コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Multiplex Cross Point 完結
- 日時: 2011/01/04 15:36
- 名前: Faker (ID: uUme72ux)
新たに小説を書きます、Fakerです。
どうぞ、お気軽に見て貰えれば嬉しいです。
御意見など、お待ちしています。
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- Re: Multiplex Cross Point 18話更新 ( No.800 )
- 日時: 2010/12/30 14:58
- 名前: インク切れボールペン (ID: uUme72ux)
Multiplex Cross Point─Season1─ Episode19
漆黒の虚空に、爆発の余波たる猛風が吹き荒れる。
ダージス・シュヘンベルクは”神の力”を身体に封じきれず、起爆した。
そもそも、”神の力”を人体に取り込むという事は不可能な事なのだ。
例えるなら、風船に許容量を格段に越えた量の水を注ぎ込むのと同義。
結果、風船は内部の水の量に耐えられず、爆ぜる。
それを可能とする為の最重要な鍵となったのが、カノンの”神へのアクセス権”。
これは、”神の力”を人間の身体に取り込む事を可能とする、そんな特性を付加する類稀なスキル。
その恩恵を自分に付加する為、ダージスは魔術的な”ライン”を彼女との間に構築した。
が、その”ライン”を断たれた為に、”神の力”の抑止力となっていた恩恵は失われ、彼は爆ぜたのだ。
「…」
魔術師達の間に、沈黙が流れる。
ふと、誰かが、勝ったのか、という疑問を口にした。
あまりにも唐突な状況に思考が追い付いていなかった為に。
だが、その思考を追い付かせる一言を、錆螺 唄は投げ掛ける。
「あの爆発では生きていません。勝ったんですよ、我々は」
勝利を確信させる一言は、魔術師達の間に凄まじい速度で浸透した。
そして、喊声があがる。
だが。
「随分な騒ぎじゃないか。まさか、この僕を倒した、と考えたのかい?」
誰もが、顔を真っ青に豹変させた。
誰もが、絶望と衝撃に打たれ、声の音源へ身体を向ける。
漆黒の虚空に、彼は佇んでいた。
ただ、鮮烈に。
「やぁ、諸君。僕の爆発ショーは楽しんで貰えたかな?」
そんな馬鹿な、と錆螺 唄は唖然と驚愕の声を漏らした。
絶望と驚愕に打ち拉がれる錆螺 唄へ、ダージスは視線を向けると、
「”神の力”を逆用し、僕を起爆させる、か。妙案だね、実に妙案だった」
けれど、と彼は言葉の最後に付け加える。
不敵な笑みを顔に貼り付けて。
「君は残念だが、思慮の足りない人物だ。何故ならば、僕の能力を侮っていたからだ」
「…」
「”神の力”は”神へのアクセス権”が無ければ扱えません。そんな定説は聞き飽きた」
だから、僕は新たなる公式を構築した。
結果、僕は”神へのアクセス権”が無くとも多少ながらの”神の力”を扱えるようになったんだ。
「ま、結論を言えば、”神へのアクセス権”ってのは”神の力”を完全に使役する為の能力って事さ」
「…まさか、最初から私の策を」
「解ってた。まぁ、人間爆弾になった所為で内包してた”神の力”の六割は失ったけどね」
逆に述べるなら、まだ四割は僕の身体に内包されている、と。
ダージスはその事実を突き付けた上で、ただ告げる。
「予想外の善戦を賞賛するよ。だからこそ、本気で戦おう」
バンッ、と何が爆ぜる音がダージスの背中から響く。
其処から顕れたのは、神とは程遠い、揺らめく”黒焔の双翼”。
悪魔を連想させるそれを動かし、ダージスは天高く飛翔する。
「さぁ、始めよう。これが最後の晩餐だ。歌え、踊れ、この狂宴で!!」
空間が歪む。
何かが割れる音が響き、漆黒の虚空からそれは顕れる。
「…、冗談だろ!?」
威牙 無限は、呆然と声を上げた。
常識を越えた、否、非常識を越えた、その存在を前に。
鋼鉄を思わせる硬質の皮膚に、威圧感を感じさせる巨躯。
口から見えるのは、全てを穿つであろう鋭利な牙。
背中に生えているのは、嵐を巻き起こすほどの風を起こす強靱な双翼。
顕れた、それは。
巨躯の龍だった。
「さーて。君達の戦いを見せて貰おうか。これが僕の本気だ。───────────────やれ、”使徒”」
”使徒”は吼える。
裂帛が漆黒の闇に響き、神の使役する”使徒”、その脅威が魔術師達を襲う。
- Re: Multiplex Cross Point 18話更新 ( No.801 )
- 日時: 2010/12/29 09:07
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: jQHjVWGa)
ダージス花火wwwwwwwww
打ち上げてみたいというwww((黙((死
え、ちょwww星になっちゃったんですk!?((
では、ダージス花火編に期待してますよw
というか、生きてたのですね、ダージスさんw
神の力を人間に取り組む事はできない・・・ですか。
確かにそうですよねー、ですが。
自分の小説でそれらしき事をやってる自分が何より悔しいwwwwww((←
使途っていうのが気になりますねー。
続き楽しみにまってますよ〜w
- Re: Multiplex Cross Point 18話更新 ( No.802 )
- 日時: 2010/12/29 11:57
- 名前: インク切れボールペン (ID: uUme72ux)
瑚雲さん。
派手な人間花火ですw
打ち上げたいですかw
では、花火ENDに直行ですねw
彼は星になったんだよ…w
了解です、では打ち上げ開始(黙
残念、不発だった模様です。
そうですね、量と質が全然違うっていう設定なので。
やってしまったら最後、水風船みたいに爆発です。
いえ、瑚雲さんの小説は良いと思いますよ。
神様の力を扱える、って壮大な浪漫ですから。
喚んじゃいましたね、”使徒”。
了解です、頑張って執筆します。
- Re: Multiplex Cross Point 18話更新 ( No.803 )
- 日時: 2010/12/29 19:45
- 名前: インク切れボールペン (ID: uUme72ux)
神話には屡々、"天使"と呼ばれる存在が登場する。
頭上に光の輪っかがあり、背中には翼を持った、神の使い。
魔術の世界では、それを"使徒"と呼ぶ。
我々が知っている"使徒"は"天使"という人間に形を取っているが、本来、"使徒"に定まった形は無い。
それは虎であり、狼であり、鳥であり、人間。
多種多様な容姿を持つ"使徒"は時に天使と呼ばれ、時に悪魔と呼ばれた。
魔術師達の眼前に現れた、ダージスが"使徒"と呼んだ存在が、正にそれだった。
漆黒の闇に、巨大な影が蠢く。
強靱な双翼が動くたびに、台風を連想させるほどの凄まじい風が起きた。
その裂帛が耳に届くたびに鼓膜が破れそうになる。
「チクショーがッ!! 何なんだよ、こいつは!!」
威牙 無限の言葉が、裂帛の中に矮小に響く。
緊張と恐怖が彼の中で激しく渦を巻き、彼は思わず、口から声を漏らした。
勝てるのかよ、と。
「勝てるのか、じゃない。勝つんだよ、俺達は」
それ以外に残された道は無いんだ、と月架 蒼天は威牙を叱咤する。
彼の言葉の通り、この"使徒"を倒さなければ道は無い。
恐らくは、現れた"使徒"は召喚魔術によって喚び出された存在だろう。
それならば、術者を打倒するのが一番の方法だが、ダージスは漆黒の空の遙か彼方。
あんな所まで行くのは、魔術を用いても難しい。
何より、可能であったとしても、召喚された"使徒"が簡単に道を譲ってくれるとは到底思えなかった。
だからこそ、"使徒"を撃滅する以外の道は無い、と彼は言ったのだ。
「来るッスよ!! 威牙さん、月架さんッ」
黒島 聖の声が響く。
直後、巨爪が振るわれる。
凄まじい重圧を感じさせながら、凄まじい風圧を纏いながら。
「破軍の矛。汝が矛先は全てを刺し穿つ。なれば、我は渇望する。汝の矛先を打ち阻む、最強の盾を!!」
上から振るわれる巨爪。
それを見据えながら、黒島は木製の儀仗を狂々と舞わす。
まるで曲芸を連想させる、そんな動きを見せながら。
「阻め、絶対の矛先を。停めよ、鋭利なる矛先を。我が渇望せし、最強の盾を、此処に!!」
術式展開。
爆音を響かせながら、見えない何かが、"使徒"の巨爪を阻む。
ギチギチ…、と黒島は苦痛に耐えるが如く、歯を噛み締める。
「じょ…、冗談じゃねぇッスよ、これ…。お、俺の最強の防御魔術なのに…。と、突破されるのは時間の問題、ッスよ…!!」
魔術を展開する黒島の身体に、莫大な重圧が掛かる。
その足が、コンクリート製の床に沈んでいくほどの重圧が。
それでも、彼は耐えた。
”使徒”の必殺の一撃を見事に停めて見せて。
「見事だ、黒島!! 此処からは俺がッ!!」
「た、頼んだッスよ、月架さん。そ、そんなには保たないんで…!!」
了解だ、と月架は力を籠めた返事を返し、”使徒”に視線を移す。
その皮膚は、まるで鋼鉄を思わせ、其処から、高い防御力を窺い知れる。
確信はあった。
それほどの鋼鉄の皮膚を持った巨躯を前に、その防御を穿ち、確かなダメージを喰らわせられる、そんな確信が。
「万象の操者。蒼穹の頂に座する王者よ。我が契約の名の下に、汝が威を示せ!!」
それは、月架 蒼天が保有する最強の魔術。
復讐の為に、満身を血で染めるほどの修練の果てに手にした魔術。
たった一人、無痛覚となった少女を救えた魔術。
「───────────────蒼の法術王!!!」
蒼色の魔力が、月架の周囲に渦巻き、彼の眼前に集束する。
集まった魔力は塊となり、”魔神”と化す。
遙かなる蒼穹の蒼、猛る荒波の如き蒼。
濃色の蒼の衣を身に纏い、その手に己が蒼き巨躯を越える大剣を手にする”魔神”。
月架は現れた”魔神”に、たった一つの命令を下す。
「奴を潰す。援護しろ!!」
”魔神”は吼え、月架は飛翔する。
屋上の床を蹴って、漆黒の空へ。
”使徒”の巨躯へ飛び移ると同時に、”魔神”の大剣が”使徒”に振るわれた。
ドンッ、と爆撃を思わせる大剣の一撃に、”使徒”は咆哮する。
それと同時に、黒島の魔術の盾から、巨爪は離れ、好機と見た、ひょっとこ仮面は力の限りに叫んだ。
「総員、突撃態勢を取れ。神の使いに見せてやるのだ、我らの力を。この戦いに我らは負けないと!!」
号令と共に、魔術師達は果敢な突撃を敢行する。
誰もが、”使徒”の凄まじい力を知りながら。
だが、そんなのは関係なかった。
誰もが、此処まで来て負けられるか、と意地と矜持を以て、ひたすらに戦うのだ。
そんな部下達の姿を一瞥し、彼はダージスの飛翔した漆黒の天を見上げる。
此処にいたはずの、ある魔術師の事を考えて。
「誰も気付かん、か。たった一人、”神の力”を身に納めた男との戦いに終止符を打ちに行った、奴の事を」
無謀な奴め、と彼は漆黒の天を仰ぎ、そう呟いた。
そして、氷の長剣の柄を強く握り、”使徒”へと視線を移す。
「戦って来い。貴様が帰るべき場所を。貴様を迎えてくれる仲間を。俺が責任を持って護ってやる」
だから、勝てよ、と。
彼は呟き、無謀な決戦を挑みに行った者の名を呼んだ。
「柚葉 クロト」
- Re: Multiplex Cross Point 18話更新 ( No.804 )
- 日時: 2010/12/29 21:12
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: jQHjVWGa)
使途って色々あるんですねー。
思わず感心ですw
クロトの名前があがりましたねー・・・。
さてさて、次はどうなるのやらw((
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