二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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 痛む箇所にキスを [ inzm小説集 ]4000Hit感謝
日時: 2012/12/03 23:42
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: Name Change!もずく・→兎欠_toKEtU・

            ( ※ ) 現在黒子に浮気中。




→@ . あなたが生まれて 僕が生きて 
→@ . 言わないでね さようなら、なんて

永久を誓い合う。


 § ::: 工業女子(主)の妄想・自己満足小説
 § ::: 無理な方は戻るボタン連打で疾風ダッシュ←


あてんしょんぷりーず(´^ω^)!
現役JK留年危機直面だがしかし勉強はしない。
宮野真守を愛しすぎて病んでる加工食品(^ω^)
題名はそこから頂いていますのでお見苦しい
ところもありますが1作だけでも目を通して下さ
れば懐きます、そりゃもう。はい。






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 start ⇒ 2012/01/09〜
 唄::: トロイメライ     


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天美さん・ ( No.103 )
日時: 2012/02/16 15:00
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





久しぶり?ん、天美ちゃんもしかして初めてかな?

凄い文才なんて素晴しい言葉をあたしに使っちゃいけません^q^
天美ちゃんの方が泣ける感動作を完結させたんだからね!

天美ちゃんもがんばれー^^



54.Course to know. ( No.104 )
日時: 2012/02/16 15:20
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「白竜、剣城くんが来てるって」


女性よりも綺麗な髪を持った白竜がゆっくりと振り返る。

すぐに彼の目には既にあたしではなく天井を見上げる姿に移り変わった。



「…待ちくたびれた。やっと…あいつが」




剣城くんと白竜は仲がよかった。
あたしもそんな2人を見るのがあの頃はとても楽しかった。


剣城くんが居なくなったあとの彼はまるで人が代わったようになってしまって。

笑顔を見ることさえ“珍しい”の一言で片付いてしまう気がした。



「嬉しい?」

「…嬉しい?そんな訳ないでしょう」


天井を見上げていた顔をあたしに向けて、
本当に嫌だと言うようにあたしを怪訝そうに見つめる。



「あたしは嬉しいよ」


白竜の笑顔が見たい。

ただ、それだけの願い。
真紘の笑顔を見取ることはできなかった。だからこそ。


笑って、あたしに安心させて。

自分が選んだ道なのに、不安なんだ。


怖くて、怯えて、昔のあたしのように無力になってしまうその前に。



「俺には貴方の考えていることがよく判りません」
「白竜が笑ってくれればそれで良いんだよ」



ただ、無力な自分が情けなくて


朝倉先輩の言うとおりかもしれないと自覚する。



過去を引きずって、錘としているとしたら

あたしにどうしろと言うの?






            ( あたしの知っている道はどこ? )





55.It shows light. ( No.105 )
日時: 2012/02/17 18:02
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





白竜は圧倒的な強さを見せ、雷門を潰した。


いや、潰したと言えるのか。彼等は突如姿を消したのだ。






夜の島を一人で歩く。


一人の時間が一番落ち着けると感じるのは、何故だろう。

最近、本当にあたしが何のためにフィフスにいるのか判らない。


真紘の為だった。
でももう、真紘は居ない。
復讐の為に今は残っているのに、モヤモヤと霧がかかるような気持ち。

何故?




ガサガサ、と木々が揺れる。



「そこにいるのは誰っスか〜?も、もしかして幽霊…怖いっス風丸さん!」

「や、やめろ壁山!違う、人だ!ちゃんと見るんだ!」



あたしの目の前に現れた懐かしい面影。



この…声、は




「壁山くんと風、丸くん…?」


変わらない大柄な壁山くんと
変わらない綺麗な髪をした風丸くん。


大きく目を開いた2人は、あたしの腕をとっさにがっちりと掴み


「か、風丸さん 行くっスか?」

「あ ああ勿論だ」
「何するの?!」


あたしを逃げないようにと壁山くんの肩に乗せられる。








         ( 光が見え始めた )








56.Chain ( No.106 )
日時: 2012/02/17 18:26
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「都、答えてくれ。なぜお前がフィフスにいるのか。」



円堂くんの低い声が洞窟に響く。


あたしは壁山くんと風丸くんに捕まった後、この洞窟に連れられた。
当然、円堂くんたちが居るという事は雷門の生徒もいたわけで。



「なぜ?…君たちにあたしの気持ちが判るとでも?」

「都、君をずっと探していたんだ。僕も、みんなも」

「違う…君たちが探しているのはあたしじゃない!」




君が探しているのはあたしじゃない。

今のあたしなんかじゃないでしょう?
こんな真っ黒に汚れたあたしを、君たちが探すわけが無い。



だってそうでしょ?あたしはあの日吹雪くんを裏切った。

あたしは君の気持ちを踏みにじったのに 何故?


「あたしの気持ちも知らないのにあたしの心に入ったりしないで!!」
「守山!!」



ばしっ


そんな音と同時にあたしの頬は痛みを走らせる。



「…ふざけてんのか?お前は悲劇のヒロインとでも言われたいのか?フザケんじゃねえ」



無言であたしの話を聞いていた不動くんがあたしの胸倉を掴む。



「お前をこんなにも心配してる奴がいるのに、お前は気づきもしねえのか!?なめんじゃねえぞ!」



知ってたよ


皆があたしや豪炎寺くんを心配してたことくらい。


だけど



心の奥底に仕舞い込んで封印した感情の鎖が切れるのが怖かった。


真紘を救えなかった絶望が、恐ろしいくらいあたしを疼いたの。
だからもう、手を伸ばすのを諦めた。
あたしたちを救ってくれる光さえ望まなくなった。


気づいて欲しかった、本当は。

寂しかったの、ずっとずっと。






            ( 感情の鎖を開放しよう )






57.I am glad to be able to mee ( No.107 )
日時: 2012/02/18 00:12
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





ポツポツと過去の出来事を話し出したあたしを、
吹雪くんや円堂くんはたちは静かに聞いてくれた。



「そうか…都の弟が…。気づけなくて、ごめんな。」
「どうして謝るの?円堂くんたちは悪くない、」


あたしにはもう、何も無い。

守る人さえ、失ってしまった。


希望が欲しいなんて言わない、助けてなんて言わない。
ただもう少しだけ、みんなの傍にいさせて。



「とりあえず都の件は吹雪に任せよう。今は2人で話し合えばいいさ」

「うん、ありがとう円堂くん。あとは僕に任せて」


吹雪くんを残してみんなは出て行くと、吹雪くんはあたしに向き直って
優しくあたしを抱きしめた。


懐かしい温もり


あったかい。

懐かしい吹雪くんの香り



不意に涙が吹雪くんの肩を濡らした。



「…吹雪くん…、」


なに?と言ってくれる代わりに、ぎゅうっと一層強く抱きしめる力を強める吹雪くん。



「…嘘でいい、嘘でいいからあたしに」

















もう一度だけあの頃のように「好き」を聞かせて





本物の好きじゃなくていい
そんな高望みはしない。

過去のあたしの「好き」は伝わっていたかな?

頭がパンクしそうな程、吹雪くんが好きだったあの頃のように


あたしは吹雪くんが昔も今も大好きだと気づいた。
もう、自分の気持ちに目をそむけるのはやめにしよう。



「…きじゃない」
「え?」


「好きじゃ、君には伝えきれないんだ…っ!」



ガバリとあたしから離れて、あたしの目を見つめる吹雪くんは

今にも泣きそうで、脆くて、幸せだった頃と同じ目をしていた。






            ( 君に出会えてよかった )








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