ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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闇と獣と凡人と
日時: 2011/02/11 13:19
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

なんと!! 金平糖さんがキャラ絵を描いて下さいました!!

漣 直哉(主人公)

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次は名無しを描いてくれるそうです!!

<アンケートのお知らせ>

名無し「とか言って何も思イ付かなかっタから安易にアンケートにシただけなンだろウけどね。」

犬神「…そうハッキリ言うな。早速アンケートいくぞ」

アンケート用紙

①正直言ってこの小説は面白いですか?(社交辞令などは一切無しでお願いします)
「」

②ストーリーはどうですか?
「」

③やみけもで好きなシーンはありますか?
「」

④今現在登場しているキャラクターで誰が一番好きですか?
「」

⑤読んでいて気になった点、また、「ここはこうの方がいいんじゃね?」というのがおありでしたらお書き下さい。
「」

⑥何か一言お願いします
「」

〜ありがとうございました〜

闇と獣と凡人と 序章

「…はぁ……」

ここはどこなんだろう…周りを見回しても山の中という事しかわからない…とりあえず、がむしゃらに歩いていたがもうすっかり日も暮れてしまった…。
「どうするかな…」

その時、ふと耳を澄ますと、そう遠くないところで鳥の鳴き声が耳に入ってきた。

「……………カラスか?」

その鳴き声は単体のカラスではなく、群れが鳴いている、という感じだった。

ーーーその喧騒はまるで…
カラスが自らの声にまみれて舞い、踊っているかのようで…………


バサッ


…背後で羽音が響いた。

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Re: 闇と獣と凡人と 参照2000突破記念アンケート実施中 ( No.302 )
日時: 2010/12/14 23:52
名前: Nekopanchi (ID: cASJvb5A)

闇と獣と凡人と 第三章

だって、またさっきの様に襲われたなら、風でダメージを与えられない以上、『筋力増強』の魔法で肉弾戦を挑むしかない。たが、『筋力増強』を長時間やりつづけたら、直ぐ様身体が限界を越える。これはあまりにも不利だ。歩が悪すぎる。
……いや、まあ戦わないに越した事は無いんだが……。

それにしても……

「まだ六角とやらは来てくれないのかよ!?」

筋力増強をしてないから、筋肉に強い負担が無いとは言え、素手で壁を殴り続けているのだからそれなりに痛い。

「……仕方ねえ、ちょっと休憩するか……」

Re: 闇と獣と凡人と 参照2000突破記念アンケート実施中 ( No.303 )
日時: 2010/12/14 23:53
名前: Nekopanchi (ID: cASJvb5A)

闇と獣と凡人と 第三章

俺は殴る手を止めると、今まで殴っていた『見えない壁』に寄っ掛かって、そのままゆっくりと地面に腰を下ろし、どこを見ると言う訳でもなく、今まで自分がいた目の前の森に視線を向けた。

……犬神が言ってた事に寄ればそろそろ『六角』とやらが来てもいい頃な気がするが、今の所来る様な気配が全くと言って言い程に無い。いや、別に犬神を疑っている訳では決して無いんだが、やっぱり遅い。もしかして夜と言う事で寝てしまったのか? そうだとしたら俺がいくら壁を攻撃しても意味が無いような気が……。

Re: 闇と獣と凡人と 参照2000突破記念アンケート実施中 ( No.304 )
日時: 2010/12/18 16:28
名前: Nekopanchi (ID: FMSqraAH)

闇と獣と凡人と 第三章

つい、ため息を吐いて肩を落としてしまったが、両手で両頬を叩き気合いを入れると、足に力を入れて立ち上がり、『見えない壁』と対峙して指の骨を鳴らす。

「……まあ、殴るしか方法が無えんだから、それを、六角が来てくれるまでやりつづけるしかねえんだよな……!」

俺は折れそうになった心を半ば強引に補強して、また『見えない壁』を殴ろうとした。だがその時

「もうやめな」

不意に背後で少女の様な声が響いた。……この声は名無し言われたの時の様な『恐怖』は感じないものの、明らかに殺気を孕んだ声だ。

Re: 闇と獣と凡人と 参照2000突破記念アンケート実施中 ( No.305 )
日時: 2010/12/18 16:44
名前: Nekopanchi (ID: sp6Br4Ue)

闇と獣と凡人と 第三章

いや……『孕んだ』、と言うよりも殺気『そのもの』と言った方が適切かもしれない。とりあえず今確実に言える事は、『一つでも行動を間違えたら殺される』という事だけだ……。

俺は『見えない壁』に拳が当たる直前で止めると、冷や汗をかきながら拳を下げ、ビビりながら地面に靴の底をずる様にゆっくりと後ろに振り返る。

振り返ると、俺から五メートル程前にほんの少し赤みがかった黒髪をセミロング程の長さに整え、赤黒い色をした甚兵衛の様な和服をキッチリと身に纏い、一本のそれなりに太い木造の筒を右肩に担いで、その筒の先端を右手で持っている、身長150センチ位のつり目の少女が見るからに苛立った様子で立っていた。
少女が担いでいる筒は、一メートル半程の長さで、横幅も見る限り五センチはあった。対してその筒を楽々と云った様子で担いでいる少女の身体は、名無しと同じ位に華奢で、その筒を目の前の少女が担いでいるのは、かなり不釣り合いに感じられた。
とは言え、見るからに重そうな筒を軽々と担いでいるところにもかなり驚かされたが、俺が本当に驚いたのはそこじゃない。

Re: 闇と獣と凡人と 参照2000突破記念アンケート実施中 ( No.306 )
日時: 2010/12/25 09:02
名前: Nekopanchi (ID: 21getbfq)

闇と獣と凡人と 第三章

……俺が本当に驚いたのは目の前の少女のこめかみから五センチ程上——要するに、頭だ。その頭に、『通常は決して無い物』が二本もある事だ。
それは一見、鹿の角と同じ様な材質の様で、長さは十センチ強はある様に見える。
……先程も言ったが、目の前の少女の頭にある物は、決して人間にある物じゃない。

……だってそうだろ。『人の頭に角がある』なんて普通ありえねえ……。そう、絶対にありえる事じゃねえんだ……。けど、目の前の少女の頭には、なんとも立派な『角』が二本、聳え立っていた。


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