*人魚姫* 作者/ひさこ ◆tON3cp20n

*9*



俺は家に帰ってからも、一人でずっと考えていた。

目を閉じると、美波のあのうっとりする様なフォームが見える。

そしてその映像はだんだんと美波の笑顔へと・・・・

・・・あたし、信用した人が側にいないと泳げないの!!・・・

だぁぁもおぉぉぉ!!!

思い出しちまった・・・・・

「島津美波・・・か。」

ほんっとわけわかんねーよ。

わけわからん・・・・

ん?

美波の気持ちは分からないけど、[伝説]については調べりゃいいんじゃん。

ちょっとは気持ちがスッキリするかもな。

よっしゃ、今から調べに行くか。

俺は軽く着替えて、図書館へと向かった。