コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Multiplex Cross Point 完結
日時: 2011/01/04 15:36
名前: Faker (ID: uUme72ux)

新たに小説を書きます、Fakerです。
どうぞ、お気軽に見て貰えれば嬉しいです。
御意見など、お待ちしています。

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Re: Multiplex Cross Point  ( No.465 )
日時: 2010/07/27 20:04
名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)

蒼雅さん。

蒼雅さんの作品は面白いですよ。
これから登場ですか、期待してますw
この能力で、蒼天の活躍度が上がると思います。
さて、勝負の結果はどうなるでしょう…。

夏乙さん。

まー、暇人なので考える時間が有り余ってます(ぇ
色々と書いてて思いますが、やっぱ思い付きが一番ですよ、ネタが新鮮ですし。
好奇心と妄想、ですが、自分はAll of 墨汁(黙
うーむ、その着眼点には白旗ですw
あの男に関しては登場人物欄に載ってたりします。
はい、無理せずに頑張って行きます。
御心遣い、感謝です

Re: Multiplex Cross Point  ( No.466 )
日時: 2010/07/27 20:13
名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)

Multiplex Cross Point─多重交差点─ 第11話

随分と暴れてくれたものだ。
倒れ伏す騎士達の間隙を縫い現れた、初老の男性は小さく呟いた。
彼の眼は、ただ眼前の魔術師達を見据え、その足は革靴の底を、カツと鳴らし歩いて来る。

「…随分とビッグなゲストの登場ですね」

両手の指の隙間に挟んだ、計8本の西洋剣。
形成された一種の爪を構え、ヴァンは現れた人物に対して率直な感想を述べた。
そして、冷汗が額から零れ落ちる。

「ふむ。我々の固有戦力である【騎士団】の半数を殲滅したかね。うむ、実に見事だ、諸君」

はっはっはっは、と大笑する初老の男性。
彼の正体を知らぬ者達は首を傾げ、彼の正体を知るヴァンと秋兎は身体に緊張を走らせた。

「…貴様は誰だ、老人。答えろ、貴様は敵か!?」

「率直な質問だな、千堂の子息よ。だが、その度胸は見事。だからこそ、答えよう、君の質疑に」

私は君達の敵だ。
質問に対し、返って来たのは宣戦布告に等しい言葉。

「【猛火】のセルゲイ・ディスコラヴィッチ。この名に聞き覚えはあるかね、諸君」

この言葉が放たれた直後、ヴァンと秋兎以外の魔術師達は肝を冷やした。
【猛火】、その異名を知らぬ魔術師など世界中を見ても、極一部だろう。
それほどに、【猛火】の異名は魔術師達の間に鮮烈に知られている。

「あー…。最悪っ…!!」

如月 琉那は苦笑と共に迫り来る、初老の男性を視線に捉えた。
はっはっはっは、と紳士的な笑みとは裏腹に放たれる殺気は重圧と化し、魔術師達の身体を締め付ける。

「ど、どうしよう…。あの【猛火】が相手なんて…ッ」

結月の狼狽は凄まじい。
だが、それは当然だと言える。
この状況、蟻と巨大な戦車が真っ向から闘うようなものだ。
それほどにまで、この眼前の初老の男は強い。

「くそ…。何で、何で、この状況で…」

雅依 輝星は歯噛みした。
今、彼は雅依 光星が発動した『バッキューン』こと、【殲滅の裁雷】の【余波】を受けた為、動けない。
自分が守らなければならない、雅依 光星という少女は彼の前に立っている。
まるで、彼を守ろうとするかのように。

「大丈夫。輝星は私が守ってあげる。絶対、怪我なんてさせないよ」

少女の背中は静かに語った。
自分の無力さに歯噛みしながらも、輝星は路地の壁に凭れた。
足手纏いなら、休んでいた方が良い。

「…、倒します」

そんな中、ヴァンはそう言った。
形成した剣の爪を、セルゲイに向けて。

「貴方を倒し、此処を突破する!!」

自分に言い聞かせる様な、言葉。
その言葉に少しの勇気を得た魔術師達は肯き、一気に攻撃を開始する。
斬撃、魔術、拳打、銃撃。
迫り来る攻撃に、セルゲイはただ、埃を払う様に手を振るう。



そんな軽々とした挙動で、全ての攻撃は弾き飛ばされる。



魔術師達の表情が一気に絶望に染まる。
だが、攻撃の手は緩めない。
それは、生への渇望の現れか、それとも、最後の囁かな抵抗か。
セルゲイ・ディスコラヴィッチは、笑う。

「うむ、素晴らしい。実に良い攻撃だ。諸君、私に更なる力を示したまえ」

でなければ、待ち受けるは敗死のみ。
行くぞ、魔術師諸君。


絶望の宴の始まりだ。

Re: Multiplex Cross Point  ( No.467 )
日時: 2010/07/27 20:33
名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)

ダージス・シュヘンベルク。
【灰燼の風】の現総帥を勤める魔術師の男性。
一見、優しそうに見える表情とは裏腹に内面に凄まじい冷酷さを孕んだ人物。
だが、その冷酷さと共に彼は天才的な頭脳の所持者だ。
諸学に通じ、その学を以てして【Child Soldier】事件を引き起こした最悪の人間。

「いらっしゃい、錆螺 唄。そして礼を言おうか。カノンを此処まで連れて来てくれた礼を」

ダージスは静かに微笑んだ。
優しげな笑顔に見えるが、その裏には真っ黒な感情が犇めいている。
何を考え、どんな行動に出るのか。
普段なら相手の心理を読んで行動する唄も、彼が相手では読心は不可能だった。

「ダージス…。私が、このルートで脱出を謀っている事を知っていたんですか…?」

「勿論。僕は天才だ、君の様な凡人の思考など簡単に読める」

加えて、本当は君は心の何処かで僕と会う、この状況を望んでいた事を知っている。
ダージスの言葉に、唄は苦笑した。
そう、ダージスの言葉の通り、唄は望んでいたのだ。
この状況を、心の何処かで。

「逃れられない状況なんだ。後悔が残らない様に、聞きたい事があるなら聞くと良い」

「…確かに、そうですね」

脇に抱えたカノンを降ろし、唄は苦笑混じりに呟いた。
ダージスの魔術師としての実力は、多くの魔術師の間でも知られている。
少なくとも、錆螺 唄よりも魔術師としての技術と経験は上だ。
加えて、彼は余裕の態度を取っているものの、油断も隙も無い。
ならば、せめて、


少しでも情報を引き出させて貰う。


「では、問わせて貰いましょう」

「ああ、結構だ。好きな質問をしたまえよ、冥途の土産さ」

「では、率直に。────────────カノンの正体を教えて頂きましょう」

どうしても、その謎だけが解けなかった。
今までの情報を統合しても尚、解けなかった謎。
それが、カノンの正体だ。
経験の記憶のみを得て、記憶が存在しなかった彼女。
そして、それを知りたいのは唄だけでは無い。
ダージスを前にしたカノンも、自分が何者なのか、知りたいと思っていた。
ダージスの口が動く。
その口が紡ぐのは、カノンの正体を問い掛けた、唄への答え。


「ああ、カノンの事か。そいつはね─────────────【創製種】だよ」


その直後だった。
普段から、冷静沈着な錆螺 唄は表情を驚愕と憤怒に染め上げた。

「貴、様…。【創製種】だとッ!?」

冷静沈着な敬語を用いた普段の口調。
それを完全に捨て去り、錆螺 唄は吼える。
彼が憤怒を露わにしたのは、【創製種】という言葉が要因だ。

「良いねぇ、その表情、その口調。不思議だね、冷静沈着な君が怒ってるのかい?」

「【創製種】…。貴方は本当に人間か!? 神の真似事をするなど…、この下衆が!!」

激昂する唄に対し、ダージスの笑顔は一層深さを増す。
カノンは普段とは明らかに態度の違っている錆螺 唄に戸惑っていた。
彼女は知らないのだ、【創製種】、その言葉が示す意味を。

「おや。自分の事なのに解ってない様だねぇ、カノン」

「…。【創製種】って何の事?」

何も解っていないカノンの疑問の言葉に、ダージスは引き裂いた様な笑みを浮かべる。
狂気を孕んだ、ダージスの笑みにカノンは恐怖し、後退りした。
路地裏に、絶叫の如き、ダージスの爆笑が木霊する。

「くはははは!! 何も知らないんだねぇ、カノン。無垢だよ、君は本当に無垢だ!!」

「喋るな、ダージス!!」

「壊したくなるよ、君の無垢さを見ていると。だから教示しよう、カノン。【創製種】とはねぇ!!」

耳を貸すな、カノン!!
だが、唄の言葉はカノンには届かなかった。
自分の正体である【創製種】。
それだけで、カノンの頭はいっぱいだったからだ。
ただ、ダージスが教示した【創製種】の意味は、残酷なものだった。

「カノン、君はねぇ!! ───────この僕が直々に創造した、人間を模した化物さ!!」

君は、怪物なんだよォ!!
路地裏に響き渡った真実は、カノンの心を静かに、そして明確に打ち壊して行く。

Re: Multiplex Cross Point  ( No.468 )
日時: 2010/07/27 22:14
名前: 夏乙 ◆NzgJJhxPAQ (ID: Mcv4ElBd)

いえ、インク切れボールペンさんの
頭を開けた瞬間、(ぇ
目を開けていられないほどの光が出てきますよ
おぉ、本当ですね
あの男の正体………吹きました
めっちゃ面白い発想ですねwww
コレは凄いです、尊敬しますwww

そっちの方でしたか…
カノンが化物とは、信じたくない真実です
吃驚というか、驚き…、
唖然状態で、頭がぐるぐるですw

Re: Multiplex Cross Point  ( No.469 )
日時: 2010/07/28 14:49
名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)

夏乙さん。

光、という事は、自分の頭の中には閃光弾が内蔵されて(ぇ
はい、ひょっとこ仮面です。
ですが、彼は色々と鍵的な存在です。
唖然ですかw


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