二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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フェアリーテイル小説  
日時: 2016/12/12 21:27
名前: ミカン (ID: 98AXyywb)

フェアリーテイルの小説書きます!

恋愛系や、シビア、面白いのも書きます。

リクエストも歓迎です!
短編長編はその時によります。
更新ペースは気にしないでください…。

ではSTART!

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Re: フェアリーテイル小説 ( No.46 )
日時: 2015/11/26 06:36
名前: ミカン (ID: 98AXyywb)

ミッシェルのあとを追うように母は死んだ。
病気でだが…。

その時、私に呪いをかけた。
海から上がれない魔法を。


ー「ルーシィ、あなたは幸せになってほしい…。ミッシェルみたいにならな…いで」


まだ、その光景が脳裏に焼き付いている。
夢にだって出てくる。

そして、考える。

「海から出られないのは、本当に幸せなの?」

母の前でも言ってしまった。母は悲しそうにしてうなずき、呪いをかけた。

「…(ボソッ」

母が最後にいった言葉はわからない。まず、言葉だったのかもわからない。私に伝えようとしていたのだろうか。

そんなことを考えたら、いつの間にか大きなホールに入っていた。

あぁ、お姉ちゃんが…


自殺した場所だ



To be continued

Re: フェアリーテイル小説 ( No.47 )
日時: 2015/11/26 12:54
名前: ミカン (ID: 98AXyywb)


_____「いーい?ルーシィ」

「なぁに?お姉ちゃん」


最後の姉との会話を思い出していた。
この思い出を思い出すのも久しぶりだった。

「お姉ちゃんは出かけるけど、絶対言っちゃだめだよ」
「…なんで?」

幼いルーシィはなぜ内緒なのかわからない。
でも、ルーシィはミッシェルが大好きだから、わからないけど、大きく頷いた。

「わかった!」
「ほんと?内緒だよ」

そういって、2人で笑いあった。


_______あのとき、私はどうすればよかったんだろう。

あの後姉はすぐに死んだ。

あのとき、止めればよかったのだろうか。

でも、ミッシェルはそれで、満足するのだろうか。

上を向くと、小さな泡がたくさんうかんでいた。

To be continued

Re: フェアリーテイル小説 ( No.48 )
日時: 2015/11/26 13:56
名前: ミカン (ID: 98AXyywb)


部屋に行くと、父の姿はなかった。
聞くと、仕事に行ったらしい。自分で来いって言ったのに…。

「〜♪」

さっきの岩に腰を掛けようとしていた時だった。


_____ザバン!


近くに誰もいない、泳いでいて下についていないため見てみるが、目を凝らしても見つからない。


__上


人間の男の子らしい姿が見えた。
このままでは死ぬ、反射的に体を動かして、助けようとしていた。

抱いて心臓に手を当てる、動いている。が、呼吸困難になっている。

人差し指で円を描き泡が出てくる。それを男の子の頭につけてやる。
中に酸素が入っているため、呼吸困難が止まる。

黒い髪の少年。
私と同じぐらいの年か…。

前髪をかき分けると、くすぐったそうにした。



_____「リオン…兄さん」



to be continued

Re: フェアリーテイル小説 ( No.49 )
日時: 2015/11/26 15:48
名前: ミカン (ID: 98AXyywb)


リオン…。

あの、男の子の弟?

大好きな大好きな姉を自殺に追い込んだ…。

自然に手が首に持っていく、ゆっくりとゆっくりと締め付けていく。


「兄ちゃ…苦しい」


その言葉で気が付いた、まつげが濡れている。きっと涙だ。

___苦しかったのは自分だけじゃないんだ



そう思うと、忘れようとしたはずの姉が…ミッシェルの顔が浮かんで、また消える。声を押し殺して泣いてたはずなのに、涙は海に拾われ見えないはずなのに、涙をふいてくれた手があった。
小さくて頼りない、でも温かい手。少年と気づくのには時間はかからなかった。

少年を抱きしめる。一瞬驚いた様子だが、抱き返してくれた。



ザザー

少年の耳には海の音が聞こえる。目を開けると、太陽が沈むところだった。
服を触っても濡れていない。

あれは夢だったのだろうか。

掌に違和感を覚えた。

貝殻を握っていた。

少年は、金髪の人魚を思い出す。確か、髪につけてあったような気がする。

でも、この貝殻は、現実と語っている。

貝殻をもう一度よく見て、落とさぬように握って、走り出した。



「俺も、人魚に恋しちゃったよ…兄さん」



とつぶやきながら。




To be continued

Re: フェアリーテイル小説 ( No.50 )
日時: 2015/11/26 15:58
名前: ミカン (ID: 98AXyywb)


ルーシィは歌っていた。

そして、上へ、泳ぐ。

もう壁などない。

水面から顔を上げると、少年は大きな岩に座っていた。

ルーシィが大きく手を振ると、彼も大きく手を振る。



_____「ミッシェルのようにならないで」




母は最後にこう言った。
でもそれは、恋をして、何があっても、強い心と、人魚としての志を持って生きて。

なにがあっても、死なないで。


その思いはルーシィに届く。

だから今、魔法を破ることもできた。


なぜかって?簡単さ。


ルーシィは少年を愛しているからね。


 END


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