お兄ちゃんに恋しちゃった__ 作者/葉沙

第31話「思いがけず展開」



あたしはいつもの喫茶店に向かった。

少し胸をドキドキさせながら。

祐:「まだぁ、来てないやぁ」

___30分後___

祐:「んもぉ~~遅いなぁ~」

由希:「あっ!!ごめん!!道路通行止めで遅れちゃった。。ほんとごめん。。」

祐:「ううん、いいの」

由希:「あのさぁ、陽先輩も祐の事好きなんだよね。
つまり2人は両思いって事だよね。
兄妹で、愛する、兄弟で。。。。あっごめん!!
あたしなんか変になってた。。」

祐:「う、うん」

由希:「あっそれでね、2人があんなにも仲いいから
あたしは出る出番なくなっちゃって。。。
しかも陽先輩、祐の事好きだったら、もう意味ないと
思って。。あたし邪魔だったよね。。ごめん
だからあたし身をひくことにした。」


祐:「え??」

由希:「だから幸せになって、祐。親友の事を
思ってこうしたんだからぁ、もし陽先輩に何か
あったら許さないからね~~」

祐、由希:「はははっ!!」

祐:「由希、ありがとね。そしてごめんね。由希」

由希:「何、謝ってんのよぉ!!」

祐:「由希もいい人みつけて。」

由希:「うん、じゃぁあたし帰るね。幸せにね。」

祐:「うん。。」

それを言うと由希は涙目で去っていった。

ほんとに由希は陽の事、愛してたんだと思うと
なんだか、あたしが悪いみたいで心が痛む。

だけどせっかく由希が譲ってくれたんだ。

胸を張って、陽に会える。



第32話「事故」



あたしと陽は毎日幸せの日々を送っていた。

祐:「陽!!ちょっと買出しして来る!!」

陽:「俺も行くよ!!」

祐:「陽はいいよっ!!待ってて~」

陽:「う、うん分かった。」

あたしはいつもの道を通り歩道を渡ろうとしていた。

しかし信号が青になったにもかかわらず、横から
車が猛スピードで向かってくる。

あたしにだんだん近づいてくる。

車が来るっ!!早くよけなきゃっ!!でも体が動かない!!!

___キキィっっ!!!!バンっ!!___

祐:「い、痛っ。。。。」

あたしは何がなんだか分からなかった。

そして気を失ってしまった。すぐさま
あたしは救急車で病院へ運ばれた。

___祐の家では___

陽:「えっ??祐が事故ぉ??」

神様、お願いします。

どうか祐を助けてください。

心から祈ります。お願いです。

助けてください。

俺はすぐさま病院に向かった。

しかし、病室の前には淳と見知らぬ女の人が
立っていた。