ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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闇と獣と凡人と
日時: 2011/02/11 13:19
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

なんと!! 金平糖さんがキャラ絵を描いて下さいました!!

漣 直哉(主人公)

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次は名無しを描いてくれるそうです!!

<アンケートのお知らせ>

名無し「とか言って何も思イ付かなかっタから安易にアンケートにシただけなンだろウけどね。」

犬神「…そうハッキリ言うな。早速アンケートいくぞ」

アンケート用紙

①正直言ってこの小説は面白いですか?(社交辞令などは一切無しでお願いします)
「」

②ストーリーはどうですか?
「」

③やみけもで好きなシーンはありますか?
「」

④今現在登場しているキャラクターで誰が一番好きですか?
「」

⑤読んでいて気になった点、また、「ここはこうの方がいいんじゃね?」というのがおありでしたらお書き下さい。
「」

⑥何か一言お願いします
「」

〜ありがとうございました〜

闇と獣と凡人と 序章

「…はぁ……」

ここはどこなんだろう…周りを見回しても山の中という事しかわからない…とりあえず、がむしゃらに歩いていたがもうすっかり日も暮れてしまった…。
「どうするかな…」

その時、ふと耳を澄ますと、そう遠くないところで鳥の鳴き声が耳に入ってきた。

「……………カラスか?」

その鳴き声は単体のカラスではなく、群れが鳴いている、という感じだった。

ーーーその喧騒はまるで…
カラスが自らの声にまみれて舞い、踊っているかのようで…………


バサッ


…背後で羽音が響いた。

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Re: 闇と獣と凡人と ( No.277 )
日時: 2010/11/03 19:31
名前: Nekopanchi (ID: cZfgr/oz)

闇と獣と凡人と 第二章

俺がぐるぐる考え込んでいると、犬神が先程の台詞に反応して、半ば微笑みながら優しい声で俺に言葉を贈る。

「なに、気にするな。俺が好きで助けただけなのだからな。それに、縁があればまた会う事もあるさ。数年後か、はたまた数十年後かわからんがな。……いや、まあ正直会える可能性はほとんどないが……お前なら結界内でもうまくやっていけるさ。頑張れよ」

……恥ずかしながら涙腺が緩んで、目から水が出かかりました。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.278 )
日時: 2010/11/04 02:18
名前: Nekopanchi (ID: cZfgr/oz)

闇と獣と凡人と 第二章

俺はこれまで『化け物』と迫害されて、まともに話してくれる人すら居なかったんだ。そんな俺を、魔法を使える、と知らないとは言え、ここまで親切に接してくれたのはかなり嬉しかった。

と、不意に名無しも先程の俺の台詞に反応して言葉を返してくる。

「エへへ、そウでしょ?」

『どんなもんだい』という様子でまるで小学生のような無邪気な笑いを浮かべ、『えへん』と胸を張る。

妖怪という事なので、実年齢は相当上なのだろうがその見た目相応の仕草に、つい名無しの頭をポンと撫でてしまった。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.279 )
日時: 2010/11/04 02:24
名前: Nekopanchi (ID: jSrGYrPF)

闇と獣と凡人と 第二章

すると名無しは一瞬だけ驚いた様に目を見開いたが、すぐに気持ち良さそうに目を細め、「はふぅ……」と短く息をはいた。

その様子を横で見ていた犬神が半ば失笑しながら苦笑いを浮かべる。

「何をやってるんだお前ら」
犬神がそう言うと、名無しはハッと一瞬フリーズしてから一気に顔を紅潮させて、俺の手を振り払う。

「わ、私に訊カなイでよ! このお兄さンが勝手にやってきタんだから! い、言っとクけど、ちっとも気持ちよくなンてなかったんだかラね!」

Re: 闇と獣と凡人と ( No.280 )
日時: 2010/11/04 02:27
名前: Nekopanchi (ID: jSrGYrPF)

闇と獣と凡人と 第二章

その様子がおかしくて、思わず吹き出してしまった。
……同時に、ある疑問が頭をよぎる。

……こいつらは……俺が『魔法を使える』と知っても同じ様に接してくれるのだろうか……

……ひょっとすると……この二人なら俺が魔法を使えるとわかっても今までの奴等と違って同じ様に接してくれるんじゃないだろうか……

「な、なあ、ちょっと二人に言っておきたい事があるんだけどよ……」

『また拒絶されるのではないか』という不安が幾度となく頭を過ったが、堪えきれずに口に出してしまった。……が。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.281 )
日時: 2010/11/04 02:29
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

闇と獣と凡人と 第二章

「……いや、やっぱ何でもない。……俺もう行くわ」

やはり『拒絶』される不安に勝てず、途中で言葉を切り、踵を返し、そのまま歩き出す。

そんな俺の心情を何となく悟ってくれたのか、犬神は『俺が何を言おうとしたか』については全く訊かずに、背後から明るい激励の言葉を投げ掛けてくれた。

「……気を付けろよ! もし、また会う事ができたならその時は旨い酒を呑ませてやるからな!」

……できれば本当にまた会いたいものだ。これであんな良い奴と会えなくなるのはあまりにも惜しすぎる。


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