二次創作小説(新・総合)
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- 戦士たちの愉快な日々3
- 日時: 2022/10/19 08:15
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
こんにちは、初めての方は初めまして。
女剣士と言います。
前作のお話が無事に完結したので、新しいスレッドを立ててみました。
今回の主役は、ドラゴンクエスト ダイの大冒険より主人公・ダイとFE 蒼炎の軌跡からアイクです。
始まりの舞台は、カントー地方のマサラタウン。
12歳の期待の勇者・ダイはその日、初心者用ポケモンを貰うことになります。
深く悩む彼に、もう1人の主人公・アイクはダイにある助言をします。
注意事項は前作に書いてありますので、よく読んで下さい。
第1章:仲間たちとの再会>>1-67
第2章:仲間を守る為の力>>68-132
第3章:お帰り、ポップ>>133-190
第4章:仲間たちの新たな決意>>191-226
第5章:避けられない運命>>227-
182話>>228
183話>>229
184話>>230
185話>>231
186話>>232
187話>>
188話>>
189話>>
190話>>
191話>>
192話>>
193話>>
194話>>
195話>>
196話>>
197話>>
198話>>
199話>>
200話>>
201話>>
202話>>
203話>>
204話>>
205話>>
206話>>
207話>>
208話>>
209話>>
210話>>
211話>>
〜コメントしてくれた読者様〜
さくら餅さん>>7
にんふぃあさん>>127
らるさん>>166
〜コメント返し〜
さくら餅さん>>8
にんふぃあさん>>128
らるさん>>167
登場人物紹介
キャラ紹介>>107 >>108
リクエスト応募>>94
作者とキャラたちの雑談会>>67
家族一覧
第5章で追加される登場キャラ一覧>>
簡単なあらすじ紹介>>98 >>132 >>190 >>226
ネタ紹介>>143
味方キャラ紹介
敵キャラ紹介
主なCP表>>33
作者流のBGM設定>>22
作者からのお知らせ>>9
作者の呟き>>48
今後の展開と状況>>6 >>31 >>85 >>95 >>181 >>196 >>206
〜ゲストキャラ提供者〜
ネルさん作:カオスな日常〜大丈夫ではない〜より
・ドロッチェ
・ドロシア
・ドロッチェ団
ベリーさん作:ポケモン二次創作 最期の足掻きより
※こちらの作品は≪ポケモン二次創作 最期の足掻き本編とは一切関係ありません≫
・シュウ
・リゼ
・タツナ
・ミソウ
・レイ
・ユウ
・ダミ
〜取扱ジャンル〜
ドラゴンクエスト ダイの大冒険/クロノ・トリガー/スマブラシリーズ/フルーツバスケットシリーズ/ポケモンシリーズ/半妖の夜叉姫など
スレッド誕生日:7月14日
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.49 )
- 日時: 2022/08/05 06:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第35話「皆からの贈り物 前編」
【カール城 会議室】
???「フローラ様、提案があります!」
フローラ「これはこれはパプニカ王国のポップ殿下。私に提案とは?」
ポップ「はい。実は………」
フローラ「宜しい。早速準備に取り掛かりなさい!」
ポップ「はっ!!」
これさえ成功すりゃあ、ダイを失わずに済む。
昨夜ヒュンケルの野郎から珍しく連絡貰った時、例の神社で最高の願いを叶えやがったらしいんだ。
だから、ダイの様子を見ておれは安心したんだ。
今じゃこのカール王国こそ、おれたち新生秩序軍のアジトとも言える位に胸を張って言えるぜ。
【女子部屋】
レオナ「ねえティナ、ピーチ、ゼルダ、リゼ!」
3人『………?』
リゼ「何ですか? レオナ王妃」
レオナ「ふふん。今日8月5日は何の日だと思う?」
ゼルダ・リゼ「「………ッ!!!」」
ピーチ「まっ、まさかレオナ?!」
レオナ「そうよピーチ。今日はバッツくんの誕生日よ、あたしのとこの若き王様がフローラ様に直々にお願いしたら潔くOKしてくれたそうよ!」
ゼルダ「まあっ!!」
ティナ「………///////」
レオナ「もうっ。ティナ、こういう時は彼女として堂々とビシッと決めなきゃ駄目じゃないのよ!」
ティナ「だっ、だって……夜は凄く恥ずかしいから!///////」
ピーチ「大丈夫大丈夫。私たちも上手く出来るように精一杯手伝うから! ねっ? リゼ」
リゼ「はいっ。少しでも私たちで喜ばせる事が出来るように、何かをしましょう!」
何だかんだであたしたち女性軍は残りの男性軍と一緒に、プレゼントとかの担当になってしまった見たいだけど。
新しく出来た音楽室では、ヒュンケルが指導者として彼らを鍛えているわ。
そのメンバーに選ばれたのは、ナミとアーヴァインくん ルフィくんにセルフィの4人。
この音色からすると、かつてスコールくんが健在だった時の就任パーティとして抜擢されたバンドの曲みたいね。
今は別の曲を演奏しているわ、今はハイラル平原の練習かしらね。
『カツカツカツカツカツ…』
???「レオナ王妃!」
レオナ「あらドロッチェに別世界のルイージ イヅル。どうかしたの?」
イヅル「済みません。この辺りで留三郎と紋次郎をお見かけしませんでしたか?」
レオナ「校庭よ。理由は知らないけど、彼らは飽きない位に大喧嘩しているみたいよ!」
仙蔵「そうか。同期のよしみとして、ワタシとティ 一護の3人で止めてこよう!」
ティ「そうだな。その方が最低限の崩壊は免れそうだ」
黒崎一護「ああ。行くぞ、2人共!」
2人『ああっ!』
レオナ「…………(汗)」
やれやれ、長次くんからある程度の事は聞いていたけど。
まさか忍術学園にいた時以上でも、下らないことで喧嘩しているなんてね!
確かポップくんが言ってたけど、仙蔵くんが本気で怒ると焙烙火矢を使うって言ってたわね。
あの爆発系は危険過ぎるわ、何とかしなきゃ!
『ポカポカポカ ポカッ』
食満留三郎「…………」
ポップ「てめぇら。いつまで幼稚な喧嘩してんだよ!」
潮江紋次郎「済まない。今日はバッツの誕生日ということだったから、俺たちなりにプレゼントを話し合っていたんだが」
ポップ「要するに。互いに意見が利害一致しなかったから喧嘩が更にヒートアップしたと?」
2人『はいっ………』
ワリオ「ぐへへへ。ならばその隙に、レオナちゃんのおパンティをwwwww」
炭治郎(ネルさん次元)「よしっ。今日こそ俺は善逸にアタックして見るぞ!」
ポップ「………。てめぇら……、いい加減に………」
炭治郎(ネルさん次元)「………ッ!!!」
ワリオ「…………ッ!!!」
ポップ「その腐った性根を、どうにかしやがれーーー!!! メドローア!!」
2人『ギャーーーーーーー!!!』
は〜あ、あたしの旦那様……細かいとこでも気分が優れないのよねぇ。
確かにさっきのメドローアは、少々やり過ぎのような気がするんだけどなぁ。
その後クロコダインとハッサンが到着し、いつものように修復工事にテキパキと取り掛かり始めたの。
すると……その直後、あたしに代わってアイクくんとクラウドくんがポップくんに、夜まで大人しくするように注意を呼びかけてくれたのは聞くまでもなかったわ。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.50 )
- 日時: 2022/08/05 21:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第36話「皆からの贈り物 中編」
【カール城 大広間】
『ニコ〜』
???「ねえ。何度も言ったよね? あたしの大切な人を怒らせたら、どうなるか?!」
炭治郎(ネルさん次元)・ワリオ「「…………」」
レイ「…………(汗)」
いやいやいや、ポップ殿下より王妃様……キミの方が数倍以上に怖いぞ。
彼女の怒りは、普段あまり怒らないシュウによく似てるけどね。
俺がシュウを外の世界に導いたあの頃だって、そんな感じではなかったな。
今はこうして、''戦士たちの愉快な日々3''メンバーや''カオスな日常〜大丈夫ではない〜''のメンバー。そして俺たち''ポケモン二次創作 最期の足掻き''メンバーにとっての、初の共同作業になっている。
しかし本番の時刻は、20時かららしいが。
あっちは未だに、最終調整が出来ていないだろうか。
『カツカツカツカツカツ……』
???「ヒュンケルさん!」
ヒュンケル「あぁ。ネルの所の善逸」
我妻善逸(ネルさん次元)「さっきからだけど。こんないい日に何を深刻そうにしているんですか?」
ヒュンケル「…。フィナーレ用としてバッツたちの世界の定番にするかで今、かなり悩んでいるんだ」
レオナ「ヒュンケル。その曲なら、あたしたちも総動員でご披露しましょうよ!」
我妻善逸(ネルさん次元)「えっ?!」
ヒュンケル「なっ、何を仰るんですかレオナ王妃!」
サンジ「別にいいだろ。その方がバッツも安心すると俺は思うぜ」
シュウ「そうだよヒュンケル。僕もレオナ王妃の言う通りだと思うよ。」
ミソウ「同感同感。」
ヒュンケル「…………」
我妻善逸(ネルさん次元)「ヒュンケルさん……」
ヒュンケル「……。仕方ないな、しかし。その役目をオレが引き受けた以上……お前たち全員を徹底的に厳しく指導してやるから、覚悟しろよっ!」
全員『了解っ!』
ポップ「………(汗)」
あはは、兄弟子らしい雰囲気がヒュンケルなりに出て来たな。
そう言えばダイは今、オープニング・セレモニーで披露するあの''オペラ''を練習してるんだったな。
かつてセリスが大女優の代わりを務めていたって話を以前聞いていたからな、この機会に関してダイの奴がかなり緊張しているぞ。
アイツの方はラーハルトに任せて、その間俺は本日の主役の様子を見に行きますかね。
37話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.51 )
- 日時: 2022/08/06 10:13
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第37話「バッツとポップ①」
【カール城 城の門前】
『パチパチパチパチ…』
???「クリフト。状況はどうだ?」
クリフト「はい。今の所目立った動きはないかと」
バッツ「そうか。」
コブナ「バッツ様!」
バッツ「コブナにタツナ、どうしたんだよ?」
タツナ「ああ。さっきまでこの城門を巡回していた時なんだけど、パプニカの若き殿下がお前さんを探していたぜ」
バッツ「パプニカの若き殿下…。そいつの特徴はどんな感じだった?」
コブナ「はい。今のバッツ様みたいにちょっとボサボサしていますけど、確か黄色いバンダナを愛用していましたよ!」
バッツ「……ッ!!! おい、アイツは何処に行くと言っていた?」
タツナ「ああ。俺とコブナがすれ違った時は自分の部屋にいるって言ってたぞ。」
バッツ「分かった、ありがとう!」
タツナ「おい、バッツ。」
コブナ「……。ねえタツナ様、バッツ様の他にも誕生日の人っていたかな?」
タツナ「あっ。シュウの誕生日、しかも今日じゃないか。」
コブナ「まあレオナ王妃様やフローラ様なら大丈夫じゃないかな。あの方たちは誰が増えても賑やかにしてくれる頼もしいお方だからね。」
タツナ「ああ。それもそうだな。」
こんなに走ったのは、久し振りだな。
俺がかつてクリスタルを守る為の戦いをしてた頃は、高い所が怖くても頑張ってたよな。
故郷にいる村の皆も好きだけど、今はティナと再び歩き出す為にも俺は……親父の遺言に従っていくよ。
一時は別々の道に進んじまったけどさ、こんなにもティナを守りたいと思った事はないよ。
【廊下】
『カツカツカツカツカツ…』
バッツ「あっ、フローラ様!」
フローラ「あらバッツ。こんな時間にどうしたの?」
バッツ「フローラ様。何処かでポップを見かけませんでしたか?」
フローラ「ポップですか? 彼なら自分のお部屋にいますよ。」
バッツ「そうですか。良かった」
フローラ「彼を探しにいくという事は、何か用事があるんですね?」
バッツ「はい………」
フローラ「いいでしょう。他ならぬあなたの頼みなら、開催時間を21時からに延長します!」
バッツ「………ッ!!! ふっ、フローラ様…」
フローラ「それからバッツ。あまり本日の主役が''当の持ち場''から離れていると、あなたの大切な人やダイたちが凄く心配しますよ?」
バッツ「はっ………、はい………(汗)」
フローラ「ふふっ……」
分かっている、それは分かっているけど。
折角開催時間をずらしてまで、貴重な機会を与えてくれたんだ。
それに俺はもう、迷わないとポップに伝えたい。
アイツは表向きはパプニカを纏める国王だけど、それ以外は俺の良き相談相手でもあるんだ。
アイツにだってレオナの前ではカッコいい姿を見せているけど、本当は悩んでいるに違いないんだ。
こんな時位1人の女を守ると決めた俺が向かわず、誰がアイツの側に寄ればいいんだよ。
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪…』
バッツ「こっ、この音色は?!」
???「バッツ。」
バッツ「ヒュンケルにダイ、それにシュウたちまで!」
シュウ「どうしたのバッツ。本日の主役でもある君自身の持ち場から離れて大丈夫なの?」
バッツ「ああ。来る途中でフローラ様にあったけど、事情を話したら分かってくれたよ」
シュウ「そっか。」
レイ「……。この綺麗な音色、もしかしてポップ殿下が?」
ダイ「うん。前に俺、セーニャから聞いた事があるんだ。この音色は中々会えない人のことも踏まえて、''かつての故郷''を思い出している子守唄見たいな物だって」
バッツ「……。確かポップの故郷って……ランカークス村、だったよな?」
ヒュンケル「ああ。その村の離れで、オレとダイがロン・ベルクから修行を受けたこともある」
ダイ「あはは。あの頃の修行コースはかなりのハードコースだったよ、まるで第2のアバン先生がいるみたいだった……」
ヒュンケル「ああ。そうだな、ダイ……」
ダイ「…………」
ヒュンケル「………ッ!!! ダイ、どうした?」
ダイ「ううっ……。あの頃の鍛錬を思い出したらおれ、かなり身震いして来たよ……」
レイ「大丈夫だダイ。俺が君の傍にいるから。」
ダイ「うん。ありがとう、レイ。」
ヒュンケル「…………(ゴゴゴゴ……)」
シュウ「ほらヒュンケル。こんな時は末の弟弟子を暖かく見守ってならなきゃ駄目じゃないか。」
ヒュンケル「……。そうだな……。」
シュウ「あのね。カッコいいことか情けないことを平気で言ってる見たいだけどダイ、君こそマァムさんに本音ぶつけなくていいの?」
ダイ「………ッ!!!///////」
バッツ・シュウ「「………(心:あ〜あ。ダイのその反応、めっちゃ分かり安っ!(汗))」
そんなんだからレオナ王妃に毎回のように、お前のことを鈍感勇者って言われるんだよなぁ。
クラウドの時もエアリスに関しては、かけがえのない友人らしかったけど。
そのクラウドがエアリスじゃなく、長く寄り添って来た幼馴染・ティファを選んだのは何か理由があったんだろうな。
分かるよクラウド、俺だって同じようにレナじゃなくティナを選んだ理由を。
今回の俺自身の誕生日開催の時に、俺は皆に宣言するんだ。
全ての闘いが終わったその時に、俺はティナと新しい道を進んで行く事を忠誠する為に。
38話に続きます。
本作に関する感想や恋愛に関するアドバイスなどでも、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.52 )
- 日時: 2022/08/06 16:26
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※今回のお話はダイXマァムがメインの回ですが、友情出演としてポップとレオナが登場しますのでご了承下さい。
※後半に登場するポップの言語に少しギャグ要素が入っているので、笑い過ぎに注意しながら閲覧下さい。
第38話「バッツとポップ②」
【カール城 バルコニー】
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪』
???「……。父さん………」
いつかクロコダインが言っていたわ、負けず嫌いな所は父親譲りだと。
確かに私はダイや他の皆の力になりたくて、武闘家という新しい道を見つけて来たわ。
でも、その決断のせいで私は……ダイを沢山悲しませてしまったわ。
勝手にいなくなった私を見て、ダイは私を嫌いになってしまったのかしら。
『バシンっ』
マァム「……………」
レオナ「マァムの馬鹿、この鈍感!」
マァム「れっ、レオナ?!」
レオナ「あのねマァム。キミはそうやってダイくんから離れようとしているみたいだけど、ダイくんはそんなキミを今も大切に好いているのよ?」
マァム「…………ッ!!!」
レオナ「結界が張る前のバーンパレスに行った時、マァムは1番にダイくんを見つけて……そしてあなたのお母様・レイラおばさんのようにダイくんに優しく寄り添って、労ってくれたじゃない!」
マァム「あっ………」
レオナ「いつかヒュンケルがあなたに言っていたの。まるでマァムは聖母のような存在だって!」
マァム「レオナ。ごめんなさい、ごめんなさいレオナ…」
レオナ「大丈夫よマァム。君とダイくんなら絶対に上手く行くわ!」
マァム「えっ…?!」
レオナ「あなたに出来ない事はあたしがやる。だからマァム、あたしに出来なかった事はあなたが引き継いで欲しいの。そして、そして胸を張ってどんな時でも。ポップくんやあたしの分までダイくんを守り通す事を……あたしたちの前で誓いなさい!」
マァム「レオナ……。ええ、ありがとう!」
レオナ「宜しい。もうすぐしたら集合時間だから、マァムも急ぎなさい!」
マァム「ええっ。また後でね、レオナ」
レオナ「ええっ!」
私の首元にあるアバンの印には、その為のお守りみたいな物だわ。
確かにダイってもう一度バーンパレスに乗り込んでいた頃……互いに惹かれ合うムード自体が苦手って言っていたけど、その純粋な心の持ち主でもあるダイを変えられるのはレオナじゃない……慈愛の心を持つ私にしか出来ない事なんだわ。
ありがとうレオナ、あなたに背中を押して貰ったお陰でダイに自分の気持ちを伝えられる気がするわ。
だからレオナ、あなたもポップの事……これからも支えて上げてね。
『タッタッタッタッタッタ……』
???「まっ、マァム!!」
マァム「ダイ。凄い汗よ、大丈夫?」
ダイ「えへへっ。マァムに会いたい一心で走ったから、全然大丈夫……じゃ……ないかも……」
マァム「ダイ!!」
『ガッ』
ダイ「………? えっ、え〜〜〜〜〜?!」
マァム「…………」
良かった、万一受け止められなかったら危なかったわ。
私のせいでこれ以上、誰かを失うのはもう嫌なの。
ずっと閉まっていたけど、レオナと話していた時に思い出したわ。
あの涙は……ダイの流していた涙は、お父さんの……バランの朽ち果てた姿その物だったんだわ。
いつもあなたからお父さんの回復を何度か諦めずに依頼して来ても、あの時はもう駄目だと私やヒュンケルたちには既に分かっていたから。
『ギュウゥゥゥ………』
ダイ「まっ、マァム……。苦しいよ……」
マァム「ごっ、ごめんなさいダイ! そんなつもりじゃなかったんだけど」
ダイ「………。………かったんだ………」
マァム「えっ………?!」
BGM設定:クロノ・トリガーよりクロノとマール 〜遠い約束〜(別名:ダイとマァム 〜新たに始まる2人の門出〜)
ダイ「あの時おれ。マァムにどうしても治して欲しくて、父さんとまた戦えるんだってずっと思っていたんだ。」
マァム「…………」
ダイ「でも。そんな事をしたらマァムや皆が困り始めるから、それは絶対に駄目なんだって父さんが俺に言ってくれたんだよ……」
マァム「ダイ………」
ダイ「本当はね。ネイル村を旅立つ時も、これからもマァムにはおれたちの旅についてきて欲しいって言いたかったけど……そんな事をしたらさ、レイラおばさんやミーナちゃん ネイル村の皆に悲しい顔をしてしまう気がして怖かったんだよ……」
マァム「………。………んな事ない、そんな事ないわよダイ!」
ダイ「えっ……?!」
マァム「あの時母さんが言ってたの。強くて勇敢だった父さんに心を惹かれてね、村を飛び出していったことがあるんだって。」
ダイ「えぇ〜〜〜っ!? れっ……、レイラおばさんが?!」
マァム「そうよ。だから私も私の信じる道を進んで行きなさいって母さんが言ってくれたの」
ダイ「…………」
マァム「あの頃はあの頃。今は今なんですもの、改めてダイ。あなたの口から聞かせて欲しいの!」
ダイ「何っ?」
マァム「私……。レオナみたいに素直じゃない所もいっぱいあるし、フレイザードの時みたいにあなたの頭を無闇に叩いてしまうかも知れないけど。そんな私でよかったら、これからも私と一緒について来てくれますか?」
ダイ「………。あ、当たり前だろ。それに……、それにおれ……おれは……///////」
マァム「………? だっ、ダイ……?」
ダイ「おれは……おれは……、おれはマァムが好きなんだよーーーーー!///////」
マァム「………ッ!!! わ、私も……。私もダイのことが大好きよーーーーー!///////」
ダイ「マァム……、ありがとう。」
マァム「いいえ。こちらこそありがとう、ダイ……」
ダイ「…………。えへへへっ!www」
マァム「…………。うふふふっ!www」
???「ったく。うるっせーんだよ、こんの鈍感男女組!」
ダイ・マァム「「………ッ!!! ぽっ、ポップ?!」」
ポップ「あ〜くそっ。折角人様が気持ちよく静寂を満喫してたのによ、何でお前ら2人の恋の行方を見守らなきゃいけねーんだよ!!(激怒)」
ダイ「ごっ、ごめん………」
マァム「ポップ。あなたの貴重な静寂を邪魔して、本当にごめんなさい……」
ポップ「……。分かればいいんだよ、分かれば……。後な、マァム!!」
マァム「なっ、何よ……?」
ポップ「…。ダイは俺やヒュンケルにとっても大切な弟分だ、コイツがこれ以上無茶しなくて済むように……しっかり頼んだぜマァム!」
ダイ「ポップ………」
ポップ「じゃあなダイ……マァム。お前さんらがこれから上手く行く事を祈りながら、俺はこの辺でお暇するからよ! 後はしっかりやれよ?」
ダイ「うん、任せて。」
ポップ「いいな? もし一瞬でもダイを危険な目に合わせやがったら……俺たちやラーハルトたちが黙ってないという事を、しっかり覚えて置けよ。分かったな?」
マァム「………。ポップ………」
ポップ「それと。集合時間にはぜって〜遅れんなよ、お2人さん♪」
ダイ・マァム「「……。あはは、あはははははは♪」」
それは、ダイまでも失って途方に暮れていた時も。
あなたはそうやって力強く、私の背中を押してくれた。
いつもはお調子者で、クロコダインやヒュンケルのような強い敵を目の前にすると………すぐさま逃げてしまう大馬鹿な大魔道士だけど。
根は優しくて、私の知らないダイを彼は沢山知っているんだわ。
私の持っている心こそが慈愛なら、ダイは純粋 ヒュンケルは闘志 レオナは正義。
そして……、そしてポップは勇気の心を持っている。
やっと全てが落ち着いたから、もうすぐ開かれるであろうバッツの誕生日開催の時に胸を張って………私自身が考えている事をシュウやアイクたちの前で堂々と誓わなければ行けないわ。
折角レオナが私の為に背中を押してくれたんですもの、その気持ちを無駄にしたくないわ。
39話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.53 )
- 日時: 2022/08/07 08:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第39話「誕生日おめでとう inバッツ編①」
【カール城 廊下】
『カツカツカツカツカツ…』
カナル「あっポップ殿下、まもなく例の誕生日開催が始まる時間であります」
ポップ「分かった。開催中各国の兵士たちでこの国の警備をしっかり強化するんだ、いいな?」
カナル「はっ!」
親父……母さん、あれから1年が過ぎたんだぜ。
あの大戦から1年後、ダイが帰り道すら見失っちまった頃があったけど。
もしおれがダイの奴を迎えに行かなかったら、アイツは帰って来れなかったかも知れないんだ。
な〜んて、今は憂鬱な事を言ってる暇なんてねーよな。
【大広間】
アリーナ「クリフト。上手く演じれるかしら…」
クロコダイン「ガッハハハハハ。心配は無用だアリーナよ、今は俺たちで上手く行く事を祈るしかない」
アリーナ「そうよね。ありがとう、クロコダイン」
フローラ「この場にお集まりの皆さん。一旦静粛にして下さい! これから本日の主役であるバッツ・クラウザーの誕生日会を我がカール王国で開催したいと思います、盛大な宴を開く前に……まずは皆さんにこちらをご覧して頂きたいのです!」
シュウ「急に暗くなっちゃったよ。何か始まるのかな。」
タツナ「確かにな。全てを消しちまったから、きっとアレがいよいよ始まりそうだな。」
シュウ「うん。ダイやマァムさんたちなら上手くやり遂げられるよ、だって……この日の為に彼女たちは沢山練習して来たからね。」
タツナ「ああ。そうだなシュウ。」
ミソウ「楽しみ楽しみ。」
アイク「………ッ!? なっ、あそこにいるのってダイか?!」
ゼルダ「まあっ!」
ポップ「…………」
そうか、フローラ様は盛大な宴を開く前にこの機会を用意してくれていたんだ。
顔付きは女顔だから、誰でもダイが女だって勘違いする奴らも沢山いるよな。
おれなりのあの力強い押しがあったから、ダイは最初の段階を上手く乗り越えていっている。
そして伴奏になり、ドラクゥ役として登場したマルスの動きに合わせながら……マリア役のダイは綺麗に踊り始める。
そろそろ終盤の歌詞が来る頃だぞ、頼んだぜダイ!
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪』
ダイ「♪ありがとう わたしーの 愛する人よ。一度でも このー想い 揺れ〜たわたしに♪
♪静かに 優しく 応え〜てくれて。いつーまでも いつーまでも、あなーたを待つ〜♪」
クリフト「ラルス王子がお探しです。ダンスのお相手を」
ダイ「……………」
クリフト「もうお諦め下さい。我が国は東軍の支配下になってしまいましたから」
ダイ「……。うん、分かったよ………」
へっ、こっちまでぐっと来ちまうじゃねぇかよ。
しかし、これだけでは終わらなかった。
ある程度ワルツを十分に楽しんだ後、マァムの奴は一足早く何かに気付いたと同時に音楽も変わる。
やっべぇ、これこそイベント中の戦いか?!
だが、おれが駆け付けるまでもなくマルスが再登場し始めたんだ。
マルス「♪マリア〜♪」
ダイ「♪ドラクゥ この日を 信じてた〜♪」
ククール「♪マリアは〜 このわたしの〜 妃になる べきひとだ♪」
マルス「♪命 尽き果てよ〜う とも 離し〜は しない♪」
ククール「♪決闘だ♪」
うげ〜っ、コイツはコイツで相当ヤバい展開になるぞ。
とか言ってる場合じゃね〜し、舞台上に一体誰かいるんだ……?
あっ、あのオルトロスの野郎になり切ってんのってジタンなのか?!
さっすが元タンタラスの一員だけはあるわ、あんな演技でさえアイツは完璧にこなして行くぞ。
此処からが本当の終幕だ、後は上手くやってくれよマァムにロック そしてレイとユウ!
40話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
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