二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

 痛む箇所にキスを [ inzm小説集 ]4000Hit感謝
日時: 2012/12/03 23:42
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: Name Change!もずく・→兎欠_toKEtU・

            ( ※ ) 現在黒子に浮気中。




→@ . あなたが生まれて 僕が生きて 
→@ . 言わないでね さようなら、なんて

永久を誓い合う。


 § ::: 工業女子(主)の妄想・自己満足小説
 § ::: 無理な方は戻るボタン連打で疾風ダッシュ←


あてんしょんぷりーず(´^ω^)!
現役JK留年危機直面だがしかし勉強はしない。
宮野真守を愛しすぎて病んでる加工食品(^ω^)
題名はそこから頂いていますのでお見苦しい
ところもありますが1作だけでも目を通して下さ
れば懐きます、そりゃもう。はい。






 ▽ メニュー !
        なかま [>>285]
       たたかう  [>>287]
        にげる [>>308]

 
 start ⇒ 2012/01/09〜
 唄::: トロイメライ     


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102



木蓮 ( No.461 )
日時: 2012/07/01 20:49
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)

             002話 [ 無謀と知っても ]

                   *卒業まで3日*




「卒業となると、イベントを起こしたくなるんだよねえ」



「イベントならそれに参加すればいいだけだろう」
「佐久間、参加するか?」
「いやしない。」

「や、そうじゃなくてさ。」



大川は机に頬杖をついて“3E打ち上げ会参加者記入用紙”と書かれた紙を眺める。


多分この打ち上げを主催するのは室長の山本だろう。
あいつは去年の春休み前日にも打ち上げだなんだと騒いでいた。
しかしあの頃はまだ卒業を控えていたわけではないので
人も集まらず、結局打ち上げは取り消しとなった。




改めて大川の持っている用紙を覗くと、クラスのほぼ全員の名前が記入されている。



「みんなとのイベントもいいけれど、先生にもお礼がしたくてさ、」




大川は少し悲しそうに顔を俯かせる。

そうだ。担任は俺たちを3年間見てくれていた。


クラス替えがなく、担任も変わらない。
だから大川がお礼をしたいと言うのもわかる。


実際、俺も源田も随分と世話になったものだ。




「やっぱり、今からじゃ遅いのかな」

「ねえ、それ、僕たちにも聞かせてよ」
「え?」





突然現れた、打ち上げの提案者である山本


きっと、用紙に俺と源田と大川だけが書かれていないのを気にして確認しにきたのだろう。




「先生にお礼、それいい企画だと思うんだよね!」

「え、いやこれ個人的な私の意見だし・・・」
「ドッキリでみんなからのメッセージと写真なんてどうかな?!」

「聞いてないし」



卒業まであと3日で準備が出来るかさえも分からない無謀な企画。



しかし山本の話を聞いていたクラスの奴らはもう企画一色。
写真部のやつがカメラを1台どこからか取り出し、全員集まってと声をかけた。



「準備いいな、あいつ。」
「はは・・・はあ。」



源田の言葉に無気力に笑う大川。
俺を含む乗り気でない2人も山本に腕を引っ張られ写真に映ることとなる。






             ( 無謀と知っても )

Re:  留年しそうだ、 [ inzm小説集 ] ( No.462 )
日時: 2012/07/01 20:27
名前: 海桜琉 (ID: SsxPl8C6)


佐久間くん うわぁぁぁぁ((黙
こんばんは。海桜琉です!

私、もずく様の書く小説が本当に大好きで。
愛してまs((
佐久間くん、(友達が)好きなんです。
私も好きですよ、風介の次ぐらいに←
卒業の話って、いいですよね。
神作の予感…!!!

同じようなことしか言ってないですね、私。
更新、頑張って下さい!!
楽しみにしています♪


みおる様・ ( No.463 )
日時: 2012/07/01 20:53
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)



みおる様いらっしゃいませ(^ω^)!!
私の小説が好きとな・・・(;゜Д゜)!
あああ愛してるとかhsha←
帝国の2人書いたことないなあ、
と思っての気まぐれ小説です^P^w
短篇ですが見て頂ければ飛んで
喜びます★

素敵コメント有難う御座いました^^!


木蓮 ( No.464 )
日時: 2012/07/02 07:53
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)

             003話 [ 真っ直ぐな瞳が ]

                   *卒業まで2日*


放課後のざわめき


校庭に響き渡る運動部の掛け声






・・・・・クラスに飛び交う罵声。



「だから!もう時間がないからあれ程昨日メッセージ持ってくるようにっていったでしょ僕!!」
「ご、ごめん」


山本は勢い止まらず大川を責め立てる。



そもそも山本は自分勝手すぎる。
勝手に企画だと騒いで自分の思うようにならなければ怒る、

そして意のままにしようとするのだから。



大体、期間があまりにも短すぎると承知でのサプライズじゃないのか。



「もう、いいよ。明日はちゃんと持ってきてよね。」

「わかった」
「大川さんだけなんだからね、メッセージ出してないの!」

「うん、明日必ず明日持ってくるから。」




そうして山本は怒りながら教室を出て行った。

シンとなるオレンジ色の教室。
そこには俺と源田と大川の3人だけ。


フウ、と息をついて机にもたれた大川。


それを見た俺と源田は顔を見合わせ、あまりの衝撃に頬が緩む。




大川以外、全員がメッセージをちゃんと出していた。
勿論、俺と源田は期限を絶対に守る派なので一応山本には出しておいたが。

まさか、最後の一人がこいつだとは予想外だよ。



「なによ」

「いや別に・・・」
「佐久間、何笑ってるんだ」

「お前も笑ってるだろ!」



さっきまで笑っていた源田が平然とした顔で俺に問いかけるので肩パンを喰らわす。

それを見ていた大川が笑って、俺たちも笑う。







「卒業、か」


昨日まで卒業を“たかが”と称していた奴が不意に俯く。



そしてゆっくり顔を上げて、真剣な瞳でこう言った。




「・・・卒業したくないな」

トクン、トクン




「昨日までと言ってること違くないか?」

「そうかもね」


またハハ、といつもの笑顔。





真剣な瞳を見た瞬間、俺が微かに感じたあの感覚。
心臓が、鼓動が早くなったあの感覚。






            “ も  し  か  し  て ”



              ( 真剣な瞳が )

木蓮 ( No.465 )
日時: 2012/07/02 17:35
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)

             004話 [ 誰より君が ]

                   *卒業まで1日*




「あ、水仙」



隣を歩いていた大川が真っ白に染る大きな花を指さした。


そっとそれに触れ、微笑む。
トクン、トクン



その横顔に、早くなる鼓動





なんでだ、なんて言葉は言いたくない。
言い訳はしたくない。逃げるのは嫌いだ。




そうだ俺は大川が好きなんだ。

いつも一緒にいた、大川が、俺は好きなんだ。





「木蓮の大きな花、見たかったな」
「なぜだ?」




「  木蓮の花の終わりはね、劇的なんだよ  」


振り返って見せた笑顔が、誰よりも美しく、誰よりも愛おしく



一瞬息をするのさえ忘れ、ああ、恋とは窮屈なものだと思い知らされた。




              ( 誰より君が )


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102



この掲示板は過去ログ化されています。