お兄ちゃんに恋しちゃった__ 作者/葉沙

第15話「俺の気持ち」



チュンチュンっ

朝を知らせる、小鳥が鳴いている。

今日は淳君とデート。

祐:「んじゃぁ、お兄ちゃん行って来るっ!!」

陽:「おう。」

ねえ、神様。俺もう我慢しなくていいよね??

だって祐はもう彼氏も出来たんだから、せめて

片思いだけでもさせてくれよ。

もう、我慢の限界だ。

こんな結ばれないって思ってる。

でも、俺は。。。。

祐が好きだ。祐を愛してる____

だから、もう好きな人は?と聞かれてもちゃんと
いると答えられる。

でも神様、俺達は両思いじゃない。

ただ、俺が一方的に祐をすきだから、この気持ち
は絶対に祐には伝えない。

俺は愛してはいけない人を愛してしまったんだ___

はっきり言って、俺は祐に彼氏が出来たと聞いて
嬉しくなかった。むしろ悔しかった。

本来であれば、俺と淳はライバルだ。

だけど、この「好き」という気持ちは

誰にも伝えないで、心の中に封印しておこうと決めたんだ。

だって言ってしまえば_____



第16話「距離」



祐:「おかえりぃ~!!お兄ちゃん!!」

陽:「うん。どうだったぁ??」

祐:「うん!!楽しかった。そんでね、淳君と遊園地にいったんだぁ~~。え~と確か、前に陽と行った
遊園地だよぉ~~」

陽:「ふ~ん。じゃあ俺、風呂はいってくんね。」

祐:「うん。。」

でも今日は少しだけ陽を忘れられたような
気がする。

でも。。。まだ沢山の陽への気持ちが胸に詰まっていた。


あたしは自分に言い聞かせた。

大丈夫。大丈夫だ、あたし、ゆっくりと
忘れられれば、良いんだ。

___それから2ヶ月の月日が経った___



そこに電話が来た。

祐:「あっ由希からだ!!もしもし~」

由希:「あっ!!祐??明日なんだけど、どっかの
喫茶店で会えない??ちょっと相談があって。。。」

祐:「うん、分かった!!」

なんだろ??相談って。。。。

由希:「んじゃばいばいっ~~」

祐:「ばいばい~~」

ふとあたしは思った。

何でだろう??どうして、淳君と付き合ってるけど、
今、淳君に会いたいって思わないんだろう??

まだ、陽の事、忘れられないのかなぁ??

もし、そうだったら、早くわすれなきゃっ!!

だってもう、ゆっくりとか言ってから、2ヶ月も
経ってるんだもん!!

でも、どうしても、陽があたしの頭の中を
よぎる。

あたし、まだ陽の事好きなのかなぁ??