二次創作小説(紙ほか)

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【マギ】〜光陰の姫巫女〜 最後のお知らせ
日時: 2015/03/18 19:09
名前: リーフ (ID: gC.HkZm.)
プロフ: http://sakurasaku

初めまして、リーフと申します。
この度、マギで二次小説を書きたいと思いました!!
ちなみに高校生ですので、いつ更新できるかわかりませんが、なっが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っい目で見てやってください_(._.)_

でわでわ、次回スレッドより詳細を。


【目次(章別)】  >>2
【アイデア募集】  >>35
【オリキャラソング】>>105 >>117
《読者の皆様へ!!》
お話は○章で構成されています。各章の章数前の印にご注目下さい。

*…ほぼ本作の真髄。半分以上が重要です(多分)!
#…日常編です。伏線は無いに等しいです。
@…↑どちらもです。注意して読むと…おや?

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.41 )
日時: 2014/02/17 16:54
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

17話

八芳星の輝く金属。それは迷宮攻略者の証。
偉大なる精霊ジンの宿る金属器。それを持つ物は、ダンジョンという死地から帰還を果たした、肉体精神ともに人並み外れた実力を持つ者であることの証明に他ならない。
王の器。迷宮攻略者。金属器使い。
様々な呼び方をされようと、彼、彼女たちが常識外れの力の持ち主であり、世界の命運にかかわる運命の者であることは必然。
故に、それが王の器であり。
それが、迷宮攻略者なのだ。

「そっか、おねいさん…迷宮攻略者なんだね」
「ああ。だが、君の探し物はこれではないようだな」

そして今、同じ迷宮攻略者であるアリババとシンドバッドの前に、もう一つの輝く八芳星がある。

「ほう、ノエル。君はいや…貴女は王族なのか?」

探るような眼で、しかし平坦にシンドバッドが問うた。
迷宮攻略者とは、魔力量や戦闘力のほかに、王となる素質も必要とされる。それゆえに、ただ運命に流されるしかない奴隷や、勇気のない平民などは、ジンが王に選ばないのだ。
選ばれた。それ即ち王族か、とてつもない運命の持ち主か。
シンドバッドの問いに、ノエルは静かに顔を向けた。

「王族…そういうあなたは、確か平民の生まれでは?」
「ほう、俺を知っているのかい、お嬢さん?」
「勿論。お会いできて光栄だ。伝説の迷宮攻略者にして七海の覇王。シンドバッド王よ」
「こちらこそ。…それで」

にこりと笑い先ほどの質問の答えを促すと、ノエルは小さく頷いた。

「王族…というほどでもないが、私は一族の長の娘だった。もともと一族だけで構成している国だったから、まあ姫といえば姫だったかもしれないな」

ちらりと八芳星の刻まれた腕輪を見、今度はアラジンを振り返る。

「アラジン、だったね。疑問は解決したか?」
「うぅーん…ねぇノエルさん。ノエルさんの故郷では、何か変わったことはなかったかい?」
「変わったこと、か?」
「うん。もしかしたら、ルフが寄らない理由はそれかも」

ふむ、と頷き、ノエルはほんの少しだけ口角をあげて見せる。
中々に美しい笑顔だ。

「私は魔導士ではないから詳しいことはわからんが…人と変わった力と
言えば…これかな?」

そう言うと、ノエルはアラジンの眼前に片手を掲げて見せた。

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.42 )
日時: 2014/02/27 17:30
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

18話

掲げられた色白の右手。そこにいる全員が、じっと視線を集中させた。
視線の集中を確認し、ノエルが手を動かそうとしたまさにその時。

「失礼いたします、王よッ!!」

一人の衛兵が、息を切らせ体中に汗を浮かべて会議室に駆け込んできた。普段ならジャーファルが諌めるところだが、今彼はいない。それよりも、男の様子を見て全員が口をつぐむ。
礼をとろうとした兵を手で制し、落ち着いた声で尋ねた。
「どうした?」
「はっ!国民により…う、裏路地にて…!」

ごくりとつばを飲み込むと、兵は顔をあげて告げた。

「衛兵の惨殺体が発見されましたッ!!」
「なんだって!?」

ガタンっと椅子を蹴倒し、シンドバッドは立ち上がった。



結局ノエルの詮議どころではなくなり、王であるシンドバッド、八人将のマスルールとヤムライハが事件現場へと向かう。
既に人だかりができていたが、現場は兵が人払いをしているようだ。

「シンドバッド王…!!」
「王様がいらっしゃったぞ…!」

国民や兵の顔に安堵が浮かぶのは、シンドバッドの持つ信頼の大きさだ。彼は鷹揚に頷くと、低く落ち着いた声でその場のざわめきを治めた。

「皆、心配するな。今回の件については、追って王宮から連絡しよう。だから、いつも通り生活してほしい。」

力強い王の言葉に、国民たちが顔を見合わせ頷いた。そして、現場から一人、また一人と遠ざかる。
落ち着きを取り戻しいつものシンドリアに戻り始める光景を見、シンドバッドはマスルールとヤムライハを振り返った。

「行くぞ」
「はっ」
「っス」



結果として、殺されたのは若い兵士だった。喉を掻っ切られており、ほぼ即死だったろうとヤムライハは推察した。

「ただ気掛かりなのは、あの切傷が魔法ではなかったという事です」
「魔法じゃないだと?しかし、刃物ではないという鑑識結果だったようだが…?」
「えぇ。ですので王よ」

シンドリア兵は、刃物でも魔法でもない何かにより斬殺された。
つまりはそういう事だ。

「…………」

南国の楽園シンドリア。七海の覇王の夢の国。聖なる都。
美しい島国に、今までとは違う別の影が覆い被さろうとしていた。

 

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.43 )
日時: 2014/02/27 17:34
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

ふ〜〜〜っ!
やっとこさ序章が終わりました。

次回からは1章に入り、いよいよシンドリアでの日常録がスタートします。お楽しみに!

追伸

どうしよう…効率の倍率がヤバいです〜っ!!

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.44 )
日時: 2014/03/03 20:48
名前: ネッシー ◆m1RYkHhkGM (ID: Mr.8bf9J)

あの今さらですが、お嬢様言葉はばっちりです。ジャーファルさんと戦って以来リリィが出てこなくて寂しいです。更新待ってます!!!

Re: 【マギ】光と影−日常事件帳−アイデア募集中 ( No.45 )
日時: 2014/03/04 17:28
名前: リーフ (ID: O72/xQMk)

コメ感謝です、ネッシーさん!!

お嬢様言葉、お褒めいただき光栄です。

リリィは、最初のうちにドーンと出てくることはあまりありません。
しかし、チラチラっと暗躍してるので、出番的には多い予定です。

日常ネタをやりつつも、ちゃんとオリキャラ二人を中心とした長編も用意しておりますので、楽しみにしていてください。


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