二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方崩壊譚
- 日時: 2018/06/27 23:03
- 名前: 彩都 (ID: J1W6A8bP)
少年は博霊神社で目覚め、何を思い、幻想卿を崩壊させるか──
始めましての方は始めまして、何度も彩都の作品を読んでいる方は有難う御座います。
彩都(サイト)と申します。
もう九作目ですよ、九作目! まぁ、一ヶ月一回更新が多いですねぇ……
まぁ、今回は『東方PROJECT』という原作者『ZUN』さんの三次創作となっております。
何故二次創作じゃないかって? それは秘密です☆
そんな話は置いといて、今回の物語は『幻想入りした少年が幻想卿諸共破壊する迄のお話』で御座います。
基本的に口調や喋り方は原作通りですが、間違っている部分があれば普通にコメントで説明してくれれば幸いです。
自分も原作(体験版のみですが)は少しだけ経験していますが、それでも新発見は多いです。
とまぁ、ここら辺でお話は止めまして、それでは、本編どうぞ!
目次
『東方崩壊譚』第一章 第一話
本編
>>1-15
後書
>>16
『東方崩壊譚』第二章 第二話
本編
>>16-46
後書
>>47
『東方崩壊譚』第三章 第三話
本編
>>48-62
後書
>>63
『東方崩壊譚』第四章 第四話
本編
>>64-78
後書
>>79
『東方崩壊譚』第五章 第五話
本編
>>80-94
後書
>>95
『東方崩壊譚』第六章 第六話
本編
>>96-110
後書
>>111
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- Re: 東方崩壊譚 ( No.59 )
- 日時: 2017/09/17 22:07
- 名前: 彩都 (ID: kEC/cLVA)
湖から侵入してきて早々魔理沙が魔法で紅魔館の壁を壊し、侵入する。
「ま、魔理沙さん? いきなり何を?」
「何って? 簡単だろ? 侵入するんだから壁を壊した」
「…………」
「…………」
魔理沙の行動により、紅魔館の室内から足音が聞こえる、自分とアリスは魔理沙の行動に怒鳴った。
「巫山戯んな! 見つかったらどうする!? 侵入だぞ!? 静かに入ってこそのし・ん・にゅ・う! 分かる!?」
「そ、そうよ! 大胆不敵に侵入するなんて!?」
「いいじゃないか! 侵入出来たんだ、少しは派手めに……」
「流石にこれは派手過ぎる!」
「門番が来るわ!」
自分とアリスの言葉にタジタジになる魔理沙。
「い、良いじゃないか、侵入出来るんだし」
「そこで被害を出すなよ!? あーもー後で能力を使って『元に戻
』そう……」
「何で私達の濡れた服には厭で、壁の崩壊には寛容なんだよ?」
「寛容じゃないし、更に君の行動は崩壊ではなく破壊だけど?」
「って、言い争っている場合じゃないわよ二人共! 早く侵入しなきゃ!」
「あ、あぁ、そうだな……」
「全く……魔理沙は暴走列車かよ……」
自分はそう言って紅魔館内部へと侵入する、すると侵入した場所に咲夜が現れる。
「あっ」
自分がそう言うと、顔を赤らめながらプンスカ怒る咲夜。
「あぁっ!? 貴方達ね! 壁を壊したのは!」
「おう、そうだが? 丁度目の前に壊しやすそうな壁があったもんでねぇ?」
「壊さないでよぉ! 修復するの、案外大変なんだからぁ!」
「大丈夫だぜ、華扇の能力を使用すれば、あっという間に直るし」
「そう言う問題じゃないんだけどね……」
魔理沙の発言に自分は溜息を吐いて、右手の能力を使用し、紅魔館の壁を『元に戻』す、すると泣いて感謝する咲夜。
「有難う! 華扇君! もう私達の館に住まない!?」
「何でこの人こんなに泣いているんだろう?」
「目の前に破壊者が居るからでしょ? 何度も何度も破壊されているから、怒るを通り越して泣いているのよ」
アリスの発言を聞き、『成程』と思う、そして泣いている咲夜を見て、『こちらを見ていない事』を確認し、そそくさとレミリアの許へと向かう。
そして魔理沙に紅魔館内部を案内され、レミリアの部屋に辿り着いた。
前にも来た事があるが、そう簡単には覚えられないよね、館だし、広いし。
「入るぞー」
魔理沙がそう言ってレミリアの部屋に入る、すると玉座に頬杖を掻き、座るレミリアがいた。
「何とも早い到着だ」
「まぁな、お前にはあまり攻撃されていないからな、体力は有り余っている」
「ふん、その言葉、何れ後悔するぞ?」
「後悔すればいいさ、『何れ』の後、後悔は忘れているだろうからな」
魔理沙はすぅ、と息を吸って、レミリアを睨む、魔理沙の高出力攻撃により、ふらついたレミリアに僕の能力を使用する、という算段だ。
だが上手く行くか? と言うのが問題だ、いや、これは『上手く行かさなければならない』のだ、行く行かないの問題ではない。
そう思っていると、いきなり魔理沙が動き出す、遂に戦いが始まる……自分はそう思いながら右手に力を込める。
「いきなり全力で行くぞ!」
魔理沙はそう言って八卦炉を懐から取り出し、レミリアに攻撃を仕掛けようとする、だがレミリアは魔理沙の目の前に瞬時に移動、其処から八卦炉を掴む腕を掴み、簡単にへし折る。
レミリアの行動に驚いた魔理沙は避ける事さえ出来ずに骨折させられ、悲鳴を上げる。
「ひっ……ぎゃあああ!」
「まっ、魔理沙!?」
アリスが叫ぶ、だがこの距離では自分の能力の範囲内ではないし、能力を使用する事も無理だ。
そして次の標的はアリスだった。
レミリアは高速移動し、アリスの首を右手で掴む、しかも強い力で。
「うっ……!」
「呼吸が出来ないだろう? これが人間、貧弱だな、『呼吸が出来ないと死ぬ』という所が実に弱い、だから人間は弱い、と言われるのだ」
「ぐぅっ……」
アリスは静かに呻いて、自分の手を見る、そしてアリスが言う。
「そっ、そう簡単に……捕まると思って?」
アリスの発言の後、スカートから人形が現れ、レミリアの顔に引っ付く、そしてアリスは渾身の力で左手に拳を作る、するとレミリアの顔面についた人形が爆発する。
自分は数秒の出来事に驚愕を隠しきれない。
「……どうかしら? 私の人形達は?」
「…………」
「返事がないようね、そりゃあ顔を潰されたもの、上手く喋る事は出来ないわよね?」
「…………」
無言のまま刻一刻と時が過ぎる、可笑しい、『どうして無言のまま動かない』のか? レミリアに触れる絶好のチャンス、と思って自分は静かに近づき、右手を前に出して、レミリアに触れようとする、するとアリスが叫ぶ。
「まだ触れちゃダメ!」
その言葉と同時に左手で自分の右手首を掴むレミリア、するとレミリアが言う。
「ククク……この時を狙っていた! 甘いぞガキが……!! 私に一矢報いる事が出来なくてなぁ!」
そう言ってレミリアは自分の右手首を掴む手を手前に引っ張り、腕に移動させて、魔理沙と同じように右手、いや右腕をへし折ろうとする、その時、自分はレミリアが自分の手首を引っ張って、腕に移動させた瞬間の隙を狙って、レミリアの腕を掴んでいたのだ。
そして自分は『元に戻す』能力を使用する──これでレミリアも『元に戻』る……そう思いながら心の中で安堵した──
- Re: 東方崩壊譚 ( No.60 )
- 日時: 2017/09/17 22:07
- 名前: 彩都 (ID: kEC/cLVA)
「お前こそ、終わりだ、レミリア!」
自分はそう言って能力を発動しようとしたその瞬間、レミリアは『左手を少し回転させ、自分の右手から離れた』のだ、なので、『能力の使用は失敗となった』のだ……! くそっ! 大チャンスを……! 自分は無に……! そう思い、自分は膝から崩れる。
「危なかった……」
レミリアはそう言って『両手を揺らす』、ん? 両手を揺らす? じゃあアリスは……? そう思っていると、自分の隣で胸に手を当て、荒い呼吸をするアリスがいた。
「た、助かったわ……」
「あぁ、よかった……でもどうする? 案外簡単に避けられたな、当の魔理沙はあれだし……勝てなさそう」
「いや、まだ勝てる可能性はあるわ、まだまだ!」
アリスはそう言って、レミリアの方へ走って向かう。
アリスの作戦は何だろうか? そう思いながら自分はアリスを見つめる。
するとアリスは大量にスカートの中から人形を出し、レミリアの方へと向かわせる。
「!? まだ人形が!?」
アリスの行動に驚くレミリア、そしてアリスはレミリアを見ながら指先を器用に動かし、人形達を操っていく。
そして人形達はレミリアの四肢に引っ付く、まさかとは思うがもう一度同じ手でも使うのか? と思うと、アリスは人形達を爆発させる、矢張り同じ手だったか、でもレミリアに同じ手とか通用するのか? そう思っていると、煙の中から服がボロボロのレミリアが現れる。
スカートもボロボロで、スカートの中のドロワーズが丸見えだ。
「な、中々に強い爆発だな……でも私にはあまり通用しなかった──」
その瞬間、レミリアは急に右の方へと移動する、自分達はレミリアが『左の方向へと吹き飛んだ』と認識していたが、レミリアの中では『右に移動した』と認識していたのだろう、レミリアが突然の出来事に叫ぶ。
「なっ……っっ!? 何故私が『右に移動した』のだ!? 移動していないぞ!?」
「なぁに言ってんだお前……『頭を確認して見ろ』よ?」
不意に聞き慣れた声が聞こえる、自分は右の方向を見て驚く。
聞き慣れた声は魔理沙だった、そして左手を地面に着く迄下げて、息を切らしている、それはどうしてだろうか? そう思い、自分は魔理沙に言う。
「ま、魔理沙……どうして左手を地面に着く迄下げているの? ていうか何で息切れを……?」
「あぁ? んなもん簡単じゃねぇか……レミリアをよく見て見ろよ」
「えっ? レミリアを……? 急にどうし──あ」
自分は魔理沙の言われるがままにレミリアを見る、すると自分は『魔理沙が左手を地面に着く迄下げて、息切れしている』理由が分かった。
何故左手を地面に着く迄下げているのか? それは案外簡単な問題だった、レミリアの頭に『箒の柄が刺さっている』からだ、そう、魔理沙は『左手で思いっきり箒を投げた』のだ、そして息切れしているのは体力を消費した、という事、魔理沙……君って奴は……隙を突く為に自らを犠牲にして……と、自分は感心する。
そして自分は走ってレミリアの方へと移動する。
「レミリア、これで終わりだぁ!」
「くっ……! こんなモノ……こんなモノぉ!」
レミリアはそう言って頭に刺さった箒を抜こうとする、だが中々抜けない、それ所か『逆に深く刺さっていく』のだ、すると魔理沙がニヤリ、と笑う。
「甘いぜレミリア……! お前の力だと簡単に抜ける事位理解してらぁ……だから少しばかりの『小細工』をさせてもらったぜ?」
「こ、『小細工』だと……!?」
魔理沙の発言に驚愕するレミリア、そして魔理沙が淡々と述べる。
「私は魔法使いだ、だからこそ、『小細工』は大量にしておくもんだ、では今のお前にした小細工とは何か? 答は簡単だ、『箒の中に八卦炉を仕込んだ』んだよ! これで箒は八卦炉の力を得、奥へ奥へと突き刺さる! これで終わりだ、レミリア……」
魔理沙がそう言って、自らの右手に包帯を巻く、そしてレミリアは叫ぶ。
「くっ、……くそぉぉぉ!!」
レミリアが叫ぶ中、自分はレミリアの顔面に向かって『元に戻す』能力を使用した──これで……何もかも終わりだぁ!
「本当にいいのか?」
「いいよいいよ、右腕の骨折位私が原因だし」
「いや、右手で戻せるけど?」
「戻しても無駄だ、骨折の痛みは忘れたくないからな」
「ふぅん……変なの」
「変なのって……それはお前の事だろ? お前は巫女じゃないのにそんな巫女装束なんか来て……」
「う、う、う、煩いなぁ! 僕だって霊夢みたいな巫女になるんだよ! ──いや、巫覡(ふげき)か──さぁて、終わったね、レミリアの事」
「いきなり話が変わった……まぁ、良いが、確かにレミリアは終わったな」
自分と魔理沙がそう言って、箒に頭を刺したままのレミリアを見る。
さぁ、箒の中の八卦炉を止めて、箒を抜いて、能力を使用しないとな……自分はそう思い、魔理沙に言う。
「さぁ、魔理沙、さっさと箒の中の八卦炉を止めてよ?」
「えっ? あぁ、そうだな、忘れてた」
魔理沙はそう言って、箒に近づき、八卦炉の電源を落とし、箒の進行が止まる、そして自分と魔理沙、アリスと共に壁に刺さる箒を抜き取る。
そして頭から箒を抜き取って、レミリアを見つめる。
右手の能力を二回使用すれば、レミリアは元に戻る……自分はそう思いながら深呼吸し、箒を抜いた穴から、自分の能力を使用する──
- Re: 東方崩壊譚 ( No.61 )
- 日時: 2017/09/17 22:08
- 名前: 彩都 (ID: kEC/cLVA)
「…………」
自分はまず、箒によって押された脳内を『元に戻』し、次に親指と小指で穴に触れ、二度目の能力発動、これで脳内は綺麗さっぱり元に戻った
。
次にレミリアの左手に触れ、能力を使用、これで全部全部終わった筈だ……そう思っていると、部屋の出入口から咲夜が現れる。
「こら! 無断でお嬢様の部屋に入らない!」
「咲夜、少しだけ話がしたい」
自分はそう言って、レミリアの事を聞き出そうとする、すると咲夜が自分に言う。
「……分かったわ、でも無断でお嬢様の部屋に入らない事、良いわね?」
「今回は仕方なかったんだよ、なぁ?」
「でもこの部屋に侵入したのはお前なんだよなぁ、華扇」
「そうね、この部屋に侵入する事を提案したのは華扇ちゃんね」
「…………慈悲はないってか」
自分はそう言って、咲夜の前に移動する。
「今は僕の話を聞いて答えてほしい、急を要するかもしれないからね」
「えっ? 急を要する?」
「まぁ、話を聞いたら分かるよ……では、言うよ? 最近レミリアに異変はあった?」
「……あったわ、最近急に『幻想郷を支配したい』とか言ってきて……」
「そうか……矢張りフランドールの時と同じなのかもしれない……」
自分がそう言うと、咲夜が驚く。
「えっ? フランドール様と同じ? それはどういう──」
「実は『目が赤くなっていた』んだ、『フランドールが暴れた時の様に』ね……」
「……成程、それで話は終わりかしら?」
「まぁ、基本的には、また話を聞くかもしれない事は理解してくれ」
「面倒だけど分かったわ、それでは華扇、ちょっと来て?」
「えっ? 何で?」
「無断で館に侵入した罰と壁を壊した罰と、勝手にお嬢様の部屋に入った罰」
「待て待て、最後のはレミリアを止める為には仕方のなかった事だ、許せよ、最後位」
「無理よ、それが『罰』だから」
「……魔理沙ぁ、アリスぅ、助けてぇ!」
自分がそう叫ぶと、アリスと魔理沙は談笑していた。
「そういや昨日霊夢がさー」
「ウフフ、巫女なのに面白ーい」
「…………本当に慈悲はないんだな」
自分はそう呟いて、咲夜に引っ張られる──僕は何処へ連れて行かれるのやら? 自分はそう思い、溜息を吐く──
…………さて、僕は何処にいるでしょう? 答は簡単だ、お風呂場である、自分は布を股間に当てて、周りをきょろきょろと確認する。
鏡がある、鏡の近くにはシャワー、シャワーの近くにはシャンプー、リンス、石鹸が。
大きな湯船もあり、湯船には湯が張っている、おまけに湯気が出ている、此処は前に咲夜と入った事がある──と言えば語弊があるかもしれないが、事実である──お風呂だった。
「ほら、さっさと体を洗いなさい?」
そう言って背後から咲夜が現れる、咲夜の声に一挙手一投足しそうになる。
「え、えーと咲夜さん? 付かぬ事、あらぬ事を伺いますが、『何故お風呂なんでしょう』か?」
「簡単じゃない、『裸の付き合い』よ……それに色々と話が出来るでしょう、二人きりなら……」
「まぁ、そうなんだけど……畜生、結局湖入ったから風呂に入る運命だったのか、一人で入りたかった……」
「何か言った?」
「いえ、何でもないです、咲夜様と入れる事は至上の喜びで御座います」
「宜しい、それでは背中を流すから座って?」
「はい」
自分は為されるがまま、移動し、座って石鹸を咲夜に渡す、そして咲夜はタオルを濡らして石鹸をタオルで擦り、泡を出す。
「……実はお嬢様があんな感じになったのは数時間前の事なの」
「!?」
いきなりの咲夜の発言に自分はその場で立ち上がり、咲夜の顔を掴んで言う。
「そ、そいつは何者だ!?」
「お、落ち着きなさいよ……私もあまり見ていないから分からないけれど……大まかに言えば、私は門番からその人を渡されたのよ、『この人がレミリア様に会いたがってます』って、そして私は渋々お嬢様にその人物を案内したのよ、そしてレミリアお嬢様に会うや否や、いきなり『レミリアお嬢様と二人になりたい』と言って、私は……そこからお嬢様の性格が変わった、『幻想郷を支配したい』と言う性格にね──」
「ん? ちょっと待って? じゃあその人物はレミリアの性格を可笑しくした後、どうなったの?」
自分が咲夜の回想に横槍を入れると、首を横に振って返答する。
「さぁ……? 私が確認した時にはもう消えていたわ……」
「そんな……」
もう少しで正体が掴める、と思ったのに……するととある事を思い出す自分、自分はその事について、聞いてみる事にした。
「あ、あのさぁ? その人物って『鈴泉・優曇華院・イナバ』って奴じゃなかった?」
「いえ……? それは分からないわ、ご免なさい……私は知るのはこれだけ」
「……そっか」
自分はそう言って、背中を流して貰う為に椅子に座る。
まさか証拠が此処で消えるとは……結構不覚だなぁ、自分はそう思いながら静かに咲夜に背中を流してもらう──
そして自分と咲夜は背中を合わせて湯船に入る……ってかこの描写、この場面、何処かでもう体験している気がするのはどうしてだろう? まぁ、いいか、自分はそう思いながら湯船の気持ちよさを体験する。
やっぱりお風呂は良いなぁ、自分はそう思いながら安堵の溜息を吐く──
- Re: 東方崩壊譚 ( No.62 )
- 日時: 2017/09/17 22:09
- 名前: 彩都 (ID: kEC/cLVA)
「さて、それじゃあもう上がるわ」
そう言って咲夜が立ち上がる、自分は咲夜に凭れていた所為でそのまま背中から湯船に上半身を浸からせてしまう。
「あががががっ!?」
「あっ」
自分の悲鳴を聞いて、ハッとする咲夜、そして咲夜は自分を起こし、お湯を口から出させる。
「ハァハァ……まさか背中からダイブするとは……人生で初めてだ」
「ご、ご免なさい……うっかり貴方の存在を忘れていたわ」
「うん? 僕は忘れる程の存在なのか?」
「えぇ」
「……僕も出よう」
「あら? もういいの?」
「あぁ、もう十分に浸かったからね」
「あらそう? それじゃあさっさと出ましょう?」
「あぁ、そうだな……」
そう言って自分と咲夜は湯船を出た──そして脱衣所で体を拭き、服を着ようとする、すると咲夜は拳を作り、口に当てて笑う、い、いきなりどうしたのだろう?
「やっぱり男の子なんだね」
「は、はぁ……? いきなりどうしたんだよ? そりゃ僕は男ですけれど?」
「そうじゃないわよ、だってチラチラ私の裸や下着を横目で見ていたじゃない、気付いているわよ?」
「…………」
「あら? どうして無言で私を見ないの」
……図星だからに決まっているじゃないか、自分はそう思いながら、巫女装束を着用していく。
「ねぇねぇ? 何で見ていたのかなぁ? 何でだろう?」
「…………」
「無言で接するのは悲しいなぁ?」
「…………服を着替え終わったので、魔理沙達の所に戻りま」
「待ちなさい? 私はまだ『罰』を与えていないんだけど?」
「……逃げます」
自分はそう言って脱衣所を出る、走って走って走りまくる。
そしてレミリアの部屋のドアを開ける、すると目の前に玉座に座り、頬杖を掻くレミリアがいた。
「た、助かった……レミリア! 咲夜を止めてくれ! 咲夜は僕を襲おうと!」
「……今、話しかけないでくれる? 今迄の行動に自己嫌悪中だから」
「あっ、はい」
自分はそう言うと、走って咲夜が現れる。
「待ちなさい! って、お嬢様!? 元に戻った!?」
「……えぇ、元に戻ったわ、その事に対して、華扇、感謝をするわ」
「あっ、うん」
「でも、まさか私が不覚に操られると……幻想郷はどうなっているのかしら?」
「さぁね? でも、僕が居るから安心してほしいね、どんな事でも『元に戻』せば大丈夫だし」
自分がそう言うと、レミリアは静かに自分に言う。
「……でも、その能力が『寿命を削っての発動』なら、気をつけた方がいいわよ」
「いいよ、寿命なんか、気にせず使う、だって自分はこの幻想郷が好きだ、幻想郷の為なら命だって捨てる」
「……そう、でも今日はもう気分が優れないから帰ってくれる? 良いおもてなしと謝罪が出来なくて済まないわね」
「別に? レミリアが元に戻って僕は嬉しいよ」
「えぇ、そうね、でも私の人格を操った存在を木っ端微塵にする迄私は元に戻れないかもね?」
「おいおい、僕の能力を使いたくなるような発言はよしてくれよ……それじゃあ魔理沙、アリス、帰ろうか」
「まぁ、帰ってくれって言われたから帰るが……レミリア、お前気をつけろよ?」
「……貴方に助言される日が来るとは……紅魔館の主、唯一の失態かもしれない」
「それじゃあ二人共帰りましょう? これ以上居ても彼女の気分を損ねるだけ」
「確かに、それじゃあレミリア」
「えぇ、さよなら三人共」
自分はそう言って、紅魔館を離れる──ふぅ、終わった終わった……後は魔理沙の本の魔法を覚えるだけ──
帰宅途中、自分はアリスに話しかけられる。
「ねぇねぇ、華扇ちゃん、今度は私の所で魔法を特訓しない? 人形を操る魔法も覚えられるわよ?」
「それは面白そうだなぁ、一週間って言っているし、まだまだ時間はあるよね」
「おいおい、スカウトかよ」
「いや? それは違うわ、勧誘ね」
「いや、スカウトとほぼ一緒な気がする……」
「まぁ、何はともあれ、華扇ちゃんが私の家に来るとなると、毎日が楽しくなりそうね」
「アハハ、それは嬉しいなぁ」
自分はそう言って、アイスの家に行ける事を喜ぶ。
これで色々な魔法が覚えられる……! 一回アリスの人形を操ってみたい、と思っていたんだよなぁ、結構人形を操るって面白そうだしね、自分はそう思い、アリスに言う。
「個人的に人形を操る術(すべ)が知りたいなぁ、だって、どうやって操っているか分からないし、大量に人形を操れるし」
「はっ、どうせアリスの人形は他の奴が操ってるって」
そう言う魔理沙に対し、頬を掻くアリス。
「だから一人なんだけどなぁ……それじゃあ華扇ちゃん、魔理沙の家の前で待っているから支度してね?」
「あぁ、分かった」
自分はそう言って、頷く、すると魔法の森の入り口が見える、自分は懐からマスクを取り出し、口にセットする。
さぁ、魔理沙の家に行って支度しないとなぁ……そう思いながら魔理沙の家に向かい、支度をする──そして魔理沙の家に到着する、ふぅ、魔法の森の入り口から相当遠いなぁ、と思いつつ、自分は魔理沙に借りている一室から荷物を取りに行く、あっ、服も取り入れないと……自分は服を取り入れて、荷物を一纏めにし、部屋を出る、次に玄関のドアを開け、魔理沙の家を出る。
「よし、たった数日間だったが、楽しかったぜ? ちゃんと日にちの事を考えろよ?」
「分かってるよ、それじゃあアリスの家に向かうか」
自分がそう言うと、アリスが頷く。
「えぇ、そうね、それじゃあ魔理沙、魔法の成果を見せる為に数日後、来てほしいわ」
「あぁ、分かった、それじゃあ、ちゃんとアリスの所でも魔法を使える様に特訓しろよ?」
「わぁってる、それじゃあアリスの家に行こう」
自分はそう言ってアリスの後ろをついて行く──アリスの家ではどんな魔法を教えてもらえるだろうか? 自分は総思いながら一歩一歩を進んでいく──
第三章 完
第三話 完
CHAPTER 3 終了
第四章 第四話 CHAPTER 1 に続く──
- Re: 東方崩壊譚 ( No.63 )
- 日時: 2017/09/17 22:45
- 名前: 彩都 (ID: kEC/cLVA)
修羅場を乗り切った人、彩都の駄文的な後書
はい、始めましての方は始めまして、毎日彩都の作品を読んでいるよ、という方は有難う御座います。
コイツ何で後書書いているの? と思う方は簡単に説明します。
『後書を書くのが楽しいから』です、彩都(サイト)です。
実は今回、二日で約8000文字仕上げました。
えーとですねぇ、最近時間が取れなくて……一昨日になって『もうすぐ投稿日だ!?』と気付いて書き始めたんです。
そして今日は今日で色々と忙し過ぎて……(テレビが映らなくなったり、とかね)結構ドタバタしてました。
さて、話を変えまして、自分、コメライ板(旧)で『世界終了ハウマッチ!?』という作品を書いておりまして、その作品内のシリーズ、『神』編が終わりました。
いやぁ、結構長い作品でしたね、でも今年完結するので、少し寂しい感覚がします。
さて、宣伝も終わらせて本編。
最後の描写、あれですよね? 完全に既視感がありますよね。
えぇえぇ、言いたい事は分かってます。
でもね、最近『グレイフィア・ルキフグス』っていう女性キャラに嵌りまして……『ハイスクールD×D』というちょっとお色気要素多めな作品です。
実はこのキャラ、主人公と混浴とかしたんですよね、だから『もう一回混浴させよう』と思いました。
んでね? このキャラを見れば分かるんですけど、『とあるキャラに似ている』んですよね、どんな姿形かは検索して調べて下さい。
後、最後の方で出たレミリアの人格を変更させた存在? その人はもう設定決まっています、というか、もう言っているような気がします。
このキャラ、『崩壊譚』の最後に出るのでは? と思います。
だってまだ秘匿したいし……ねぇ。
さて、もう話す事も無くなってきたので、ここら辺で後書終了させていただきましょう。
それでは、来月の第四章で、出会いましょう。
一時間耐久、100分耐久の曲を聞きながらコーラを飲もうかと考える日々
彩都
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