二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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 痛む箇所にキスを [ inzm小説集 ]4000Hit感謝
日時: 2012/12/03 23:42
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: Name Change!もずく・→兎欠_toKEtU・

            ( ※ ) 現在黒子に浮気中。




→@ . あなたが生まれて 僕が生きて 
→@ . 言わないでね さようなら、なんて

永久を誓い合う。


 § ::: 工業女子(主)の妄想・自己満足小説
 § ::: 無理な方は戻るボタン連打で疾風ダッシュ←


あてんしょんぷりーず(´^ω^)!
現役JK留年危機直面だがしかし勉強はしない。
宮野真守を愛しすぎて病んでる加工食品(^ω^)
題名はそこから頂いていますのでお見苦しい
ところもありますが1作だけでも目を通して下さ
れば懐きます、そりゃもう。はい。






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 start ⇒ 2012/01/09〜
 唄::: トロイメライ     


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05.I notice to escape. ( No.8 )
日時: 2012/01/09 22:04
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




「都、どうしてフィフスセクターなんかに」



どうしてこうも人って変われないんだろう?
変わりきれないあたしがおかしいのかな。

昔好きだった人を前にしたってもう、トキメキさえ、心さえ躍らないのに。

むしろ心が痛くて裂けてしまいそうなんだ。


嘘だと叫びたくなるくらい、まだどこかであの頃を必死でリセットしようとする
そんな自分が大嫌い。



自分から、あの人を支えると誓ったのに。
自分から、あの人とどんな汚い道でも歩むと決めたのに。






「あたしはもう、吹雪くんの知ってるあたしじゃないよ」



あの人を裏切ることなんて、あたしには出来ない。

「僕はずっと、君のことが——」


「守山さん、今到着しました」
「ああ、白咲くんと雪村くん。」

「雪村…?!」



君のことが、の先なんて聞きたくない。


淡い期待を抱くなら、的が外れたときあたしは対処法を知らない。
だからあたしは目を瞑って耳を覆って、背中を丸めて生きてきた。



「守山さん、先に帰ってて下さい。俺たちも後で行きます」



雪村くん、

あたしを強い瞳で見て、すぐに吹雪くんを睨んだ。
ああ、そう。これもあたしのせいだった。






            ( 逃げてるなんて気づいてる。 )





〔過去編01〕.Meet. ( No.9 )
日時: 2012/01/10 13:28
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




これは10年前。



そう、あたしと吹雪くんとの出会いの話——— 。










*




「どしゃ降りになってきたぁ」



しまった、帰り損ねた。

始業式そうそう朝から雲行きは悪く、学活が終わる頃にはパラパラと雨が降り始めていた。

あたしが帰ろうとした時、先生に呼び出されて何かと思えば、
クラス議員をやってくれないかと頼まれた。




『守山なら成績もいいし、みんなから信頼もあるだろうから。頼むよ』



勝手な思い込みであたしを議員にしないでもらいたい。



あたしはどちらかと言えば成績はせいぜい中の中くらいで、

集団でいるのは好きじゃない。だから一人でいることの方が多くて。



頼むよなんて言われて断ることもできない感じだったから成り行きで判りましたなんて言ってしまったけれど。


そんなこんなで先生から名簿やら日誌やらを押し付けられて、結局帰る頃にはどしゃ降りになっていた。




「はあ、何で断らなかったんだろう。」

唯一友人と呼べる荒谷さんと真都路さんにはいつも
『いつ騙されて後悔したっておかしくないんだべ?』
て言われているからこそ、先生のお願いを断れなかったことを後悔する羽目に。



「あたしってこういう性格だから馴染めないのかなあ」


中学生になってから一気に友達が減ったのは実際避けられない事実だし。

今年こそ、なんて考えたところで性格がこれじゃできそうにないよね。



昇降口は雨音と風を受けて、誰もいないことを主張していた。




「うわぁ、雨ひどいねえ」
「ふあっ」


足音ひとつしなかった学校から、あたし以外の声。


「驚かせちゃったね。」


振り向くと、そこにはかの有名な吹雪士郎くんがいた。






           ( 昇降口にて出会う。 )





〔過去編02〕.With your voice. ( No.10 )
日時: 2012/01/10 13:50
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




『頑張ってね吹雪くん!』

『早く帰ってきて下さいねえ』




イナズマイレブンに選抜された吹雪くん。



みんなで門の前まできて応援するの。



あの日、もしあたしが昇降口で吹雪くんと出会わなかったら
あたしが吹雪くんを好きになることはなかったかもしれない。

そして、あたしがこんなにも胸が張り裂けそうになることもなかったかもしれない。


昇降口で初めて出会って、初めて話して、
同じクラスだと知って、会えば必ず立ち止まって話したりして、



吹雪くんがしばらく帰ってこない間、あたしはどうすればいいの?


もしかしたらもう、吹雪くんは2度と帰ってこないかもしれない。




みんなが笑顔で送り出す中で一人、俯いて泣くのを堪えるあたしの頬を
吹雪くんは不意につねって フフ、なんて笑うけど
その笑顔が痛くてたまらない。




「どうしたの?」


あたしを覗き込む吹雪くんが涙で霞んでよく見えないよ。



本当は、『いってらっしゃい』て笑顔で言いたい。


でも言えないよ。君はもう帰ってこないかもしれない。
行かないで、行かないで、お願い。


「守山さん?」




ジャージの裾を引っ張っているのに気がついて、はっとする。


「あ、ごめんね。頑張って、」



無理して笑顔を作るのがいけなかった。

完全に不自然だ。吹雪くんに迷惑がかかっちゃう、



「ねえ、きっと君も一緒にイナズマイレブンの仲間として入れてもらえるようにするよ。」

「え?」



「だから、泣かないで。」
「泣いてなんか…っ」



あたしの頬をそっと親指で拭う。

やめて、離れがたくなってしまうよ。





「ふぶきーっ!そろそろ出発の時間だぞー!」

「あ、うんキャプテン。今行くよ。」




それじゃあ、といって吹雪くんはあたしたちの前から姿を消した—— 。









            ( 君の声と共に )




〔過去編03〕.The day of the promise ( No.11 )
日時: 2012/01/10 14:10
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




それから1ヶ月後、瞳子とゆう人から連絡が入って
『マネージャーをしてくれないかしら』と言われた。


何て恵まれてるんだろうあたしって。
こんな運命二度とないかもしれない。



口実はどうであれ、あたしにチャンスは一度きり。


お母さんには適当に説明してすぐにあたしはイレブンと合流した。



       ( 約束の日 )




09.I hide a true feeling. ( No.12 )
日時: 2012/01/10 14:25
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




朝日が差し込む。



昔話のような夢を見た。

一番初めに目に付いたのは、少しカーテンを開けて外を見ている豪炎寺くん。


「修也」

声をかければ少し微笑んで、あたしの横へ座る。



「起こしたか」

「ううん、勝手に起きた」


優しく髪を撫でて、優しい目で見てくれる。


彼の気持ちが仲間意識じゃないのは知りえてる。
その瞳から全てが透けて見えてしまうように。



あたしは今日も彼の気持ちを受け止められない。




あたしはあの頃から吹雪くんが好きで
でも再会した吹雪くんに昔の感情が蘇ることはなかった。

昔好きだった人、もう過去形。


「何、見てたの?」



あたしは少女漫画のように鈍感じゃない。


ずっと一緒にいることで、彼の気持ちが判るようにだってなった。
悔やんでるくせに、強がるのは辛くなるだけだって気づいてるくせに。



だけど仕方ないって思ってるのも知ってるよ。





           ( 君は本当の気持ちを隠してる。 )





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