メイドと追っかけと職人と巫女と
作者/マッカナポスト

第十八話・・・靡く髪に触れながら・・・・。
・・・最初に口を開いたのは、優大だった。
「いや・・・、お前がおれのことどう思ってるのか知らねえけどさ・・・。______昨日のこと気にかけてるのかな、なんて思ったからさ・・・・。ごめ_____」
刹那、虚は本人も思いもよらなかった行動を起こした。
「_______お前のこと、恨んでるわけじゃない、から。」
そう言って虚は優大の冷たい手をそっと握った。
優大が小さな声で呟く。
「・・・俺、やっぱりお前のこと分からないな・・・。」
「____じゃあ、・・・・・知りたいのか?」
「そっ、そんなつもりで言ったんじゃ____////」
そう言って、優大はすかさず握られていた手を離す。
「俺こそ、お前のことよく分からない」
「___________________」
「なあ優大。お前は・・・・なんでそんなに素直じゃないんだよ・・・・。」
「お前こそだろ___?」
虚が静かな声で呟く。
「俺の事、好きだって・・・・・言って」
「__________!!」
「嘘でも_____良いから」
「・・・・・・・じゃあ、本当のこと言ってやる。」
「虚のことも___________好きだ」
優大が勇気を振り絞って言ったのとは裏腹に、虚は薄笑いを浮かべる。
「・・・・・俺によく似て罪な奴だ」
僕は、貴方のそんな所が______________。
知らぬ間に外はもう雪が降っていた。

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