俺の兄さん シンジ /作

7話 流星群と真夏の夜の夢 上編
それは俺が小学5年生の時の事だ。
俺は綺麗な天の川や大三角形などのきらめく綺麗な夜空を見たかった。
そしてこの時期のペルセウス座流星群を一度見てみたかった。
家からじゃ町の明かりや空気のよどみで見にくい。
だからここから少し離れた山へ入っていけば綺麗に見れる。そう考えた。
星の好きな友達も言っていた。
だから俺も一度見てみたい。そう思った。
今は居ない母さんにあまり家でもしゃべらない俺が語るとすぐにOKを出してくれた。
けれど俺みたいな奴一人じゃ駄目だ。と、言われた。
母さんは夜仕事だから居ない。
そこで兄さんと行く事を提案した。
兄さんが居るなら力強い。と、母さんは言った。
そこで兄さんに俺は頼んだらすぐについてくる気になってくれた。
俺は嬉しかった。
けれど兄さんと出かけるということには抵抗が少しばかりだがあった。
けれど念願の星空が見れると思えばそんな事はどうでもよく思えた。
なんだかんだで行く事になった。けれど言った矢先で俺は夢を見ることになってしまった。

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