二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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 痛む箇所にキスを [ inzm小説集 ]4000Hit感謝
日時: 2012/12/03 23:42
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: Name Change!もずく・→兎欠_toKEtU・

            ( ※ ) 現在黒子に浮気中。




→@ . あなたが生まれて 僕が生きて 
→@ . 言わないでね さようなら、なんて

永久を誓い合う。


 § ::: 工業女子(主)の妄想・自己満足小説
 § ::: 無理な方は戻るボタン連打で疾風ダッシュ←


あてんしょんぷりーず(´^ω^)!
現役JK留年危機直面だがしかし勉強はしない。
宮野真守を愛しすぎて病んでる加工食品(^ω^)
題名はそこから頂いていますのでお見苦しい
ところもありますが1作だけでも目を通して下さ
れば懐きます、そりゃもう。はい。






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 start ⇒ 2012/01/09〜
 唄::: トロイメライ     


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58.Light to pour. ( No.108 )
日時: 2012/02/18 16:22
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)



                 ( 吹雪side )


強く抱きしめる。


君があの日のように僕の腕からいなくなってしまわないように。


君の心に気づけなかった。
君の変化に気づけなかった。


僕は君を結局上辺だけしか見ていなかった。


好きじゃ言い表せないほど君を愛しているのに。



僕は無力だ。




「すき、士郎くん…」



都が僕の耳元で小さく囁く


「すき、すき、…士郎くんが、今もずっと好き」



無力でも、僕は君を救いたい。

好きだから。愛しているから。
僕のわがままかな?



「士郎くんしか好きにならないって思ってた、士郎くんとしか幸せになれないって思ってた」


君の嗚咽が聞こえて、僕はもう一度正面から向き合う。



「でも士郎くんを巻き込む訳にはいかないの、だから」

「僕の気持ちも少しは聞いて、都。」



親指で都の目元を拭う。

そして割れ物を扱うかのようにそっと両頬を優しく包み込んで
キスをする。


君が好きだから、愛しているからこそ 僕は君を闇から救い出したい。

手を伸ばして、僕が君の闇から解放してあげる。




「愛してる、だから君をもう失いたくはない。ずっと僕の傍にいて…!」


いつだって君に伝えてあげる。
いつだって君を闇から救ってあげる。


君さえいれば、僕は何度でも君に恋をするから。


約束しよう。



もう2度といなくなったりしないで。






              ( 暖かな光を降り注げよう )






59.Happy time. ( No.109 )
日時: 2012/02/18 16:51
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「やけに帰ってくるの遅かったわね」


朝倉先輩が一人の女の子を連れてあたしの前に現れる。


「都さん、とっても幸せそうです。」



浅葱雪菜。

どういうわけか、フィフスにいる唯一の中学生。
なぜ雪菜がフィフスにいるのかは謎だけれど。



「何かいい事でもあったの〜?お姉さんに言ってごらん?ホラホラ!」

「やめて下さいよ朝倉先輩!な、何もないです!」

「吹雪さんに会ったんですよね、見てました。」




見てた?!

雪菜の一言であたしは固まった。


むしろ逆に朝倉先輩は興味津々で雪菜に飛びついたけど。



「何?あんた元彼と会ったわけ!何話したのよ、教えなさいよ」
「シークレットです若さん、都さんが可哀相です。」

「い、いやああああ!何で知ってるの雪菜あああ!!」
「僕は傍観が趣味なので!」



ギャアギャアと騒ぎ立てるあたしたちの会話は、朝まで続いた。







           ( 幸せな時間 )








60.I do my best. ( No.110 )
日時: 2012/02/18 17:28
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





プルルル、プルルル、


ケータイの奥で、発信音が聞こえる。


4コール目でプツ、と音がしてすぐに豪炎寺くんの声が耳に届いた。



『どうした』
「あ、ちょっと話があって」
『ああ』




「あたし、フィフスセクターを抜けようと思う。」

『…吹雪か?』
「伊達に6年も一緒にいたわけじゃないね、…うん、正解。」



豪炎寺くんはいつも、何も言わなくたってあたしの気持ちを悟ってくれた。
あたしの為だけじゃなく子供たちの未来のために役を買ってまでフィフスを潰そうと励んでくれた。


優しい心を持った豪炎寺くん。

巻き込んで、最後には自分から逃げるあたし。


それでもあたしは後悔しない自信があるよ。



真紘はあたしが千宮寺を殺してまで復讐することを望んでなんかいない。


だからあたしがここに残る意味はもう無いんだから。



『そうか…。お前が決めたなら、何も言わない。』
「あのね、豪炎寺くん」
『何だ』
「あたし、豪炎寺くんのことちゃんと好きだったよ」


沈黙が走る。


嘘じゃない。真実。


『ふ、どうしたんだ?都は吹雪一直線だっただろ』

「豪炎寺くんがあたしを好きだったのと同じ気持ちでちゃんと好きだった。」
『…』

「ありがとう」




伝えきれない。

最後まで、君の気持ちを受け取る事はできなかったけれど
ずっと忘れない。あなたに救われた事も、あなたを好きになったことも。







             ( 頑張るから、あたし。 )




最終章 ( No.111 )
日時: 2012/02/18 17:45
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





ありがとう。




君たちに出会えた事で、あたしはたくさん学べたよ。


感謝しきれないこの気持ちを



来世まで覚えていられたら、いいのに。



大好き。
愛してる。


もう、道を間違ったりしない。



光に手をかざして



あなたの手を引いて行くから。





62.Until a day to see again. ( No.112 )
日時: 2012/02/18 18:24
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「あたしを、この組織から離脱させて下さい。」


千宮寺の目をしっかりと見て、あたしは告げた。

周りにいた虎丸くんや朝倉先輩や雪菜は、あたしを見つめた。



「理由を聞かせて貰いましょうか?」

「あたしがここにいる理由が無いと気づいたからです。」
「ほう」


表情を一切変えない千宮寺。


でも、あたしはもう揺るがない。
決めたのだから、逃げはしない。




「ならば都、あなたには死んで貰いましょう。」
「なっ…!」
「組織の秘密を洩らされては困るので。」

「お言葉ですが千宮寺」



突然あたしの肩を誰かに捕まれ、後ろに突き飛ばされる。

ギリギリのところで倒れるのを回避し、突き飛ばした相手を見上げた。



「てめえ、調子のってんじゃねえぞ!!」


バキッ



誰もが驚愕の表情を見せた。
あたしもその中の一人であるのだけれど。

大声で千宮寺を怒鳴って殴りつけたのは、九条結さん。


若干最後、怒りに任せて「さん」付けを忘れていたようにも思えたけど…。


「結、あんたやるねえ。私にも参加させてよ!」

「若もこの機会に千宮寺殴っとけ。ああ、腹が立つ」
「いいねいいね、昔の血が騒ぐ!」
「うわ、元不良の血とかこっわ」


結と朝倉先輩は千宮寺をボコボコにするからと言ってあたしと虎丸くんと雪菜を部屋から追い出した。




「守山さん行って下さい。後の事は豪炎寺さんと何とかします」
「都さん、ばいばい」



後ろ髪を引っ張られた。


ああ、あたしは恵まれている。
あたしの周りには優しい人ばかり集まる。


過去は振り返らないことにしよう。

優しすぎたみんなの声を胸に刻んで
あたしは2人に背を向けた。





           ( また会う日まで )





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