コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Multiplex Cross Point 完結
日時: 2011/01/04 15:36
名前: Faker (ID: uUme72ux)

新たに小説を書きます、Fakerです。
どうぞ、お気軽に見て貰えれば嬉しいです。
御意見など、お待ちしています。

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Re: Multiplex Cross Point─多重交差点─ ( No.1 )
日時: 2010/07/27 01:45
名前: Faker (ID: mCvgc20i)

Multiplex Cross Point─多重交差点─  登場人物

柚葉 クロト (18)

魔術組織【荒廃せし失楽園】に属する魔術師。
楽観主義で、何かと飄々としているが、色々と裏がある人物。
平時は、街で食い逃げを繰り返し、魔術師の間では『食い逃げ』の異名で呼ばれる。
組織創立時の初期メンバーの1人。

柚葉 椛 (15)

【荒廃せし失楽園】の副隊長を勤め、No.2の実権を握る少女。
厳格で、組織の利を第一と考え、職業柄、常に現実を見据えている。
義兄のクロトに対し、常に構って欲しいという感情を抱くものの、正直な言葉を言えない。
故に、言動が何故かツンデレっぽく聞こえる。
組織創立時の初期メンバーの1人で、後の組織の構成員獲得に大いに貢献した。

常世 秋兎 (18)

【荒廃せし失楽園】に属する魔術師。
陽気だが、何処か飄々としており、常に黒レンズのサングラスを掛けている。
語尾に、〜ゼ、と付けるのが特徴で、他にはアニメ知識に関しては組織一番。
組織創立時の初期メンバーの1人。

ヴァン・スルメルトゲーティア (15)

【荒廃せし失楽園】に属する魔術師。
冷静で温厚な、銀髪碧眼の少年。
姓を捩り、スルメの愛称で呼ばれるが、本人は認めていない。
組織内での役割は、専らツッコミ役。
組織創立時の初期メンバーの1人。

メル・ヴァートン (14)

【荒廃せし失楽園】に属する魔術師。
冷めた性格で、口を開けば毒舌ばかりの少女。
秋兎曰く、思春期真っ盛りだゼ!! …らしい。
椛に対しては普段よりも一層、毒舌が激しくなる。
これには何か理由がある模様。
クロトに対し、他の者達に対する感情とは違った感情を持っている。
ヴァン曰く、昔は純粋無垢な人だった、…らしい。

ひょっとこ仮面 (?)

正体不明、年齢不詳の【荒廃せし失楽園】総帥を勤める男性。
文字通り、ひょっとこの仮面を被り、素顔を晒した事が無い。
飄々とした言動が多いが、魔術師としての矜持を構成員に説くなど、真面目な面もある。
強力な水属性氷系統魔術を扱い、その実力は軍隊一個大隊に及ぶ。
現在は組織を留守にし、何処かに出張中。

Re: Multiplex Cross Point─多重交差点─ ( No.2 )
日時: 2010/03/15 16:46
名前: Faker (ID: xFQn5lM8)

第一話 【食い逃げ】の魔術師

「食い逃げだ───ッ!!」

昼間の繁華街に響き渡る野太い男の声。
その瞬間、繁華街に並ぶ中華料理屋の店内から1人の青年が飛び出して来た。
黒を基調とした紳士服に、肩に掛かる位の赤毛をリボンで括った青年。
彼は繁華街の道を颯爽と駆け抜けて行く。
その後からは彼よりも少し遅れて店から飛び出して来た店長らしき男が追い駆けて来ている。

「待たんか─────ッ!!」

「ひゃひゃひゃひゃひゃ。待て、って言われて待つ馬鹿はおらんのよ!!」

追って来る男を嘲笑い、青年は更に走るスピードを上げる。
後から追って来る男性も負けじと走る速度を上げるが、年齢が50を越えてる為、息が荒くなっていた。
その状況を見た繁華街の人々は、またか、と溜息を吐いたに違い無い。
譜条市に位置する、この大型繁華街で青年の名を知らない者は無いだろう。
毎度ながら食い逃げを行う常習犯なのだから。

「じゃあな。美味しい飯をありがとうよ、爺さん」

「誰が爺さんだ、俺はまだ中年だ─────ッ!!」

追って来る中華料理屋の店長は魂の叫びを上げる。
それで体力を使い果たしたのか、その場でバランスを崩して転倒した。
青年は転げた店長を無視し、颯爽と繁華街の出口を出て消えてしまった。
店長は忌々しそうに、あの食い逃げめぇ、と呟く。
それはそうだ、今週に入って繁華街で青年の食い逃げ被害に遭ったのは四度目なのだから。
流石に、仏の顔も三度まで、という限度も超えてしまっている。
だが、残念な事に、またも彼を逃がしてしまった。
店長は拳を強く握り締め、決意を新たにする。

(今度こそ。今度こそ、あの小僧を捕まえて謝らせてやるッ!!)

募集欄 ( No.3 )
日時: 2010/12/16 16:19
名前: Faker (ID: uUme72ux)

オリジナルキャラクター募集の欄です。
今回は第二部で使わせて戴くキャラクターを募集します。
良ければ、ご協力願います。

━募集欄━

<名前>

<性別>

<年齢>

<容姿に関する特徴を三つ>

<武器、魔術など>

<使って欲しい設定など>

<作者に一言>

━━━━━

ご協力を感謝します。

Re: Multiplex Cross Point─多重交差点─ ( No.4 )
日時: 2010/03/15 18:34
名前: Faker (ID: xFQn5lM8)

繁華街を抜け、住宅地を走っていた青年は唐突に足を止めた。
何故なら、ズボンのポケットに収納していた携帯が突然として着信を示すバイブルが鳴らしたからだ。
彼はポケットから携帯を取り出すと、耳に携帯を近付けて電話に出た。

「はいはい。柚葉 クロトでーす」

軽快な口調で電話に出た青年。
しかし、携帯の向こうから返って来た言葉は、

「このアホ─────ッ!!」

「ぎゃあああああ、耳が───────ッ!!!」

大音量で返って来たのは、聞き覚えのある少女の声だった。
かなりの音量だった為、携帯を近付けていた耳の鼓膜が破れそうになったのは言う間でも無い。

「貴様。我が【荒廃せし失楽園】の集会が今日であるのに、何で来ない!?」

「あれ、今日だったけ?」

「携帯にメールを送ったぞ。この前、貴様が私に教えたメールアドレスで」

「あー…。なら、絶対に俺は知らんわ」

「何でだ、貴様の携帯にメールをしたんだぞ。貴様が私に教えたアドレスで」

「うん。だって、そのアドレスは近所の婆さんの携帯のアドレスだから」

その言葉に、電話の向こうにいる少女は口を閉ざした。
互いに沈黙する事、数分間。
この沈黙を打破したのは─────

「このボケ──────ッ!!!」

「ぎゃあああああ、二回目だけど耳が─────ッ!!!」

「何で近所の婆さんのアドレスなんぞ教えたんだ、バカ野郎が───ッ!!!」

「ちょ、待っ…、耳が潰れるッ」

「ええい、とりあえず早く【楽園】の方に顔を出せ、以上ッ」

そう言って、彼女は通話を強制的に終わらせた。
クロトは立ち尽くして耳を押さえて唸っている。
彼女の声が耳の中で反響して、今での耳が痛い。

(痛てて…。と、とにかく【楽園】に向かった方が良いみたいだな…)

痛みを発する耳を押さえつつ、彼は住宅地を歩いて行く。
目指すは、【楽園】の名を冠する廃墟ビル。
其処は、世界の非日常を司る者達の組織の本拠地。
人は、世界の非日常を司る者達を、こう呼ぶ。


魔術師、と。


そして、柚葉 クロトも、その1人。
彼の名は、人呼んで───────────、【食い逃げ】の魔術師。


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