二次創作小説(紙ほか)
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- 【マギ】〜光陰の姫巫女〜 最後のお知らせ
- 日時: 2015/03/18 19:09
- 名前: リーフ (ID: gC.HkZm.)
- プロフ: http://sakurasaku
初めまして、リーフと申します。
この度、マギで二次小説を書きたいと思いました!!
ちなみに高校生ですので、いつ更新できるかわかりませんが、なっが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っい目で見てやってください_(._.)_
でわでわ、次回スレッドより詳細を。
【目次(章別)】 >>2
【アイデア募集】 >>35
【オリキャラソング】>>105 >>117
《読者の皆様へ!!》
お話は○章で構成されています。各章の章数前の印にご注目下さい。
*…ほぼ本作の真髄。半分以上が重要です(多分)!
#…日常編です。伏線は無いに等しいです。
@…↑どちらもです。注意して読むと…おや?
- Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.161 )
- 日時: 2014/05/17 17:43
- 名前: リーフ (ID: twODkMOV)
もちろんです!説明のご期待に添えず申し訳ありません…。
現パロの服についてですが。
ノエルは柄付きや、かさばるものが嫌いです。常に実用性を求める女です。そこを踏まえてクールな私服をお願いします。
リリィはとにかく可愛く!ゴスロリでもフリルワンピでもお好きなように!
しゅうさんの絵、まってます!
- Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.162 )
- 日時: 2014/05/17 21:12
- 名前: しゅう (ID: 1/l/Iy6H)
- プロフ: http://blog.goo.ne.jp/26888/e/d6b5f9b533a2b5e1c837f5bff52f3773
大丈夫ですよ! リーフさん!!
あ、書き起こしました。
修正なしだったらこのまま描きます。
ノエル達の服は後々ゆーーっくり考えます。
- Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.163 )
- 日時: 2014/05/17 22:46
- 名前: リーフ (ID: O72/xQMk)
おおおおおおお!!!素晴らしい画力!私もほしい…。
しゅうさん!ノエル達(娘たち)をよろしくお願いします!!
…え、嫁?やだなぁ誰にもあげませんよ。
- Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.164 )
- 日時: 2014/05/18 10:04
- 名前: しゅう (ID: 1/l/Iy6H)
はい、任せてください!!
娘さん達には私が考えたそれはもう凄い衣装を……フフフッ。
嫁には誰だってあげたくないものです。
私の白だって……あ、もう嫁に出てるわ……。
- Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.165 )
- 日時: 2014/05/18 16:11
- 名前: リーフ (ID: O72/xQMk)
久々の更新です!
41話
シンドリア王宮裏庭。小さな泉があり、冷たく綺麗な水がこんこんと湧き出している。
サエはその泉の水を設置されたバケツで掬い、服が胸元まで濡れるのも構わずバシャバシャと顔を洗い始めた。
肘、胸元、頭まで水浸しになる。サエはバケツを丁寧にすすいで元の場所に置くと、水が滴るのも構わず最寄りの外廊下に入り手すりに凭れかかった。
ただ俯いて何も言わない。水と彼女自身の影が、サエの足元に黒を敷き詰めていく。
「……サエ姫。」
静かに、しかしよく響く声が耳に届く。
振り向けばそこにいるのは、まさしく影の代行者。夜風に薄いブラウスが翻る。
「よければ。」
差し出されたハンカチを、サエは口の中で礼を述べ借りた。南国とはいえ着衣のまま水浴びしたのだ。身体はすっかり冷え切っている。
ノエルの冷えた、しかし優しい手がサエの髪をまとめ上げ、どこから取り出したのかそのまま黒い紐で縛る。毛先はまだ湿っていた。
「少し歩くが、どうぞ私の部屋へ。このままでは風邪をひく。」
「はい…。ごめんなさい。」
部下を前に冷徹な王女を演じていた彼女だが、今では一人の少女だった。
***
部屋につき明かりをともせば、夜の闇は払われる。使っているろうそくは新品のようだ。
溶けだす滑らかな蝋の反射が美しくて、ついついサエは見とれてしまう。
「ああ、その蝋は新品なんだ。私は夜目が利くし…明るいのはあまり好きじゃない。夜は闇の中にいたいんだ。」
おかしいだろう? とほほ笑みかけるノエルに微笑みを返し、しかし首は横に振った。
部屋の中央にある椅子に腰かけ、出された茶を一口飲む。じわじわと体が温まった。
「落ち着いたようだな。」
「はい、十分に。……あの、ノエル?」
聞いて下さる? と不安げに尋ねるサエに、ノエルは黙って頷いた。立ち上がり、トンとサエの髪紐を叩く。それだけで、彼女の湿った金髪は重力に従い降ろされる。
「あ、え…これは。…これがあなたの能力なのね。」
「……言いたいことは、本当に言わなければわからないものだ。」
「あ……そうね。」
噛み合っていないような会話でも、サエにはノエルの気遣いが通じたようだ。髪の水気を丁寧に拭き取られるのを感じながら、サエはぽつりぽつりと語りだした。
「私、アベルたちがここ最近おかしいことに気が付いていたんです。でも、父には言えなかった。心配をかけたくなかったから。」
「…………。」
「とくに大きな異常もなく、シンドリアとの会談の日が来て…。あんな目に合うまで、気付きもしなかった。…愚か者ですね、私。」
「そう思うのか。」
感情のの籠らない声で問い返せば、サエはすんと鼻を啜って先を続ける。
「優しくて聡明で、偉大だった母が亡くなって…私が頑張らなくてはと思っていたのに…部下の裏切りにも気が付かないだなんて!」
「だからと言って、そう自分を責める者でもないと思うがな。」
「え……?」
髪の作業は終わったのか、すっかり湿り気の失せた髪が肩へと落とされる。椅子に戻り茶を飲むと、ノエルはじっとサエを見つめた。
「私は…正義の味方なんかではない。そもそも正義感など、個人によって変わるもの。私には私の、サエ姫には姫の…アベルにはアベルの正義感がある。」
「そんな…アベルに正義感があるだなんて。」
「そうだな、そこはわからない。だがあのアベル…元を辿ればレイファル国の財政難を救おうと考えていたのだろう? 麻薬は儲かるからな。」
事も無げに言って見せるノエルを、信じられないと言いたげに見つめるサエ。しかしノエルの瞳は揺らがない。
「でも…あのシンドバッド王様も、こんな愚かしく悲しいことはないと。そうおっしゃっていました…。」
「そうだな。…アベルたちは愚かなことをしたと、それは私も思うよ。あの、シンドバッドと同じ思いだ。だが、まあ…。」
窓から見える星空を見上げ、ノエルは自分にしか聞こえない小さな小さな声で呟いた。
「…英雄が語ったことだけが、真実だとは限らない…。」
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