ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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闇と獣と凡人と
日時: 2011/02/11 13:19
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

なんと!! 金平糖さんがキャラ絵を描いて下さいました!!

漣 直哉(主人公)

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次は名無しを描いてくれるそうです!!

<アンケートのお知らせ>

名無し「とか言って何も思イ付かなかっタから安易にアンケートにシただけなンだろウけどね。」

犬神「…そうハッキリ言うな。早速アンケートいくぞ」

アンケート用紙

①正直言ってこの小説は面白いですか?(社交辞令などは一切無しでお願いします)
「」

②ストーリーはどうですか?
「」

③やみけもで好きなシーンはありますか?
「」

④今現在登場しているキャラクターで誰が一番好きですか?
「」

⑤読んでいて気になった点、また、「ここはこうの方がいいんじゃね?」というのがおありでしたらお書き下さい。
「」

⑥何か一言お願いします
「」

〜ありがとうございました〜

闇と獣と凡人と 序章

「…はぁ……」

ここはどこなんだろう…周りを見回しても山の中という事しかわからない…とりあえず、がむしゃらに歩いていたがもうすっかり日も暮れてしまった…。
「どうするかな…」

その時、ふと耳を澄ますと、そう遠くないところで鳥の鳴き声が耳に入ってきた。

「……………カラスか?」

その鳴き声は単体のカラスではなく、群れが鳴いている、という感じだった。

ーーーその喧騒はまるで…
カラスが自らの声にまみれて舞い、踊っているかのようで…………


バサッ


…背後で羽音が響いた。

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Re: 闇と獣と凡人と ( No.342 )
日時: 2011/03/05 06:48
名前: Nekopanchi (ID: 21getbfq)

闇と獣と凡人と 第三章

——俺は一体何をされたんだろう。少女の姿がどんどん遠ざかって——いや、少女だけじゃない、全てだ。俺がさっき倒れ込みそうになった地面も、何もかもが俺から遠ざかって……

「があっ!?」

微睡みにも似た、どこかぼんやりとした意識の中、俺の背中に先程と似たような衝撃と痛みが走り、それまで凄い勢いで遠ざかっていたすべても、同時に遠ざからなくなった。
そして直ぐにガクンと視点が下がり、気が付くと、いつの間にか俺はうつ伏せで地に臥せていた。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.343 )
日時: 2011/03/08 18:15
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

闇と獣と凡人と 第三章

俺の視界一杯に入っているほんの少し湿り気の残る地面の端に、木の根元が見える。……どうやら俺は、頭を掴まれた状態のまま投げ飛ばされ、木に叩き付けられた様だ。……よくよく考えてみれば直ぐにわかりそうな事だ。そんな事を理解するのにこれほどの時間がかかってしまうとは、本格的に俺は意識が朦朧としているらしい。

「ふう、死んだかな?」

何かをやり遂げた余韻にでも浸っている様な少女の声が聞こえたが、その大きさはかなり小さかった。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.344 )
日時: 2011/03/12 16:51
名前: Nekopanchi (ID: 8keOW9sU)

闇と獣と凡人と 第三章

それほどの距離が開く程投げ飛ばされたのか、はたまた俺の意識が飛びそうになっているためそういう風に聞こえるだけなのか……。

と、少女の声が先程と同じ様に小さく聞こえてきた。

「ま、生きてるとは思うけど、また結界を壊そうとされたら厄介だから駄目押ししちゃうか」

少女の声が聞こえる同時に、足音がこちらに近付いて来た。

『駄目押し』がどういう意味かは手に取るかのようにわかった。……それは『とどめ』だ。少女の足音が俺の所まで来た時、俺は殺される。回避不可の、絶対な死だ……

Re: 闇と獣と凡人と ( No.345 )
日時: 2011/03/16 18:24
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

闇と獣と凡人と 第三章

その絶対的な死を前にして、死にたくないとは思うが不思議と死に対する恐怖は無かった。身体も、ダメージを受けすぎた所為か、痛みを通り越して感覚が無い。

そうこうしているうちに、足音が俺の頭上まで来て止まり、少女の言葉が響く。

「バイバイ、ニセ人間」

その言葉と共に、風切り音も耳に入ってきた。きっと俺に振り下ろした少女の拳で鳴っているんだろう。……すぐに衝撃と共にこの意識も途絶える筈だ。だが、次の瞬間に衝撃は来ず、意識も途絶えない。風切り音も止んでいた。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.346 )
日時: 2011/04/03 07:48
名前: Nekopanchi (ID: 0M.9FvYj)

闇と獣と凡人と 第三章

「はぁ……仲間がいるとは思ってたけどね……」

風切り音が聞こえなくなった変わりに、少女の少々面倒そうな驚いた声が聞こえた。……俺に言った感じではなく、独り言に近い感じの。……『仲間』って一体どういう……。

疑問に思って痛む身体に鞭を打って顔だけ上げると、まず一番に見えたのはドアップの拳、……ほ、本当にギリギリで止まってる……。そして、その拳越しには面倒そうだが少々焦った様な表情の少女。その少女の首には、背後から誰かの細い腕がまわされており、喉笛の辺りに尖った爪が突き付けられていた。


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