お兄ちゃんに恋しちゃった__ 作者/葉沙

第23話「俺の思い」



今、俺は学校の体育館にいる。

別に部活ってわけでもない。

夏休みだから誰も居ない。

ただ、必死にならべく祐から離れることにした。

でも、俺って最低だ___

愛する人を悲しませて、本当は

こんな祐に冷たく接したくない。

でも俺達は両思いだったなんて___

これって禁断の恋??

かなう事のない、結ばれない恋??

こんな俺、祐、嫌うに決まってるよな。。。

だってここで俺が、祐の事好きだっ

なんていうと、どんなことになるかぁ。。。

だからここは祐の事を思って、冷たくするべきだ。

祐を好きっていう気持ちはずっとずっと、ずっと
心の中に閉まっておこうと、そう決めた。。。

胸の限界が起こるまでは___



第24話「限界が過ぎた」



陽は、あたしの事嫌いになったのかなぁ??

どうして、冷たくするのぉ??

しかもあんな告白をしたときから__

バタンっ!!

そんな時、ドアが開く音がした。

祐:「あっ陽だっ!!おかえり!!どこ行ってたのぉ?」

陽:「別に。。祐には関係ないじゃんっ!!」

あたしはもう限界だった。

胸の中にいる小人があたしに今だっ!と
合図を送っている。。。

あたしは言った。胸のそこから、今までの思いを__

祐:「ねえっ!!陽!!あたしの事嫌い??」

陽:「別に。」

祐:「だったら、どうして冷たくするのぉ??」

陽:「そうか??」

祐:「そうだよっ!!どうしてあたしが陽の事
すきだって言ってから、冷たくなったのぉ??
どうしてか、いっつも気になってしょうがないよ!!」


陽:「だって、俺も、俺も祐の事好きだから。。」

祐:「えっ??」

陽:「俺もほんきで祐の事好きだから、だから
祐が俺に告白したときマジ、びびった。。
だから、こんな結ばれない恋だめだって、思って
わざと、祐に冷たくして、俺を嫌わせようと
していた。。だってこんな兄妹で、愛し合うって
変だよ。だから、もうほんとに祐は俺の事嫌いに
なってよなぁ。。。。」

気付いたら俺、、すべてを明かしていた。

俺は、2階に上がろうとしていた。

俺の恋、さようなら___

そう思ったとき、、、

祐:「陽!!ちょっと待って!!あたし、嫌いになんかなってないよぉ!!あたしまだ、陽の事すきだよ。
ちっとも陽の事嫌いになんかなってないよ!!」

陽:「祐。。ごめん!!ほんとにごめん!!
今まで冷たくして。。俺達、両思いだよね。。
俺、自分の気持ちに正直になる」

祐:「うん!!あたしも!!」

そして、あたしたちは強く抱きしめ合った。