二次創作小説(紙ほか)

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【マギ】〜光陰の姫巫女〜 最後のお知らせ
日時: 2015/03/18 19:09
名前: リーフ (ID: gC.HkZm.)
プロフ: http://sakurasaku

初めまして、リーフと申します。
この度、マギで二次小説を書きたいと思いました!!
ちなみに高校生ですので、いつ更新できるかわかりませんが、なっが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っい目で見てやってください_(._.)_

でわでわ、次回スレッドより詳細を。


【目次(章別)】  >>2
【アイデア募集】  >>35
【オリキャラソング】>>105 >>117
《読者の皆様へ!!》
お話は○章で構成されています。各章の章数前の印にご注目下さい。

*…ほぼ本作の真髄。半分以上が重要です(多分)!
#…日常編です。伏線は無いに等しいです。
@…↑どちらもです。注意して読むと…おや?

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.106 )
日時: 2014/05/01 22:57
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

@三章 サエ姫狂想曲

>>107  33話
>>109  34話
>>119  35話
>>121  36話
>>132  37話
>>134  38話
>>138  39話

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.107 )
日時: 2014/04/07 21:16
名前: リーフ (ID: f2y8EREE)

貿易相手国の王女様を取り巻く陰謀と、ノエルたちが対峙します。
シンドリアでドッタンバッタンです(笑)。

@三章 サエ姫狂想曲

33話

南海の孤島、冒険家シンドバッドが建国した夢の都・シンドリア。貿易と観光で多大な収入を得る多民族国家だ。
そんな国の一つしかない港に、そこそこ立派な貿易船が停泊した。国王シンドバッド、そして政務官ジャーファルを始めとする臣下・八人将が出迎えのために整列する。
立派な船から降りてきたのは、清楚なドレスを身に纏う18歳くらいの少女。そして護衛の兵士が、彼女の後ろに3人だ。

「初めましてシンドバッド様。レイファル国王女、サエ・レイファンでございます。此度はどうぞよろしく。」

彼女の美しい金髪が、日光の光を跳ね返す。清楚ながらも豪華なドレスは、彼女の人間性を表しているともいえた。

「これはご丁寧に。シンドリア国王、シンドバッドです。初めまして、サエ姫。」

ところで、とシンドバッドは、後ろに停泊する船を一瞥する。

「国王陛下であるお父上は、ご一緒では…?」
「あぁ、いえその…申し訳ありませんシンドバッド様。」

困ったように形の良い眉をよせ、すっと頭を下げて謝辞する。非常に言いにくいのですが、という表情で、サエは口を開いた。

「父は…王は、慣れない船旅で酔ってしまいまして。つきましては、寝所を早急にお借りしたい次第でございます。」
「なんと……ジャーファル!」
「はっ。」

***

「いやあ、到着早々申し訳ありませんでした。」
「いえ。船の馴れには個人差がありますから。」
「いやはや風は気持ちよいのですがねぇ。何しろあの揺れは…。」
「風については同感です。さ、もう一杯どうぞ。」

夜。シンドリア王宮では王同士の宴が開かれていた。貿易相手国・レイファルの国王、エドニス・レイファン。
年齢は50過ぎといったところで、口髭を生やし、人並みに整った顔をしている。少しだけ色素が抜けているが金髪で、これは娘のサエに受け継がれたものだろう。
相手が年上という事もあり、シンドバッドは敬意を払いつつ宴を楽しんでいた。隣に座るジャーファルが

「シン。程々に。」

耳元でささやてくるのは逃げられないが。

「しかし、噂に違わぬ美しい国ですな。王の臣下にも様々な人種の方がおられましたな。」
「ありがとうございます。しかし、レイファンも花々の咲き誇る美しい国だと聞いておりますが。」
「はい。サエが花を好いていまして。妻の影響でしょうなぁ。」

エドニスの妻は、5年前に病死したと聞く。つぶやいたときのエドニスの瞳は、ほんの少しだけ赤く潤んでいた。
それはきっと、酒の所為だけではない。

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.108 )
日時: 2014/04/08 21:04
名前: リーフ (ID: WqZH6bso)

高校生になったので、更新がおろそかになるかもしれないです。
なるべく続けるので、よろしくお願いします!

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.109 )
日時: 2014/04/09 18:43
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

34話

夜、月の光だけが足元を照らす冷たい廊下。ここはシンドリア王宮内にある食客用の施設、緑射塔。広々とした造りの宿泊棟だ。
そんな廊下を一人歩く者がいた。ノエルだ。
藍色の髪を持つ人間は、世界広しといえど珍しい。おまけに冷たく整った顔に月光のような白い肌。人目を惹かないはずがないが、今は彼女一人だ。
ふと、手すりに凭れて空を見上げる。住民は明日の生活に備えて寝てしまったようで、空の星がよく見えた。

「…美しいな。」

宝石をちりばめたような空。夜空は黒ではなく、蒼だという事が確認できる夜。
ふとその時、ノエルは近づいてくる足音に気づいた。忍ばせようとしているのか、感覚は遅い。
やがて音が止まり、鈴のような声が聞こえた。

「そこにどなたかいらっしゃいますか?」
「…そういうあなたも、こんな夜分に如何された?」

足音を忍ばせて現れたのは、寝巻用の薄着に着替えたサエであった。普通ならここで跪くなりするものだが、そこはノエルの事。どこの誰とも知らない年下の少女に、頭を下げることはない。

「こんばんは。良い夜ですね。」
「そうだな…それにしても随分と薄着だな。あぁ、手洗いは向こうだが?」
「いえ、別に不浄というわけではないのです。ただ眠れなくて。」

彼女の金髪は月の光を反射し輝いている。左目は赤く右目は黒みがかったオッドアイ。長らく旅をしてきたノエルだが、こういう目は初めて見る。
見慣れない顔だな、と思いそこでようやく気がついた。今更ながら手を組み、軽く膝を折る。

「失礼した。あなたはレイファル国王女、サエ様ですね。そうとは知らずこのノエル、ぞんざいな口の利き方を…。」
「お、おやめください!私共はお邪魔している身です。どうぞお気を使わないで?」
「……姫がそうおっしゃるのなら。」

バツの悪そうな顔で礼を解くと、ふわりとサエが微笑んで、背中に隠し持っていた酒瓶をチラつかせる。

「どうかしらノエルさん、ご一緒に。」
「…いただきましょう。」

二人の少女は、人気のない廊下をひっそりと進んでいった。

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−コメ&ネタ募集 ( No.110 )
日時: 2014/04/09 19:49
名前: キャンパス (ID: AKhxBMxU)


キャンパスです!

読ませていただきました☆

とても、面白くて感動しました!!

私も頑張りますっ!!


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