二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 新・とある彼らの逃走中!〜ジュエルランドの秘密〜
- 日時: 2016/02/03 13:27
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
凛音「タイトルコールです!せーの!」
茜「記念すべきユリカ版初の逃走中、舞台は遊園地!」
美結「作者が初めてプレイした思い入れあるバージョン、『ラピストリア』をテーマにした最新式のテーマパークですわ!」
嶺二「逃走者は人気のスマブラファイター、学生から冒険者まで様々!僕ちんもとってもワクワクしてるよ!」
藍「ハンターの脅威から逃げ切り、賞金を手にするのは果たして誰なのか。読者の皆さんもぜひ見守ってほしいな」
蘭丸「予告の通り新ジャンルも追加だ。どこで披露されるかも楽しみにしとけ」(ったく…)
カミュ「今回は初めての逃走中ということでレギュラーが多めだ。色々拙いところもあるかもしれないが温かく見守ってほしい」(俺たちも新ジャンルだがな)
大牙「うおおおおおー!!!!!マイ・スイート・エンジェル・鈴花ああああああああああー!!!!!頑張ってくれええええええええええー!!!!!」
カムイ「おい大牙、落ち着け!つか妹可愛さに暴走すんじゃねえよ!?」
カグラ「この企画自体リニューアルですので大目に見ていただきたいです;…では凛音様、最後の締めをお願いしますわ」
凛音「はーい!…それでは、どうぞ!皆さん存分にお楽しみください♪」
皆さんこんにちは!初めての方は始めまして!ユリカと申します!ずっと更新をストップしていた逃走中をリニューアルし、投稿し直すことになりました。更新を楽しみにしていた読者の皆さん、申し訳ありません;
初めての執筆ですので不安はありますが、どうぞよろしくお願いします!本格的な執筆は2月中旬からになると思いますので、どうぞお楽しみに!
「WARNING!」
・キャラ崩壊要注意。二次創作ならではのオリジナル設定が多いので注意してください(一部のキャラの不憫化、ギャグとカオス大好物組化、極め付けには裸族化など;)
・不定期更新の上、小説の更新はかなり遅いので注意
・カップリング要素があります。NLですが苦手な方は注意してください。
・荒らしや誹謗中傷、他の方が見て気分を害する書き込みはやめてください。見つけたら即削除します。
「逃走者情報」 >>6-9 >>18-25
タグ:逃走中 クロスオーバー アニメ ゲーム 漫画 ポップン スマブラ ぷよぷよ ダンガンロンパ 世界樹の迷宮 ストライクウイッチーズ うたプリ オリジナルキャラクター キャラ崩壊要注意 オリジナル設定あり カオス NL 裸族
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- ナイトメア戦 ( No.179 )
- 日時: 2016/02/16 13:20
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
坂本「第3試合は異色のミッションだったが、無事に終わって良かったな…」
霧切「ええ。でも、さっきのボスの発言で音楽関係者が怒って大変だったわ」
日向「あれはキレるだろ。つかうちの舞園や西園寺や澪田が何ていうか怖いんだけど」
アルル「ある意味オンエアやDVD発売時が怖いね、あはは…;」
カムイ「…;じゃ、次に行っていいか?次は第4試合だ!」
ジスト(藍)「次に君たち逃走者が向かうのはアメジストディスカバリーにあるミラーハウスだよ。ここは100枚以上の鏡を使用しているんだ。中が暗かったり仕掛けがあるのは勿論、ちょっと複雑な迷路の要素も入っているんだよ」
シャロ(凛音)「そのミラーハウスにダークジュエルが取りつきました…。抽象的で申し訳ないんだけど、なんだかとっても重々しくおぞましいオーラを感じる…。嫌な予感がするわ…。逃走者の皆さん、気を付けて!」
次にスクリーンに映し出されたのはアメジストディスカバリーにあるミラーハウス。普段は神秘的かつミステリアスな雰囲気が漂い、中の仕掛けの巧みさもあって人気のあるアトラクションなのだが、ダークジュエルの影響からか非常におぞましく、人々を不安にさせる空気が漂っていた…!
今までとは比べ物にならない禍々しい負のオーラに逃走者が怯える中、ミラーハウスへ向かうのは…!
カグラ「リトルマック、ゲルトルート・バルクホルン、ルナ、ナカジ、サユリ」
バルクホルン「私の番だな!サーニャに続くぞ。…ルナ、共に頑張ろうな!」
ルナ「…うん。よろしく」
ナカジ「戦闘力やバランスはまずまず…か。だけど、1つ問題が…」
サユリ「それって、まさか…;」
比較的バランスは取れているこのチーム。凄腕のベテランウィッチであるバルクホルン、呪術のスペシャリストでありバッドステータスと状態異常関係で他の追随を許さないカースメーカー・ルナ、剣術や札、重力魔法など様々な攻撃手段を持ちポップン学生組のリーダー格であるギラギラメガネ団のナカジ、その幼馴染でありサポートや防御スキルに優れるサユリ。だが、このチームにはある大きな不安要素があった…!
マック「あばばばばばばばばば…;;;;;」(((((((( ;゜Д゜))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
そう、リトルマックだ…!彼は小柄ながらボクシングで世界の頂点に立ち、その功績を認められてスマブラに参戦したため実力はある。が、問題は本人の性格とあるマイナス要素だった。彼は元々上がり症で恥ずかしがり屋、ヘタレ属性を併せ持った性格からあらゆるチャンス(おもに恋愛関係)を無駄にしている部分がある…。さらにユリカサイドきっての「超」がつくほどの不運・不憫キャラでもあり、その不憫・不運具合から今回の逃走中の不安要素の1人になっていたのだ…。おまけに関係はないかもしれないが、さっきのミッション2のショーではとにかく寒いギャグをかまし撃沈した…;
緊張と恐怖で震えるボクサーに全員不安を覚えるも、選ばれてしまったので仕方ない。あと彼は実力者の1人だ。ヘタレ要素と不運にさえ気を付ければヤバいことにはならない…はずだ。
カグラ「落ち着いてくださいな;それでは、SB69のプレイに移ってくださいませ」
バルクホルン「じゃあ私から行くぞ。バンドは『アリスビーンズ』、曲は『アリスのロッキン・ホラー・ショー』☆6だ!」
宮藤「アリビーですか!その曲、ノリが良くて好きなんですよね!」
バルクホルン「私もだ!…お前たち、カーストラントの力を見ろ!!!」
トゥルーデ姉さんはSB69に慣れていたのか苦戦せず、楽々クリア。次にプレイするのはハイ・ラガートのカースメーカーだが…。
ガーナ(茜)「…どうした?何か問題があるのか?」
ルナ「…よく分からない」
ゼルダ「ああ、SB69自体あまりプレイしたことのない方もいるでしょうしね…」
ノワール「逃走者全員が慣れているとは限らないものね…」
ミシェル「ルナ、あまり難しく考えなくていいわ。難易度の低く、そして楽な曲を選ばいいのよ。幸いこれは試合本編にはアイテム以外影響はしないし…」
ロッシュ「背伸びしすぎて撃沈するよりは多少余裕をもってた方がいいぞ!」
サユリ「大丈夫よ、ルナちゃん!私たちがその分プレイしてスコアを稼ぐからね!」
ルナ「…分かった。ありがとう」
ルナはまだ幼いのとあまりゲームに興味がなかったことからSB69のプレイ経験がなかった。戸惑う幼い少女に周りは温かい言葉をかけ、それを聞いた少女は素直に頷く。結局彼女は「ドーリィドルチ」の「恋とメリーゴーランド」☆3をプレイしてクリア。難易度とレベルの低さから多くのスコア上昇は望めないものの、上級プレーヤーのマネをして下手にミスって閉店するよりは全然いい。
サユリ「次は私だね!えっとね…」
紙飛行機の少女は元々上級ポッパーでもあり、音楽ゲームには慣れている。少し悩んだものの、スコア上昇を狙うため少し難易度が高めの曲を選択。「ラボムンク」の「バタフライ」☆7を選択し、フルコンボでクリア。後は他2人が上手くスコアを稼げばいいアイテムを期待できるが…。
マック「つつつ、次はおおおおお俺がやるッス!あばばばばば…」
ルフレ「マック、落ち着いて!手元を見て操作して!?;」
シュルク「手がガクガク震えているんだけど!?まずは深呼吸だ、深呼吸!?」
フィット「マックさん、深呼吸です。ひっひっふー」
ゲッコウガ「フィット殿、それは違うでござる!?」
マック「ででででで、出来るだけ簡単な曲を「あーゆーれでぃ?」え?」
むらびと「曲が選択された!?えっと…」
マックが選択した曲:「ウワサノペタルス」の「ハツコイノオト」☆7(ゴーストモード)
全員「よりによって難易度の高い曲を選んじまったああああああああああー!!!!?」
ブレディ「それ、木バンド最高難易度候補の1つだよな!?しかもゴーストモードって…!!?」
ネリア「ええ。確か元々最強候補扱いされていた「トライクロニカ」の「InSight」の記録を塗り替えたとか…;」
ルキナ(抜)「☆6でさえわちゃわちゃしていてすごくプレイしにくい曲なのに…!?」
霊夢「元々少なかったウワサ曲の追加は嬉しかったけど、何でどっちも難易度が高めなの?」(同時期に追加された「最終列車」も木バンド曲内で難しい方にあたる)
ラルド(嶺二)「初心者には向いていなくない!?え、大丈夫!?」
ルフリ「マックさん、そこまでSB69のスコアは高くありませんよね…;平気でしょうか?」
マック「−−−−−−−−−!!!!?」
よりによって高難易度の曲にオプションをつけてしまい、ボクサーはパニック寸前。だが無情にもゲームは始まり…。
マック「マーカーが凄い勢いで流れていくッスー!?ってうわっ、消えたッスー!!?」(泣)
真理子「そりゃ当たり前だよ!ゴーストモードなんだからー!!?」
サーニャ「あ、ミス消しを全部使い切っちゃった…;ブロマイドで補強していたのに…;」
ルキナ(ゆ)「リーダーブロマイド(ミス消し3回)とユリカさんのフレンドブロマイド(ミス消し3回)ですよね!?…ってことはもう6回以上ミスったんですか!!?」
ルビー(蘭丸)「あいつまともにプレイ出来てねえだろ!?初心者にしても無様すぎんぞ!!?;」
サファイア(カミュ)「ゲージがどんどん減っていくぞ…;」
シャロ(凛音)「ああ、赤ゲージで警告が…;画面がチカチカ光ってる…;;;」
マック「○×△□〒#$%&ーーーーー!!!!?」
ガタン!!!
七海「あ、閉店した」
全員「」
マック「そんな…!作者、運営!もう1回だけチャンスが欲しいッス!お願い!このままじゃ皆に申し訳ないッス!!!」
ユリカ「…ごめん、マック。さすがの私でもゲームマスターとしてこれは受け入れられないわ。SB69のプレイは1回のみ。例えどんな理由があってもよ。これ、ルールで決まってるから…;」
マスハン「逃走中を速やかに行うには必ずルールを守る必要がある。お前もよく分かっているだろう?これは全員に言えることだ。申し訳ないが…;」
マック「」
ルナは逃走者最年少です。つかマックェ…;
- Re: 新・とある彼らの逃走中!〜ジュエルランドの秘密〜 ( No.180 )
- 日時: 2016/02/16 14:00
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
クレハン「残りの奴らにも言っておくが、今みたいにミスってゲームオーバー(閉店)になってもやり直しは出来ないからな!あとゲームオーバーということでスコアが大きくマイナスされるぞ!よく覚えとけ!」
MZD「ポップンや太鼓は1曲目でミスっても最低2回は出来るが、SB69のやり直しにはメロディシアン(ゲーム内の課金アイテム、通称「石」。課金しなくても報酬もろもろで貰える)がいるからな…」
マック「ごごごごごご、ごめんなさ…」((((;゜Д゜))))
ナカジ「おいマック、切り替えろ!誰にでも失敗はある!つか、その分を試合で巻き返せばいいだけだろうが!」
サユリ「そうだよ!これは試合には関係ないからね!大丈夫!」
タロー「心配してるんだね!ナカジは素直じゃないからなー。言い方をもうちょっと優しくすれば…。ちょっと、睨まないでよー!」
ナカジ「…ったく。じゃ、最後は俺か。しょーがねえな…」
口は悪いもののミスした仲間を気遣い、ギラギラメガネ団のリーダーはスマホを操作。出来れば低スコアのルナとマイナスになってしまったマックの分を補いたいが、バルクホルンとサユリのスコアの合計ではちょっと危うい…。ということは自分がやるしかない!
ナカジ「しゃーねえ。ちょっと無理するか…。シンガンの「Last Flower」☆8だ!フルコンは厳しいが曲選択のボーナスを狙うぞ!」
リンク(抜)「おい、あいつ闇バンド曲最強譜面を選択したぞ!?」
風雅「まあ、後がないからね…。ちょっとリスクを冒してでも攻めていくしかマイナスを補えないと思ったんだろうね;」
烈「行け、ナカジ!お前の音ゲー魂を見せてやれ!」
ナカジ「うおらああああああああああー!!!!!」
非常に難易度の高い曲の☆8を選択したギラギラメガネ団リーダーに全員が息を飲む。彼のプレイは鬼気迫っており、誰しもが手に汗を握る。そしてなんと気合いでフルコンボクリア達成!このボーナス値でスコアを補えるのか…?
そんな彼らに支給されるアイテムは…。
紫苑のポプリを入手しました!
バルクホルン「…普通のポプリに見えるが…?」
ルナ「…いい匂いがする」
サユリ「ラベンダーの匂いがするね。学園で育てている花にはラベンダーもあるし、私も今度作ろうかな?」
マック「あのー、これって一体…?」
カグラ「それはラベンダーと紫苑の花、さらに特殊な癒しの薬草を配合し制作したポプリですわ。ヒーリング効果もなく今は普通のポプリですが、これを決して離さないように。きっと今回のミッションを攻略するカギになるかと思われます」
ナカジ「そうか…」(ちょっと重要なアイテムなのか…?)
レアアイテムというわけではなく一見普通に見えるポプリだが、アシスタントの話から役割があるのだろうと察し、大事にしまう。そんな彼らを身内が応援する。
むらびと「マックさん、大丈夫ですか…?;」
ルフレ「マック、頑張ってくれ!落ち着いていくんだぞ!」
ルフリ「くれぐれもお気をつけて…!」
ゲッコウガ「マック殿、気を確かに!」
フィット「私たちは必ずあなた方が無事で帰ってくることを信じています。お気をつけて」
シュルク「頑張れ、マック…!!!」
宮藤「バルクホルンさん、頑張ってください!」
坂本「私はお前を信頼している。必ず良い結果になると信じているぞ」
サーニャ「お気をつけて…!」
ミシェル「ルナ、絶対無理はしないように。頑張れるわね?」
ラクーナ「ルナ、しっかりね!」
タロー「ナカジ、サユリちゃん、頑張れー!フレーフレー、ナ・カ・ジ!フレーフレー、サユリちゃん!!!」
マック「は、はいっ!頑張るッス!!!」(フィットさんの応援…///)
バルクホルン「ああ、行ってくるぞ!」
ルナ「…うん。頑張る」
ナカジ「オイコラタロー!ふざけた応援してんじゃねえよ!!!」(タローを小突く)
サユリ「あはは…;ありがとう!」
カムイ「よし、それじゃあワープホールで移動しろ!…気を付けるんだぞ」
ユリカ「5人共、行ってきなさい!…私はあなた達を信じているわ…!!!」
ナカジ(…作者…?)
転送直前、作者であるユリカが5人に呼びかける。いきなりのゲームマスターの発言に首を傾げるも、彼らはワープホールで目的地へと転送された…。
少しフラグが
- Re: 新・とある彼らの逃走中!〜ジュエルランドの秘密〜 ( No.181 )
- 日時: 2016/02/16 14:43
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
バルクホルン「ここが私たちが戦闘を行うミラーハウスか。だが、戦闘を行うような場所には見えないな…?」
サユリ「第3試合みたいなこともあるかもしれないよ?気を抜かないで行きましょう!」
ルナ「…うん。マック、大丈夫?」
マック「だ、大丈夫ッスよ!あはははは…;」
ナカジ「体震えてんぞ;…お、通信だ」
♪♪♪〜
カムイ「アシスタントのカムイだ!情報を伝えるぞ。このミラーハウスの中に入った瞬間、タイマーが作動する。その際、ボス戦まで5人個人がそれぞれ違う敵と戦う必要があるんだ。全員それぞれ討ち果たすべき敵を撃破してからボス戦になる。それを忘れないでくれ」
バルクホルン「分かった。つまり途中までは全員個人行動なんだな?」
カグラ「仰る通りですわ。このミッションは難易度が高いのと途中で撃破されるとミッションクリア不可能に陥る場合もございますので、くれぐれもお気をつけて」
サユリ「えっと…。整理すると、ミラーハウスに入る→敵を戦う→5人全員合流する→ボス戦…という流れかな?」
ルナ「…ちょっとややこしい」
カムイ「そうだな。だが、これが今回のミッションだから仕方ない。教えられるのはここまでだ!健闘を祈るぞ!」
厄介なミッションに当たってしまったので全員不安にはなるが、今さら戻ることは出来ない。ギラギラメガネ団リーダーがミラーハウスの扉を開け、5人全員中へと入る。そこは幻想的なミラーハウスだが、暗い青や紫など人の恐怖を煽るステンドグラスや鏡が多く使用されており、不気味に思う。モンスターはいないが警戒を忘れず進むと、そこには5つの扉があった。扉にはそれぞれ彼らの名前が記されており、そこに入れと促されているかのよう…。
マック「うわ、本当だったッス…」
バルクホルン「ここからは個人行動だな…」
ナカジ「何が起こるか分からねえが、最悪なことにはならないはずだ。気を強く持て!扉の向こうで合流すんぞ!」
サユリ「そうだね!5人全員、一緒にボス戦に臨もう!」
ルナ「…皆、気を付けて」
ナカジ「お前もな。…じゃ、また後で」
それぞれの名前の書かれた扉を開き、中に入る。一体何が待ち受けているのか、心に不安を抱えながら…。
だが、逃走者を見守っているステージでは一大事が起こっていた。
トパーズ(大牙)「…え!?どういうことだ!?」
ロラン「何ですか、これ…!?」
ピーチ「何でこうなったの!?」
奏「嘘…。嘘ですよね!?」
リンク「何であいつらの様子を映し出したスクリーンがブラックアウトしたんだよ…!?」
ナカジ「…暗いな…」
ステージで見守る仲間が大騒ぎになっていることなど露も知らないナカジは部屋の中を歩いていた。そこは不気味な彩色が特徴とはいえ普通のミラーハウスであり、鏡に映る複数の自分が不思議であり、奇妙に思える…。何故全員バラバラになったんだと彼が考えをめぐらしていた、その時。
ナカジ「…!?」
幽霊「……」
ナカジ「何だ、こいつ…!?幽霊…?」
ゾンビ「……」
ナカジ「うじゃうじゃ出てきやがった…!チッ…!」
幽霊や生きていないものに効果を発揮するお札を投げ、幽霊とゾンビから距離をとる。が、いつも間にか彼は大量の幽霊とゾンビに囲まれていた…!!!武器の刀を手にしつつも、さすがの彼もこの状況に恐怖を覚える。
ナカジ「一体、どうなってんだ!?…サユリやあいつらは無事か…!!?」
サユリ「やめて!来ないで!」
ウァマン「……!」
その頃、紙飛行機の少女はおぞましい姿をした犬のような物体に追いかけられていた。彼女もまたミラーハウスの中で普通に歩いていたのだが、そこで後ろ姿を見せる小さなイヌを発見。心優しい彼女は迷い込んでしまったのかと近づいたが、それがいけなかった…!イヌは化け物としての本性を曝け出し、サユリに襲い掛かってきたのだ!彼女の攻撃力は高くはないものの、こういった負の存在への浄化は得意分野に当たる!必至に走って距離を取り、わざと壁際に自分を追い込む。ニヤニヤと獲物を捕らえる化け物に浄化呪文を唱え、その存在を葬った…!
サユリ「一体、どうなっているの?…まさか、これが今回の…!?」
化け物を撃退したサユリはため息をつき、その場に座り込む。と、同時に想い人のナカジや仲間たちが不安になる…。
一方、残りの3人は…。
バルクホルン「やめろ…。やめろ…!やめろおおおおおおおおおおー!!!!!」
ルナ「やめて!もうやめて!!!」
マック「あ…。あ…!!!」
彼らに何が!?
- Re: 新・とある彼らの逃走中!〜ジュエルランドの秘密〜 ( No.182 )
- 日時: 2016/02/16 15:34
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
その頃、ステージ上では運営に多くの者が口々に問いたてていた。それもそうだ。今まで普通に映し出されていたスクリーンがブラックアウトし、逃走者の様子が確認出来なくなったのだから…。これには観戦しているゲストも驚きの声を上げ、問い詰めてくる。それを抑えたのはゲームマスターのユリカです。
ユリカ「皆、ちょっと落ち着いて!いきなりで悪かったわ。…これには今回の試合内容が関係しているのよ。順を追って説明するわ。今回のミッションは己の恐怖や恐れやトラウマ、そういった心の闇や感情と戦うギミックを配置したのよ。だから必然的に高難易度は当たり前だし、下手したらミッションクリアそのものも厳しくなるかもしれないわ…」
マリー「そんな…!」
マスハン「誰にでも踏み入られたくない領域はあるだろう。話し合いの結果それを配慮し、今回は全員レスキューミッションを達成するまでスクリーンは映さないことになった。突然のことで驚かせて済まない」
マリオ(抜)「つまり…。あいつらがそういったトラウマや何やらを乗り越えるのが今回のミッションなんだな?」
クレハン「おうよ。嫌なことや心の闇は誰にでもあるし、特別珍しいことでもないしな。…でも、ある意味とんでもないことになっちまった。今回選ばれた逃走者だが、ナカジとサユリの心の闇は浅いから特に問題はねえ。だが、残りの3人は…!!!」
全員「!?」
ルフレ(晴)「なあ、今あいつらはどんな状態になってんだ!?」
文「教えてください!苦しんでいるんですか!?」
ローズ(美結)「嫌な予感しかしませんわ…;」
MZD「…そんなに知りたいのか?」
全員「……」(こくりと頷く
ユリカ「そんなに言うなら、今彼らがどんな経験をしているのか疑似体験させましょう。作者さんは色々な権限の関係でMZDの魔法が効かないから、連れてきた子たちのみですが…。いいのね?」
ルフレ(抜)「…ああ」
ユリカ「OK。んじゃ、MZD」
MZD「おう。…ダークネスナイトメア」
神の力を持つMZDの魔法が発動し、一瞬作者勢と運営(アシスタントを含む)を残した全員の脳裏に嫌なことや辛かったこと、絶対に思い出したくないことなどがフラッシュバックする。それはほんの僅かな時間だったが彼らの心に大きな爪痕を残す…。正気に戻った全員は例え一瞬のみの経験だったとしても1時間かそれ以上の出来事だったのかと錯覚するほどだった。特に非常に大きなトラウマを負った子の中には涙ぐんだり、実際涙を流す者もいた…。
明「あ…。あ…!」
ルキナ(ゆ)「絶望の未来が…。お父様…!!!」
茅野「ぐすっ…。お姉ちゃん…!!!」
フレイ(´;ω;`)←ネリアに飛びつく
コール(´;ω;`)←ネリアに飛びつく
渚「今、彼らはこんな経験をしているの…!?」
烈「…MZDって、本当に神様だったんだな」
MZD「おいそれどういう意味だ」
ユリカ「ちょっとだけ、手荒な真似をして悪かったわ。これでもまだほんの一握りよ。今あそこにいる子たちは地獄を見ているでしょうね」
タロー「そんな…!」
マスハン「このミッションは性質上、Sランクの達成は厳しい!Aランクを狙え…!!!」
ある意味最悪なラウンドであり、ここで最高ランクのSランクを獲得するのは厳しいものがある。なら出来る限りランクの低下を抑えるしかない…!
「レスキューミッション:己に打ち勝て!」
そのほんの少し前、カーストラントの軍人は扉を開け、部屋へと入っていた。見るとミラーハウスらしく多くの鏡があり、たくさん映る自分の姿を少しだけ不気味に思う。自分を奮い立たせようとした、その時。突然鏡に自分とは違う人物の姿が映った。
クリス「お姉ちゃん!」
バルクホルン「クリス…!?」
自分と少し似てはいるものの、髪をほどき小柄で愛らしい少女。彼女の唯一にして大切な妹であるクリスティアーネ(クリス)だ!何故こんな場所に自分の大事な妹がいるのか、疑問に思うも彼女は叫ぶ。
バルクホルン「クリス、ここは危険だ!今すぐ逃げろ!」
クリス「お姉ちゃん?私、逃走中に出場するお姉ちゃんを応援したくてここに来たのよ?」
バルクホルン「今ここには危険なモンスターや化け物が多くいるんだ!何も攻撃出来ないお前がいると大ケガを負うぞ!」
クリス「お姉ちゃ…ぐはっ!!!」
バルクホルン「!?」
言葉を発しようとしたバルクホルンは固まった。何故なら、クリスの胸元を突然現れた弾丸が貫いたからだ。愛くるしい少女の胸からは赤い血潮が泉のように吹き出し、流れ出す…。苦しそうに顔を歪める妹に近付いたバルクホルンだったが…。
バルクホルン「クリス「来ないで…」…!?」
クリス「お姉ちゃんの嘘吐き…。どんな、悪い奴が来ても守ってくれるって、いったじゃない…」
バルクホルン「クリス…!」
クリス「『あの時』もそうだった…。私を見殺しに、しようとして…!お姉ちゃんなんか…」
クリス「お姉ちゃんなんか、大っ嫌い…!!!」
バルクホルン「クリスううううううううううー!!!!!」
その瞬間、カールスラントの軍人の脳裏には絶対に忘れられない出来事がフラッシュバックした。バルクホルンとクリスは幼い頃戦争で親を亡くし、たった2人で支えあって暮らしてきた。辛い時もあったが、2人でいれば寂しくも怖くもなかった。やがて姉にウィッチの素質があることが発覚し、戦闘訓練を受け軍人として戦うようになった。が、そんなあるとき、事件が起きた。たまたま自分の地元でネウロイ(ウィッチが討ち果たすべき敵)が出現し、討伐するためバルクホルンの部隊が出陣した。討伐そのものは成功したものの、最悪なことに彼女の目の前で妹がネウロイの攻撃を受け、倒れてしまったのだ…。一時は昏睡状態となり生死の境をさまよったが幸い一命を取り留め、クリスは無事回復しすでに退院している。だが、そのことは彼女の翁心の傷となり、一時は自暴自棄となって人格に変化がみられるほどだった…。
自分に呪いの言葉を吐き姿を消した妹にショックを受け、彼女は座り込む。だが悪い夢だ、敵の罠だと思い直し立って歩みを進める。しかし鏡に妹の姿が映るたび、妹は必ず攻撃を受け、自分を怒りの目で見ながら消えていく。それは何回も、何回も続くのだ。やがてバルクホルンは目から大粒の涙を流し、こう叫んでいた…。
バルクホルン「やめろ…。やめろ…!やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおー!!!!!」
鬼畜ミッション発令
- Re: 新・とある彼らの逃走中!〜ジュエルランドの秘密〜 ( No.183 )
- 日時: 2016/02/16 16:12
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
その頃、ハイ・ラガートのカースメーカーもまた苦しんでいた。彼女も同じように扉を開け、部屋へと入る。そして初めて目にするミラーハウスの鏡を不思議に思う。頼りになるリーダーや仲間たちはいないが、早く部屋を抜け合流しなければ。そう思う彼女の目の前で、1つの鏡に何かが映し出された。
ルナ「…昔の、わたし…?」
ルナ(幼)「……」
狂信者A「全く、あの女め!許嫁の狂信者の結婚を嫌がり、別の男と契りをかわしやがった…。おかげで産まれたのがこのおぞましい子供だ!こいつは穢れた血を継いでいる上に『力』だけはやたらと強いものを持ちやがった…!!!」
ルナ(幼)「……」
狂信者B「黙り込みやがって。子供だからと優しくすると思うなよ?」
狂信者C「お前のような存在は誰にも必要とされていない!誰にもだ!穢れたおぞましい力を持つ『悪魔の申し子』め!この聖なる一族から出ていけ!今すぐにだ!そして二度と帰ってくるな!息絶え、その姿を我らに見せるな!!!」
ルナ(幼)「……!」
ルナ「…あの人たち、嫌い…!嫌だ…!!!」
ルナはある狂信者の一族に産まれた。が、狂信者一族の長の娘であり彼女の母親は許嫁であるおぞましい男との結婚を拒み、ある時出会った彼女を本気で愛する優しい男と契りを結んだ。その愛の結晶がルナだ。だが狂信者の一族の結束を強め、さらに力を強めようとする狂信者たちにとってそれは最大の裏切り行為だった…。ルナの母親と男は「始末」され、ルナは一族の者から厳しい目で見られた。幸い虐待行為や女性としての尊厳を奪われるような行為は受けずに済んだものの、最低限の世話しか受けられず、彼女の存在を示す名前すら付けてもらえなかった。一族のだれもがルナを恨み、冷たい目で見ていた。おまけに怒りを増幅させたのはルナが生まれつき呪術師として強大な力を持っていたからだった。それは一族や数多くいる狂信者たちよりもずっと強大であり、彼ら全員を殺すほどの力をも持っていたという。そしてある日、とうとうルナは幼いながら一族から追い出された…。
ルナ(幼)「……」
祖父「…君、どうしたんだい?そんなに汚れた姿で…!?」
そのルナを助けたのがある初老の夫婦だった。彼らは深く愛し合っていたものの、子供に恵まれず穏やかながら少し寂しい日々を過ごしていた…。幼いながらボロボロの状態のルナを彼らは放っておかず、丁重に保護した。そして「もしかするとこの子は、神様が自分たちに授けてくださった宝物なのかもしれない」と思い世話をすることになった。最悪の環境から穏やかで優しい夫婦に救われたのだ。愛されたルナは教養や人間としての大切な感情や愛情を学び、夫婦も彼女を実の娘や孫のように愛した…。ちなみに「ルナ」はこの夫婦が名付けた名前である。幸せな日々だったが、ここでもある問題が起こる。
男の子A「やーいやーい!」
男の子B「ほら、もっと走れよ!この犬ころが!」
ルナ(幼)「…やめて」
男の子C「あ?」
ルナ(幼)「動物をいじめたらダメ。可哀そう。だからやめて」
男の子A「何言ってんだよ、この化け物が!」
男の子B「知ってるぞ!お前は呪いの力を持った化け物なんだろ!?化け物が動物をいじめるなとか可哀そうとか言ってんじゃねーよ!」
ルナ(幼)「……」
男の子C「化け物!化け物!」
祖母「こら、やめなさい!」
ルナ「…わたしは、化け物じゃない。人間…」
そう、ルナの生まれつき持っている呪術の力だった…。ここで初めて明かすかもしれないが、ルナは力を発揮する際、目が赤く光る。その力に夫婦が気付くのは遅くはなかったが、夫婦はそれでも変わらずルナを愛した。だが夫婦が住んでいた村は保守的であり、常人は持っていない呪いの力を持つルナを恐れ、排除しようとした…。幸い夫婦が強く抵抗し、何を言われてもルナを絶対手放さなかったのが救いだったが、恐るべき力を持つルナに友達など出来ず、村の子供たちからは化け物と罵られた…。
そしてある日、最悪の出来事がルナと夫婦を襲った。年もあったのか彼女を育てた夫婦が2人して重い病にかかってしまったのだ。始めは出来る限り気丈に努める夫婦だったが日に日に症状は重くなっていった…。ルナは彼らの最期を看取り、自分を守る存在がいなくなったことを悟った。そして風の噂で聞いた「冒険者」の存在を思い出し、冒険者の街ハイ・ラガートへと向かい、今に至る…。
そして次の瞬間、鏡に彼女を苦しめた狂信者や村の人間が映った!彼らは口々にルナを罵り、時には石を投げつけようとする…。石は幻であるため当たっても痛みはないが、その代わり心が痛む…。
狂信者「この呪われた存在が!悪魔の申し子め!!!」
村人「呪いの力を持つ化け物が人間と同じようにしているんじゃねえよ!化け物は化け物らしくしてろ!」
ルナ「やめて!もうやめて!!!」
ルナ…
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