お兄ちゃんに恋しちゃった__ 作者/葉沙

第37話「本当の真実」



女の人:「突然入ってきて、ごめんなさいね。。
祐??祐なのね??」

祐:「ちょ、ちょっと何なんですかぁ??
ってか何であたしの名前知ってるんですかぁ??」

女の人:「あっごめんなさい。ちょっと祐さんに
話しがあって。いい?」

祐:「じゃあちょっと行って来る」

淳:「うん。。」

女の人:「あたし、小中三咲といいます。」

祐:「どうも。あたしば小中祐です。
同じ苗字ですね。」

三咲:「そりゃぁね~」

祐:「えっ??」

三咲:「あっごめんなさい。今日は本当の事を
話しにきたの。実はね、今日陽くんが韓国に旅立った
のは、あたしもさっき知ったんだけどね。」

祐:「はい、何ですか」

三咲:「ある佐藤っていう人に色々言われて、きっと
陽くんも大人になったらの事考えて、祐さんの事を
思って、韓国にいったんだと思うの。
将来、兄妹で愛し合うって事は、世間の人に
祐チャンが色々言われて、苦しむんだとおもったんじゃない??それで俺じゃだめだって旅立ったと思う」


祐:「そう、何ですかぁ??はっ陽はばかだよ。。
陽は何で、あたしの事なんか気にして、誰にどんなこと言われても平気だよ。。。でも陽はいないもんね。
ごめんなさい。なんか一人で泣いちゃって。。」


三咲:「いいのよぉ。。。本当はこれ言わないでおく
つもりだったんだけどね、あなたと陽くんは
兄妹じゃないのっ!!」

あたしはそれを言われたとき、頭が真っ白になった。

祐:「それ・・どういうことですか??」

三咲:「赤ちゃんの頃、陽くん違う子と
入れ替わったのよ。。そしてあたしは急に
病気になって長い時間入院してて、だから兄妹じゃないって言うこと中々いえなくて。。それで言うときが
来たんだけどね、あまりにも2人が仲よかったからぁ
。。。だからあなたは私がお母さんなのよ??」


祐:「えっ・・だったら陽は韓国に留学なんてしなくてもよかったじゃないっ!!兄妹じゃないってもっと
早く知ってたら、別れなくて、済んだのに!!
何のために今頃いったの!!どうして。。。。」



第38話「決意」



三咲:「なんかごめんなさいね。。でもあたしは
あなたのいや、祐のお母さんよ?」

祐:「謝ったって、陽はいないんです。分かりますよね??だからどうしようもないんです!!
早く帰ってください!!三咲さん!」

三咲:「いいのよ。親子なんだから、敬語なんか
使わなくて。まだ慣れてないかしら。」

祐:「早く!!早く帰ってくださいっ!!!」

あたしは今、何がなんだか分からなかった。

あたしと陽が兄妹じゃないんなんて。

もしそうだと早く分かったら、今頃
陽と楽しく暮らしてたのに___

あたしは病室に戻ろうと、後ろを振り向いた。

祐:「あっ!!陽だっ!!」

しかしそこにいたのは淳だった。あまりにも会いたくて幻を見たのだ。

淳:「あっ陽はここにはいないよ。ごめん、聞いちゃった、2人の事。大丈夫だよ。時が経てば忘れられる。よくそういうじゃんっ!」

本当に忘れることなんて、出来るかなぁ??

淳:「あのさぁ、俺達付き合わない??」

陽がいないから、言うわけ??

そう思ったが、陽を忘れるために。。。。

忘れなければ、いつにたっても、心にけじめがつかない。

きっと陽だって美人な韓国の人と付き合ってるだろう。

祐:「いいよっ」

淳:「ほんと??」

祐:「うん」

淳:「やったっ!ありがと。」

あたし達はそれなりに順調に交際をしていった。

心の奥深いところに陽を閉まっときながら。