お兄ちゃんに恋しちゃった__ 作者/葉沙

第9話「限界」



由希:「おっはよ~~祐~」

祐:「あっおはよ。」

由希:「どうだったぁ??」

祐:「えっ??何??」

由希:「もう!とぼけないでよぉ~~昨日祐、うちの
お兄ちゃんに告白されたでしょぉ!!」

祐:「あ~~うん。。ってなんで知ってるのぉ??}

由希:「そりゃぁわたしは淳の妹だよ??もう、どうしてふっちゃったのぉ??お兄ちゃんすんごい残念
がってたよぉ??それよりさぁ、好きな人いるんだって~誰々??」

祐:「そ、それは~ひ、ひみつっ!!」

由希:「んもぅ!!そんなに恥かしいのぉ??まぁいいやっ!!あたしね、今日こそ陽先輩に告ろうと思うの。いいでしょ??もう十分、様子見たんだし。」

祐:「だめ」

由希:「えっ??」

祐:「だめっだめ!!!絶対にお兄ちゃんだけはやめて!!だめ~~~~!!」

きづけばあたし、すんごい興奮してた。

由希:「どうして??どうしてだめなのぉ?
彼女もいないんでしょ??あたしすんごい陽先輩の
ことすきなんだよ?!分かってるでしょぉ?祐も。
まさか、祐も陽先輩の事、好きだったりして~はははっ」

祐:「そうだよ。あたしお兄ちゃんの事が好きだよ。
陽の事が好き。」



第10話「反撃」



あたしは心の中で思った。

あっやばいっ!!ついに言っちゃったよ!!
でも、もう胸の中に閉まっておくのに、ピーク
がすぎた。

由希:「祐、嘘でしょ?妹として陽先輩がすきなんでしょ?」

祐:「本当だよ。嘘じゃない。一人の男の人として、
お兄ちゃんが好き。ごめんね、急にこんな事言って。」

由希:「何それ。意味分かんない。自分の言ってることが分かってんの??だって、実の兄だよ?だめだよ。実の妹が実の兄の事を好きだって??笑わせないでよ。ここはマンガの世界じゃないんだよ。」

祐:「うん。。分かってる。分かってるよそんな事!!!」

あたしは、クラスのみんながびっくりするほど、
とっても大きな声を出してしまった。だって。。。

祐:「だってさぁ、こんなのしょうがないじゃん。
人を愛してしまったんだから。自分でも何度もいけないって、言い聞かせて陽を好きになんないように、
好きだって気持ちを忘れようとしたよ??でも、」

由希:「でも無理だっていうの??」

きづけば、目から涙がこぼれ落ちていた。

由希もとっても必死な顔をしていた。

もちろんあたしも。

由希:「だったらさぁ、私のお兄ちゃんが祐に
告った時に、どうして付き合わなかったの??
その時OKしてたら、陽先輩の事、忘れることだって
できたんじゃなかったのぉ??」

あたし達の友情は、これからだんだん崩れ落ちていったんだ。