コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Multiplex Cross Point 完結
- 日時: 2011/01/04 15:36
- 名前: Faker (ID: uUme72ux)
新たに小説を書きます、Fakerです。
どうぞ、お気軽に見て貰えれば嬉しいです。
御意見など、お待ちしています。
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- Re: Multiplex Cross Point ( No.500 )
- 日時: 2010/08/01 16:24
- 名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: ztRXnpN9)
皆でやれば怖くない、は確かにそうですねw
一人で怪談話きくより、皆で聞いたほうが怖くないでうすもんね(ぇ
おぉ、頑張ってください!
- Re: Multiplex Cross Point ( No.501 )
- 日時: 2010/08/01 16:34
- 名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)
蒼雅さん。
怪談ですかw
怪談と言えば、夏の定番の催し物ですねー。
更新、頑張ります。
ちょいと友人と出掛けますので、更新は7時の予定です。
それでは、暫し、さらばです。
- Re: Multiplex Cross Point ( No.502 )
- 日時: 2010/08/01 19:29
- 名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)
お前の選択は間違ってなかった。
本部の居住階層にある柚葉 クロトの個室。
備え付けのソファーに寝かされた柚葉 椛は、ぽつり、と呟いた。
彼女の隣では、柚葉 クロトが優しそうな柔らかい表情を浮かべ、彼女の頭を優しく撫でていた。
その身は包帯に巻かれ、包帯からは赤々として血が滲んでいる。
彼は撤退を命じた後、重傷者の3人を回収する為に兎葉の街で死闘を繰り広げたのだ。
幾多の騎士達と闘い、3人を器用に背負い、脇に抱え、敵の得物に身に攻撃を受けながらも退いた。
その御陰もあり、死傷者が出る、という最悪の結果は免れたのである。
「馬鹿だよ、お前は。自分が無茶をしてまで、仲間を助けるなんて…」
「誰かが傷付けば、椛ちゃん、君が背負っちゃうでしょ。そんなん、俺は勘弁だよ」
それを背負ってしまえば、きっと椛ちゃんは二度と笑えなくなるでしょ。
彼の言葉に、椛は目尻に涙を浮かべた。
「…あ、あれ〜? も、椛ちゃん?」
「阿呆め。この阿呆…ッ」
「…椛ちゃん」
「私は副隊長だ。組織を、仲間を、守らなきゃダメなのに。私は…ッ!!」
だから、最善の選択をしたと彼女は思っていた。
カノンの暗殺を企て、成功させる事で全ての仲間を守れると、信じていたのだ。
だが結果は、カノンに気を取られた為に、負傷者の存在に気が付かなかった。
仮に、クロトが椛達を止めなければ、【灰燼の風】の騎士達によって確実に死傷者が出ていたはずだ。
「私は…まだ未熟だ。努力をして来たつもりだったけど、まだ…」
これでは、この手で守りたいと願った人も守れない。
これでは、あの時と同じようにクロトに置いて行かれてしまう。
「今のままじゃ、ダメなんだ。私は…強くなりたい。皆を守れる位に頑張らなきゃダメなんだ…!!」
瞳に涙が溢れ、頬を伝って落ちていく。
副隊長として、組織の構成員を守り抜かねばならない責任。
それは、きっと椛にとっては大きな重圧となっていただろう。
何より、人徳を知る椛にとって、カノンを暗殺する、という事が最も彼女の心に圧を与えていたに違いない。
泣いている彼女の頭を、クロトは優しく撫でながら言った。
「本当に、賢いのに馬鹿な奴だな。…抱え込むな、自分だけで。俺は、お前を大切に思ってるんだから」
だから、誰かに相談しろよ、辛いなら。
俺は誰の悲しむ顔も見たくないんだ。
もう、二度と。
「…、うん。ごめん。ごめんさない…、義兄さん」
袖に縋り付き、ただ泣き続ける柚葉 椛。
辛いなら、その辛さを俺に背負わせて欲しい、クロトはそう思った。
彼女に、笑顔でいて欲しいから。
(…ったく、義妹を泣かすなんざ、俺って最悪の奴だよな、ホント)
今度こそ、泣かせちゃダメだな。
だったら、決まってるだろ、柚葉 クロト。
この状況で、多くの仲間が傷付き、カノンが【灰燼の風】に連れて行かれた、最悪の状況で。
自分が何をすべきなのか。
(決まってるだろ、柚葉 クロト。俺がすることなんざ、単純明快じゃないか)
既に、その目は先を見据えている。
今、自分が成し遂げる事の為。
柚葉 クロトは颯爽と動き出す。
- Re: Multiplex Cross Point ( No.503 )
- 日時: 2010/08/02 11:24
- 名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)
佳澄さん。
カッコイイですかw
更新、頑張ります。
- Re: Multiplex Cross Point ( No.504 )
- 日時: 2010/08/02 11:28
- 名前: インク切れボールペン (ID: mCvgc20i)
居住階層の一室。
月架 蒼天の私室に見舞いに訪れた公孫樹 雅は、表情を驚愕に染めていた。
それもそのはずだ。
重傷を負ったはずの彼が、既に床から起き上がっていたのだから。
「怪我は、もう良いのか?」
「…寝てられないんですよ。俺はまだ、倒れる訳には行かないですから」
そう、倒れてなんていられない。
ミリー・シャルロット、彼女の事を考えると、寝てる事なんて出来るはずが無かった。
「公孫樹隊長、俺は立ち上がらなきゃダメなんです」
「…もう、隊長と呼ぶのはやめろ。私はもう、お前の上司じゃない」
【Child Soldier】事件の際、月架が無名の魔術組織に所属していた頃。
配属された部隊の隊長だったのが、公孫樹 雅だった。
【彼女】と交戦した際は、彼は別行動だった為、消失を免れたのだ。
事件後、月架は公孫樹 雅と【荒廃せし失楽園】の組織内で再会した。
「隊長。俺の、俺達の成した事で、1人の少女の心が狂ってしまった」
「蒼天。お前は…戦うつもりか」
この最悪な状況で。
運命を狂わせた1人の少女の為に、彼は戦おうとしている。
「…どうする気だ、蒼天」
「決着を着けます。ミリー・シャルロット、彼女との戦いに」
決着。
その意味は、
「その手で討つか、その少女を」
決着は、それで着くだろう。
その少女を一瞬にして両断すれば、全てが終わる。
だが、次の瞬間に公孫樹は自分の考えが甘かった事を知る事となった。
「討つ? 冗談じゃ無い。俺はもう、子供は殺さない。そう誓いました」
ならば、どうするんだ。
決着とは、勝者と敗者を分ける事を言うのだろう。
蒼天、お前の言う決着とは一体何だ。
公孫樹は、矢継ぎ早に言葉を並べ、彼に問い掛けた。
この諮問に対し、返って来たのは単純な一言だった。
「救います。彼女を」
それは艱難だと、公孫樹は思う。
月架と戦った少女の情報は、既に撤退後に彼の口から聞いている。
痛覚を失った、哀しき少女。
自分に与えられた痛みを理解できず、故に相手の痛みも理解できない。
無痛のまま、何が痛みを伴うかも知らず、彼女は狂笑する。
狂笑、それだけが彼女に与えられた、痛みすら奪われた彼女に残された行為。
怒りも、悲しみも、喜びも、楽しさも、全てが狂笑だけでしか示せない。
何という、哀れな存在か。
「俺は…救います。あの子の狂笑を、本当の笑顔に変える…!!」
「艱難辛苦を伴うぞ。それでも敢えて往くか、その道を」
無論です。
必要なのは、進む道だけ。
退路は必要ありません。
「成せると思っているのか。彼女を救済する事が出来ると」
「ええ。─────────────既に、【切札】を用意してます」
【切札】。
その言葉を放った月架は静かに唇を吊り上げた。
勝利を確信するかのように。
そして、明確に彼は公孫樹に対して告げた。
必ず、彼女を救済してみせます、と。
「俺は、あの事件で多くの子供の笑顔と未来を奪った。だから、」
あの子達の生き残りである、ミリー・シャルロットを。
絶対に。
この身を粉砕したとしても。
「─────────────彼女の心を、身を、救い出し、守り抜く!!」
痛覚を失った1人の少女。
罪人は動き出す。
狂った運命の中で、痛みを知らず、狂笑のみを許された1人の少女を救済する為に。
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