ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

闇と獣と凡人と
日時: 2011/02/11 13:19
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

なんと!! 金平糖さんがキャラ絵を描いて下さいました!!

漣 直哉(主人公)

www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1208789.png_Y5h3ZzPIv8bH2EJfv9LN/www.dotup.org1208789.png

次は名無しを描いてくれるそうです!!

<アンケートのお知らせ>

名無し「とか言って何も思イ付かなかっタから安易にアンケートにシただけなンだろウけどね。」

犬神「…そうハッキリ言うな。早速アンケートいくぞ」

アンケート用紙

①正直言ってこの小説は面白いですか?(社交辞令などは一切無しでお願いします)
「」

②ストーリーはどうですか?
「」

③やみけもで好きなシーンはありますか?
「」

④今現在登場しているキャラクターで誰が一番好きですか?
「」

⑤読んでいて気になった点、また、「ここはこうの方がいいんじゃね?」というのがおありでしたらお書き下さい。
「」

⑥何か一言お願いします
「」

〜ありがとうございました〜

闇と獣と凡人と 序章

「…はぁ……」

ここはどこなんだろう…周りを見回しても山の中という事しかわからない…とりあえず、がむしゃらに歩いていたがもうすっかり日も暮れてしまった…。
「どうするかな…」

その時、ふと耳を澄ますと、そう遠くないところで鳥の鳴き声が耳に入ってきた。

「……………カラスか?」

その鳴き声は単体のカラスではなく、群れが鳴いている、という感じだった。

ーーーその喧騒はまるで…
カラスが自らの声にまみれて舞い、踊っているかのようで…………


バサッ


…背後で羽音が響いた。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70



Re: 闇と獣と凡人と ( No.327 )
日時: 2011/02/14 18:15
名前: Nekopanchi (ID: 0inH87yX)

闇と獣と凡人と 第三章

その筒は、地面に無理矢理刺したため、木造の筒がその衝撃に耐えられるハズもなかったらしく、無惨に壊れて破片が地面に散らばり、中に収まっていたと思われる鈍く黒光りした、大きさなどが壊れた筒と大差ない棒が姿を現していた。

「はぁ……また入れ物壊れちゃった。アレがないと持ち運ぶのかったるいんだよねぇ……」

少女は俺が目の前にいないかの如く面倒そうにそう一人ごち、地面に突き刺さっている鉄の棒を右手で掴んだ。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.328 )
日時: 2011/02/15 21:28
名前: Nekopanchi (ID: 0T24nVPU)

闇と獣と凡人と 第三章

——今、端から見てみれば隙だらけの様に見えるのだろうが、現に今対峙している俺にはちっとも隙には見えなかった。それこそ、どう攻撃を仕掛けても返り討ちに会ってしまう様な……。
……こういう様に感じてしまうのは、先程の少女の反応速度、攻撃力などの『戦闘能力』を身をもって体感してしまったからなのだろうか。

それともこれが『強者の余裕』というものなのだろうか……。


言い表せない感覚に襲われている俺を後目に、少女は地面突き刺さっていたものを軽々と引き抜いた。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.329 )
日時: 2011/02/17 18:32
名前: Nekopanchi (ID: B6N9vk9k)

闇と獣と凡人と 第三章

引き抜かれてその姿が明らかになった棒は、想像していたよりもずっと凶悪なものだった。……うまく言い表せないが、ただでさえ重そうで黒光りしている鉄と思われる棒に、棘の様な突起が同じ感覚でついていた。ちょうど、御伽噺に出てくる鬼が持っている金棒とそっくりだ。

そこまで考察した所で、俺は彼女の頭にある角と、持っていた金棒から一つの仮説に辿り着いた。
目の前の少女が妖怪である事は決定事項だが、彼女は『妖怪』という括りの中での『鬼』なんではないかと。

……だとしたら本格的に勝ち目がない。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.330 )
日時: 2011/02/18 21:38
名前: Nekopanchi (ID: 0inH87yX)

闇と獣と凡人と 第三章

鬼、という妖怪がとてつもない怪力の持ち主で、狂暴で、闘いに滅法強いなんて事は妖怪に疎い俺でも知っている。そして、彼女が鬼なのだとしたら、あの見るからに重そうな金棒を軽々と持っているのも何とか納得がいく。
それにしても……まさかこんなにメジャーな妖怪とこんな状況になってしまうとは思ってなかった。
また攻撃される前にさっさと逃げ……

逃走する為に踵を返そうとした瞬間、少女が手の金棒を振り上げてこっちに突進してきた。元々身構えてなどなかったから反応が遅れ、あっという間に距離を詰められた。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.331 )
日時: 2011/02/19 08:01
名前: Nekopanchi (ID: 0M.9FvYj)

闇と獣と凡人と 第三章

「うわっ……!」

あまりに速く接近されたため、つい声を出してしまった。そしてその刹那、彼女の金棒が凄い勢いで振り下ろされる。

最早それは完璧な反射だった。
迫って来ている金棒を感じながら、ほとんど半泣きで横に跳んだ。

そしてその瞬間、俺の隣で隕石が落ちた様な音が響いた。……これは比喩じゃない。本当に隕石が落ちたと勘違いするくらいの轟音が響いたんだ。

「う……うわわ……」

もう情けない声が自然と口から漏れる。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70



この掲示板は過去ログ化されています。