緋色の瞳の目にかからないギリギリで切られている。
鋭い目つき。男性としてはそこまで高くない身長。
凡の字を二つ程度重ねてようやく表現できるような、平凡な凡人。

そしてーーーー天澤秋樹にとっての英雄。


言葉が、出なかった。
まるで、喉に穴が空いて、空気が漏れ出てしまうように、いくら力を入れても、声は出なかった。
その代わり、ただただ漏れるのは、言葉に鳴らない嗚咽。
目がぼやけていた。
まるで水面が揺れるように、視界が少しだけ歪みまともに見れず、思わず手で目を擦る。それでもまた揺れて、また擦る。
そしてーーーーやっと見れた。その顔が。
そして、やっと言えた。言葉が言葉になって、口から飛び出した。



ーーーー風間さん。



ーーーー貴方は、ごめんなさいより、この言葉が好きでしたね。
ーーーーだから、貴方にこの言葉を、送ります。






ーーーーありがとう。







病室に、ただただ、二人の男女の嗚咽が、響き続けた。
まるで、お互いの傷を、お互いの涙で潤そうとするように。

Re: 超能力者と絶対に殴り合う能力 ( No.202 )
日時: 2016/10/16 01:05
名前: 波坂 (ID: aU3st90g)

後書き



時雨「おい」

風間「どうした」

時雨「残りのエピローグはどうした?やるはずじゃなかったか?」

平子「無くなったらしいです。なんでも新しい登場人物をこれ以上この章で出したくないとか」

風間(まだ出す気だったのか)

影雪「さっさと始めるぞオイ」

時雨「あー、たしか中間に一回説明挟んだしそっから行くぞ。
俺は加速者こと白道潤正から本拠地の場所を教えられ、そこに行ったが実は罠で待ってたのは風折だった」

影雪「オレがテメーを投げ飛ばして黒ビルまで投げたんだったな」

平子「私は【シャドウウォーカー】に保護された後、聖林寺さんと向かったって訳ですよ」

風間「俺は天澤の兄の天澤春樹。そして特殊警察医務部総長の立待月早夜と向かった」

時雨「俺を待ち構えていたのは鸛と加速者だったな」

平子「私はジーナさんと燃焼者が待ち構えていましたね……ジーナさんが裏切りましたけど。
そのあと、黄昏さんと相対したって訳です」

風間「俺達は飛翔者と遭遇した。春樹さんが飛翔者を連れ去ったことは俺も本当は知らん」

平子「で、私と風間さんが合流して進み、時雨さんは一人で上り……」

風間「最後の辺りで三人が揃ったな。作者的に三人揃い踏みはやってみたかったらしい」

影雪「オレも色々とやらかしちまったみてーだ」

時雨「今回の章は挑戦だらけだったな。
描写とか、いつもは一人中心の視点なのにそれを三人中心なんてやったりした。キャラクター数も40は超えたと思う」

平子「聖林寺さん、出雲さん、中野さん、円くん、アカネちゃん、春樹さん、早夜さん、黄昏さん、織宮さん、平雨ちゃん、サイボーグの四人、場舞さん、私の父さん、……これくらいですかね?」

風間「古都も全目立ったキャラクターではなかったし、ある意味今回がやっとまともな登場だったとも言える……最初からいるキャラクターだがな」


時雨「今回、それぞれの主軸三人になにかしらあったな」

平子「時雨さんがあんな情けないこと言うなんて想像してませんでしたよ」

時雨「インパクトならお前の発言も負けてないからな?」

風間「ところで5000回記念とかやるのか?」

時雨「一応やる予定らしい。まあ次の更新でわかることだ」

平子「それではまた。次の話で」


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