二次創作小説(新・総合)

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戦士たちの愉快な日々3
日時: 2022/10/19 08:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは、初めての方は初めまして。
女剣士と言います。
前作のお話が無事に完結したので、新しいスレッドを立ててみました。

今回の主役は、ドラゴンクエスト ダイの大冒険より主人公・ダイとFE 蒼炎の軌跡からアイクです。

始まりの舞台は、カントー地方のマサラタウン。
12歳の期待の勇者・ダイはその日、初心者用ポケモンを貰うことになります。
深く悩む彼に、もう1人の主人公・アイクはダイにある助言をします。

注意事項は前作に書いてありますので、よく読んで下さい。

第1章:仲間たちとの再会>>1-67
第2章:仲間を守る為の力>>68-132
第3章:お帰り、ポップ>>133-190
第4章:仲間たちの新たな決意>>191-226
第5章:避けられない運命>>227-

182話>>228
183話>>229
184話>>230
185話>>231
186話>>232
187話>>
188話>>
189話>>
190話>>
191話>>
192話>>
193話>>
194話>>
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197話>>
198話>>
199話>>
200話>>
201話>>
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203話>>
204話>>
205話>>
206話>>
207話>>
208話>>
209話>>
210話>>
211話>>

〜コメントしてくれた読者様〜
さくら餅さん>>7
にんふぃあさん>>127
らるさん>>166

〜コメント返し〜
さくら餅さん>>8
にんふぃあさん>>128
らるさん>>167

登場人物紹介
キャラ紹介>>107 >>108
リクエスト応募>>94
作者とキャラたちの雑談会>>67
家族一覧
第5章で追加される登場キャラ一覧>>
簡単なあらすじ紹介>>98 >>132 >>190 >>226
ネタ紹介>>143
味方キャラ紹介
敵キャラ紹介
主なCP表>>33
作者流のBGM設定>>22
作者からのお知らせ>>9
作者の呟き>>48
今後の展開と状況>>6 >>31 >>85 >>95 >>181 >>196 >>206

〜ゲストキャラ提供者〜
ネルさん作:カオスな日常〜大丈夫ではない〜より

・ドロッチェ
・ドロシア
・ドロッチェ団

ベリーさん作:ポケモン二次創作 最期の足掻きより
※こちらの作品は≪ポケモン二次創作 最期の足掻き本編とは一切関係ありません≫

・シュウ
・リゼ
・タツナ
・ミソウ
・レイ
・ユウ
・ダミ

〜取扱ジャンル〜
ドラゴンクエスト ダイの大冒険/クロノ・トリガー/スマブラシリーズ/フルーツバスケットシリーズ/ポケモンシリーズ/半妖の夜叉姫など

スレッド誕生日:7月14日

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.84 )
日時: 2022/08/20 10:21
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第65話「末弟の決意と長兄の想い」

【カール城 医務室】

クロコダイン「ほ、本気か? ダイ!」
ダイ「うん。いつかマァムがそうしてくれた時みたいに、おれもそうしてみたいんだ」
船戸イカダ「しかしダイ様。もしそのお言葉をマァム様直々に知られてしまったら……」
ダイ「…。大丈夫、あの大戦時を振り返ってからも薄々気付いていたんだ! このまま皆に守られてばかりじゃ、いつかフローラ様が言う''真の勇者''に1歩も近付けないからね」
船戸イカダ「ダイ様………」
ダイ「旅支度をしたい。ラーハルト、おれの武器と服を頼めるか?」
ラーハルト「はっ! 少々お待ち下さい、すぐに取って来ます!」
クロコダイン「……ダイ………」
船戸イカダ「しかし、ダイ様………」
ダイ「いいんだ! もうっ……、これしか方法はないんだ。おれなりにもっと色々な訓練を沢山して、いつもおれを信じてくれるマァムの前で堂々と言える位に強くならないと行けない気がするんだ」
船戸イカダ「…。ダイ様は言い出したら効きませんからね、分かりました。そこまで仰るならマァム様には内密にして置きましょう!」
ダイ「ごめんねイカダ、俺が不在の間……マァムや皆の事を宜しく頼むよ」
船戸イカダ「はい、分かりました!」
ヒュンケル「…………」

本当なら、もう少し養ってからでもと言いたかった。
これもダイ自身が決めた事ならば、アイクの為にもおれに出来る事はある筈だ。
あの時我々に助太刀してくれたドールイサムは役目を終え、本来の場所に戻ったらしい。
何度ケースを開いても、どうしても真ん中の枠が空いているのが気に病んでしまう。

【地下倉庫】

???「何をしている、ヒュンケル!」
ヒュンケル「ヒム、アイク!」
アイク「まさかとは思うが。あんたもダイに同行するつもりなのか?」
ヒム「えっ?!」
ヒュンケル「…。流石だな、やはり歴戦を乗り越えて来た蒼炎の勇者としての直感か」
ヒム「マジかよっ! やっと戦いが終わったとこなんだぞ、もう少し考え直してからでも……「ヒム!!」ひゃ、ひゃい!」
アイク「今の俺がダイの側にいても気休めにしかならん。それに俺までこの国を旅立ててしまえば、更にゼルダを悲しませる事になってしまう!」
コブナ「そうです。ゼルダ様を守らなきゃ行けないのはアイク様、他ならぬあなた様しかいません」
アイク「………。そうだな………」
ヒュンケル「コブナ………」
コブナ「ヒュンケル様。あなた様お2人の帰還を、心からお待ちしています!」
青煉セイレン「ああ。ポップ殿下や皆の事は私たちに任せて置きな、どんな奴らが現れようと私たち新生船戸軍の力を思い知らせてやるだけさ!」
ヒュンケル「……。ありがとう皆、必ず強くなって帰って来る!!」

その決意を新たにした瞬間、フナムシが目の前に現れた。
奴はおれを叱るとばかり考えていたが、そうでもなかった。
おれ専用の武器と何日間滞在する為の俺たち2人分の食糧と、キメラの翼とポーションが数千個程入っていたんだ。
元は青煉の部下だけあって、今は俺たちコスモス軍に忠誠を誓っている所は健在のようだな。
さあ行くぞ、ダイもきっとおれが来るのを待っている筈だ。

【正門】

『タッタッタッタッタ……』

ヒュンケル「まっ、待ってくれダイ!」
ダイ「えっ? ヒュッ、ヒュンケル!?」
ヒュンケル「修行の旅に出るんだろ? 俺もお前と一緒に行くぞ!」
ダイ「で、でもっ………」
???「たまにはコイツの我儘を聞いてやってもいいんじゃねぇか、ダイ!」
ダイ・「そっ……。その声は……?!」
ヒュンケル「ポップか!?」
ポップ「当たり前だろバーカ。本当なら俺もお前たち2人が心配で一緒に付いて行きたいとこだけどよ、レオナが寂しがるといけないから俺は諦めて此処に残らせて貰うぜ!」
ダイ「ポップ………」
ポップ「……。いつまでそんな所で隠れてるつもりなんだよ、ピカチュウさんよ?」
ダイ・ヒュンケル「「へっ?!」」
ピカチュウ「えっ?! でっ、ででででで殿下! いつから僕がそこにいると気付いていたんですか?」
ポップ「バーロー。ピカチュウ……! お前が何処へ隠れようとしてもな、この俺様から感じるお前さんの闘気オーラは丸見えなんだよ!!(激怒)」
ピカチュウ「わっ!!!」
ポップ「…。けど安心しな、バッツの前では俺たちなりに上手く伝えといてやるからそこは安心しな!」
ピカチュウ「ポップ殿下………」
ポップ「だけど………。万が一俺の大事な仲間や親友に何かあったらお前さんだけメドローアの刑だからな、その辺はよ〜く覚えて置けよ? ピカチュウ!!(ゴゴゴゴゴ………)」
ピカチュウ「はっ、ハイ………(汗)」
ダイ「……。なっ、何だかいつものポップじゃない一面をこの場で初めて見ちゃった気がするね(汗)」
ヒュンケル「……………(汗)」

素直に俺たちの足を引っ張るなと言えばいい物を、それだけでも十分に危ないのはお前の方なんだぞポップ。
しかしあの頃のバーンパレスの中にあるホワイトガーデンでの死闘時、俺はミストによって意識その物すら乗っ取られていた事があったのはかすかに覚えているが。
まさかあの時、光の俺に再び取り戻してくれたのはポップ………お前なのか?
ラーハルトとの初めての戦いで、確かにお前を窮地から救ったのは俺の筈だ。
一体誰が、あの時の俺自身を救ってくれたと言うんだろうか。

66話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.85 )
日時: 2022/08/20 13:20
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

これからの更新状況ですが。

第2章のエンディング時を今再現していまして、元はONE PIECEのアラバスタ編からです。
砂漠で辺りを吹き抜ける風を、ダイが遠くに見つめていて……それを切なそうにイーブイが寄り添う。
そして名を呼ばれたように振り返ると、ポップ クロコダイン アイク マァム ヒュンケル ゴウがそこにいた。
最後にダイの肩を優しく叩く場面を、ヒュンケルで再現したら面白い気がしましたw

いや〜、まさかこちらの創作版の上原多香子氏が歌う「君がいるから」が頭の中で浮かび上がっちゃいましたよ。
これはこれで、いいアレンジのような気がしますね。

それでは、次のお話更新までもう暫くお待ち下さい。

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.86 )
日時: 2022/08/20 20:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第66話「初めての異世界冒険①」

【DQHの世界 エルサーゼ城下町】

『チャッ………… パァァン…………』

ダイ「ふうっ、こんな所かな」
ピカチュウ「凄い。凄いよダイさん!」
ダイ「あははっ。前に銃の打ち方を、以前アクト兄さんに教えて貰った事があったのを思い出したんだ♪」
ピカチュウ「へぇ〜、凄いや凄いや♪」
ダイ「もう〜っ、そこまで大袈裟じゃないってば〜!!」
ピカチュウ「ピカ〜♪」
店主「ほらよ坊や。景品だ」
ダイ「ありがとう、おじさん!」
ピカチュウ「ねえ。こんな僕にも出来そうなお手伝いって、何処かにあるかなぁ?」
ダイ「あっ、あそこにゴーレムがいるよ! 彼の補佐が出来るか聞いてみようよ、ピカチュウ!」
ピカチュウ「うんっ♪」

此処が、メーアとアクト兄さんたちが大活躍した王国・エルサーゼ。
今おれとピカチュウは現在開催中のお祭りに参加して貰い、今までの疲れを癒していた。
あっ、あそこにきとうしがいるね。
この城下町で暮らす女の子の為に、手品をしているんだね。
こんな広い城下町でも、かつては闇竜の復活を阻止する為に戦っていたんだね。

【エルサーゼ城 玉座の間】

???「成程。修行の旅を兼ねて、わしらの元へ来たという訳か。」
ヒュンケル「はい。我々はこの城下町に来て日も浅い為、こちらで起きた事件をよく知りません!」
ディルク「そうか。''この世界''で起きた出来事を知るにも、まずは城下町にいる勇者たちをこちらに招かねばなるまいな!」
???「ディルク様。その件でしたら私が行って来ます!」
ディルク「おお。サーゲイトの若き女王・テレシアではないか!」
ヒュンケル「…………ッ!!!」

確かメーアから聞いた話からすると、かつては士官学校の生徒だったと。
7つの王国を救いながら、マリベルやクリフトたちと幾度の闘いを切り抜けたと言うことか。
この世界の歴史も気にはなるが、現在サーゲイトの女王であるテレシアと少し話がしたい気がするな。

【客室】

『コトッ』

テレシア「どうぞ!」
ヒュンケル「どっ、どうも………」
テレシア「ねえ。ヒュンケル、あなたが今考えている事を私が当ててみようか?」
ヒュンケル「……。何の事だ?」
テレシア「要するに。どうして私がサーゲイトからの代表者としてこの世界に来たかって事なんでしょ?」
ヒュンケル「……。ばっ、馬鹿な! 何故俺の考えが分かったんだ?」
テレシア「ちょっと! まずは落ち着きなさいって、さっきディルク様との面談の時。あなたは私を見た途端にかなり驚いていたでしょ?」
ヒュンケル「あっ、ああ………」
テレシア「バッツさんの世界でね。あの闘いから平和になっても、新たな王位継承者が見つからずに困っていたらしくてね。ツェザールとオルネーゼにはガルディアの護衛があるし、マリベルたちもマリベルたちで平和な日々を送っているから」
ヒュンケル「そう言えばテレシア女王殿下よ、ククールはあれからどうしているんだ?」
テレシア「彼は相変わらず元気よ。今はトロデーン国という国でミーティア姫お付きの親衛隊長として、少しずつ祖国の復興作業をしているみたいですって!」
ヒュンケル「………。そうか………」

実際、俺は''その世界''を追体験した事はないんだが。
確かこちらへ来る少し前に、経験者である俺の友・ラーハルトからその世界の操作方法をダイに教えていた姿を目撃したことがあったな。
勿論アイツのかたわらにマァムや弥勒 珊瑚夫妻も興味津々でダイのプレイする姿をよく見ていて、戦闘時のみ珊瑚と交代していたな。
退治屋の仕事以外に、エイトやゼシカの世界をプレイする姿は今まで見た事がなかったからな。
この修行の旅が終わったら、俺も少しだけその世界をプレイして見るのも悪くはないな。

67話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.87 )
日時: 2022/08/21 08:13
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第67話「カオス軍の幹部・フレイザード、出陣」

【カオス軍の本部 混沌の果て】

少年アルス「くそっ!! まさか霊力の強い生まれ変わりのあの娘が、我々を裏切るなんて信じられないぞ!」
風鬼「アルス様………」
雨鬼「では。真の勇者であるあのダイとか言う小僧だけでも、氷漬けにすれば!」
少年アルス「……………」
???「そこは。この俺にお任せ願いますかな?」
風鬼「ふっ、フレイザード様………」
少年アルス「…。出来るのか?」
フレイザード「はい。あのダイだけでも氷漬けにして置けば、こちらにもチャンスがありますぞ!」
ドルマゲス「成程。ケフカ殿のお怒りを受けることも無くなるということですな!」
少年アルス「いいだろう。君のしたいように、筒が無く執り行えよ!」
フレイザード「はっ!」

しかし、あの勇者を同じ手口でやるとしても。
あちらもあちらで勘が鋭いとしたら、此処はやはりエクスデスと風鬼に行って貰うしかないな!
今の風鬼のパワーアップした強さなら、奴らと対等に戦えるかも知れない。
この奇襲作戦もまた、少しずつ進んで行っていますから大丈夫ですよヴェルザー様!

【カール城 ポップの部屋】

『ガチャッ』

ポップ「スカー、それにマイルズ少佐!」
スカー「久し振りだな、ポップ殿下!」
ポップ「ああ。それで何か情報は掴めたか?」
マイルズ「はっ。アームストロング少将の話に依りますと、カオス軍の斬り込み隊長と名乗る男が直々に動き出すとの情報が出ています!」
ポップ「何だとっ!! まさかと思うけどよ、フレイザードの野郎がダイの奴を?!」
スカー「ああ。恐らくお前たちも行った事があるあの場所で、小さな勇者を氷漬けにするつもりだろう」
ポップ「…………。ダイ…………」
マイルズ「ポップ殿下。このままでは時間がありませんぞ、奴らが勇者を狙っているならば早急にこちらからも出撃メンバーを編成しなければなりません!」
ポップ「分かった。動ける奴らを何人か招集しろ、すぐにでも緊急会議を執り行う!!」
スカー「了解したっ!」
マイルズ「はっ!!」

まさか、かつてレオナが捕まったあの場所に今度はダイを捕らえると言うのかよ!
くっ、あの時ヒュンケルとピカチュウのみをエルサーゼに行かせるんじゃなかった!!
それに別の民族までもが、俺たち新生コスモス軍の一員だ。
こんな時こそ慎重になるべきなんだよなぁ、今更焦った所で状況が変わる訳でもねーし。
俺もその足で会議室に向かい、マイルズによって集めて貰った戦士たちの前で俺は覚悟を決めて語り始める。

【会議室】

ポップ「皆。忙しい中よく集まってくれた、先程このマイルズたちからよくない知らせが届いたんだ!」
リンク「えっ………?!」
ケン「つまりよ。お前さんが最も親しくしているあの兄ちゃんに危険が少しずつ迫っていると言うのか?」
ポップ「そうだ!」
マイルズ「それだけではない。カオス軍の方からも数日の内に例の場所へ進行する筈だ」
マルス「………ッ!!! そっ……。その場所ってもしかすると、バルジ湖って所ですか?」
レオナ「そんなっ、どうしてそんな場所にダイ君を………」
スカー「静粛せいしゅくにしろ。さあ殿下、話の続きをどうぞ!」
ポップ「ああっ。そこで俺が言う奴らに調査に向かって欲しい!」
レイ「…………」
ポップ「まずは戦闘班を発表するぞ。こちらから戦闘班で動くのは、ゾロ 炭治郎 仙蔵 長次 ミツキ カワキ。そして………レイだ!」
レイ「俺が。俺が戦闘班のメンバーに抜擢された。」
ポップ「ああ。マイルズやスカーとも良く話し合ってな、俺の大切な幼馴染・ダイを救出するならレイが適任だと思ったんだよ♪」
レイ「ポップセンセー。ありがとう。精一杯頑張る。」
ポップ「………。せめて『殿下』を付けろよ、『殿下』を………(汗)」
善法寺伊作「あの。回復部隊なら誰に向かわせますか?」
ポップ「そうだなぁ。此処はやっぱかなり魔法力が高い奴に行って貰うから、護衛も必要になって来るな! レオナ、アンタの方から誰にするか決めたか?」
レオナ「ええっ! 回復部隊はあたしから発表します、まずは………セリス将軍 胡蝶しのぶ ククール。そして護衛として………せつなとリゼとタツナくんとクロコダインに護衛部隊として出撃して貰います! 呼ばれなかった皆には、引き続きこの国とあたしたちを守って欲しいの!」
ルフレ「仕方ないね。次の戦いに備えて、力をたくわえて置く必要があるからね」
ルキナ「はい。今我々が出撃しようとしても、ポップ殿下たちがお許しになりませんからね!」
ポップ「そういう事だ。じゃあマイルズ、後はダイたちを死守するメンバーを発表して置いてくれ。俺は少し休ませて貰うわ!」
マイルズ「分かりました、後はこちらにお任せを!」
ポップ「ああっ、後のことは頼んだぜ………」
マイルズ「はっ、承知しました!」
レオナ「…………。ポップ君………」

いくら羽伸ばしをしたくても、まだあの頃の体力が完全に治っていないんだわ。
こんな時にあたしが側に付いて上げないと、ポップ君はあたしの為に………ずっと無茶をし続けるかも知れない。
その一部始終を静かに見ていたのか、あたしの背後にラーハルトが来てくれたの。
彼は首を縦に頷き、あたしをポップ君の元へ向かわせようとしてくれる。
現にダイ君たちがエルサーゼで修行の旅をしているなら、尚更心配になって来る筈だわ。
きっとマイルズ少佐ならそれらを配慮した上で、正しく編成してくれる気がするとあたし自身が悟ったのは言うまでもないわ。

68話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.88 )
日時: 2022/08/21 10:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第68話「元不死騎団長の大きな不安」

【DQHの世界 エルサーゼ城 ヒュンケルの部屋】

ヒュンケル「…………」

またあの夢だ、この所父さんの最期をどうしても思い出してしまう。
本当の両親に捨てられた俺を、バルトスに救われた事があった。
それ以降バルトスを実の父のように慕い、いつでも無事に帰って来る事を願っていたのも覚えている。
しかしある日、ハドラーが父を目の前で殺害する光景を目にしてしまったのだ!
何故俺はあの時、光の技などを教えてくれたアバンを父さんの仇だと思い込んでいたんだ。

???「………ケル。ねえっ、ヒュンケルってば!!」
ヒュンケル「………ッ!!! だ、ダイ………」
ダイ「どうしたの? ずっと呼びかけても返事もしてないしさ!」
ヒュンケル「……。嫌な夢を見てしまったんだ」
ダイ「嫌な夢?」
ヒュンケル「……。あの時の父さんの時みたいに、もしかするとキスティスまで俺の目の前で失うかも知れないのだ!」
ダイ「………。分かるよ、その気持ち」
ヒュンケル「ダイ………?」

BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ(別名:小さな勇者・ダイのテーマ〜楽しかったかけがえのない日々〜)

ダイ「いつか話したことあるよね? ヒュンケルにあの事件を……」
ヒュンケル「あっ……、ああ………」
ダイ「あの時ね。あのハルバード襲撃事件の時さ、スコールたち自身は既にこうなる事を知っていたと思うんだ」
ヒュンケル「えっ………?」
ダイ「あのバーンパレスの中で。おれさ、かつて敵だったキルバーンの放ったトラップの中で……最期の最後まで粘るポップの姿を見た時………もしかしたら1年前に逝ってしまった2人を思い出してしまった事があったんだよ。」
ヒュンケル「…………」
ダイ「でも。そんなポップの勇気ある行動に俺もヒュンケルも、沢山助けられて来たんじゃないかなって最近思うようになったんだよ」
ヒュンケル「…………。………めろ………」
ダイ「あの勇気ある行動がなかったら、俺たちは此処まで来なかったんじゃないかって時々思ってしまう気がして「もういい。それ以上言うのはやめろ、ダイ!!」………ッ!!! えっ………?!」

『ガバッ』

ヒュンケル「……………」
ダイ「ひゅ、ヒュンケル………」
ヒュンケル「もう……。それ以上言うのはやめろ!」
ダイ「………。ごめんね、俺がヒュンケルを安心させる所か辛い思いをさせてしまって」
ヒュンケル「違う。ダイのせいじゃない、俺のせいだ!!」
ダイ「えっ………?」
ヒュンケル「本当ならお前の話を最後まで聞きたかった。お前の話を聞いていく内に、少しずつ俺の不安を消し去りたかった。でも………、そんな事をお前の口から話しても。今度はダイ………、お前まで俺の目の前からいなくなりそうで怖いんだ………ッ!!!」
ダイ「………。ヒュンケル………」

いつ以来かなぁ、ヒュンケルが此処まで静かに涙ぐむ姿を見たのは。
あの時はポップが勇気を出してくれたから、俺は無事にトラップから抜け出せる事が出来たけど。
ポップは脱出すらしなくて、ハドラーを残して行く訳には行かなかったんだよね。
あの時俺自身が勇気の心を持っていると最後まで思い込んでいたけど、結局勇気があるのはおれじゃなくてポップの方だったんだね。

『サスサスッ……… サスサスッ………』

ヒュンケル「………。済まない、おれのせいでお前を不安にさせてしまったな………」
ダイ「初めてだよ。ヒュンケルに抱き締められたの………」
ヒュンケル「えっ………?」
ダイ「記憶は少しだけ違うんだけどさ。フレイザードと戦っている時、おれのピンチを君に救って貰った事があったの覚えてる?」
ヒュンケル「ああっ………、あの時か………」
ダイ「うん。もしおれがポップと行動していて、マァムがバタックさんと一緒に行動していたりしたらさ………今度はおれがヒュンケルにお姫様抱っこして貰いたくなっちゃうよ♪」
ヒュンケル「そうだな。きっとクロコダインならマァムのガードにピッタリだろう」
ダイ「あ〜っ! 今のは本気の冗談で言ったつもりだったのに〜、そういうの軽々しく受け止めないでよもうっ!(ぷんすかぷんっと怒りながら)」
ヒュンケル「ははっ。本気の冗談に聞こえなかったからな、お前の場合は。」
ダイ「……ッ!!! んもうっ!!」
ヒュンケル「……。そのふくれっ面は、もしかしてエアリスの影響か?(汗)」
ダイ「……。どうしてそう思ったの?」
ヒュンケル「…。何となく、そう思っただけさ!」
ダイ「…………。意地悪、誰のせいでこうなったと思ってるんだよもうっ!/////////」
ヒュンケル「…。いつまで拗ねてるつもりだ、いい加減機嫌直せよダイ。」
ダイ「ふんっ、君に何と言われようと絶対に嫌だね!!/////////」

大体さ、面白半分で冗談を言ってきたヒュンケルが悪いんだからね。
完全に体力良くなったら、前にポップか教えて貰ったあの魔法を試させて貰うから覚悟してよね。
すると気持ちよく寝ていたピカチュウがおれの膝の上から起き出し、おれは優しく撫でる。
ピカチュウが嬉しそうな顔をするのって、よっぽどおれとの信頼がかなり強いからかも知れないな。
今度は反対向きに変わり、自分の尻尾に触れてとアピールし始める。
つまり君の尻尾に触れていいのは、この場にいる俺限定かも知れないって事だろうね。

69話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

まさかの、ヒュンダイ編です。
今まで長兄が静かに泣いた姿は今までないかもと思って、思いっきり末弟に抱き付きました。
歳も9違いだし、背の高さもかなり違う気がするんですよね。
作者の中の主人公・ダイ君の身長は、145cmかも知れませんね。
対するヒュンケルが181か182cmじゃないかと、作者的にそう思いますw

それでは、次のお話までもう暫くお待ち下さい。
あっ、感想はいつでも大丈夫ですよ。


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