二次創作小説(紙ほか)

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【マギ】〜光陰の姫巫女〜 最後のお知らせ
日時: 2015/03/18 19:09
名前: リーフ (ID: gC.HkZm.)
プロフ: http://sakurasaku

初めまして、リーフと申します。
この度、マギで二次小説を書きたいと思いました!!
ちなみに高校生ですので、いつ更新できるかわかりませんが、なっが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っい目で見てやってください_(._.)_

でわでわ、次回スレッドより詳細を。


【目次(章別)】  >>2
【アイデア募集】  >>35
【オリキャラソング】>>105 >>117
《読者の皆様へ!!》
お話は○章で構成されています。各章の章数前の印にご注目下さい。

*…ほぼ本作の真髄。半分以上が重要です(多分)!
#…日常編です。伏線は無いに等しいです。
@…↑どちらもです。注意して読むと…おや?

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.46 )
日時: 2014/03/31 13:43
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

*一章 影使いノエル (話数継続)

>>47  19話
>>48  20話
>>49  21話
>>51  22話
>>54  23話
>>57  24話
>>62  25話
>>74  26話
>>77  27話
>>84  28話



Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.47 )
日時: 2014/03/07 16:39
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

物語は章ごとですが、話数は継続させていただきます。

一章 影使いノエル

19話

ノエルがシンドリア王宮から一時保護を受けることになり、さらに兵の惨殺体が見つかった日…の、翌日の昼。

「…暑いな。さすがは南国。」

ノエルは藍色の短髪を南国の風になびかせ、王宮の廊下を歩いていた。
すれ違う文官が会釈をしてくれるので返すが、どちらも笑顔がぎこちない。
無理もないと思う。
傍目から見れば、大怪我で海に溺れていた八人将の一人を単身助けた美女である。怪しまれないほうがおかしい。
しかも、迷宮攻略者となれば尚更だ。

「まあ、ほんの一時だな…。」

ノエルは、見た目や外見年齢以上の知恵を持つ。それはすべて旅で学んだことだ。だが街暮らしにしか…否、旅というもの、ダンジョン攻略というものと縁のない常人にとって、ノエルという存在は少し異質だった。
まだ若いのに。本当に19か?
そんな声の籠った視線には慣れている。だから、別に嫌悪を覚えるほどではなかった。

「しかし…この格好は、なあ。」

ノエルは自身の服装を見直し、ふぅとため息をついた。
今のノエルは、シンドリア文官たちの着るシャツを一枚貰い受けていた。それに手を加えノースリーブにし、裾にも斜めに鋏を入れて、足回りの自由さを大幅にアップさせた。そのシャツの下に、胸から太ももくらいまでの長さのワンピースを着ている。海色のこれは私物だ。胸から上にはなく、背中で留められている。
足元を飾るのは機動性に長けた黒の編み上げサンダル。これは八人将のシャルルカンも、似たような物を使っているらしい。
動きやすさに関しては何の問題も文句もない、が。
南国で仕方がないものの、露出が多いのだ。
素足にサンダル。指先から肩。足も同じく太ももまで。
機動力と暑さ対策を講じた結果だが、ノエルは少し納得いかない。
というのも、それはノエルに、自分の容姿の美しさの自覚がないだけである。つまり、傍の男性から見ればありがたいほどの服装なのだ。

「やはり上からローブを…いや、それでは暑さ対策の意味がないし、何より動きにくい…。」

うぅんどうすれば…と悩むノエルに、近づく二つの足音があった。

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.48 )
日時: 2014/03/08 11:40
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

20話

コツコツという木靴の音と、ぺたぺたという裸足の足音。ふと前を見ると、八人将のヤムライハとピスティが、談笑しながら歩いてきていた。目が合うと、ピスティはにっこり笑って見せる。

「はぁいノエル!わ、それ新しい服?」
「ちょ、ちょっとピスティ…!」

トトトッとノエルに近寄りペタペタと触るピスティを、ヤムライハが少し苦い顔で諌めた。
それはノエルに対しての失礼さを感じたから…だけではない。恐らくヤムライハは。彼女に限らず王の近衛である八人将は、ノエルを完全には信用していないのだ。それはきっと、文官たちと同じ理由から。
疑わず、信用しない。
ノエルもそれがわかっているからこそ、こちらから不用意に馴れ馴れしくしたりはしない。
だから顔に出たのは、お愛想な微笑みだった。

「大丈夫だ、ヤムライハさん。気にしない」
「え、えぇと…御免なさいね?」
「ねーノエル、これ自分で裁ったの?何で?」

恐らくピスティは、信頼こそしないものの仲良くなろうとはしているのだろう。だからこそ、つかず離れずの心地よい関係で近づく。

「袖があったり足回りが利かないと、運動に不利だからな。それにこの国は暑い。このサンダルは重宝している、ピスティさん」
「ふぅん、そっか!…あとノエル、さん付けはいいから!」
「いや、しかし…」

思わぬ相手の申し出にノエルは目を見張りつつ言葉を濁らせる。なんせ立場は一介の旅人と八人将だ。
しかしピスティは気にした様子もなく、少女らしい笑みを浮かべて見せた。

「いーの、女の子同士でしょっ!せっかく同い年なんだから!」
「そ、そうか。ではよろしくピスティ…って、同い年だと!?」

初めて感情を露わにしたノエルに、ヤムライハもピスティも、おおっと顔を和ませる。一方ノエルは、しまったという様に口を覆い俯いた。あまり他人に表情を見せたくないのだ。

「いや、その…すまん。驚いた。」
「あなた、その話し方も癖なのね。女性らしくしないの?」
「そーだよ勿体ない!こんなに美人なのに。」
「いや、こういう風に無機質な性格な方が、旅は安全でな…。」

今更変えるのは難しいからと頭を下げるノエルに、二人は慌てて首を振った。

「べ、別に悪くないと思うわよ?ねえピスティ?」
「そうそう。その服も似合ってると思うよ!髪も綺麗だしねッ。」
「そ、そうか?ならよかった。」

ほっとするノエルを見て、今までずっと一歩離れた距離感を置いていたヤムライハが、すっと手を差し出した。

「私は魔導士のヤムライハ。改めてよろしくねノエル。」
「え、あぁ…。」
「私達からしてみれば、あなたはジャーファルさんの…仲間の命の恩人なのよ。それに…年も近いし、仲良くしましょう?」

にこりと花が咲いたように笑いかけられ、ノエルもまたヤムライハの白い手を握った。

「私は、ノエル。改めてよろしくお願いする。」

手を握りググッと頭を下げる彼女に、ヤムライハもピスティもころころと笑った。

「やだもう。そんな畏まらないの!」
「そーそ。じゃノエル、ヤム共々女の子同士よろしくねッ!」

二人の手にピスティの手がぽんと重ねられ、女性三人は微笑み合った。

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.49 )
日時: 2014/03/08 18:26
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

21話

その後ピスティの提案により、彼女に王宮を案内してもらうことになった。ヤムライハは一緒に行きたがったが、魔法の実験を思い出し、慌てて戻っていった。

「忙しい人だな、ヤムライハは。」
「うーん、忙しいというか…魔法に夢中なんだよね。お蔭でぜんっぜん女性らしくないんだよ!?」
「そうなのか?だが、ああいう規格外な美女には恋人がいるだろう?」
「ノエルー…それ、自分の事見てから言おうね?」
「いや、私など足元にも及ぶまい」

真剣な顔でヤムライハの美を褒めるノエルに、ピスティはやれやれとため息をついた。

「もう…。女子力なさすぎ、二人とも…。」



黒秤塔、赤蟹塔、中庭、紫獅塔、大鐘、白羊塔…。
実に様々な場所を、ノエルはピスティと見て回った。八人将である彼女と一緒にいるからか、官たちの表情も柔らかかった。
その中で、八人将の何人かとも改めて挨拶を交わした。

「…と、こんな感じかな?」
「ありがとうピスティ。お蔭で、明日から王宮で迷うことはなさそうだ。安心した。」
「大袈裟だね!じゃ、私はそろそろ行くねっ」

この後ピスティは、近海警備の予定が入っているという。
去り際に振り返り、手を振りながら言った。

「紹介できなかったシャルは、銀蠍塔で鍛錬してると思うから!会いたかったらいってみてねー。」
「あぁ。会ってみる。」

ピスティが廊下の角に消えていくと、ノエルは先程歩いた廊下をたどり、シャルルカンに会うため銀蠍塔に向かった。

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.50 )
日時: 2014/03/11 00:18
名前: リーフ (ID: mG18gZ2U)

今日、携帯を買ったんです!
私も無事、高校生になれそうです。
これからも、どうぞよろしくお願いします!


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