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- Multiplex Cross Point 完結
- 日時: 2011/01/04 15:36
- 名前: Faker (ID: uUme72ux)
新たに小説を書きます、Fakerです。
どうぞ、お気軽に見て貰えれば嬉しいです。
御意見など、お待ちしています。
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- Re: Multiplex Cross Point 第13話更新中 ( No.535 )
- 日時: 2010/08/03 20:28
- 名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)
激戦を制して尚、更なる激戦へ。
魔術師達の歩みは止まる事を知らなかった。
要塞の異称を持つ、【灰燼の風】の本拠地に侵入し、魔術師達は次なる敵と相対する。
本拠地のロビーに侵入した面々の前に、1人の少女が現れた。
「ようこそ、魔術師御一行」
これまた、不可思議な格好の少女だった。
ウェイトレスの制服を纏い、こちらに愛らしい笑顔を浮かべる少女。
肩より少し上の位置で切り揃えた黒髪は統一性を感じさせ、加えて少女の顔は人形の様に可愛らしい。
俗に言う、美少女という奴だろう。
突然の美少女の登場に一同は戸惑いながらも、秋兎だけは違っていた。
「お、おお…!! この状況でまさかのウェイトレスという萌え要素の登場だゼ!!」
「はいはい、黙ってましょうね、秋兎さん」
苦い微笑みと共にヴァンは、1人でテンションを高くする秋兎に跳び蹴りを見舞った。
ごっふッ、という軽快な奇声と共に、跳び蹴りを受けた秋兎は衝撃で床を滑って、少女の近くで停止した。
あら、大丈夫ですか、と心配そうな表情を浮かべる少女に、大丈夫です、とヴァンは答える。
今は、そんな問答をしている暇は無い。
痺れを切らした月夜が、一歩だけ前に踏み出すと、少女に諮問した。
「お前、【灰燼の風】の者か?」
月夜の言葉に、少女はくすくすと笑った。
返答は1つ、ただ明確な、
「ええ。私は【灰燼の風】の魔術師。名を─────────荒川 琴音と申します」
敵対宣言。
少女の自己紹介に、月夜は表情を驚愕で染めた。
理由は、彼女の名乗った姓。
「荒川…? 貴様、まさか荒川 冬丞の血縁者か?」
「その通りです、星姫 月夜。荒川 冬丞は私の兄者に当たります」
兄者が世話になりましたね、と琴音は友好的とも取れる笑顔を浮かべた。
だが、月夜達にとって彼女の態度など、どうだって構わない。
問題は、
「荒川 琴音。諮問する、道を開け、私達との不戦を望むか。道を阻み、私達との闘争を望むか」
選択肢は2つに1つ。
言葉での解決か、闘争か。
琴音は変わらず、友好的な微笑を浮かべたまま、唇に指を当てていた。
様子から察するに思案している様に思える。
ほんの1分の思案の後、彼女は指を唇から離し、月夜に対し、こう告げた。
「何て唾棄すべき女々しい考えなんでしょう。兄者の手を煩わす間でも無い…、死になさい」
瞬いた、刹那という瞬間。
琴音の姿は無い。
「上だ、月夜ッ!!」
月架の声が、響く。
声に反応し、彼女は視線を眼前からロビーの天井に移す。
琴音は飛翔していた。
その手に、禍々しい雰囲気を放つ日本刀の柄を握り締めて。
動け、と身体に指示を送るが、ほんの一瞬、間に合わない。
凄まじい速度で落下して来る琴音は、刀の刃先に月夜の首を捉えている。
「兄者には私から伝えましょう。星姫 月夜は私の手で討った、と!!」
ダメだ、避けられない。
付近の仲間達が月夜を琴音の凶刃から守ろうと前に出ようとするが、それも一瞬だけ遅い。
終わりです、と琴音は闘争心を剥き出しの笑顔で、そう呟いた。
だが。
その状況で琴音の凶刃と拮抗した者が在った。
それは、拳。
堅固に握り締めた拳が、琴音の刀を受け止めていたのである。
拳を突き出し、彼女の凶刃を受けた青年は、仲間達に向かってこう言った。
「おっと、こいつは俺が引き受けるゼ。お前らは先に上に行って暴れててくれ」
と、常世 秋兎は言った。
返答は無い。
仲間達は言葉を交わす事無く、行動で彼の言葉に応えた。
ロビーから続く階段を走る者、非常階段を走り抜ける者、と2手に別れ、行動を開始する。
ロビーに残されたのは、2人の人物。
「甘い考えですね、常世 秋兎。拳如きで、私に勝てるとでも?」
拮抗から距離を離し、静かな挙動で床に着地した琴音は、つまらなそうな表情を浮かべた。
秋兎の得物は、魔術によって強化された拳。
騎士を相手に善戦した拳だが、琴音は対して危惧していなかった。
速度は、琴音の方が圧倒的に上だ。
彼女の挙動は、星姫 月夜ですら見切れなかった。
しかし、秋兎にも勝算はある。
確実な、勝算が。
「安心しな。今回は拳だけで闘うわけじゃねぇ。ちゃんとした得物を使うゼ」
そう言うと、彼は手を後に伸ばした。
其処に何かが有る、という訳では無い。
だが、直後に異変が起きた。
ズズズズ…、と重たい音を立て、彼の影から巨大な剣が現れたのである。
3mもの巨大な刀身を持った、斬馬刀と呼ばれる種類の刀。
戦国時代、敵の騎馬兵を馬もろとも叩き斬る為に生み出された重量武器。
その柄を片手で握り、彼は残った片手でサングラスを外した。
現れたのは、爛々とした眼光を放つ、─────────────紅の瞳。
ズンッ、と琴音の身体に重圧が掛かった。
何の前触れも無く、正体不明の重圧は、琴音の身体を震わせる。
(これは…恐怖…ッ!?)
蛇に睨まれた蛙の図となった状況で、秋兎は告げた。
ただ、明確に。
「遊んでやるゼ、小娘。─────────────死なん程度に頑張って見せろ」
刹那、秋兎の持つ斬馬刀は恐怖に身を震わせる琴音に、容赦無用に振るわれた。
- Re: Multiplex Cross Point 第13話更新中 ( No.536 )
- 日時: 2010/08/03 20:35
- 名前: 柊 (ID: fgNCgvNG)
更新早いですね!
またまとめ読みですwすいません。
「ええ。私は【灰燼の風】の魔術師。名を─────────荒川 琴音と申します」
ってとこ、ぐっときました!格好よかったです!!
まさにクライマックスって感じですね!
最後まで頑張ってください!!
- Re: Multiplex Cross Point 第13話更新中 ( No.537 )
- 日時: 2010/08/03 21:08
- 名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)
柊さん。
頑張って書きましたw
読んで頂けるだけで光栄です。
おお、琴音の自己紹介に、ぐっ、と来ましたかw
嬉しいですねー。
最終局面、オールキャラ登場の大混戦になる予定です。
最後まで頑張って行きます、ありがとうございます
- Re: Multiplex Cross Point 第13話更新中 ( No.538 )
- 日時: 2010/08/03 21:51
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 8fHYICVX)
お久しぶりです。とは言っても、ずっと読んでましたよ。
やっぱり流石ですね…凄いです。
言葉で言い表せないくらい凄いです。
オールキャラ登場だと?楽しみにしております!
- Re: Multiplex Cross Point 第13話更新中 ( No.539 )
- 日時: 2010/08/03 22:21
- 名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)
パーセンターさん。
お久しぶりです。
ご覧頂いていたとは、光栄です。
うーむ、こんな未熟者に過分な御言葉です。
この小説が成り立つのも、読者様方や パーセンターさんの様な登場人物を考え出し、提供して頂いたからです。
最後はド派手に混戦で。
一度だけ出て来て、以降は出て来ていない者達も全員参戦させる予定です。
楽しみ、という御言葉に応えられる様に頑張ります。
ありがとうございます。
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