二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 戦士たちの愉快な日々3
- 日時: 2022/10/19 08:15
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
こんにちは、初めての方は初めまして。
女剣士と言います。
前作のお話が無事に完結したので、新しいスレッドを立ててみました。
今回の主役は、ドラゴンクエスト ダイの大冒険より主人公・ダイとFE 蒼炎の軌跡からアイクです。
始まりの舞台は、カントー地方のマサラタウン。
12歳の期待の勇者・ダイはその日、初心者用ポケモンを貰うことになります。
深く悩む彼に、もう1人の主人公・アイクはダイにある助言をします。
注意事項は前作に書いてありますので、よく読んで下さい。
第1章:仲間たちとの再会>>1-67
第2章:仲間を守る為の力>>68-132
第3章:お帰り、ポップ>>133-190
第4章:仲間たちの新たな決意>>191-226
第5章:避けられない運命>>227-
182話>>228
183話>>229
184話>>230
185話>>231
186話>>232
187話>>
188話>>
189話>>
190話>>
191話>>
192話>>
193話>>
194話>>
195話>>
196話>>
197話>>
198話>>
199話>>
200話>>
201話>>
202話>>
203話>>
204話>>
205話>>
206話>>
207話>>
208話>>
209話>>
210話>>
211話>>
〜コメントしてくれた読者様〜
さくら餅さん>>7
にんふぃあさん>>127
らるさん>>166
〜コメント返し〜
さくら餅さん>>8
にんふぃあさん>>128
らるさん>>167
登場人物紹介
キャラ紹介>>107 >>108
リクエスト応募>>94
作者とキャラたちの雑談会>>67
家族一覧
第5章で追加される登場キャラ一覧>>
簡単なあらすじ紹介>>98 >>132 >>190 >>226
ネタ紹介>>143
味方キャラ紹介
敵キャラ紹介
主なCP表>>33
作者流のBGM設定>>22
作者からのお知らせ>>9
作者の呟き>>48
今後の展開と状況>>6 >>31 >>85 >>95 >>181 >>196 >>206
〜ゲストキャラ提供者〜
ネルさん作:カオスな日常〜大丈夫ではない〜より
・ドロッチェ
・ドロシア
・ドロッチェ団
ベリーさん作:ポケモン二次創作 最期の足掻きより
※こちらの作品は≪ポケモン二次創作 最期の足掻き本編とは一切関係ありません≫
・シュウ
・リゼ
・タツナ
・ミソウ
・レイ
・ユウ
・ダミ
〜取扱ジャンル〜
ドラゴンクエスト ダイの大冒険/クロノ・トリガー/スマブラシリーズ/フルーツバスケットシリーズ/ポケモンシリーズ/半妖の夜叉姫など
スレッド誕生日:7月14日
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.79 )
- 日時: 2022/08/18 21:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第60話「ポップの憂鬱」
【カール城 ポップの部屋】
『グシャッ』
ポップ「…………。それらを成し遂げる為にあちらさんは俺たちがいるこの国を落とすつもりでいるだと?! ふざけるなよ、ふざけるな!!」
やはりそういうことかよ、あの後仙蔵から大体の話を聞いていた通りだった。
カオス軍の本当の狙いが、ティナが持っている強い魔力を使って魔王ヴェルザーの魔力を彼女が秘めている力で大量に注ぐことだ。
そんな理由で奴らはティナを狙うとしたら、こっちにも万全な対策を立てなきゃ行けないぞ。
かと言って狙われているティナを戦場に赴かせる訳には行かないけど、それ自体バッツの奴が完璧に許さないだろうな。
『ガチャッ』
ポップ「……………」
ヒュンケル「ポップ!」
ポップ「これだったんだ。奴らがティナをしつこく狙っていた本当の理由は……」
ヒュンケル「つまり。魔王ヴェルザーの復活に、ティナの力が必要と言うことか?」
ポップ「そうだ。特におれに何かあってもレオナが守ってくれる、ヒュンケルの場合はキスティスが止めてくれる筈だろ。つまりダイの場合なら分かるよな?」
ヒュンケル「ああ。マァムが命を掛けてダイを止める、か。確かにマァムには母性と言う強い一面があるからその可能性は十分に高いが……」
ポップ「ああ。だからって悩んでてもいい解決策には繋がらない、すぐにでも一護やダイたちを会議室に集めさせて最終調整に入るぞ!」
ヒュンケル「分かった。招集ならおれに任せてくれ」
ポップ「ああ! 待っていろよ薄汚いカオス軍の馬鹿野郎共め、これがおれたち''新生コスモス軍''の最強の守備形式だと言うことをな!!」
いくらカオス軍の連中が魔王ヴェルザーを復活させようとしても、ティナの聖なる力をお前らなんかに使わせてたまるか。
ヒュンケルは途中の廊下で一護に遭遇し、おれが考えた案について話している。
その様子を一部始終聞いていたティーダと犬夜叉、そして煉獄さんも興味し始めた。
勿論おれも会議室に向かい、男性軍と女性軍の順に名刺を並べていく。
後はどうするかを、しっかり対策を得なければならないぞ。
【会議室】
『ガチャッ』
ポップ「来てくれたか、一護たち!」
黒崎一護「はい。ポップ殿下からの命だとヒュンケルさんから話は聞きました」
檜佐木修兵「ポップ殿下。自分たちを招集したと言うのは、つまり奴らの進行が徐々に迫っていると言うことでしょうか?」
ポップ「そうだ。しかもその主催者があちら側にいる漁師の息子・アルスだ!」
黒崎一護「まっ、マジかよ………」
檜佐木修兵「……………」
犬夜叉「……。来る途中にアルドールのクロノ殿下から通信で聞いたんだけどよポップ殿下、その少年アルスって奴は幾多の攻撃・回復魔法のエキスパートらしいな。そいつらからどうやってティナって娘を守るんだよ?」
ポップ「それに関してはまず。既に先発隊として彼女に同行して貰う事になった!」
犬夜叉「………ッ!!! まっ、まさか?!」
檜佐木修兵「セリス殿が?!」
ポップ「そうだ。こちらにいる元帝国の女将軍、セリス・シェールに全ての指揮を任せようとおれは考えている!」
檜佐木修兵「だっ、大丈夫なのか? セリス殿」
セリス「心配はいらないわ。これも、ティナやあなたたちを守る為の戦いそのものだから!」
弥勒「確かにあなた様は大丈夫でしょうけども、今もセリス将軍を大切にしている彼の身を考えなさい!」
セリス「ありがとう弥勒法師。確かにカミュなら私の事を沢山心配してくれるけど、彼に今回の戦いのことを前もって話したら彼も一緒に闘うと誓ってくれたの!」
ヒュンケル「要するに。ベロニカが守ろうとしていた俺たちの背中を、カミュ自身に守って貰うと言う作戦か?」
セリス「ええ。だからその作戦名を、以前ラグナ大統領が提案したアレを使用したいと考えているわ!」
黒崎一護「『愛と友情、勇気の大作戦』か。確かに今は、この作戦名以外他にないぜ♪」
ダイ「そうだね。今はそれしかいい案はないよ!」
犬夜叉「ああ。俺の大切なかごめを正気に戻す為なら、俺は何でもやってやるぜ!!」
グリード「待ちな。盛り上がるのはいいが、まずは何人かのメンバーを偵察部隊とし……奴らの拠点地を捜索しなければならないんじゃないのかい? ポップさんよ」
ポップ「…………」
そうだな、グリードの言葉には結構一理ある。
此処から偵察部隊として行動するなら、隠密行動が得意方の山中サイをリーダーにして。敵の気配を自慢の鼻で探る感覚を持つグラトニーと船戸イサリ 船戸青煉 フナムシ うずまきナルト ラーハルト ユウにこの任務を任せるとしますか。
それまでに先発部隊と回復サポートを、今の内に決めて置く必要があるなぁ。
後はかなり残っているが、警備部隊も早めに決めなきゃ行けね〜から………どちらを先に決めるのが吉なんだよ!!
61話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.80 )
- 日時: 2022/08/19 08:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第61話「新生コスモス軍の死守作戦 前編」
【DFFNTの世界 炭鉱都市ナルシェ】
『クンクンッ クンクンッ』
グラトニー「匂う! 匂うよ、美味そうなカオス軍の匂いだ」
船戸イサリ「どうやら。ポップ様の言葉に偽りはなかったようだな!」
フナムシ「ああ。それにポップ様なら我々でうまく行くと考えていた、ならば我々はそのご好意に甘えなくては!」
エンヴィー「待ちな。そのポップくんからお前たちに追記の伝令を承って来たんだよ」
船戸イサリ「何っ?!」
エンヴィー「この辺りからカオス軍の幹部がうろついていると言う話だ。それに、あの騎士様がすぐ近くまで来ているそうだぜ!」
船戸イサリ「遠くから感じるこの気配は、我々の敵意ではないな」
フナムシ「………ッ!!! 青の光、もしやポップ様は初めからドールナイツを?」
ラーハルト「そうであろう。あの大魔法使いなら考えられる策略だ」
船戸イサリ「ポップ様……。そうなるとポップ様側もいよいよ動き出すと言う事か。」
ラーハルト「ああ。その可能性は十分に高いぞ」
エンヴィー「ラストやポップくんから聞いていた通りだな。ラーハルトってダイって子の前じゃないと態度を改めないんだよねぇ(汗)」
ラーハルト「……。バラン様からの最後の遺言に、少しずつ答えなければならないんだ、おれは」
エンヴィー「…………(溜息)」
それに、このステージなら何分間かは足止め出来る。
あの大魔法使い兼パプニカの若き王様なら、これらの作戦も既に把握済みのようだな。
今彼の方は、最終的な打ち合わせに奮闘している筈だ。
こちらの偵察が終わり次第、最終的な判断を下すだろう。
そしてついに、イサリの言っていたその勇敢な騎士様が無事に到着したって事だ。
『シュタッ』
青煉「イサム。どうしてあんたが此処に?」
ドールイサム「ポップ殿下からの命令です。ご自分に代わってあなたたちをお守りせよと言伝を頼まれました!」
フナムシ「青煉様。確かドールナイツは王家をお守りする最強の親衛隊だとお聞きしますぞ!」
青煉「ああ。コブナからある程度の話は聞いていたよ、現にあちらさんに愛の石を持つドールリカがいると言うこともね!」
エンヴィー「だからって気を抜くな。すぐに次の奴らがボク達を攻撃して来るかもしれないんだぞ!」
最強の戦士の1人を、この場に呼び寄せたには彼なりにも作戦があったからだ。
まずはグラトニーの匂いを利用し、どの辺りに敵さんが攻めて来るのかを特定するんだ。
確かにこのステージなら、奴らの進行を防ぐには丁度いいけどね。
しかし、あの若き王様は他にも考えていたような気がするんだ。
【カール城 ポップの部屋】
『ガチャッ』
カナル「ご報告します。ポップ殿下、グラトニー率いる偵察部隊は例の目的地で戦闘体制に入る模様です!」
ポップ「そうか。これらの戦を最後の戦いにしたい、俺も原因が究明次第レオナと一緒に向かうつもりだ。それまでは全力で阻止をしろよ、いいな? お前たち!」
立花仙蔵「はっ!!」
ポップ「紋次郎、小平太! お前たちはイカダたちと此処を死守することだけを考えてくれ!」
潮江紋次郎「分かりました!」
七松小平太「勿論です。この場はワタシたちにお任せ下さい。ガッハッハッハッハッハッ!!」
ポップ「……。死守する前からその高笑いは止めろって、何度言ったら分かるんだよ小平太の奴(汗)」
潮江紋次郎「済みません。後で彼にはワタシの方からよく言い聞かせて置きますので!」
ポップ「分かった。先発部隊は急いで偵察部隊とナルシェで合流しろ!! 散! 解」
先発部隊『うおぉぉぉぉーーーーー!!!』
あれからおれもかなり悩んだけどよ、やっぱり守り通すなら戦場でやるしかないと思ったんだよ。
このまま奴らを迎え入れる準備をした所で、あいつらが何処からか攻めて来るか分からないからな。
それに守りなら、弥勒や珊瑚もいた方が紋次郎たちの役には立ちそうだ。
少しでもティナを守る為なら、おれとレオナは何でもやってやるぜ!!
62話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.81 )
- 日時: 2022/08/19 15:10
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第62話「新生コスモス軍の死守作戦 中編」
【DFFNTの世界 炭鉱都市ナルシェ】
『タッタッタッタッタ…』
???「ラーハルト、皆!」
ラーハルト「ダイ様!!」
ヒュンケル「?! 犬夜叉、ダイの方に何かが近づいて来るぞ!!」
犬夜叉「あっ、危ねぇ!!」
ダイ「…………ッ!!!」
あっ、危なかった!!
それを悟っていたように、ヒュンケルは感知したんだね。
しかも、ヒュンケルやクロコダイン以外の仲間に助けられるのも悪くはないかも知れない。
さっきおれに向かって放って来たのは、多分だけど破魔の矢だね。
同じような力があると、以前桔梗様から話を聞いた事があったんだ。
【回想:竜の神殿】
桔梗『何っ? 破魔の矢の事を詳しく知りたいのか?』
ダイ『うん。弓スキルは本来狩人が使う代物だってバッツから聞いた事があるんだけど』
桔梗『確かに。あの男の言い分にも一理はある、しかしダイよ。破魔の矢とはその名の通り霊力が強い物で無ければ扱う事が出来ない貴重な代物なんだ』
ダイ『えっ?!』
桔梗『我が妹・楓の話に寄ると、かごめには私と同じ力を秘めているのだ!』
ダイ『つまり。その人が敵になったのも、いつか戦いたい人がいるからって意味だったんだね。』
桔梗『そうだ。しかし今のかごめからは私以上の強い霊力を感じる、それを先に感じた犬夜叉はあの娘を救う事を1番に考えているんだ』
ダイ『今は好きじゃないの? その犬夜叉って人の事を』
桔梗『今も変わらず好きだ。だが犬夜叉は私よりもかごめを1番好いているからな』
ダイ『……。ねぇ、もしもだけど。もしマァムが俺の事を愛してるって言って来たらどうしたらいい?』
桔梗『それならば簡単だ。ダイよ、お前とてマァムとやらを嫌ってはいないだろ?』
ダイ『うっ、うん………』
桔梗『ならば迷うな。彼女がお前を好いているならば、お前も同じようにマァムの気持ちを受け入れるべきだろう!』
ダイ『えっ………?』
桔梗『思い出せダイ! 大戦時の頃、貴様はフレイザードとの戦いでマァムの窮地を救った事があった筈だ!』
ダイ『………ッ!!!』
そうだ、瀕死になりかけたマァムをアイツが放り出していた事があった。
それをおれは何とか回避し、おれはマァムを助ける事に必死だったんだ。
つまりおれ自身が目の前にいるマァムを助けたい一心で、おれの中に眠る純真の心が少しずつ覚醒して来ていたんだね。
これこそが、人を好きと言う感情かも知れない。
【現在:DFFNTの世界 炭鉱都市ナルシェ】
『シュッ…… カキィィン』
ヒュンケル「ぐっ!!」
ダイ「ヒュンケル!!」
犬夜叉「ヒュンケル、お前!!」
ヒュンケル「心配するな。少し掠っただけだ!」
???「まさか。あたしの攻撃を見抜く戦士がいるなんてね!」
ヒュンケル「破魔の矢。まさかそれ程までにその力を使う者がいるとは思わなかったぞ!」
犬夜叉「破魔の矢……。まっ、まさかお前は?!」
日暮かごめ「そう。あたしよ! あたしはカオス軍の先発部隊の隊長、日暮かごめよ!!」
ダイ「そっ、そんな!!」
ヒュンケル「まさか。かつて戦っていたフレイザードと同じ級が此処にいるとはな!!」
ダイ「…………」
ありえないよ、こんな綺麗で頼もしい黒髪のお姉さんがカオスの戦士だなんて信じられないよ。
今でもこの人を助け出したいと思っている犬夜叉を見ると、凄く分かるんだ。
多分おれも同じ位に、マァムを好き……かも知れない。
あの時マァムが命を掛けて俺を守ろうとした日々を、忘れたくないからね。
この戦いが落ち着いて少し経ってから、おれは俺の言いたい事をマァムに伝えるんだ!
折角桔梗様から勇気を貰ったんだから、この時に使わなきゃ勿体無いよ!!
63話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.82 )
- 日時: 2022/08/19 22:04
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第63話「危篤の小さな勇者とマァム覚醒」
【DFFNTの世界 炭鉱都市ナルシェ】
『シュッ……… グサッ………』
ダイ「うっ、うぅ………」
マァム「………?!」
ラーハルト「ダイ様………」
今の見えない隙間から、ダイに直撃したなんて。
それを静かに察したハドラーとミストバーンも凄い剣幕で怒り出し、攻撃して来た相手に総攻撃を仕掛ける。
どうしよう、早く回復しないとダイが危ないわ。
ラーハルトからも、ダイを宜しくと頼まれているから今は私が何とかしなきゃ行けないわ。
ヒュンケル「よくもダイを! ブラッディスクライド!!」
日暮かごめ「何て愚かな軍団長よ。まさか本当に堕ちてしまったなんてね」
ヒュンケル「黙れっ! あなたが本当に犬夜叉の想い人ならこんな事はしない筈だ」
日暮かごめ「確かにあたしは今も好いているわ。それだけじゃ、何も出来ないのよ」
犬夜叉「…。いつかお前に会えると信じていた、あの時お前がいなくなっても俺はお前を忘れたりしなかった!!」
日暮かごめ「…。奈落を倒したあの日、あたしは数日間の間闇の中にいたのよ。それでもあたしは願ってしまうの、犬夜叉がいてくれるから自分を信じられると。それでも、それでもあたしは犬夜叉に甘えてしまうのよ!!」
ヒュンケル「それは違う!」
犬夜叉「ヒュンケル、おめぇ……」
ヒュンケル「かごめ。今のあなたの悲しみは嫌でも分かるんだ、かつて俺にもその頃があったからな!!」
ラーハルト「ヒュンケル………」
そうだ、ヒュンケルの野郎もかごめと似たような辛い過去があったんだな。
おれや弥勒たちはコイツもそうだが、獣王・クロコダインの事も全然知らねぇ。
こうして戦いに身を投じるようになって、初めてこれだけ強いと痛感したんだ。
特にクロコダインもまた、あの時言ってたポップの言葉が蘇って来る。
今のコイツらに出会えたから、お互いが正義でいられるんだと。
『キリリリリリ……』
日暮かごめ「たかが不死身の人間であるお前なんかに、あたしの何が分かるって言うのよ!」
ヒュンケル「………。それでも憎いなら、俺を撃てばいい!」
ダイ「うぅ………。駄目だよ………、ヒュンケル………」
犬夜叉「………ッ!!!」
マァム「ダイ………?」
ダイ「…。あの頃の大戦時で父さんと戦っていた時、ポップが言ってたの忘れたの? あんなに涙ぐんで、俺を必死に守ろうとするアイツの言葉を……今だって覚えているんだ………」
ラーハルト「ダイ様……。無理に喋ってはなりません!」
エンヴィー「おいマァム。急げ、このままじゃダイが危険だ」
マァム「ええっ!」
ダイ「無理だよマァム……。あの攻撃をまともに食らったから……、多分おれは………もう………」
マァム「ダイ………。駄目よダイ、こんな所で………こんな戦場のど真ん中で私を1人にするような言い方はしないでーーーーー!!!」
ダイ「………ッ!!!」
船戸イサリ「まっ、まさかこの暖かい光は………」
フナムシ「そうです。これこそがマァム様の中にある秘めたる力、慈愛の心の力その物なんです!」
犬夜叉「まさか。マァムの強い気持ちがその印を開花したって言うのかよ?!」
ヒュンケル「………。ダイの死を目前に、マァムがこの場で覚醒するなど今までに1度もないぞ!!」
マァム「グラトニー、エンヴィー! 私の好きな人をお願いするわ!!」
エンヴィー「あっ、ああ!!」
グラトニー「マァム。こんな悪に染まった小娘、やっつけろ!!」
マァム「分かったわ、グラトニー!」
ポップも今の地位に着く前、私が尊敬すると言った時ハッキリと言ってくれたよね。
その勇気があったから今の私と同じように覚醒し、回復呪文も身に付けるようになったの。
そして、一時は私がいなくなった時に私の力をダイに継承したように……私の中からダイとバランの心が見えて来るの。
本来持てる事が出来なかったダイの剣を私が装備出来るようになり、ダイが長年掛けて完成したあの技をお見舞いする!!
それはアバン先生が残した必殺技と、ダイのお父さんが得意とするギガブレイクを合体させたこの技が今浮かび始めたわ。
これでも喰らいなさい! ギガストラーシュ!!
この私の渾身の一撃によって、かごめさんの体内にあった黒い部分は静かに消えていったのは言うまでもなかったわ。
64話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.83 )
- 日時: 2022/08/20 07:10
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第64話「カオス軍の撤退と少女の勝利」
【DFFNTの世界 炭鉱都市ナルシェ】
『シュウゥゥゥゥ……』
ケフカ「チッ。コスモス軍に寝返ったのか、まあいいでしょう! 次こそは本気であなた方を倒しますからね!!」
マァム「……ッ!!! そうだ、ダイは?」
エンヴィー「心配するなよマァム。ダイなら無事だ、それにあっちのお姉さんも正気に戻ったみたいだぞ」
マァム「良かった………」
船戸イサリ「ではバッツ様。一旦本部に帰還しましょう、イカダたちが我々の帰りを待っています」
バッツ「ああ、そうだな!」
私はダイを背負い、犬夜叉はかごめさんを背負ったままバッツの中心に集まる。
彼は既に前もって準備したであろうキメラの翼を駆使して、私たちが拠点とするカール王国に帰還したの。
タイミングよく目的地に着地し、ポップとレオナがこちらに向かって来るとすぐに察していたわ。
クロコダインにダイを託した後、私はリゼやエアリスにお姫様抱っこされてしまう。
何だか逆の立場にされたみたいで、腑に落ちない気がするわ。
【カール城 医務室】
ダイ「…………」
クロコダイン「…………」
ラーハルト「良かった。ダイ様がご無事で……」
シュウ「うん。ヒュンケルからも話は聞いたよ。あの闘いの中でマァムの力が覚醒したんだよね?」
ラーハルト「ああ。あそこまでダイ様を思う姿は今までになかったからな」
シュウ「僕も見たかったなぁ。マァムがダイを大切に思う姿を。」
エンヴィー「まあ。結果は良かったからこれでいいじゃないの、今はしっかり十分な英気を養った方が良いかも知れないからね」
ラーハルト「……。そう言えば、ヒュンケルと犬夜叉はどうした?」
エンヴィー「今までの経緯を話すって言ってたからさ。多分ポップ殿下の部屋だと思うよ」
ラーハルト「そうか………」
グラトニー「マァム。あれからロクに何も食べてない、おでに何か出来る事見付けなきゃ!」
ロック「グラトニー。丁度マァム用に軽い物をおれとイカダで振る舞ったからさ、彼女のいる女子部屋に向かうぞ!」
グラトニー「うん。おでも一緒に行くよ、ロック!!」
そんな私も今は、女子部屋で英気を養っていたの。
暫く見ないうちにティナの回復魔法はかなりレベルアップしていて、私は安心したわ。
ダイみたいに上手く扱えなかったから、逆に疲れてしまったかも知れないわ。
私やレオナの時は直接触れる事で回復魔法を唱える事は出来るけど、こう言うのも悪くない気がするわね。
【女子部屋】
『ガチャッ』
ロック「ようマァム。気分はどうだい?」
マァム「ロック、それにグラトニー!」
グラトニー「これはマァムの分。ロックから話は聞いた、今はゆっくり休むといいぞ!」
マァム「ありがとう。意外ね、グラトニーが此処まで優しくしてくれるなんて」
ロック「ああ。本当はおれも戦いに行きたかったけど、エアリスが中々聞き入れてくれなくてさ〜!」
マァム「あはは。しっかり者のエアリス降臨! みたいな感じね」
ロック「だな。そんな俺も彼女に惹かれたからねぇ、ひょっとしたら似た物同士かも知れないな♪」
マァム「そうね。私ももしかしたら、ダイに対してそうかも知れないわ!」
ロック「……。本当に好きなんだな、ダイの事を」
マァム「ええ。魔の森で初めてあった時からね、あの時は中々言い出せずにいたから心細かったけどね……」
ロック「………。マァム………」
ユウ「ほらマァム。今は体力回復の為にも折角甘い物を用意してくれたんだから。食べなきゃ駄目だよ。」
マァム「ええっ!」
ロック「じゃあ俺は行くよ。後は任せたぞ、ユウ!」
ユウ「うん。こっちはユウちゃんに任せて。」
べ〜っと得意げにロックにやってるけど、ユウはユウで相変わらずだったわ。
それに私だけじゃない、ダイの完治を他のみんなが願っているんですもの。
あの時は万が一って事もあって、無意識に飛び出して行ってしまったけどね。
その後クロコダインにタイミングよくキャッチされて、最初は怒られると自覚していたわ。
だけど彼は怒りもせず、よく頑張ったなと褒めてくれたのが想定外だったんだけどね。
65話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49