二次創作小説(新・総合)

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戦士たちの愉快な日々3
日時: 2022/10/19 08:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは、初めての方は初めまして。
女剣士と言います。
前作のお話が無事に完結したので、新しいスレッドを立ててみました。

今回の主役は、ドラゴンクエスト ダイの大冒険より主人公・ダイとFE 蒼炎の軌跡からアイクです。

始まりの舞台は、カントー地方のマサラタウン。
12歳の期待の勇者・ダイはその日、初心者用ポケモンを貰うことになります。
深く悩む彼に、もう1人の主人公・アイクはダイにある助言をします。

注意事項は前作に書いてありますので、よく読んで下さい。

第1章:仲間たちとの再会>>1-67
第2章:仲間を守る為の力>>68-132
第3章:お帰り、ポップ>>133-190
第4章:仲間たちの新たな決意>>191-226
第5章:避けられない運命>>227-

182話>>228
183話>>229
184話>>230
185話>>231
186話>>232
187話>>
188話>>
189話>>
190話>>
191話>>
192話>>
193話>>
194話>>
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197話>>
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199話>>
200話>>
201話>>
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203話>>
204話>>
205話>>
206話>>
207話>>
208話>>
209話>>
210話>>
211話>>

〜コメントしてくれた読者様〜
さくら餅さん>>7
にんふぃあさん>>127
らるさん>>166

〜コメント返し〜
さくら餅さん>>8
にんふぃあさん>>128
らるさん>>167

登場人物紹介
キャラ紹介>>107 >>108
リクエスト応募>>94
作者とキャラたちの雑談会>>67
家族一覧
第5章で追加される登場キャラ一覧>>
簡単なあらすじ紹介>>98 >>132 >>190 >>226
ネタ紹介>>143
味方キャラ紹介
敵キャラ紹介
主なCP表>>33
作者流のBGM設定>>22
作者からのお知らせ>>9
作者の呟き>>48
今後の展開と状況>>6 >>31 >>85 >>95 >>181 >>196 >>206

〜ゲストキャラ提供者〜
ネルさん作:カオスな日常〜大丈夫ではない〜より

・ドロッチェ
・ドロシア
・ドロッチェ団

ベリーさん作:ポケモン二次創作 最期の足掻きより
※こちらの作品は≪ポケモン二次創作 最期の足掻き本編とは一切関係ありません≫

・シュウ
・リゼ
・タツナ
・ミソウ
・レイ
・ユウ
・ダミ

〜取扱ジャンル〜
ドラゴンクエスト ダイの大冒険/クロノ・トリガー/スマブラシリーズ/フルーツバスケットシリーズ/ポケモンシリーズ/半妖の夜叉姫など

スレッド誕生日:7月14日

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.59 )
日時: 2022/08/10 07:52
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第43話「最期の足掻きメンバーの不安」

【カール城 男性軍の部屋】

???「シュウ。ポップセンセーは?」
シュウ「うん。後はアイクとタツナに任せて来たよ。」
レイ「そうか。」
シュウ「そっちこそ。ダイは大丈夫なの?」
レイ「ああ。さっき俺の部屋に連れて行ったよ、「スコール〜、会いたかったよ〜」て魘されながらさ。」
シュウ「そうだよね。ボクたちが知ってるこっちの世界の皆はアイクとゼルダ バッツ ピカチュウ ポップ クロコダイン レオナ先生 ピーチ 時リンだけだからね。」
レイ「そうだな。俺たちのいる''別の世界''から一緒に飛ばされたけど、アイツら''戦士たちの愉快な日々メンバー3''の奴らは気のいい奴らばかりだよ。」
シュウ「………。そう、だね………」

それでも、それでもこんなに苦しいのはどうしてかな。
この世界に滞在するのが当たり前になって来ているけど、こっちにはボクたちのように別の世界から来た人たちもいる。
その人たちはカオスな日常〜大丈夫ではない〜の世界出身だけど、そこの作者率いる戦士たちの一部はかなり腐っているみたいだ。
中でもそれらに影響を受けやすいのは、竈門兄妹と何人かの柱の人たち。

『ガチャッ』

グラジオ「シュウ、レイ! ティファからお前ら2人にってよ!」
シュウ「美味しそう。これ全部、ティファの手作りなの?」
グラジオ「ああ。フローラ様からの命令でな、今は順番ずつで食事担当を行なっているらしいぞ」
カキ「ああ。来る途中ピカチュウにあったけどあいつ、かなり凹んでいたからなぁ……」
レイ「ピカチュウが…。何で?」
グラジオ「簡単に言うなら。本当は自分もバッツたちに同行したかった、だが……たまたま警備としてその場に残っていたクロコダインさんに止められていたんだよ」
レイ「……。あのワニのおっさんは知っていたんだ。バッツたちに同席してしまえば、更に嫌な出来事を思い出すだけだと。」
グラジオ「ああ。そう言う事だ。」
シュウ「……。ねえカキ、ピカチュウの居場所教えて?」
カキ「いいぞ。さっきセーニャさんがピカチュウを音楽室に連れて行ったのを見たぞ、流石はラムダ姉妹の妹だ」
シュウ「分かった。後は大丈夫だから、僕が行ってくる」
レイ「シュウ。俺も行く。」
グラジオ「やめておけ。この場はシュウに任せるんだ、いいな?」
レイ「………。分かったよ。グラジオ。」
カキ「…………」

パプニカ王妃の容体は未だに変わっていないが、それでも医療班に任せるしかないんだよな。
久し振りにこの城でサトシとゴウに合ったけど、アイツらはスコールさんの死を未だに受け入れていない様子だった。
それとは違う任務を今は、ザマス様とブラックさんに執り行って貰っているが……かなり苦戦しているみたいだな。
こちらからの援軍としてマーマネとリーリエが抜擢され、何とか2人のピンチは免れたらしい。

『ガチャッ』

フローラ「皆。静粛に」
グラジオ「フローラ様。レオナ王妃様は?」
フローラ「大丈夫。レオナ王妃は順調に回復して来ていますが、今度はポップ殿下の容体が今日未明から悪化されたのです」
レイ「何だって。」
フローラ「その為ルフィ海賊団の船医・チョッパーを始め、回復魔法が使える物たちのみで全力を尽くしているので心配は無用ですよ」
レイ「じゃあ。その峠さえ乗り越えれば?」
フローラ「ええ。バッツさんの誕生日を我が城で再び執り行う事が出来るわ」
レイ「良かった。後でリウに知らせて置くか。」

レオナセンセーの方は何とかなったけど、まさかポップセンセーに異変が起きていたなんてな。
無理にあの憂鬱を話した事で、事態が更に悪化してしまった気がするよ。
まあ、この場にタツナがいなかった事が何よりの幸いだな。
今はアイツもアイツで頑張っているんだ、そっちの方は任せたからなタツナ。
これ以上犠牲者を出さない為にも、今はお前自身にしか出来ないことをやり遂げてやってくれ。

44話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.60 )
日時: 2022/08/10 20:35
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第44話「パプニカ王国の王妃・レオナの決意」

【夢の中:バーンパレス 外部】

ポップ『あばよレオナ。今まで……、楽しかったぜ……』
レオナ『駄目。駄目よ、ポップくん!!』

この光景は、あの大戦時で見た記憶だわ。
最近忘れかけていたのに、この悪夢だけは見えてしまうなんて。
ポップくんの名を呼びながら目を覚ますと、気が付いたらカール城の医務室にいたわ。
そっか……、バッツくんの誕生日の最中に体が重くなってしまったのね。
あれはただの予知夢よちむよ、ポップくんがそんな簡単にいなくなる訳ないわ。

【現在:カール城 廊下】

『ザッザッザッザッザッ…』

タツナ「……。ポップ先生、あれから意識が戻らないみたいなんだ。」
キルバーン「これは参ったねぇ。レオナ姫に何と伝えたらいいんだろう」
レオナ「………ッ!!!」
タツナ「俺。もう少しだけ頑張ってみる。もしかしたら未来その物が変わるかも知れないからな。」
キルバーン「そうだね。ポップくんのことは頼んだよ、タツナくん」
タツナ「ああ。じゃあ戻るぜ。またな死神さんよ。」
キルバーン「ああ。君もあまり無理しないでくれたまえ」
レオナ「…………」

やっぱり、あの光景は夢じゃなかったんだ。
やっとあたしが完璧にまで動けるようになったのに、このままじゃ駄目だわ。
誰に何と言われようと、あたしは最後の瞬間が来る''その時''まで彼を守るって決めたの。
確かにあの頃は散々ポップくんを見下していた、でも……昔とはかなり変わって来たんだわ。

『ピカーン』

???『こんばんは、レオナ王妃』
レオナ「あなたは、魔人フィーナ!」
魔人フィーナ『ふふっ。あなたの決意は十分に伝わったわ、その気持ちを見込んで彼を助ける方法が1つだけあるの!』
レオナ「えっ?!」
魔人フィーナ『でも。このままではあなたが好いている''彼''は本当に逝ってしまうわ、此処からは私の指示に従って貰うわよ? レオナ王妃』
レオナ「勿論覚悟の上よ。今度はあたしがポップくんを助ける番だから」
魔人フィーナ『いい覚悟ね。さあ行くわよ、彼の精神世界へ』
レオナ「ええっ!」

バランが当時あたしたちの敵だった時、記憶を全て消し去られたダイくんの為にポップくんはあの魔法を使ってしまったわ。
いつだってあたしは誰かに頼ってばかりしたから、今回ばかりはあたし自身が動かないと行けないの。
魔人フィーナに連れられて辿り着いたのは、クラウドくんの世界にあるライフストリームの中だった。
こんなにも、ポップくんの生命体がいたのね。
あの扉は確か、初めてベンガーナに行った場所だわ。
まずはそこから始まるのね、ならば受けて見せるわ。
パプニカ王国の王妃であるこのレオナが若き殿下・ポップくんを助け出す為にも、精一杯動かないと行けないんだもの。

45話に続きます。

次のお話からついに、ポップの精神世界編がスタートです。
果たして魔人フィーナとレオナは無事、ポップを窮地から救う事が出来るのか?!

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.61 )
日時: 2022/08/10 21:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第45話「ある物を求めて、再び」

【カール城 夜の廊下】

『タッタッタッタッタ……』

???1「ぐへへへっ。前回はまんまと失敗に終わってしまったが、今日こそはレオナちゃんのおパンティを」
???2「おい。誰の下着を盗むだって?」
ワリオ「おっ……、お前さんはドロッチェ!」

やはりな、何やら侵入者の警報がなったから駆け付けてみたら。
また性懲りもなく、人様の下着を盗もうとする最低な野郎に出会っちまった。
するとタイミングよくバッツたちが帰って来て、オレと一緒に1発お見舞いしたんだ。
よし、コイツを牢に繋いで置け。

『ギュッ……』

バッツ「助かったぜ、ドロッチェ」
ドロッチェ「気にするな。それで羽根伸ばしは出来たか?」
バッツ「まあな。………でも、一時期だけなんだけどさ。スコールたちに会えたよ」
ドロッチェ「そうか………」

実は此処で警備を強化していた時、スコールの声がしたんだよな。
手の掛かる友人たちだが、よろしく頼むとあいつは言っていた。
だけど、それ以前に胸騒ぎがする。
あの人集ひとだかりは、医務室の方か。

『バァァン』

マァム「大変よ。レオナが何処にもいないの」
バッツ・ドロッチェ「…………ッ!!!」
ダイ「マァム。他に心当たりはないの?」
マァム「詳しくは分からないけど。確かこの城の兵士から目撃した情報に寄ると、レオナは黒いコートを来たセクシーな魔人について行ったみたいですって!」
ティナ「そっ、それって?!」
ファイサリス「それ。魔人フィーナじゃないかな?」
ダイ「えっ?」
ファイサリス「う〜ん。何だかね、レオナ王妃が少し前に目を覚ましたんだけど。その魔人フィーナがレオナ王妃をあの新米殿下の精神世界に行ったんじゃないかなぁ?」
ダイ「ポップ……、レオナ………」
マァム「嘘っ………」
シャルロット「ならば。残った我々は交代ずつで医務室の様子を見に行こう、今はただ……静かに待つ他しかないのだからな」
ファイサリス「はいっ、シャルロット先輩!」
全員『……………』

そうだな、今更じたばたしても仕方ないんだよな。
確かに君の言う通りだよ、シャルロット。
今はその線で行こう、俺たちも俺たちで疲れているからな。
今日から暫くの間、俺たちは交代制で見張りを強化する事になった。
最初の見張りはクロコダインとユウ、次の日はピーチ姫とゼルダ姫だ。
シュウとタツナは彼女たちの担当する次の日に、見張りを担当する事になった。
ポップたちが戻り次第、事の経緯いきさつを教えて貰うしかないよな。

46話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

P.S:ネルさん、ドロッチェ団長の言語ですが……こんな感じでいいですかね?
もし、此処をこうするとか技の一覧を知っているようでしたらそちらも一緒に宜しくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.62 )
日時: 2022/08/11 08:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第46話「旅人の憂鬱と少女の失踪」

【カール城 バルコニー】

???「…………」

迂闊だった、俺がヒュンケルたちを連れて孤児院に行ってる時に裸族が来るとはな。
その場にドロッチェがいてくれたから何とかなったけど、アイツはまだ諦めていない筈だ。
すると、今までダイと一緒にいた珍しいスライム・ゴメが俺の所に来たんだ。
かなり涙目になっているけど、何かあったのか…。

『ポタポタポタ…』

ゴメ『ぐすんっ、ぐすんっ………』
バッツ「どっ、どうしたんだよ? ゴメ」
ゴメ『どうしよう……、バッツ……』
バッツ「何かあったのか?」
ゴメ『もしかしたらポップはこのまま、目を覚まさないかも知れないよ……』
バッツ「……………」
ゴメ『一度は一緒にあの世に行った事があってね。そしたらポップは更に先へ行ってしまいそうになったから止めただけなのに、いつもの大喧嘩をボクたちはしちゃったんだ……』
バッツ「なっ、何だって?!」
ゴメ『え〜ん。ボクがポップに弱虫って連呼したりしたから、そのせいでポップは昏睡状態になっちゃったんだよ〜』
バッツ「いや。諦めるのはまだ早いさ、ゴメ」
ゴメ『えっ?』
バッツ「確かに。お前にとっても思い当たる事もあるかも知れないが、今は凄く反省しているんだろ?」
ゴメ『うん……。目を覚ましたら謝らなきゃ、ポップに散々酷いことを言ったのはボクだから……』
バッツ「…………」
ヒュンケル「おいゴメ。折角の静寂を邪魔したら駄目だろ」
ゴメ「ピピィ………」
ヒュンケル「済まなかったなバッツ。後は俺に任せてくれ、行くぞゴメ」
ゴメ「ピィ…………」
バッツ「…………」

一瞬だけゴメが喋った気がしたけど、あれはテレパシーか何かなのか。
それでもヒュンケルは俺の為を思って、ゴメを連れて行ってくれたけど。
それ以前にアイツは、警備を任されているんだよなぁ。
あんまり頑張り過ぎると、返ってキスティスに心配を掛けられそうな気がするけどな。

【女子部屋】

???「…………」
ファイサリス「ティーナ。ポップたちが心配なのは私にだって分かるけど、こんな時はちゃんと食べなきゃ」
ティナ「………。ごめん、何だか食欲がなくて……」
せつな「無理もないな。あれから1年だからな……」
日暮とわ「ねえ。今日は息吹リンクが食事当番だったよね? ティナさんが少しでも元気になるように、お粥を作って来て貰おうよ!」
せつな「成程。確かにお粥なら体力や精神の回復効果に繋がるからな」
リゼ「分かりました。私がキッチンに行って頼んで来ます。」
シュウ「…………」

まさか、ティナにまで凹んでいたなんてね。
バッツだけじゃなく、ティナにもかなり衝撃的だったのかな。
ううん、だからって諦めたら駄目だよ。
今は2人が少しでも元気になるように、僕がしっかりしなきゃ行けないんだ。
しかし時刻は更に夜を吹けるけど、もう1度女子部屋を覗いたら……1人いなくなっていたんだ。
ん? このメモって僕たち宛の書き置きかな。
そう思って読んでいると、少しずつだけど切なくなってしまったんだ。

BGM設定:FF6より永遠に、レイチェル

『バッツ……そして、皆へ。
ごめんなさい。やっぱり私はじっとしていられないの、今はカール王国を離れてパプニカ王国で何日間の療養を続けています。
本当はしっかり休めとヒュンケルたちに言われているけど、どうしてもかつて一緒に戦った2人の仲間を思い出してしまうの。
リノアちゃんとスコールは私とバッツにとってかけがえのない大切な友人だから、もしかしたらまた……彼らの為に何処かで身投げをしてしまうかも知れない。
そんな時は、私を大切に思ってくれるバッツがきっと来てくれると私は信じています。
シュウ……そして皆、こんな勝手な私を許してね。
全部終わって一段落付いたら、カール王国に戻るので心配しないで下さい。 ーティナー』
シュウ「………。ティナ………」
???「うむむ。やはりじっとしていられなかったか……」
シュウ「クロコダイン、バッツ………」
バッツ「緊急事態だ。動ける奴らだけでも集めてくれ」
シュウ「えっ?! で、でも。」
バッツ「いいから。このままじっとしているとまた''あの出来事''が嫌でも思い出してしまうんだ、だから頼む!!」
シュウ「バッツ……。うん、分かったよ。」
クロコダイン「よし。ならばオレはヒュンケルとレイン殿下たちに事情を説明してこよう」
シュウ「うん。そうだね。」
バッツ「ありがとう2人共。夜明けが無理でも、日が暮れるまでに戻れば大丈夫だ。急ぐぞ」
クロコダイン「おうっ!」
シュウ「うん。」

ごめんねティナ、やっぱり約束は出来ないよ。
それにタツナとレイはボクが行かなきゃ、簡単には同行してくれないからね。
そう呟きながら探していると、夜間警備を担当しているラスウェル殿下と蒼炎アイクに合ったんだ。
でも2人はボクが駆け付けて来たことを先に悟っていて、彼らの方からも何人かの同行者を集めてくれると言ってくれたんだ。
やっぱりこの世界にいる皆は、凄く頼りになるなぁ。
そうだ、正門の方でバッツが待っている筈だからボクも急いで向かおう。

47話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.63 )
日時: 2022/08/11 22:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第47話「勇者ダイの涙」

【カール城 外】

???「…………」

ポップ、どうして長い旅をして来たおれにも打ち明けてくれなかったの。
ミナカトールの儀式の時、俺が離れていればメルルを失わずに済んだ。
それでもレオナは首を横に振って、離れたら二度とこんなチャンスは来ないって言ってたんだ。
''ドラゴンの騎士が何だ、勇者がどうした!
俺にとって、ダイはダイだ!''
そう言ってもう一度結託する前に、お前は俺に言ってくれたんだよね。

ダイ「ポップ………。おれとお前はたった1人の友達だよね? なのに……、それなのにこんな方法で俺を1人にしないでよ。………お願いだから、これ以上おれを悲しませないでよ。………ポップ………、ポップーーーーー!!!」

いつだったかな、崩壊される前のテランにいた頃だけど。
アイツを目の前で失いそうになった時に、こう言ってたんだよね。
''ダイ! 俺が死ぬとこを見てもまだとぼけたツラしやがったら、恨むぜ……。''
その大きな代償のせいで、おれ自身が不甲斐ないせいで……ポップはおれやヒュンケルたちの前から逝ってしまった。
だからおれは誓ったんだ、ポップだけじゃない。
バッツたちや他のみんなも、二度と死なせたりなんかしないって。
そう決めていたのに、あれから2年が経っていてもおれは何もかも変わっていなかった。

『グラッ……ぽすっ』

ダイ「………ッ!!!」
???「此処にいたのか、ダイ」
ダイ「ヒュンケル……。おれ………、俺………」
ヒュンケル「分かっている。オレも同じように辛いさ、オレにとってポップは弟弟子のような存在だが……。ダイ、お前にとってはたった1人の幼馴染だからな」
ダイ「………。あのね、お願いがあるんだ」
ヒュンケル「何だ?」
ダイ「今さ……。俺凄く泣きそうだから、落ち着くまでこうしていて貰ってもいいかな?」
ヒュンケル「ああ。勿論だ」
ダイ「……。ありがとう、この件はラーハルトや皆には内緒ね?」
ヒュンケル「ああ。約束しよう」
ダイ「…………う う う………。うわーーーーーん…………」
ヒュンケル「……………」

スコールたちの死から2年が過ぎていても、おれは何も変わっていない。
俺が不甲斐ないばかりに、スコールとリノアまで失ってしまった。
こんなんじゃ俺、世界を救う''勇者''だなんて堂々と言えないよ。
それでもスコールとリノアはあの爆発の瞬間にでも、俺とマァムを守ろうとしてくれた。
それこそが、俺たち2人の無事と引き換えの条件だったんだ。
なのに今度はティナがいなくなるし、これからどうしたらいいか全然分からないよ。
ねえ父さん……まだ俺にもチャンスがあるなら、父さんが前にバーンパレスの中で使っていたあの姿を……このタイミングで使ってもいいよね。
それでティナや他の皆を守り通せるなら、俺は命を掛けてやり通して見せるよ。

48話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪


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